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1億3000万分の、独言(ヒトリゴト)

日常の一コマをマイペースに切り取ります

ハギコ・イン・セルビア⑤

2011年08月31日 | 紀行
なんだかんだと言っている間に、こちらの滞在はあと1日となりました。

中日の午後は観光とショッピングの日でした。
今回のチームアタッシェ、ミロシュ君(30歳彼女あり・銀行マンでレフェリーの
資格を持っているが、就職してから22㎏太ったそうで、
フィットネス的にどうなんだって感じの体型)は
とにかく自分の国が大好き君&説明好きなので、
バスの中で嬉しそうにウズウズとマイクを握る。
しかし彼、ちょっと話が長いので(話好きはセルビア人の特徴らしいが、
とにかく延々としゃべっているので、他のセルビア人からも
「お前はもういい」みたいに突っ込まれている)
そろそろチーム内でも「この人ちょっとメンドクサイナ~」的雰囲気が(笑)

セルビア・・・というかベオグラードの歴史は結構面白いです。
とっても古い街で、人が入植して街が形成されたのは紀元前の話。
スラブ人(簡単に言うとロシア系)が入植してセルビア人が定住するのが
7~8世紀くらいですが、その後はビザンチウムやハンガリーに
侵攻されては、セルビア人が奪回する、を繰り返します。
14世紀にオスマン・トルコが侵略を開始し、その後なんと500年に渡って
トルコに支配され続ける、と。
世界史でやったなあ。日本史専攻だったのでほとんど覚えてないけどね。

ミロシュ君は
「セルビア人は、トルコもアメリカも嫌いだ。アメリカは
いい人そうな顔をするけど、気に入らないことがあるとそこらじゅう爆撃するから
気をつけて(←1999年のNATOによる爆撃のことを言っている)」と
口癖のように言っています。

なぜそのように色々な国に侵略をされるかというと、
ここはドナウ川とサバ川が合流したり、ヨーロッパとトルコを結ぶ交通路の
要衝地だからなのだそうです。
街の中心には、大きな「要塞公園」(カレメグダン公園)があります。
18世紀まで本物の要塞として使われていたそうですが、
今は緑いっぱいの公園で、市民の憩いの場です。



これ↓は、第一次世界大戦時にセルビアがフランスに大きな恩恵を被ったそうで
「フランスに感謝する碑」だそう。

近くに「日本の泉」もあるそうですが
(公共バスを始めとする日本政府の援助に感謝の意を表し、ベオグラード市が
2010年に設置。)
行かなかった。

メイン通りの街並はいかにもヨーロッパですが、
なんとなく旧共産圏の匂いもして、なかなかに興味深い。












物価は安いです。
特にお酒は安い!
通貨の単位は「ディナール」で、1ディナール≒1.1円なので
計算がしやすいです。
大きいお店はユーロも使えるそうです。

この要塞には、セルビアで一番強いバスケットボールのクラブチームの
本拠があります。
ユーロリーグにも参戦して地元民に愛されている「パルチザン」というクラブです。

コートは外!パルチザンは昔の軍隊の名前なので、
以前ここで紹介したリトアニア同様、
セルビアの人たちがスポーツをどのように捉えているかがよく分かります。
少なくとも日本人の感覚とはまるで違いますね。
女の子があまりスポーツをしない、というのも
軍隊になぞらえるとよく分かる気がする。


国立博物館。
建物は16世紀くらいに建てられたもの。

露天にナンチャッテキテ●ちゃんが。

しかしコレ↓は大爆笑。

ナンチャッテすぎるだろう!!!

