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1億3000万分の、独言(ヒトリゴト)

日常の一コマをマイペースに切り取ります

2冊の共通項

2011年02月02日 | 読書
今日は、職場の倉庫の大掃除。
片付けに定評がある男の子の他5人の助っ人を呼んで
11時から5時間ほどかけて、ラックを組み立てたり、モノをあちこち運んだり。

おかげで見違えるくらいキレイで機能的な倉庫になりました。
彼らが帰った後も、10分おきくらいに倉庫に足を運んで
見蕩れては仕事に戻る、を繰り返す。
うふふー!!まんぞくだ~!!!

いつもと違う道を通って帰ったら、隠れ家的バーを見つけた。
お酒のビンが立ち並んでライトアップされている入り口。



同時並行で2冊読んでます。
死に瀕した高僧と少年の対話を書いた『老師と少年』(南直哉著・新潮文庫)。
アルコール依存症で血を吐きながらも呑み続け、放浪をする男の話、
『日本はじっこ自滅旅』(鴨志田穣著・講談社文庫)。

片や静謐で怜悧な空気感。
片や俗界の底の方で必死にもがいて、自分を痛めつけざるを得ない生き方。

でも共通してるのは、生と死を真剣に見つめていること、かなあ。



深夜に雄叫る

2011年01月26日 | 読書
寝不足。


・・・なぜならヤホーコミックで、『オルフェウスの窓』(池田理代子著)
全巻読破したから。

昨日の日記で同作品のことを語っていたら、読みたくて読みたくて
居ても立ってもいられらなくなった。
実家にあるはずだよー、と妹(所有者)が言っていたので、
少し我慢すれば、送ってもらって読むこともできる・・・と思いつつ、

ヤホーコミックですぐ読める、という誘惑に抗えなかったorz
1冊294円也。
最近刹那的じゃないかい?アタシ。


しかし・・・
池田理代子さんの綺麗な画は勿論、ミステリアスなストーリーで
最後の最後まで読ませるって感じ。
最後はもう身悶えするほど哀しいんだけど。
ロシア革命の流れにも詳しくなる。
歴史上の大事件を題材にして、男装の麗人(女性)の恋愛を絡める辺り
ベルばらの手法に似ているけど、
画はベルばらよりこっちの方が圧倒的にキレイ。
長く描いていらっしゃる漫画家さんって、最終話に近づくと
「画が荒れてきたなあ」と感じることがあるけど、
池田理代子さんは、この『オルフェウスの窓』の第一部辺りの画が
一番落ち着いている感じがします。

これ、ウチの妹が確か小学生とか中学生の頃にハマってて
よく読んでた記憶があるのですよね。
当時バリバリミニバス少女だった私は
「ええい、軟派な漫画め!ショックを受けたくらいでいちいち
倒れるな!!」などと思っていたが、
齢(よわい)を重ねた今、深夜PCの前で、
うおおおおおおー、なんてろまんちっくで儚いの、と身悶える。
少女漫画の王道でしょうけど、
それにしてもこの良さって当時の小中学生に分かったもんなのかねー
あ、アタシが今、当時の小中学生メンタリティーに追いついたってこと?
そーゆーこと??

もう1冊だけ、もう1冊だけ・・・とクリックして行って
気付いたらもう午前2時だった。
まだお風呂も入ってなかった。
時計見て呆然。
なにやっとんじゃ、オレ


ほんとに哀しいお話で、苦労して頑張って生きてた人たちが
あっけなく死んじゃったりするので、人生ってなんだろうねえ、なんて
考えます。
そんでもってハーレクインロマンス顔負けのユリウスとクラウス(アレクセイ)の
愛のお話は、ひたすらうっとりです。
きれいな画で、うっとり感倍増。
宝塚で上演されているそうですが、確かに宝塚向けだ!
宜しかったらぜひ、ワタシと一緒に深夜2時の雄叫びを共有してください。
もちろん、今日も帰宅したら雄叫るよ!えへっ!!


