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東京サンフィッシュ

落語ときものとマンガとマンボウを愛するコピーライター(こやま淳子)のブログ。

よってたかって春らくご。

2009年03月22日 20時20分08秒 | 落語日記
忙しい毎日ではあるが、遊びの約束はキャンセルしないのが自慢の私。

きのうは、よみうりホールでの「よってたかって春らくご」へ。

百栄さん、白鳥さん、三三さん、喬太郎さんという、

素晴らしい顔ぶれだった。

折しも、鈴本では三平襲名披露公演がはじまった日、ということで、

枕はみんなそのネタ、白鳥さんに至っては、

動物園のパンダがカンカンを襲名する、という、

思い切り狙ったネタをぶつけてきて、めちゃくちゃ笑えた。

しかしやっぱり喬太郎さんは段違いにすごい。

この人の落語、生で聴くのは何度目だろう。

決して、がっかりさせられることがない。

「不調な日」というものがないんじゃないかと思ってしまう。

それはおそらく、稽古の量だ。

あんなふうに仕事できるようになりたいと思った。

与太郎ナイト@らくごカフェ

2009年03月09日 09時09分52秒 | 落語日記
土曜日は、神保町らくごカフェへ。

いまやお友達でもある、柳家初花さんの独演会「与太郎ナイト」だったのだが、

お誕生日祝いに駆けつけた馬吉さんも一席やってくれたし、

初花さんの師匠・花禄さんのビデオ対談も見れたし、

なかなかおトクな会だった。

花禄さんの言葉。

「思うこと・言うこと・やること」を一致させることができたとき、

しっかりした自分になれる。

未来をどうしようと考えるよりも、そういう自分の芯だけは守りながら

目の前のいまを一生懸命生きたほうがいい。

そうすることで、思いもよらなかったような

素晴らしい未来が手に入るかもしれない。


グサグサくる言葉だった。

表現する者として、落語家も私たちと同じような

迷いのなかにあることがよくわかった。

また頑張ろう。

立川談志&談春 親子会

2008年06月29日 00時38分57秒 | 落語日記
今日は、歌舞伎座でたった1日だけの立川談志&談春親子会、

というものすごいプラチナチケットを取ってもらい、いってまいりました。

ところが談志師匠がすこぶる体調悪く、

声はかすれているし、よろよろしているし、

ほんとうは談春さんとリレー形式でひとつの噺をやるはずだったらしいのだけれど、

結局談志さんはネタはやらず、小話の連発でステージを終わらせ、

(しかしそれが、ものすごくおもしろかったのだから、本当にすごいと思います)

早々に帰ってしまったのです。

残された談春さんは、渡したバトンはそのままに、

予定を変更して、人情噺をやったのでした。

これがまた泣ける噺で、聞くところによると談志さんの十八番だという

魚屋の夫婦のお話で(タイトルを忘れてしまいましたが…)

途中、すすり泣きの声が会場のあちこちから聞こえて、

それはそれで感動的な舞台になったのでした。

しかし談志さんは幾度も「ほんとうに今日が最後かもしれませんよ」

とか言ってたなあ。

貴重な舞台。談志さんのかすれ声は聞き取りにくいところも多く、

今日のしゃべりはすべて書き起こして、書籍化してほしいなあ、

などと思ったほどでした。