スーパーのお惣菜コーナー。


続きます。















ハギコ・イン・セルビア④

2011年08月30日 | 紀行
朝方はだいぶ涼しくなってきました。





ホテルの朝ごはんはまた後日アップしますが、
ほぼ毎日私が食しているのがコレです。

リトアニア、ラトビア、ロシア、ポーランド辺りに宿泊すると
朝ほぼ必ず置いてある、酸っぱい飲むタイプのヨーグルト。
日本で一時期大流行したケフィアだと思われます。

いつもほんの少し果汁のジュースを混ぜて飲んでます。
夜の肉食にもたれた胃には、ちょうどいい朝ごはん。

昼、夜のご飯ではほぼ必ずスープが出て来ます。
これが結構美味しい。

きのこ、コンソメ、野菜、仔牛のスープなどが代表的なよう。
こちらではチキンのスープが多めです。
少し脂っぽいですが、私なんかはこれにパンだけでご飯は充分なんだけど、と
思っちゃう。
これはある日のトマトのスープ。

お皿の端っこに乗っているのは、食べかけのパン。

ホテル側はこちらのリクエストになるべく応えてくれるのですが
(基本アスリート飯だし、今は日本食を食べずに海外遠征を乗り切る訓練を
しているので、炭水化物はパンだけではなくパスタなどを多めに出してもらったり)
お魚があるというので、オーダーしてみたらこれがなかなか美味しい。

15~17歳くらいの女の子にも人気。
小骨が多いけど、川魚を塩と香草でしっかり焼いてあります。

スイーツは私的にはもう一つかなあ、と思う。
これはある日出てきたランチのデザートで、割と美味しかった。

アップルクーヘンにチーズのクリームが挟まっている感じ。
うす~く切ってあるので量的にはちょうど良かったですが、
翌日からは選手仕様に、デザートは果物になりました。

いつもご飯をいただいているレストラン。


日本は新首相が決まったのですね。







ハギコ・イン・セルビア③

2011年08月29日 | 紀行
昨日は日曜日。
ヨーロッパらしい、カラッと晴れた気持ちのいいお天気でした。

日曜とあってか、このあたり、結構な人出でした。
スポーツ施設がたくさんあるので(テニスコートやバレー、バスケット、
フットサル場、ランニングコースなど)、たくさん人が集まってきて
子どもを遊ばせつつ、テラスでお茶したり、おしゃべりしたり。





練習の合間の休憩時間に、私もちょっとお散歩。



↓この標識、ちょっと面白い。
どう見ても大人が子どもを急かして走っているみたい。

これ↓は「セルビアのチェストナッツ」だそう。
栗みたいなもんですかね。外側は確かにイガイガしていて栗みたい。
これは食べられないけど、もう少し熟したら中の実をすりつぶして
料理に使うのだそう。

何かの実が散乱している。

ぶどうっぽい。





少し暑いけど、到着した日よりもほんの少し過ごしやすい気温になってきました。
何より、洗濯ものがカラッと乾くので助かりやす☆









ハギコ・イン・セルビア②

2011年08月28日 | 紀行
今日は何月何日何曜日でしょうか。
こちら、のどかすぎてもう日にち感覚がありません。

ここ(宿泊地)はベオグラード市内でもダウンタウンより少し
距離があるのですが、スポーツ施設(バスケットボールコートやテニスコート)が
たくさん建っています。
昨日は試合にこちらの日本領事館員ご夫妻が来て下さったのですが
奥様の話によると、
「こちらの人はあまりすることがないからスポーツをする」のだとか。

さて、昨日の夜はセルビア料理を食べさせてくれるレストランに行きました。

ホテルから、歩いて20分くらいのところ。
高台のテラス席なので、ベオグラード市内が一望できます。

朝晩は涼しいし、窓を開けていても蚊や虫なんかは入ってこないので、
テラス席は気持ちいい。
こちらのカフェやレストランはテラス席が多く、
みんな外でまったりと食事したり、話をしていたりします。
領事館の方によると、こちらの人は総じてみんな話し好きで、カフェで何時間も
しゃべっているのだそう。
旧ユーゴスラビアってことを考えるとちょっと意外。

じゃじゃん♪
お待たせしました、世界の夕ご飯シリーズ!
タイトルが朝ご飯になったり昼ご飯になったりするのは、あまりお気になさらず。

まずは「これをこれから供します」という意味で、羊の丸焼きを見せられました。

その後はセルビアのビールで乾杯です。
同行している方々によると、ここのビールやワインはとても安くて
ものすごく美味しいのだそう。
ワタシは基本下戸ですが、確かに「ちょっと美味しいのかも」と思う。