毎度のごとく本文と関係ない今日の写真。

小物入れを探していたのですが、ピンとくるもんがなかった。
最後の最後に覗いた手芸の材料屋さんで見つけたブリキのマグ。
大きさも丁度よくて、目下夢中です。











ご本たち

2011年01月16日 | 読書
妹が送ってくれた『告白』(湊かなえ著 双葉文庫)読了。
これ松たかこさんが主演で映画化されたヤツですな。
面白かった。最後の、救いのないどんでん返しも。
モノローグ形式で進んでいくため、視点がいきなり変わること、
また主体と客体の認識ってこれだけ違うもんなんだ、という新鮮さが
面白い。
昨日の移動中、一気に読んじゃった。

お歳暮にいただいた図書カード1500円分で、何買おうかウキウキしてたのですが
空港の本屋でいきなり目に入ってきたのは
マツコ・デラックスさんと中村うさぎさんの強烈ビジュアル。
『うさぎとマツコの往復書簡』(毎日新聞社)。
『サンデー毎日』に連載されている2人の往復書簡形態エッセイですが
テーマがなかなかに深くて面白い。
なんせ、愛視聴している東京MXテレビの『5時に夢中!』の
看板コメンテーターですから、一も二もなく購入。
これは読んだら妹にも送ってあげよう。

マツコサンは最近売れっ子さんですが、
彼女(彼?)を単なる女装・デブキャラ・はっきりモノをいう、くらいの
使い方しかしない番組には辟易する。
この人ものすごく頭のいい人ですよ。
『うさぎと・・・』は昨日から読み始めているが、二人の議論は
一回読んだだけでは、すとんと落ちてこない。
多分何回か読み直さないとわかんないだろうなあ。
愛すべき自意識過剰人たちです←これは私たちもまるで同じだと思うのですが、
彼女たちはそれをうやむやにすることなく真正面から採り上げて対峙して
いるから辛いし、一見はちゃめちゃな行動に出てしまうのだよなあ。

他にも1冊新書を購入。
読むのが楽しみだなー
図書券は一遍でなくなっちゃったけど。


日本列島どこもかしこも寒いですね。
今日は写真ナシです。

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トヨエツ信長、いいな!
フクヤマ龍馬は見る気なかったけど、
やっぱり大河のテーマとしては、信長はヨイ。
私の遊歩計も現在、信長様だし。
(浅井長政はまだ存命中)
そうそう、テレ東で日曜の朝やっているアニメの『三国演義』も
よい。諸葛亮がむっちゃくちゃカッコよくて痺れるのですが
声をやっているのは、なんと「アリtoキリギリス」の
石井正則さんだって!
意外なキャスティングだー



読書の秋継続中

2010年10月07日 | 読書
いやーん!
ちょっとおばかなお風呂漫画
『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ・株式会社エンターブレイン)
2巻がもう出てるー!!

イソイソとカイシャ帰りに行きつけの本屋に寄ったら、
ガーン!
2巻だけキレイに売り切れてるよ~あああ~

諦めきれずに周りを見回してみたが、やっぱりない。
でもおかげでよいもの見つけた。
岡野玲子の『妖魅変成夜話』(ようみへんじょうやわ)の3巻(平凡社)!
岡野玲子さんと言えば、数年前に大流行した『陰陽師』の著者さん。
原作は元々夢枕獏の小説ですが、途中でストーリーがオリジナルになったん
でしたよね。
私と妹はハマりまくったー
『妖魅・・・』はこの岡野さんが確か筆一本で描いてる漫画。
水墨画の味わいがあります。
相変らず、絵がうつくしくてウットリ・・・!!

これ、なかなか新しいのが出ないので、存在をすっかり忘れてた^_^;
4巻も出てたので、また買いに来なきゃ。うきうき。

お風呂漫画はかいそびれたけど、まあいいか。
こういうの、諺でなんていうんだっけ?

