雨の日は小林秀雄氏が云う「文は人なり」を愉しむ・月齢18.5寝待月

落ち葉焚きができない東京に、
遠慮ない北風がぴ～ぷ～吹いている。

布団にもぐりながらブログを見ている。
こんな日はあしあとをたどりながらここを
訪問してくれた人たちの記事をじっくり読み、
小林秀雄氏が云う「文は人なり」を愉しむ。

小林秀雄といえば、ヒモのように中原中也を
携えてアタマに浮かぶが....無常に振り払う。

ドキュメントはいいなぁ、
思っていることをそのまま文字にすればいい、
かっこつけるとか、体裁うんぬんはやめよう、

ありのままがいいんだよ。

韻を踏まない詩的言葉の羅列に辟易しながら
「てにおは」にも色があると思ったり、
市井の人が書く血の滴るような詩を読みたい。

抑揚がきいて平易で軽やかな文章は日にちを
越えていくらでも読めるから、
見習いたい人がいる。


気の利いたアテもなく沢庵ぽりぽり隠れ呑み、
黄桜も万寿も変わりなく旨いと感じる月見酒、
ま、これは妄想だからさ。

アルコール依存ではないから断酒はしないけど
いまは血液検査をサボっているから酒はダメと
セーブされている。

古希まで生きれば儲けものと思っていた命が
今日まで太く激しく脈々とつづいてきた。
古希を目の前にして明日をも知れない鼓動は
体力の衰えと共に萎えていくのだろうか。

気付け薬に百薬の長は般若湯、

友人と心ゆくまで酌み交わす

そんな日がくるのかな

きてほしいなあ。

(sonetetsさんが呑んだ)

日本酒の銘柄をメモりながら

雨の土曜日に長々と思う。

「山中與幽人對酌」 李白

月の満ち欠けは地球の呼吸みたいなもの

満月よりも欠けゆく月がいい。