ビールは水より安いです。

前菜。

何かのパイ包みと、セルビア独特のチーズにビーフジャーキー。
下は私のプレート。
トマトのサラダにはチーズがたっぷりかかっています。
あとパプリカのオリーブオイル漬け。
この辺りはセルビアの伝統料理だそう。

大きなパンも出て来ました!
ホテルのパンも含め、ワタシはここのパンは嫌いじゃないです。
でもなんていうか、フランスのバケットみたいに噛みごたえがあるわけでもなく
東欧諸国のように酸味のあるライが使われている感じはない。
モチッとしてますがすぐに噛み切れる。

ここはナニゲにトルコが近いので
トルコの文化の影響を大きく受けているのだとか。

このパンにこれ↓をつけるとすごく美味しい。

名前を忘れましたが(ごめんなさい)、牛乳を撹拌した上澄みの部分だそう。
やったことがありますが、牛乳を冷たくして撹拌して、生クリームになったところを
さらに撹拌し続けるとフレッシュバターになるじゃないですか。
あんな味。
乳脂肪分は高いそうですが、混ぜもんの味が一切なくて美味しい。

メインです。
先ほどの羊。

ラムは嫌いじゃないですが、これは相当ラム独特の香りがして
ちょっとダメだった。付け合わせのポテトは美味しかったですが。

でも日本人に大人気だったのはむしろこっちの方。

「ミックスバーベキュー」ということですが、牛や豚、ソーセージなどを
ミックスしてバーベキューし、先ほどのフレッシュバターをつけます。
西洋わさびをつけても美味しかった。
こちらは「美味しい!」「美味しい!」の大合唱。

セルビアの方は、とにかく肉を食べるそうです。
ここのテーブルも肉だらけ。
納得。

これは地元のお酒。プラムを蒸留したそうで40度くらいあるそう。

一舐めさせてもらったけど、下戸にはとても飲める代物ではないですー

この後デザートとコーヒー(トルココーヒーでした)までいただきました。
ちょっと風は強かったけど、涼しいテラス席は気持ちが良かったです。


お腹一杯(っていうか、肉だらけでお腹壊れるんじゃないかと一瞬思ったくらい)
食べて、ワインまで飲んで一人当たり3000円くらいだったそうです。
物価は非常に安いですが、こちらはあまり物がありません。

今回いただいたセルビア料理も、本当にセルビア独特のもののようで
例えばどこかの文化の何何を採り入れてアレンジするといった発想は
セルビア人にはあまりないのだそう。
常に自分たちが№1!という気質があるのだそうです。
いろいろな歴史に絡めて考えていくと、結構面白いです。
コソボ紛争はまだ続いていますし、
例えば第一次世界大戦勃発のきっかけはセルビアがらみだったりもしたし。
ここの人は意外にフレンドリーでよくしゃべり明るいけど
アグレッシブ(好戦的といってもいい)な一面も感じます。

でも意外に親日家が多いのも面白い。
今回の震災でも、携帯やネットで呼びかけがあって
平均月収が3~5万円なのにも拘わらず、かなりの募金が集まったのだそう。
「日本の企業や政府はいろいろな援助を私たちにしてくれた」と
今回のお世話役、ミロシュはいいます。
ものすごく頑張ってアテンドしてくれています。




ハギコ・イン・セルビア

2011年08月26日 | 紀行
日本から飛行機で11時間・・・

ドイツの飛行機会社だったので、ドイツパンの軽食が出た。

わあい、ドイツパン大好き!
って、ほんと飛行機移動の日って一体何回ご飯を食べるんだ。

チリに比べれば半分以下だけど、
飛行機って残り3時間からが結構キツイ。
ああ、もう3時間くらいだーって思ってからがなかなか減らないんだよな・・・

ハギコ・IN・セルビア!!!