来週からまたしばらく海外なので、
ついでに持っていく本を見繕う。
ものすごーく読書欲が高まっていて、
なんでもいいから読みたくて仕方が無いんだけど、
今日はなんだか本棚を眺めていてもピンと来るご本がない。
こういう日もあるんだよね、と、無理して買うのを辞めた。

『ガラスの仮面』(美内すずえ・白泉社)の45巻も出ていたんだよね!!
一旦手には取ったけど、44巻のラストがどうなっていたか
まるっきり忘れてしまったので平積みの山に戻した。
最近売れっ子になっちゃって、昔からのファンにとってはちょっとさびしい
マツコ・デラックスさんの月影千草扮装ポスターが
すごくコワくて、すごく笑えた。
東京MXテレビの『五時に夢中!』で
「ワタシ、月影千草になるの」とおっしゃっていたが、コレだったのか!
欲しいな、コレ。もらえないのかな、コレ。





ぐうたら上等

2010年10月05日 | 読書
昨日はほんっとにヤバかった・・・。
↑この「ヤバい」は、今の若者が使う「美味しい」とか「かわいい」とか
の意味じゃないです、老婆心ながら。

女子世界選手権の夜のお仕事のおかげで2時間睡眠で出勤したのはいいものの
2時間しか寝てないことが、あんなに辛いことだと思わなかった。
行きの電車でフラフラしてたので、なるべく駅のホームで端っこ
歩かないようにしてたり。
たまに聞く誤って落ちちゃう人って、寝てない人なのかも。
人間って寝ないと死んじゃう生き物らしいけど、
今の私は1日寝なくても充分死ねそう。

以前は寝なくて全然平気な体質だったんだけど。不思議~。
でも寝なくて平気だと、ちょっと仕事あっても
「今晩寝ないでやればいいや」って抱え込んじゃったりしてた。
考えてみれば最近はそういう抱え方してなかったな、と。
出来ないから抱え込まないんだけど、
確かに予定とかも詰め込み過ぎなくなってるなぁ。

それに思い至ったら
「昔はできたのに」という寂寥よりもむしろ
「ああ良かった」と思った。
休まないといけないことを自然に優先させられるようになってた。
良かった。
ぐうたら上等。


人に勧められて買った穂村弘『本当はちがうんだ日記』、面白いです。
思わずクスッとしてしまう。この人の感覚はすごく好きだー
私は電車の車掌さんが大好きで(←制服好き)
東海道新幹線に乗るとどんな車掌さんが切符見に来てくれるかと
楽しみにしてるんだけど
最近女性車掌さんが増えてきて、ちょっとつまんないなーと思ってた。
穂村さんは、最近女性車掌が増えてきて嬉しいんだって。
そっか、男の人だとそうなるんだー、とちょっと目から鱗。
クリスマスに、一人でスタバでラテを飲みながら将来のことを考えて
今41歳の自分に、あ、違うじゃん。おれが今その将来なんじゃん、って
気付いて、過去と未来に思いをはせる件(くだり)はすごくいい。
他の本も読みたくなった。
でも今は、アマゾンで注文したのになかなか手元に来なかった
僕僕先生の続編が早く読みたい。











読書週間

2010年09月22日 | 読書
ちょこっとお久しぶりです。
なんだか一向に暑さが収まりませんね。
虫の声が聴こえたり、日差しはなんとなく傾いたりしてるんだけど。

連休中はずっと働いていて、なんだかとっても疲れた・・・
ってか、一日の「疲れたな」が次の日回復しなくて蓄積していく感じ。
いつからこんな疲れた疲れた言うようになっちゃうんでしょうね、オトナって。

