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東京サンフィッシュ

落語ときものとマンガとマンボウを愛するコピーライター(こやま淳子)のブログ。

グラン・トリノ(ネタバレありです)

2009年05月28日 19時52分25秒 | 映画日記
うーん。やっぱりイーストウッドは合わないのかもしれない。
ひとりよがりなおじいさんの話にしか思えなかった。
いや、途中までのストーリーは、とても素敵なんだけど、
「ミリオンダラーベイビー」同様、ラストの解決の仕方が、
どうにも救いがなさすぎる。後味が悪いというか。
たぶん、この人の人生観というか、ダンディズムのようなものが、
個人的に受け入れられないんだと思う。

レイプされてしまったスーの立場に立ってみると、
あんな解決法じゃ全く救われないし、むしろ悲しみが増えただけ。
それなのにラスト、気持ち良さそうにグラントリノで走るタウの表情は??
自分のせいでお姉さんはレイプされるわ、隣のじいさんは死ぬわで、
悲惨な状態のはずでしょう?
クルマもらってよろこんでる場合なのか?

不良たちや家族の描き方が、あまりにも勧善懲悪で人間の深みがないし、
いったいこの映画で何が言いたいんだろう、イーストウッドは?
と思ってしまった。
じいさんが一人かっこよく生きるために、何人の人を貶めてるんだっつの。
あと、笑っちゃうくらいセリフが説明的だったけど、
あれはわざとなんでしょうか。
心情をあんなに口に出して言われると、ちょっと萎えてしまう。

しかし、ネットで調べてみると、びっくりするくらいの高評価。
ま、好きだという人に、あえて反論はしませんけどね…。
誰かに聞かれたら、「男っぽい映画ですねー」という感想で、
止めることにしよう。

髪の話。

2009年05月27日 13時36分06秒 | マンボウ日記
某美容室のヘアアーティストさんの講義を聞きに行った。

表参道にサロンをかまえている方で、雑誌や広告でもお仕事されている

大御所ヘアメイクさんでもある。

まず言われたことは、市販のシャンプーには気をつけろということだった。

何百円かで売っている、みなさんがよく使っているシャンプーというのは

すぐに潤ったりするけれど、即効性のあるものというのはたいていやばい。

頭皮に負担をかけるというのである。

「みなさんは顔の皮膚にはお金をかけるのに、頭の皮膚にはかけないでしょ?