昨日は現地時間23時前の到着だったので、ヘロヘロでしたが、
起きてみたら、なんだかこのホテル、すごくステキな場所にある。

やーん、ステキ。リゾートみた~い(くねくね)
周りは緑・緑・緑・・




部屋にエアコンがついていないのですが
(そしてなぜかすごく暑い!!今日は37℃くらいになったよう。)

部屋から見える景色もいい雰囲気です。

御想像の通り、写真の情報に映っているのは洗濯物のTシャツです。
暑いのですぐ乾く。

テントウムシ?ではないらしい。が、似ている。いっぱいいた↓

日中は暑いですが、朝晩は涼しくていい風が吹きます。

ホテルの食事もイケてます
毎度ご好評いただいている「世界のごはん」レポート。

待て、次号!!










想像と妄想の間

2011年08月24日 | 独言
突然ですが・・・


ベルギーに行きたい。


って、明日からセルビアに行くんですけどね。
同じヨーロッパじゃんって思った方。
ちがうの、ちがうの、セルビアとベルギーはー!!!(ジタバタ)

どうでもいい話ですが、先日実妹に「セルビアに行って来るね」と
メールしたら
セビリアかあ、大変だね」と返信が来た。
その後仕事関係の方に「月末はセルビアに行っておりますので・・」と
メールしたら
「チリの次はセビリアですか。お気をつけて」と返信いただく。

●セビリア・・・スペイン南部の都市。アンダルシア州の首都。

●セルビア・・・正しくは「セルビア共和国」。かつてのユーゴスラビアの地域に
属していた。

(ウィキより抜粋)

私たちが行くのは、セルビアですから!


そんでもって話は戻る。
なぜベルギーかと言うと、
昨日ミニストッ○でベルギーチョコソフトクリームを食べた時
こんなチラシを見つけたから。

ベルギークリスマス!!!
なんか、響きからしてとってもステキじゃないですか
ここんとこもう海外はしばらくいいやーと思っていましたが
ベルギークリスマスに限っては「行きたい!」と思った。

あ、パラオはいいです。パラガメ君←私信

こういうのはやっぱり恋人と二人で行きたいですよねー!!ぐふふふふ。
寒い外をイルミネーションを見ながらくっついて歩いて(イメージ)
露店を冷やかして暖かいコーヒーとかホットワインとか買って更に歩いて(イメージ)
隣を見上げてワタシはその人の名前を呟く。「大佐!」



・・・あ、あれ・・・?


おかしい、途中までは完ぺきにイケてる「想像」だったのに、
いつから「妄想」にすり変わっちゃったんだろう。
だからワタシはダメなのよ・・・


いいもんね。
いつかは大佐みたいな人とベルギークリスマス











七転び八起き

2011年08月22日 | 独言
帰宅して、早速冷えたカリカリ桃を堪能。
表面はほんの少し柔らかくなっているものの、すぐ冷蔵庫に入れたせいか
品種のせいか、カリカリの歯応えは失っていない。
カリカリ、甘甘。
カリカリ桃、サイコー!いぇい!!


最近なんだか本当に疲れていて、
あああ、疲れた疲れたって思ってるから余計疲れちゃって、
なんでこんなに疲れたって思うんだろう、ってちょっと考えてみたら
ここ数ヶ月の移動の距離と頻度もさることながら、
ほんの少し思い当たることがあった。

なんというか、
自分の仕事に対して、正当な評価をされていない、と思った時に
どっと疲れるようなのです。
こんなにやってんのに、とか
どうしてあの人が、とか
どうせ誰も正当に見てくれないよね、とか。

仕事は仕事なので、評価されようがされまいが淡々と粛々と
やるべきことをやるだけなのだと頭では思うのだけど
問題なのはそっちではなくて、
なんでそんなに評価の方に意識が向いちゃうのかいな、と
いうこと。
他人が認めればやる気が出て
認めてくれなければ疲れちゃうって
おいおい、そんなことでいいのか?不惑のオンナが。

自分が考えて、判断して、遂行して、
結果を分析してフィードバックして。
「お、ちょっといい結果が出たな」って思えたら
自分の心の中で小さくガッツポーズすればいいんだよね。
何もいちいち他人の物差しに全てを委ねる必要は無い。
そうそう。そうなんだよ。(と言い聞かせ)

あとは、多分、チリに行く少し前くらいから
ずーーーーっと競技漬けで気晴らしできてないのが
いかんのだと思う。
だからアタシは、四六時中競技をしなければならない環境で
仕事すんのは無理なんだと思うんだよなあ。