まあ、夏の疲れが出やすい時期なのかな。
とはいえ、私はまた10月から海外なのでもう一踏ん張りですが


暑さは収まらないが、わたし的には秋は確実に来ている模様。
先日から本が読みたくてしょうがない。
昨日も近くの本屋をうろうろして、5~6冊ゲットしてきました。
こう言う時本屋をうろつくと面白いのは、
確実にその時の自分のメンタリティを象徴するような本の題名に
目が吸い寄せられること。
昨日購入した1冊には哲学者・中島義道さんの

『働くことがイヤな人のための本』(新潮文庫2004年)

なんてーのも(笑)。
そのまんまズバリやんか!
わかりやす過ぎでしょ、自分。

中島義道さんのご本は知人に教えてもらったのですが、
哲学者らしいというか、
あらゆることに腹を立てている人。
明らかに今の世の中からは逆行していて「変なヒト」と言っても
いいし、著書やものの言い方によってはちょっと気分を悪くなることも
あるんだけど、偏屈だろうが変わってようが主張するところは主張するし、
その中に
「なるほど・・・そうかも・・」って気付かされるところも
多々あるので面白い。

あとは、
テレビでだいたひかるがお勧めしていたエッセイや、
中村うさぎさんのエッセイなど。
↑うさぎさん、大好き!


ご本と美味しいお酒などで(基本下戸ですが)気分が上向いて
くるのを待ちますか。
面白いものがあったら、また呟きに参ります。

↑梅ワインヌーボーですって。
梅酒好きなので買ってみた。

皆様も、体調など崩されませぬよう。





手放せ

2010年09月17日 | 読書
5時半起床、
6時半出勤、
お昼御飯は賞味期限の切れたフリーズドライの梅がゆ。

・・・・・・・
(でも結構おいしかった)

いいさ~、誰が誉めるでもないけどぉ~♪
こういう時はミスチルの『彩り』を大音量です。
はたらくおぢさん、をばさん、おにーさん、おねいさんの応援歌。
そうそう、こういう地道な作業が明日の栄光を作るのよね。
うんうん、そうだそうだ。ってか、明日の栄光って何。


面白そうな本を読み始めました。
「雀鬼」の異名をとった伝説の勝負師の

『手離す技術ー20年間無敗、伝説の雀鬼の「執着転換力」』
(桜井章一・著、講談社+α文庫)

あらゆる執着を手放すことが出来たらなあって思うこと、ありませんか。
気がつくといろんなもん抱え込んで、重くて身動きとれなくなってる。

読み終わったらまたご紹介します。




さいじょうきうのしあわせ

2010年09月06日 | 読書
杉浦日向子さんのエッセイを2冊読み終わった。
この人の感覚、本当に好き。
年を重ねてからの彼女のエッセイも読みたかった。
ご冥福をお祈りします・・

漫画家として鮮烈なデビューを飾ったのだが、
色々なジレンマから、断筆して「隠居宣言」する彼女。
(私は先日この日記で「半隠居宣言」と言いましたが、
正しくは「隠居宣言」だそうです。すみません。)
元々お身体が良くなかったようですね。
実兄で写真家の鈴木雅也氏が『杉浦日向子の食・道・楽』(新潮文庫2009年)で
あとがきを寄せていますが、

「私にとっては、賢く器用に楽しくやっているように見えていたのに、
実は相当不器用にアッチャコッチャと懸命に生きてきた『私の妹』を
感じさせ、愛おしくなる一冊です。」《166頁最終行から引用》

と結んでいて、ちょっと「うっ」と来ます。

エッセイは言わずもがなに面白いですが
同じ新潮文庫から出ている『江戸アルキ帖』(1989年)はカラーのイラストも
本当に丁寧でキレイ。のんびり、ほっこり、江戸の風俗も垣間見ることが出来て、
お勧めです。

今回読んだもう一冊『隠居の日向ぼっこ』(新潮文庫2008年)の中で
杉浦さんは
「たたみいわし」を「さっとあぶったのをかじりながら」
「本醸造の熱燗を」ぐいって呑んでいる時に
「ちうくらいのほどよいしあわせを感じる。」のだそう。《40ページ「畳」より引用》
この人のエッセイにはたまに江戸言葉がさらっと出てくるのですが、
いいなあ、「ちうくらいのほどよりしあわせ」。

ということで、本日は私の「さいじょうきうのしあわせ」をばご披露。
(↑もちろんこんなの江戸言葉じゃないですよ)

じゃんっ!

