先週、太田出版のカルチャー誌「ケトル」の連載ページ
「ワセ女でいこう」の取材で、あの金髪の津田大介さんが事務所にきました。
津田さんとお会いするのは初めてではなくて、そもそも2010年のこと。
まさに雑誌「ケトル」を後に生み出すことになる、博報堂ケトルの嶋浩一郎さんに
「早稲田出身なの? それ、もっと言ったほうがいいよ。
いま津田大介がいろいろ言ってるから、ワセジョはキテるんだよ。
言ったほうがモテるよ!」
と言われたことがきっかけでした。
その頃、津田さんの名前も「なんかネットで有名な人」くらいしか知らなかった私ですが、
「いまワセジョがキテると聞いたんだが、本当なんだろうか。ワセジョがモテたことなんかないのに」
と、ツイッターでつぶやいたところ、なんと即座に津田さんにフォローされたのです。
(どんだけ「ワセジョ」検索してるんだっていう…笑)
そしてその数日後、ネットニュース編集者の中川淳一郎さんと、
共通の友人のMMちゃんと飲もうということになったとき、
中川さんに
「津田さんも誘ってくださいよ。ワセジョが誘えばたぶん来るから」
と言われました。
いくらワセジョ好きだからって、会ったこともない女からの誘いで来るだろうか?
津田さんと仲いい中川さんが誘えばいいのに…と思いながらも、ダイレクトメッセージを送りました。
「あの、ワセジョの者ですが、こんど中川さんとかと飲むんですが、よかったら来ませんか?」
そしたらなんと本当に津田さんはやってきました…(笑)
ま、もちろん中川さんがいたからだとは思いますが。
そして何故津田さんがワセジョが好きなのか?
その理由や、奥さんもワセジョであることなどをお聞きし、
すっかり私はワセジョとしての誇りを取り戻すことができたのです。
だってワセジョは虐げられてきた存在。
早稲田の男子はモテるけど、早稲田の女子はまったくモテず、
早稲田のサークルなのに「ワセジョお断り!」なんて言われる存在でした。
当時、ワセジョの友人は「女子大ってウソついて合コンに行く」
なんて子もいたほど。それも白百合とかフェリスとか、素敵な女子大すぎるとウソっぽいから、
わざわざちょっと無名な女子大の名前を語ったりするような周到ぶり。
私自身も「ワセジョは差別用語ですから」などと自虐ネタを言ったりしていたのです。
その後、私はどうしても津田さんにワセジョ本を出してほしくて、
出版社の方との飲み会をセッティングしたりしたものですが、
やはて津田さんはネットジャーナリストとしてどんどん忙しく有名になり、
すこし遠い存在になっていきました。
あれから4年。TVやラジオでよく見かけるようになった津田さんが、
ワセジョ連載のために私の事務所に来ることになるとは。
なかなか感慨深いものがありましたが、
私は津田さんの望むワセジョじゃないんじゃないか、
などとインタビュー前はちょっと不安になったりもしました。
しかしそこは津田さん、さすがのインタビュー能力。
子供の頃からの性格や人生遍歴などを聞かれているうちに、
どんどん自分でも忘れていた恥ずかしい過去を語ってしまい、
いかに自分が向こうみずだったかとか、いい加減だったか、などが、
明かされてしまう対談となりました。
結果的にそれが「ワセジョっぽい」ということみたいです。
本当にワセジョ褒められてるのかな、あの連載…。
そんなケトル「ワセ女でいこう」。10月15日発売らしいです。
http://www.ohtabooks.com/publish/kettle/