って、ブログでヒトサマにご披露するような自己分析でもありませんが。
疲れている時は少々露悪的要素が入ります。
折角遊びに来て下さっているのに「疲れた疲れた」ばかりで
すみません。


JR京都駅お土産物屋さんでゲットした
便箋セット2種。
割りに筆まめなので、便箋や葉書は欠かせません。

緑色のは、瓢箪柄。

特にこっちのだるまさんの方は「七転八起」と。
たくさんのだるまさん。確かに転んでは起きている。


そうそう、
転んで地面にべちゃって鼻ぶつけても、
また起きればいいのさ。





大事。

2011年08月20日 | 紀行
ここんとこあっちこっちに行っていて、ちょっち疲れています。

女子バスケットは明日から長崎でオリンピック予選が始まりますが、
身の回りのことが諸々ありすぎて、ワタシ、それどころじゃない(-_-)
お仕事の話もいただいたけど、ううう。ム・リ―
って感じで、バタバタしつつ今回は遠くから応援です。
月末はまた海外やし。


滋賀全中(全国中学校体育大会)を観に、京都に泊まってます。

京都と言えば↓

大事。


JR伊勢丹内にある茶寮都路里
甘いものでも食べようかなあと思ったら、長蛇の列。
仕方がないのでお隣のカフェに入りましたが、
抹茶のミニパフェ、美味しかったです。

京都で抹茶パフェ。

大事。





一瞬帰省

2011年08月18日 | 福島
昨日、オフでメールくれた愛知のSくん。
キミはまだまだ桃の奥深さを分かっていないね・・・

夏、毎晩毎晩、そして行く先々でもほぼ毎回桃をいただくような
生活を何年もしているとだね、(今考えると贅沢だなー)
桃は柔らかくて当たり前なので
剥かれて目の前に展開された桃ちゃんたちをパッと見て
硬くて甘そうな桃を探すようになるのだよ。ふふ。


ということで
(どういうことで?)


ちょーーー一瞬、里帰りしてきました。
というか、知り合いの方のNPOで福島で被災者支援のスポーツイベントを
したいということだったので
前の日に練習が終わってから移動して前泊し、
次の日イベントに出てすぐ帰京するという、少々な強行軍を決行。
新幹線で1時間30分の距離なのでなせる業です。
まあ、こういうことでもないとなかなか帰省も出来ないので
ちょうどいいかなあって。

福島駅ではイメージキャラクター「ももりん」がお出迎え。

名前の「もも」は勿論名産の桃から来てますね。
ではなぜうさぎなのか。
福島市ならどこでも見える吾妻山に冬積もる雪は、
春、溶けるときに兎の形を山の斜面に残して溶けます。
最近のちょっとオカシなお天気だとそうはいかないかもしれないけど
昔農家の人たちは、山に兎が見えると農作物の種をまいた、といわれてます。
うさぎは福島の人にとって馴染みの深い動物なのでした。
↑何度かこの日記でもご紹介していますね。
しつこくてスミマセン

ところで、
実家に帰るからには、夕飯は実家でいただくに限る。
おからと夏野菜の煮物が食べたいで~す←母のおからは絶品、と
だけ伝えておきましたならば。

どひー!!
お盆のご馳走ざんす!!
写真ちょっとぶれててごめんなさい。

家にはこんなものもございました。

線量器。
今、ウチのリビングの床付近は0.2マイクロシーベルトで
「極めて低い」そうです。

普段は東京にいてニュースを見るだけですが、
当たり前ですが実家に帰ると、あの震災で現実的に困っている人たちの
姿が、現実の色をつけて迫ってくる、という感じです。
ウチの実家界隈の空家なんかにも
浪江や南相馬辺りから避難してきて入居している方々が結構いらっしゃる。
お向かいに入ったご高齢の浪江の方は、最近亡くなられたそう。
農家の方だったので、朝方から、仮入居とは言え猫の額ほどの
畑を毎日耕していらしたそうですが。

