母になる第3話

まだ若干ぼ～っとしてますが、まあ普段だって同じようなものだし（爆）、でやっと感想に着手してます。

事件をきっかけに、少しづつ壊れて行ってしまった柏崎家…あまりリアルに描かれるのは辛いですが、こういった形だったので、ちょっと安心しました。
これから、ですよね。道のりは長く険しいかもしれませんが、陽一と結衣と、それに里恵さんがいればきっと大丈夫だと信じていたいですね。

思っていたよりぎくしゃくしている陽一と結衣でしたが、元夫婦なのに、と言う呟きや感想もあったけど、それだけ広の事件が大きな傷になっていた事の表れなんでしょうね。でも、一生懸命に距離を近づけようとする２人の姿は微笑ましいし、癒しを貰えますね。
広との事は大変だけれど、それが２人の絆を再び強くしていってくれるでしょう。

思わず嘘をついてしまった結衣、広との同居生活を始めるのは少し急ぎ過ぎじゃないかな？とも思えますが…。
そして、そのために嘘までついてしまうところは、やはり神ならぬ身と言うか、麻子とも通じるところがあるのかもしれません。
親であることは、時には人をエゴイストにもしてしまうものですから。

柏崎家の再スタートに寄り添ってくれる木野ですが、「子どもを引き取るために復縁されるんですか」と言う呟きや、麻子への「そうでないと罪に問われますからね」と鋭く言い放つ姿に、やはり大きな影を感じますね。そのこともこれから明らかになってくるのでしょうが、やはり胸がふさがれるような事実があるのかな？。いつかは彼にも心の平安が訪れてほしいですね。

ここまで蚊帳の外に置かれていた繭、不満をぶちまけるシーンは、ちょっぴりＺＩＰ！のコラボ企画がシンクしますかね～（笑）
でも、あくまでも意地を通す母に対して、最終的にはいったん引っ込むところとか、見ていて面白いですね。
基本的には繭もいい子なんですよね。そして西原夫妻もケンカしつつ、ちゃんと家庭になっている（？）事にも癒しを貰えます。
そして次回は、そんな西原家が、結衣と陽一に良きヒントをくれるようで。
西原家のパート、里恵さんの「パグ」と「ハグ」の言い間違い、思わぬところでの後輩君の登場（爆）と、ほっとできるシーンが散りばめらているのがありがたいです。

嘘をカミングアウトしあっての倉庫での親子３人でのシーンは、とても良かったです。広の笑顔もここでは本物だったはずだし。
口元、確かに似てますかね～（笑）。シューイチで2人を見ていた娘も「本当に良く似てるよね」と感心していました。
里恵さんの傍には、琴音ちゃんが…すっかり本当の娘のようなんですね。第1話のラストでのシチュエーションで、いろいろ誤解されたようですが、琴音ちゃんは柏崎家の一員だと言う事で誤解を解いて頂きたいです。

そして、そんな平穏な時間を破るような、麻子と結衣の対面。莉沙子さんがいてくれたのは幸いだったと思います。結衣だけでは受け止めきれなかったかもしれないし。
結衣に対して、おそらく反感も敵意もあっただろう麻子ですが「申し訳ありません」の言葉に嘘はないのでしょう。、
素直に育ててもらった事に感謝の言葉を言い、今までの事を教えてもらいたいと素直に頭を下げるその姿を見て、少しはその気持ちが薄らいでいてほしいと思います。
もし、この時に広が帰ってこなかったら？麻子はどう答えたのでしょうか。
麻子に対しては、どうしてもたらればの気持ちが湧き上がってきて仕方がありません。

麻子が一方的に別れを告げて出て行ったあと、本当はすぐに後を追いかけたかったであろう広…痛々しくてなりません。そして前にも書きましたが、本当に度会が犯した罪に対しての恨みが募ってきます。
せめて、一方的に死を選ぶ前に広の居場所だけでも分かるようにしていたら…。

追いかけてきた広をあえて突き放す麻子ですが、こうでもしないと決意が揺らぐかだとは思うけれど広の気持ちについてはどう思っていたのか…麻子の真意を推し量るには、広はまだあまりにも幼い存在だし。

あまりにも切なすぎる状況に一筋の光をくれたのは、やっぱり陽一の言葉ですね。
「嘘をつくのは人間だからだよ。生きてるからだ」。心に沁みわたりました。
きっと先に光はあると信じさせてくれました。ありがとう。