でもそれは、一枚でつながっているものなんですよ」

それからすすめられたのは、ヘアブラシによる頭皮マッサージだった。

リンパにそって、頭皮をマッサージするようにブラッシングするのである。

ためしに、ひとりの人を前に座らせ、片側だけブラッシングしてみると、

なんと、その人の目尻と口角が、片側だけ上がったのである。

リフティングの秘訣は、ブラッシングだったのだ。

それから質問コーナーになり、

私はどうしてもハネてしまう髪の毛のブローの仕方を教わった。

今朝、その方法でブローしたら、

いままで言うことを聞かなかった左下の天然パーマの部分の髪が

きれいにまっすぐになった。

その道のプロの意見というのは、聞いてみるものである。

蒲田「歓迎」

2009年05月26日 10時56分30秒 | おいしい店
きのうは蒲田の中華「歓迎」へ。

女子飲みのはずだったのだが、急遽知り合いの落語家さんが合流した。

二つ目だけど、実力のある方で、

年始の文春の落語家ランキング150にも入っていたという。

蒲田に住んでらして、「歓迎」にはよく来ているとのことだった。

ここの餃子は本当においしい。

パリパリしていて、食べると、じゅっと汁が出てくる。

小龍包のような餃子なのだ。

いくら食べても、紹興酒を飲みまくっても、

だいたいいつも1人4000円。

しかし昨日は落語の話に夢中になったせいか、女子が多かったせいか、

1人3000円いかなかった。いいお店。

落語家さんと落語論を語り合いながら、至福の時間。

月曜日なのに、広いお店がいっぱいになっていた。

不景気には落語が流行り、おいしい餃子が流行るのである。

夢見。

2009年05月25日 04時32分43秒 | マンボウ日記
このところ私はよく眠る。

何時間寝ても眠くて、あ、これは寝過ぎなんだと気づきました。

仕事が落ち着いたんですね。

最初はうれしかったんだけど、だんだんなんだか

怖い夢を見るようになりました。

さっきも母親が髪にピンドメをさしてくれと言うので

さしてあげるんだけど、なんどさしても

「ちがう。そこじゃなくて」と言われてしまう。

という夢をみました。

別に怖くもなんともねーじゃねーか。

いや、そのときはなんかイヤな汗かいて起きちゃったんだけど、

冷静に考えるとね。まあね。変な夢なだけですね。

ううむ。

仕事してないと落ち着かないのね、たぶん。

今週は映画でも観に行こう。

必要なものは与えられる。

2009年05月10日 15時32分41秒 | マンボウ日記
たくさんのモノを持ちすぎると、そのうち抱えきれなくなって、

すべてをポロポロと失ってしまったりする。

そんな経験を何度かしてきた。

若い頃の私は、欲張りで、いじきたなく、嘘つきだった。

近頃は、もうそんなことも面倒になってきて、

いま持っているものを最大限たいせつにし、

質素につつましく生きていこうと思ったりしているのだが、

ときどきどうにも断りにくい誘惑というものも発生する。

大人になると、誘惑とは本能的な欲望に根ざしたものばかりではなく、

義理や人情にからんでいたりもする。

いやそれもなにかの欲望の一種なのかな。

そもそも目の前に差し出されたモノを拒絶するというのは、

勇気のいるものなのだ。

いま手中に「ある」と思っているモノが、

いつかなくならない保障なんてどこにある?

いや、これは恋愛がらみの話なんですけどね。

最近の男の人(と言っても、さほど若いわけではない)って、

「いま泣いてます」とか平気で言うのね。別にいいけど。


「必要なものは与えられる」

という言葉を最近どこかで読んだ。(そうじ力の本だったかな…)

当面は、この言葉を信じて生きていきたいと思う。

ミッドタウン・好ケーキ

2009年05月06日 13時22分46秒 | おいしい店
ダイエット中ではあるが、甘いものがやめられない私。

2日前は、彼氏とミッドタウンのサダハル・アオキへ。

数十分並んでイートインしたのであるが、た、高い…。

ケーキがひとつ700円以上する。

彼氏は「こんなのぺろっと2つくらいいけそうだな」と言って、

本当にふたつ注文。



が、ここのケーキ、私には甘すぎて、1個完食できなかった。

彼氏はおいしいって食べてたけどね。「体調じゃない?」とか言って。

で、気持ちが治まらなかった私は、きのう雨のなか歩いて再びミッドタウンへ。

2日前には客がいっぱいで入れなかったトシ・ヨロイズカ。

夜19:00頃いったら、テイクアウトはできますと言われた。

イートインは、21:00までいっぱいなので今日はお断りしますと。



で、おいしそうなケーキを3つ購入。

ダイエット中なので、夜は我慢して、いま食べてますが、う、うまい…。

一口たべるごとに、チーズとかカシスとか、予想してなかった味がする。

これこれ。これなのよ~。ケーキは感動がなくっちゃね。

ふう。食べたぶん、また運動しなければ…。


レッドクリフ2

2009年05月04日 22時38分45秒 | 映画日記
昨日は、レッドクリフ2を見た。

有楽町マリオンの日劇で、

主題歌を歌っているアランのミニコンサートつきの回。

1を見たときから、いい歌だなーと思っていたが、

アランはなかなか美しく日本語も勉強していて好印象だったし、

生の歌声も、とても綺麗で伸びやかだった。

映画のほうはというと、相変わらず壮大なスペクタクルで、

映像もアクションも魅せるし、

物語も途中まではおもしろいのだが、うーん、

最後がどうにも残念だった。

しかし、金城と、曹操役のチャン・フォンイーは、素晴らしかったけど。

獅童くんもいい演技してたなー。

トニー・レオンは、ただの呑気なおじさんに見えて仕方なかった。

「欲望の翼」の頃の輝きは、どこにいってしまったんだろう。

イッセー尾形@原宿クエスト

2009年05月02日 14時01分23秒 | マンボウ日記
イッセー尾形さんの一人芝居を見た。

原宿クエスト。10年くらい前にも一度見たことがあるのだが、

そのときもやはりここだった。

ひさしぶりに見たイッセーさんは、やっぱりすごかった。

8本の一人芝居、すべてが新作だったという今回。

あるときはセレブなおばさんに。あるときは旅行代理店のおじさんに。

あるときは自分の家を建てる大工にヤジを飛ばすおじいさんに。

それぞれの物語のなかでは、なにも起こらない。

セレブなおばさんは、カフェに入ったとたん

「デジャブだわ!」

と叫ぶ。

旅行代理店のおじさんは、

「いやーダメだったね、あのコピー。『トルコに行っとるこ!』」

と頭をかく。

物語は少し展開をみせるが、場面は変わらず、

基本的にはそこにいる数人の登場人物との会話で終わる。

すべては日常の「ありそうな風景」なのである。

いや、こんなことないよ、みたいなこともあるのだが、

その演技力のせいか、脚本のせいか、どこかにあのキャラクターが生きて、

生活しているんじゃないかと思えてくるのだ。

見ながら、ふと、柳原加奈子を思い出した。

そうか、あれは、イッセー尾形さんの芸風だったのか。

落語とはまた違う一人芝居。

小劇場の舞台というのは見ておくものだとつくづく思った。

テレビの規格におさまりきらない、すばらしい芸がみつかるから。