たしか去年も
ブログに書いた盆梅。
祖父の盆栽です。
庭木の梅は
まだつぼみなのに
年に一度、
表舞台に出されたこの梅は
お日さまのスポットライトを浴びて
一世一代とばかり
咲きはじめ…
春を招く。
白梅。
音読みの「はくばい」よりも
訓読みが好き。
「しらうめ」と。
円かな花びら、
ふっくらと
膨らんだつぼみの印象のままに。
しらうめ。
訓読みの
音の柔らかさ、
そして
意味がじかに響くところが好きです。
太く
ごつごつと荒々しい幹から
狭い鉢いっぱいに
根を張り
手を
差し伸べるように
たくさんの枝を広げて
春を招く。
花を捧げる。
雪のひとひらのような
ひそやかな白。
梅は
華やがず
ただ清らかに
しん、
として春を招く。
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