ザ・サスペンダー

日本を斬る社会派ブログ

ペンキ

2008-11-28 01:45:45 | モームス
モームスはついに今年紅白歌合戦の選から漏れてしまいました。
これを機に再起を誓うモームスなども見てみたいですが、それはできないのが難しいところです。
ショウビズの世界では落ち目とわかると余計落ち目になってしまうのはよく知れた話で。
結局なにごともなかったかのような顔をして、せいいっぱいの虚勢をはって健在をアピールしていく、それしか手はないのです。
そういう意味で、紅白は落選そのものよりその後の落選報道のほうがモームスにとってダメージが大きいでしょうね。

落ち目スパイラルは芸能人に限った話ではなく、エンターテインメント業界では共通の現象で、たとえば遊園地は寂れた感じが出るともうダメです。
ある遊園地では、ペンキの塗り替えはとにかく頻繁に行うそうです。たしかにペンキがはがれてれば寂れた感じがしますよね。
たとえ客入りが悪くても、寂れた感じを出さない、つねにピカピカの状態で客を迎える、これがこの遊園地の商売哲学だそうです。
ちなみにこの遊園地はUSJひとり勝ちの様相を呈す関西においてよく健闘しています。

結局、人って、楽しいことを誰かと共有したいという心理がどこかにあるんですよね。人が大勢いれば、楽しいことがより楽しくなるという。
アップフロントもそのあたりを巧みに利用して興行を連発したり、ファンクラブイベントやSNSでファン同士を密集させる戦術をとってるのかもしれませんが。
ただこのときファンが体験しているのは、群集心理によって増幅された、実際以上の楽しさですから。
より大勢でより楽しいところが出現すればそちらへ流れていく、そうした層を相手にしていることは留意しておかねばなりません。
ペンキのはがれを見せない努力が必要になってくるわけです。