ガイドブックのあらすじを既に読んでいるので、はやくあのシーンにならないかとやきもきしている私です(笑)
警察官にも恐れることなく「あなた、あの子に何したんですか」と詰め寄る剛男さん。父は強し!ですね。
東京と北海道では警察の体質も違うとは思うけれども、終戦からまだ年月浅い頃の警察だったら、現代よりもおっかない事はあっただろうから、なつが逃げ出しても無理はないかもしれないですね。トイレに行くふりして…刑事ドラマの容疑者ですか?
9歳にしてそんな知恵が浮かぶほど、敗戦後の子ども達の環境は劣悪だったのでしょう。
描写がリアル感がないとか言ってる声もありますが、こうした細かいシーンの描き方でもちゃんと感じ取れるはずですけどね。って、これもえらそうな言い方か…(苦笑)
孤児院でのなつ兄妹との初対面。
咲太郎君、本当にしっかりした兄なんですね!
「なつのことも幸せにしてください!不幸にしたら許さないからな!!」、魂の叫びのようでした。
その言葉に「はい!!」と背筋を伸ばして約束した剛男さんの胸にもしっかりと刻まれたことでしょう。
だからこそ、時には我が子よりも気にかけTしまっていると思われても、心配したり信じていたりしてたんですね。
咲太郎となつへはそのお父さんの、家族や雪月の人たちへはなつの、その思いを伝える語り部である剛男さん、藤木直人氏の暖かい声や話し方がぴったりで、まるで本当に剛男さんそのもののようです。
そんな剛男さんへのお褒めの言葉がある記事にやっと巡り会えました(笑)
リアルサウンド『『なつぞら』藤木直人の好演が冴える 広瀬すずの“味方”となる穏やかな父親像』
藤木が演じる剛男は、戦友であったなつの父と交わした「どちらかが亡くなったときには、互いの家族の面倒を見る」という約束を果たし、なつを自然豊かな十勝に連れてきた存在だ。やがてアニメーションの世界へ飛び込んでいくこととなる、なつの豊かな感性が育まれる、そもそものきっかけを作った人物なのである。
剛男の父親像には注目だ。義父である泰樹もまた、なつにとっては父親のような存在だが、彼の厳格な性格と、剛男の穏やかでどこかチャーミングな性格は好対照をなしている。普段から、映画以上にターゲットが幅広いテレビドラマへの参加が多いからか、藤木の演技は“分かりやすい”。言い換えると、演じる人物の心情が掴みやすいということである。彼が表立てて発する穏やかさは、視聴者にとって分かりやすく“なつの味方”である印象を与え、それは作品全体のあたたかさに繋がっている。
戦争経験者であること、婿養子であること、なつの育ての親であること……複雑な要素を抱える剛男という人物を、藤木はどのように演じていくのか。そしてそれが物語にどのように反映されるのか、剛男の変化にも注目だ。
今まで思っていた事や言いたかった事が書かれていて、本当に嬉しいです。
戦後感がないとか、こぎれいすぎるとか、そんな雑音は気にしない!
戦争経験者である事…それは咲太郎となつに、戦地での兄妹の父親の事を語っているシーンでも感じました。
いつもと変わらない剛男さんらしい語り口、その穏やかさと優しさを感じ取ったからこそ、咲太郎はなつを託す決心がついたのでしょう。
軍隊では敵だけでなく上官でさえも恐ろしい存在であったらしいから、絵を描いて心をいやしてくれる奥原の父の存在が心の支えになってくれた。
子どもにとって親の良い事を知るのはこの上なく嬉しい事でしょう。
もともと優しい人であったけれども、劣悪な戦場での経験がさらに優しさと大きな心を強くして、その心がなつの人生を導く。
義理の、とか育ての、と言う言葉は本当は必要ないくらい「父親」です!!