こちらに来てものすごく感じるのは貧富の差と身分の差。
カースト制の名残で、使う者と使われる者がものすごくはっきりしている。
私は通りすがりの異邦人でしかないので
他国の事情にいいとか悪いとかいうつもりは全くないし、
そういうことで語れるほど簡単なことでもないだろうと思うので、
見たまんまを記す。
印象的だったのが、前の宿の食堂のボーイさんたち。
若くてヒョロッと痩せてて顔立ちの整った男性ばかりだったが
バイキングで大皿から自分の分をとろうとしたり、
コーヒーをポットから入れようとしたりすると
「自分がやる」と言って聞かない。
彼らにお願いすると却って手ツキが覚束なかったりするので
(つまり俄か仕立てのボーイさんであることは明白)
自分でチャッチャッとやってしまいたいのであるが、絶対譲らん。
それでいて、オドオドした上目づかいで「これでいいか?これでいいか?」と
何度もこちらにお伺いを立てる。
「サンキュー」と言って笑ってみせても、笑顔は返ってこない。
明らかに彼らは、日常で「使われる側」、そしてもしかすると
「虐げられても文句が言えない側」なのだろうと思った。
バスの中からは、埃っぽい景色が続く。
ルールなんてありそうもない車の往来(たぶん車線とかなさそう)、
ひっきりなしのクラクション、
2人3人乗りは当たり前のオートバイ、車道をはだしで歩く人。



私たちのホテルは、まず駐車場入り口が閉め切ってあり、
バスが到着すると厳重なセキュリティチェックが行われる。
バスを降りてホテルに入るにも、荷物検査と身体検査。
部屋にいても時々セキュリティチェックの人が回ってきて
何か変わりはないか聞いてくる。
私たちは紛れもなく「持っている」者。

ここのボーイさんたちは、姿かたちはさっきの俄か仕立てくんたちに
一見似ているが、身のこなしは全く違う。とても洗練されている。
英語を駆使して、こちらの感謝の意に対してはスマートな微笑みを返す。
おそらく「使われる側」でも教養があって訓練を受けている層。
ホテルにはプールやジムも完備してある。
1Fのレストラン隣ではアメリカのチョコレートや色とりどりのケーキが
置いてある。

でも、そのプール脇のテラスから見える景色は・・


一歩出れば「持たざる者」の日常生活。
以前紹介した西原理恵子のマンガに出てくるような
掘立小屋の外で水浴びをする住人たち。
まさに混沌(カオス)です。
さすが奥が深い、インド。
もっとも、インド在住の通訳さんによると、
北インドと南インドでは人種も文化もずいぶん変わるらしいが。
プネの朝。

カースト制の名残で、使う者と使われる者がものすごくはっきりしている。
私は通りすがりの異邦人でしかないので
他国の事情にいいとか悪いとかいうつもりは全くないし、
そういうことで語れるほど簡単なことでもないだろうと思うので、
見たまんまを記す。
印象的だったのが、前の宿の食堂のボーイさんたち。
若くてヒョロッと痩せてて顔立ちの整った男性ばかりだったが
バイキングで大皿から自分の分をとろうとしたり、
コーヒーをポットから入れようとしたりすると
「自分がやる」と言って聞かない。
彼らにお願いすると却って手ツキが覚束なかったりするので
(つまり俄か仕立てのボーイさんであることは明白)
自分でチャッチャッとやってしまいたいのであるが、絶対譲らん。
それでいて、オドオドした上目づかいで「これでいいか?これでいいか?」と
何度もこちらにお伺いを立てる。
「サンキュー」と言って笑ってみせても、笑顔は返ってこない。
明らかに彼らは、日常で「使われる側」、そしてもしかすると
「虐げられても文句が言えない側」なのだろうと思った。
バスの中からは、埃っぽい景色が続く。
ルールなんてありそうもない車の往来(たぶん車線とかなさそう)、
ひっきりなしのクラクション、
2人3人乗りは当たり前のオートバイ、車道をはだしで歩く人。



私たちのホテルは、まず駐車場入り口が閉め切ってあり、
バスが到着すると厳重なセキュリティチェックが行われる。
バスを降りてホテルに入るにも、荷物検査と身体検査。
部屋にいても時々セキュリティチェックの人が回ってきて
何か変わりはないか聞いてくる。
私たちは紛れもなく「持っている」者。

ここのボーイさんたちは、姿かたちはさっきの俄か仕立てくんたちに
一見似ているが、身のこなしは全く違う。とても洗練されている。
英語を駆使して、こちらの感謝の意に対してはスマートな微笑みを返す。
おそらく「使われる側」でも教養があって訓練を受けている層。
ホテルにはプールやジムも完備してある。
1Fのレストラン隣ではアメリカのチョコレートや色とりどりのケーキが
置いてある。

でも、そのプール脇のテラスから見える景色は・・


一歩出れば「持たざる者」の日常生活。
以前紹介した西原理恵子のマンガに出てくるような
掘立小屋の外で水浴びをする住人たち。
まさに混沌(カオス)です。
さすが奥が深い、インド。
もっとも、インド在住の通訳さんによると、
北インドと南インドでは人種も文化もずいぶん変わるらしいが。
プネの朝。
