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ABCの旋回ラインの選択

2006年05月24日 | 中級テクニック
基本のコーナリングA(ブレーキを引き摺りながら大きく入って小さく脱出するファーストイン・スローアウト)と、応用コーナリングB(寝かせて曲がるファーストイン・ファーストアウト)、応用コーナリングC(立ててハンドルを切って小さく曲がるスローイン・スローアウト)があることを以前に説明しました。
好みの問題があるのですが、それは別にして三つのコーナリング・パターンを全てできるようになると良いと思います。三つのコーナリングパターンを使い分けることによって、コーススラロームをもっとスムーズに走れるようになります。
どういう時にどのコーナリングを使うかということを、バリアブルコースの「上級基本設定のレイアウト」で説明します。これは、車種や乗り手の個性や好みによって条件が異なり「ベスト」であるというつもりは全くありません。そうではなくて、三つのコーナリングパターンの特性の違いを考えてみたいのです。

②はブレーキングしながらアプローチするのでAです。
③は②から③への距離が短く加速困難で、かつ小さなUターンなのでCになります。②がもっと左側の奥に置かれていることがあるのですが、その場合はAもありえます。
④もCです。加速する区間がないままフルロックの切り返しになるからです。
⑤は④から加速していけるので、AまたはBの選択があります。地面に書かれたラインどおりに大きく回る(⑥の外側を通る)ならBのラインで、バイクを傾けて大きく回ります。750でガリガリとバンパーをこすりながら回っている人がいたら、これはBのラインで回っているはずです。手元で小さく回りたいならAで、その場合は、地面に書かれているラインより内側に入って直線的に⑥の内側を通って⑦に向かうことになります。
⑦⑧はAです。

⑪⑬はAまたはC。⑫⑭はAまたはB。
ここはその人のライディングスタイルが現れるところです。
⑪から⑫に向かって加速を取れるのであればブレーキが使えるのアペックス(コーナーの頂点)を奥にとって⑫をAで回るということになります。
加速が十分に取れないのであれば、Bのコーナリングで大回り、等速で⑫を大きく回っていくという選択になります。

以下、⑮はA、⑯はCまたはA、⑰はA、⑱はCまたはA、
⑲⑳はまた別のテクニックが必要になるところです。⑮と⑰はアプローチ区間が長く、⑯と⑱は短いですよね。

まとめると、
ラインAファーストイン・スローアウトは、比較的高い速度から倒し込みのポイントに向かってスピードを調整しながらアプローチするということと、コーナーの手前側にスペースがあるときに有効な曲がり方です。
ラインBファーストイン・ファーストアウトは、スピードを保って大きく回りたい時に使います。スピードを高く保つことでパーシャルスロットルを作りやすくするわけです。小さく回るという性質のコーナリングではなく、定常円旋回に持ち込むようなイメージです。
ラインCは、加速する間合いが取れないときに、そこからさらに思い切ってスピードを殺して、その分バイクを立ててハンドルを切る小さな曲がり方をするということになります。例えばハンドル・フルロックによる小さな旋回が連続するようなパイロン設定では必然的にCの回り方になります。



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