水色のみなもに
藻の翠
消えては生まれ
広がる
波紋
カワセミの
青
涼やか…!
蓮池のほとりを抜けて
木道を渡っていると
青い光が
追いかけてきて
きらきらっと追いこしていって
枯れ木にとまった
光を見つめるような
風を聴くような
その横顔
でも彼は
一心に
獲物を探していて
前ぶれなく
ひゅっと枝をはなれて
飛ぶ
あれ?
と思った一瞬後には
小魚や
ザリガニをくわえて
もといた枝に
戻ってくる
なぜか毎回カメラ目線
「獲れた」
って、自慢してる?
「あげないよ」と警戒してる?
きらきらと
みなもを奔る
みなもを奔る
青い光
澄んだ声も
風鈴みたいで
涼やか
涼を運ぶ
美しい
水辺の宝石
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