週末にほんのちょっと実家に帰ったのですが、
「ここ1年おいしい鰻を食べてない~!」と訴えたら、
ウチ的に最上級のご馳走鰻屋さんから、調達してくれたっ!!
肝吸い付き。右向こうは、例の実家製「だし」のかかった冷奴に
左の小鉢は茄子の味噌炒め。
うにゃーっ!!サイコーですがなっ!!!

ここのお店の鰻をいただくのは、ウチ的にはちょっとしたイベントなのです。
ご覧になっても分かるように、1年くらいもう鰻食べなくてもいいかな、と
心から満足します。
お腹を目一杯空かせて、心して面座し、只管黙々と
ふくよかな鰻の食感と甘みの少ないこのお店独特のタレを味わいつつ、
完食を目指すのです。

食後は、もちろんこれ。

福島の夏のデザート定番の、かりっかりに硬くて甘い桃。
これもかじるとカリカリ言ってたけど、めちゃくちゃ甘かったです。
いつもこの時期は「川中島」という品種をいただくのですが、
これは新しい品種だそう。なんだったかな。名前忘れた。

楊枝はここからー!

このうさぎは多分「ももりん」とゆーやつじゃないかと思う。
(福島市の公式キャラクターかなんかのはず。
なんで福島=うさぎか?これ参照⇒2010年4月11日の日記

実家でのんびりご馳走鰻。
これを最上級の幸せと言わずして何と言いますか・・・(うっとり)




きうかちう(休暇中)。

2010年09月02日 | 読書
わたくしのゴーインなゴリ押しと、
一緒に働いているアシ子(昔はアシ子だったが、いまや私が彼女のアシスタント
状態なので 笑 もう彼女のこの呼び名は改名することにします)の
多大なるご協力を賜り、
本日からちょっと遅い夏休みを獲得していますにゃはっ!
↑高テンション

早速今朝は16時に起き・・・・
(弁解。目覚ましかけずに寝て、「朝」起きたら16時だったの。
気の緩み+熱帯夜のせいですかねー。クーラーかけてても夜中暑くて
何回も目を覚ますから)
とりあえず休暇になったらやろうと思ってたことを2項目片付け・・・・
(あと5項目くらい残ってるけど)
少し日が傾いて、しのぎやすくなったのを見計らって外に出た。
目指すは本屋。
ずっと本が読める生活じゃなかったんだけど、しをんちゃん(作家の三浦しをん
さんのことを、私と実妹は甚だ勝手にこう呼んでおります)の直木賞作品で
火が点いた。
今日は故・杉浦日向子さんの本を2冊、
さらに勢い余って、前々から興味があったフロイトの著書、
『東京幕末・明治さんぽ帖』(散歩の達人MOOK本・交通新聞社)
などお買い上げ。ばらんばらんな趣向の本をウキウキと。

杉浦日向子さんは大好きな作家さんの一人だった、です。
NH●の「お江戸でござる」ではキリッと着物を着こなして、
締めに出てきてましたよね。
若くてきれいな女の人が、おっとりとした口調で、
でもちょっと行って見て来ましたっていうくらい細かいところまで
江戸の庶民の暮らしを語ってました。
(杉浦さんは実際にそういうコンセプトのご本を書いていますが)
かっこいいなあ、と思ってた。
「半隠居生活」を体現していらして、
ほんとの江戸人みたいに淡々と飄々と暮らしているのも、
当時の私からすると目から鱗だった。
彼女の新しい作品が読めないのは本当に残念。
惜しい人を亡くしたなあ、と思う半面で、
もしかして彼女は長く生きることを肯んじなかったのかもしれないなあとも
思ったり。
なんたって、江戸人でいらしたから。

