複合的なコーナーが連続するために、思い通りのラインが取れなくなったり、膨らんだり、あるいは極端にスピードが落ちてしまっている時に、一つのコーナーを「捨てて」体勢を立て直す方法があります。一つのコーナーを「速く」走ることをあきらめて、極限までスピードを落すことで、小さく回り、その結果として次のコーナーに対するコントロールを取り戻す方法です。
例えば、小さなUターンが3回以上連続するような場合、2番目と3番目と進むにつれて、ライン取りが厳しくなっていきます。一つのコーナーでスピードコントロールがうまく行かずオーバースピード気味になって膨らんでしまうと、そのツケが解消できず、その後のコーナーでどんどん苦しくなっていくといったことも考えられます。
6月の合宿のコースでも、コーナーの切り返しを続けているうちに、ラインが膨らんで一つ一つのコーナーが大きくなって、黄色の破線で示した直線区間を使ってラインや体勢の「立て直し」が出来なくなってしまうことがあります。上図はそのようにして、コース全体がコーナーと切り返しの連続になってしまった状態を表しています。こうなると、全体が非常に難しくなり「走らされている」状態になってしまい気持ちが悪い走りになります。
このようになるのは基本的にどこかでオーバースピードになって大回りになるところがあって、それが全体を苦しくしてしまっていることが多いので、その悪い循環を断ち切ることが必要です。そこで、どこかのコーナーを一つあきらめて、体勢を立て直すことを優先します。そのためには、スピードをうんと落として小さく回るようにします。
図で言うと4、5のコーナー、21、22、23のコーナーなどでそういう場所を作ります。
4,5は、1,2,3がスタート直後のコーナーなのでスピードコントロールが難しいので、その結果として4,5のスピードが乗らないで1から5までずるずると行ってしまうことが考えられます。
そこで4で思い切ってスピードを落として小さく回り、5から6に向かう加速区間を作り、6をブレーキをしっかりと使って速く小さく回れるようにしてみます。そうすると、6のコーナーも赤の破線のような膨らんだラインでなく、その内側を通る締まったラインに持っていけます。それは4を捨てたからこそ、そういう走り方ができるようになったわけで、4を道成りに走ってしまうとその流れが6,7と続いてしまうのです。それを断ち切るために4を捨てるのです。
21,22に関しては、19,20,21が複合コーナーで22へのスピードを残すことが難しいので、22は「捨てる」コーナーとして、思い切ってスピードを落として、バイクを立てて小さく回り、23に向かって加速し、しっかりとブレーキを使って23を回れるようにするという考え方です。
どのコーナーを「捨てる」べきかというのは、なかなか難しい判断です。その人のスタイルとスキルと車両特性によって異なると思われます。
結果として、連続したコーナーをアクセルを開けることができずに「ずるずると走らされている」と感じられたら、そうなる前のポイントで「捨てる」コーナーを作るということになります。
上に示した例が正解であるかどうかは、人とマシンの状況によって異なると思います。いろいろなことを試してみていただければと思います。
例えば、小さなUターンが3回以上連続するような場合、2番目と3番目と進むにつれて、ライン取りが厳しくなっていきます。一つのコーナーでスピードコントロールがうまく行かずオーバースピード気味になって膨らんでしまうと、そのツケが解消できず、その後のコーナーでどんどん苦しくなっていくといったことも考えられます。
6月の合宿のコースでも、コーナーの切り返しを続けているうちに、ラインが膨らんで一つ一つのコーナーが大きくなって、黄色の破線で示した直線区間を使ってラインや体勢の「立て直し」が出来なくなってしまうことがあります。上図はそのようにして、コース全体がコーナーと切り返しの連続になってしまった状態を表しています。こうなると、全体が非常に難しくなり「走らされている」状態になってしまい気持ちが悪い走りになります。
このようになるのは基本的にどこかでオーバースピードになって大回りになるところがあって、それが全体を苦しくしてしまっていることが多いので、その悪い循環を断ち切ることが必要です。そこで、どこかのコーナーを一つあきらめて、体勢を立て直すことを優先します。そのためには、スピードをうんと落として小さく回るようにします。
図で言うと4、5のコーナー、21、22、23のコーナーなどでそういう場所を作ります。
4,5は、1,2,3がスタート直後のコーナーなのでスピードコントロールが難しいので、その結果として4,5のスピードが乗らないで1から5までずるずると行ってしまうことが考えられます。
そこで4で思い切ってスピードを落として小さく回り、5から6に向かう加速区間を作り、6をブレーキをしっかりと使って速く小さく回れるようにしてみます。そうすると、6のコーナーも赤の破線のような膨らんだラインでなく、その内側を通る締まったラインに持っていけます。それは4を捨てたからこそ、そういう走り方ができるようになったわけで、4を道成りに走ってしまうとその流れが6,7と続いてしまうのです。それを断ち切るために4を捨てるのです。
21,22に関しては、19,20,21が複合コーナーで22へのスピードを残すことが難しいので、22は「捨てる」コーナーとして、思い切ってスピードを落として、バイクを立てて小さく回り、23に向かって加速し、しっかりとブレーキを使って23を回れるようにするという考え方です。
どのコーナーを「捨てる」べきかというのは、なかなか難しい判断です。その人のスタイルとスキルと車両特性によって異なると思われます。
結果として、連続したコーナーをアクセルを開けることができずに「ずるずると走らされている」と感じられたら、そうなる前のポイントで「捨てる」コーナーを作るということになります。
上に示した例が正解であるかどうかは、人とマシンの状況によって異なると思います。いろいろなことを試してみていただければと思います。
ああ、一度見学に行きたいです!
コースのスケール感覚がイマイチわからないので、想像がやりにくいなぁ・・・電車で行く方法はあるのかなぁ・・・
ちなみに、図の市街地のブロックは外周の道路幅を除くと上下方向で48m、左右で54mくらいです。
道幅は、中央上下および上の方4分の1くらいの左右の道(16と19)が2車線で幅6m、他が1車線で幅3mといったところでしょうか。
>「6をブレーキをしっかりと使って速く小さく回れる」とは、後ろブレーキを引きずり、前ブレーキも使うのですか?
この場合は、フロントブレーキを使って、フロントフォークをしっかりと沈めて、キャスターを立てることで旋回しやすくし、さらにリアブレーキを引き摺りながら旋回することで旋回半径を小さくしてコンパクトに回るということを意味しています。
「速く」とありますが、車速が速いわけではなくて、「素早く」という意味だと理解してください。旋回半径としては、この文脈では、外径5m以内のUターンのイメージになります。
参考になると思います。
Googleローカルの地図でその場所を見るという意味ですね?
北が上になっているのかな・・・回転できればわかりやすいのにねぇ・・・
感じは掴めました。地面にラインのあるのが邪魔なような気もしますね。