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東京サンフィッシュ

落語ときものとマンガとマンボウを愛するコピーライター(こやま淳子)のブログ。

柳家喬太郎勉強会

2009年06月01日 14時32分00秒 | 落語日記
土曜日のことだが、三鷹まで落語を聞きにいった。

いま一番好きな、柳家喬太郎師匠の勉強会。

勉強会というのは、わりと二つ目さんがやってるのはけっこうあるけど、

真打の人がやるのってめずらしいねえ、と、

一緒に行った友人と話していたところ、

高座に上がった喬太郎師匠も、こんなことを言っていた。

「真打が勉強会なんてするもんじゃない、と言っていた先輩もおります。

勉強会と言ってる時点で、逃げを打っているようなものだからと。

…今日は逃げる気満々で来ております」

会場爆笑。

こんなつかみで、勉強会ははじまった。

喬太郎師匠の落語は楽しい。かならず笑わせてくれる。

このまえテレビで、芝浜はやったことがない、と師匠は言っていたが、

師匠に芝浜は似合わない。

ま、私が芝浜好きじゃないからそう思うのかもしれないけど。

その日の高座は、「へっつい幽霊」と、中入り後に「青菜」。

どちらもネタ卸しに近い状態だったのかもしれないが、

存分に笑わせてもらった。

喬太郎さんのすごいところは、

おちゃらけた登場人物は徹底的におちゃらけているのだが、

たとえば幽霊が出てくるくだりなんかは急に寒気がしてしまうくらい、

鬼気迫っているところだ。演技力が尋常じゃない。

新作の破天荒ぶりが有名ではあるが、

古典をやると、むしろそのすごさがよくわかる。

そして、けっして客に努力を強いない。

たとえこちらが体調悪くて、ちょっとでもぼーっとしたり眠くなったりすると、

不思議と、そのタイミングで笑いをさしはさんでくるのだ。

絶妙。

才能という言葉は、この人のためにあるのだろう。

6月は、親子会と、談春・喬太郎2人会など、

まだまだ喬太郎さんの高座の予定が入ってる私。

もうほとんど追っかけである。


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