とゆーわけで、
ただいま少々なんちゃって活字中毒的なバイオリズムに入っております。
探さないでく だ さ  い   ・・・
(誰も探しませんね。ハイハイ、分かってますよー)

「休みになったらやろう」と思ってたことの一つに、
いただいたものの整理と、遠征荷物の片付けがあったのだが、
今日はやっと、先日デンマークに立ち寄った知人からいただいた
ロイヤルコペンハーゲン(!!)のマグカップの包装を開けた!
コーヒーを淹れてみた。

軽くて持ちやすくて、カジュアルな感じで普段使いにピッタリ。
高級ブランドのカジュアルモノは、やっぱ何となく品がある・・・
気がするのは、私が貧乏根性だからでしょうか。
いつものコーヒーも高級になったお味がするわ
湯よ、ありがとね!!





読書はお伴が大事でしょ

2010年08月29日 | 読書
シンガポールに行く前に、知人から本と和菓子をいただいた。

本と和菓子?

知人曰く(この知人は、いつも面白い本を紹介してくれる人。
私はたまに「こないだのはイマイチだったー」と甘えてみたりするが)
「和菓子の、面白い本を見つけたので」。

和菓子の本??
レシピ本か何か??

手渡されたのはコレでした。
『和菓子のアン』 坂本司 著 光文社
シンガポール滞在中、夜寝る前(正しくは記憶がなくなる前)に
少しずつ読み進めたんだけど
確かにこれ、和菓子のお伴が欲しくなります。
一緒にいただいた和菓子は、残念ながら日本に置いてきたのだけど。
ぷにぷにした主人公アンちゃんの、等身大の女の子っぷりが可愛かった。
彼女のつぶやきや日常生活の観察眼には、共感できるところが多かったです。
和菓子に限らず、食べ物は作り手の思いを感じながら
丁寧に味わうぞ!と、改めて決心したりして。
(その翌日すでに急いでご飯をかっ込んでた私は、"1日坊主"にも到達せなんだな・・)

いただいた和菓子は、今日職場にてお八つにいただきました。

日本橋屋長兵衛さんの「金魚すくい」という生菓子。

和菓子の真髄ですね・・・
寒天が固くもなくゼリーみたいに柔らかすぎもせず、
すっきりした梅味で、夏の和菓子にぴったりでした。

ぷるるん。

それから、行きの飛行機ではいつも妹が送ってくれる銀色夏生の『つれづれノート』17(角川文庫)
帰りの飛行機では大好きな三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』(文藝春秋)を読了。
しをんちゃん(と私と妹は勝手に呼ぶ)は、この作品で2006年に直木賞作家になった
わけだが、私は彼女のエッセイが大好き。抱腹絶倒ですよ。
この『まほろ駅・・』でも、しをんちゃんならではの文体やツッコミがあって
時々こらえきれず噴き出してしまった。
このお話は、いろんな要素で成り立ってるな~
日常生活に潜む小さい絶望や希望、
現在独身の著者ならではの「家族」に対する視点、
そして少々うがった見方…エッセイで自らの腐女子っぷりを告白している
しをんちゃんの、プラトニックな腐女子小説。
うーん、まさに本領発揮だ、しをんちゃん!!
面白かったです。

このお話に出てくる行天というキレっぷりのいい変人の男、
私の頭の中では、「Dolls」という昔の北野武監督の映画に出てきた西島英俊に
変換されて、文章と一緒に動き回っていました。
でもこれ、すでに映画化されたんですってね。
行天役は瑛太でしたかな?

和菓子をお伴に寝っ転がって、日がな本を読みふけりたい…。
→今の私の部屋で実行したら、間違いなく10分で熱中症