東京サンフィッシュ

落語ときものとマンガとマンボウを愛するコピーライター(こやま淳子)のブログ。

弱い心。

2009年11月25日 12時42分40秒 | マンボウ日記
アイデアは、世に出ないと意味がない。

だから、ものすごくいいカンプが出来たときは、身悶えするほどせつなくなる。

この企画を通したい。これを本物の写真で仕上げてみたい。

そして掲載された紙面を見てみたい。

コピーとビジュアルが、こんなにもうまくマッチして、しかも近すぎず遠すぎず、ほどよい距離。

見たことのない企画で、しかも共感と納得が深い。

あああ。この企画を通したい。

と思えば思うほど、想定されるいろんなネガが頭に浮かぶ。クライアントが言いそうなこと。

写真のトーンが暗すぎる。予算がかかる。作家が。販売部が。ちょっとコピーがわかりにくいね。

「もう、この企画をやりたくなりすぎて、その先の絶望を思うと…」

とADにもらしたら、

「ダメだね、そんな弱い心じゃ」

と笑われた。

そうだね。まだプレゼンに行ってもいないんだから。

いったい何年、この仕事やってるんだか。

麻布十番ランチ。

2009年11月23日 12時25分43秒 | おいしい店
きのうは、近所に住んでいるライターのお友達と、

麻布十番「たき下」でランチ。

秋さばの塩焼きはとてもおいしく、ひさしぶりに会うお友達とは

楽しくお話ができた。

そろそろ仕事で転機を迎えようとしている私に、

先輩の彼女から学ぶことは多い。

「生きていることに感謝しますよ」

という言葉は、フリーランスで生きていくことの大変さを物語る。

しかし会社員でいたって、もう安泰なわけでもないからね。

がんばろう。

こんな時代こそ、守りに入っていても仕方ない。

雨上がりの鎌倉。

2009年11月16日 06時42分34秒 | マンボウ日記
土曜日、鎌倉に行った。

天気予報は雨で、朝からざあざあ降っていたのに、

お昼に着いた頃にはさーーーっと晴れていた。

雨上がりの北鎌倉は人も少なく、澄んだ空気のなか、清々しく歩くことができた。

まだ紅葉のピークには少し早かったけれど、

それでも少しずつ色づいた木々のグラデーションに圧倒された。

明月院で、あじさいの葉が並ぶ小道を歩きながら、20年近くも前にそこへきたことを思い出した。

大切な、大切な、だけどもう逢わなくなってしまった人と。

鎌倉は不思議だ。なかばタイムスリップしたような気分とともに歩いた。

建長寺のなかの大きな木を見たら、そんな私のノスタルジーなんて、あまりに小さく思えたけれど。

いや実を言うと、そんなにしっとりしていたわけではなく、

女友達の恋バナを聞きながら、さんざん意見をし、よく食べ、よく歩いて、くたくたに疲れた。

たまにはこんな休日もいい。

リアル・クローズ

2009年11月12日 01時45分37秒 | マンボウ日記
つぶやき、ブログ、SNS。

これだけネットで書く場があっても、

本当に書きたいことは、なかなか書けないものである。

今日は、「リアル・クローズ」の録画を見て、なぜか号泣してしまった。

香里奈扮する百貨店勤務の絹恵が、仕事か結婚か板挟みに合って、

仕事を選んでしまう場面であった。

これ、原作でもここで泣いたなあ。昔の自分を見ているようで。

たぶん、一般的には、特に泣くシーンではないと思われるんだが。

彼氏役の高岡蒼甫も、妙に好みの顔なんだよなあ。

調べたら、宮崎あおいのダンナだった。

疲れてるのかなあ。さっさと寝ろよって。



不景気とクリエイター。

2009年11月10日 02時11分07秒 | マンボウ日記
きょうはわりと忙しかったんだけど、後輩が悩み相談にきて、

それを聞いていたらずいぶん夜遅くなってしまった。

クリエイターとして、納得いかない仕事に我慢していても、あんまりいいことはないんだけど、

この不景気だとそれでいいのかと不安になる。

自分を信じることは、すごく勇気のいることなのかもしれない。

それは私にとっても、人ごとではない問題だった。

がんばろうよ。多少浮かないときがあっても、あんまりあせらないほうがいい。

視聴率ばかり追いかけるテレビ局が、つまらなくなってしまうように、

私たちも、目先の仕事ばかりにしがみついてはいけないのかもしれない。

かといって、誰も見てくれないマニアック番組もつらいけど。ううむ。

ともだち。

2009年11月07日 01時25分54秒 | マンボウ日記
こんな時代に、なにか動こうとすると、否定的なことを言われることも多いんだけど。

きのう久しぶりに飲んだ元同僚は、私のある決断に、ポジティブに呼応してくれた。

おもしろいよ、きっと。応援するよ。

じぶんでも不安で、先が見えなくて、揺さぶられるとぐらぐらしそうだから、

こんなときこういうことを言ってくれる友人は、ほんとうに大切。

最近、信頼していた人に、ちょっと裏切られるようなことがあったので、

(そういえばその人は、私の決断に関しては、なんだかネガティブなことばかり言う人だった)

なおさらそれが胸にしみた。

しばらくは会うたびにおごってあげるからさ、すごく稼げるようになったら、そのときはおごってよ。

そんな風に言って、本当にごちそうしてくれた。

ありがとう。また一緒におもしろいことをやろう。

つきあいが長いから、ふだんはかなり遠慮のない相手だけれど、

こんなともだちがいることに、ちょっと感動して、感謝した夜だった。