そして、実家の私の部屋は、棚の上の荷物やら、本棚の本が
床にぶちまけてあるという実害が
3・11の大震災時は両親が片付けてくれたようですが、
その後も頻繁に揺れて、極めつけは最近だか先月だか午前3時ごろに
大きく揺れたアレで(ワタシはチリにいましたが)またガイーンと
ぶちまけてしまったらしい。
一度ちゃんと整理しに帰らなければ。

孔明の居があった中国・湖北省の「古隆中」で買った孔明の羽扇も
ガイーンと床にオチテイタ

肝心のNPOイベントは、「サテライト高校生」と呼ばれる、
被災して自分の家の学区ではない高校に通っている子どもたち向けの
スポーツイベントでした。
ただ、昨日の福島は日中35℃くらいになったため、
バスケットなんかは、慣れていない人にとって「なんかのイジメ?」くらいに
過酷な競技になってしまいましたが。

暑い中、歯を食いしばって慣れない競技をする浜通りの高校生達を見て
こういうイベントは主催者側の自己満足に終わってしまってはいけないな、と
思いました。
↑批判ではありませんが・・・果たしてこれ、ほんとに高校生達の
ためになってんのかなあ?って疑問符はどうしても生まれてしまった

母によると、毎日必ずどこかで誰が来たとか何かやっているという
イベントが開催されているそうですが、
忘れちゃいけないし、
それぞれの立場で「何かしてあげたい」のは本当に大事な気持ちだと
思うけど、このクソ暑い陽気にエアコンの無いスポーツ施設に
無理矢理借り出すのはいかがなもんなのかなあ、と。
開会式で、お医者さんが「頼むからくれぐれも熱中症には注意して!」と
悲痛なほどに訴えていたのが印象的でした。

もうちょっとやりようはあるんでしょうね。
私ももっと考えよう。
帰りの新幹線はお盆の帰省ラッシュ真っ只中で、
指定席は全便売り切れという哀しい自体。
なんとか自由席1席を確保しましたが、座れなかった家族連れさんたちの
子どもの泣き声が響きわたる悲惨な車内でした
↑でも、あまりの暑さによる疲れで、座った瞬間オチた・・・・・・















夏の風物詩

2011年08月15日 | 福島
待ってました。
ワタシ的夏の風物詩、福島から桃が届いた!!

高校時代の友だちのお家が果樹園をしていて、
桃、梨、りんごがめちゃくちゃおいしいのです。
いつもは方々にお送りしているのですが、
今回は残念なことに、放射線の影響を考えて、お送りするのは自粛。

でもね、セシウム検査はクリアしているのです。
箱を開けたら、いきなり県知事さん。

とはいえ、いつもより少々念入りに水洗いして、
まずは一口。

この日記でも何度か言った記憶がありますが、
桃の産地である福島人は、概して柔らかい桃よりも硬くて甘い桃を好みます。
夏の食後のデザートは常に桃なので、子どもの時は「また桃ー?」と
思ってました。
桃が剥かれて、カットされて出されると、まず硬い桃から売れていくんです。
(でも硬くて甘くないとそのまま放置される)

この辺りの方と話すと、
でも硬い桃は甘くないじゃない、とよく言われますが、
そんなことはないのです。
齧り付くとカリカリ・パリパリって音がするくらい硬くて
でも甘い桃って、あるんですよー

こちらの果樹園さん(つまり友だちのご両親さん)はその辺り
よく分かって下さっているので、硬くても甘い品種を、柔らかくならないうちに
いつも送ってくださるんです。
嬉しいなあ。

因みに今回送ってくださったのは「まどか」という品種だそう。
齧り付くとパリパリいいます。
すぐに柔らかくならないように、冷蔵庫に直行。


現役時代に韓国人のコーチに習っていたことがありますが
彼は桃が嫌いでした。
桃が嫌いって人はあまり聞かないので、どうしてですか?と聞いたら
戦争中食べるものが桃しかなかったので、毎日毎食食べていて、
もう見たくもないのだ、と。
折りしも今日は終戦記念日。
あの戦争は日本だけではなく、韓国の子どもたちにも同様の
ひもじさと恐怖を与えていたんだなあ、と、
甘くてパリパリのまどかちゃんを口の中で転がしながら、改めて。