森繁久彌さんが亡くなった。(満96歳没)
大物有名人の告別式で弔辞をよむ姿があれほど似合う方はいない。
いま弔辞を聴く立場になった森繁さんは空の彼方で冷たい耳を澄ませ、
後輩たちの哀悼の辞を聴いているだろう。
あごひげを撫で目を細める姿が目に浮かぶようだ。
ご冥福をお祈りします。
このブログのタイトル「睡蓮の千夜一夜物語」は森繁さんと加藤道子さんが
ラジオで朗読されていた番組「日曜名作座」に由来している。
(8/29のブログ「朗読は耳に聴き心に沁みこむ」)
7月20日のブログ開始からもうすぐ4ヶ月になる。
2日の休みを除いた通算140日でアップした記事が172点でUP率122.8%は
けっこう真面目。PC環境ありネット環境なしの実家に泊ま日は更新不可。
このへんは近所づきあい必須の土地柄だから、たまにある常会(寄り合い)には
出席しないとね。夜の常会は酒がでるから帰るに帰れない。
ここの長老のひとりに森繁さんに雰囲気がよく似ている紳士がいる。
白髪交じりのあごひげをたくわえ、メガネの奥に柔和な表情をもつ72歳、
国文学を趣味にされている長老は酔いが回ると詩を朗々と吟じながら舞う。
彼のオハコが、
「武田武士」
米山愛紫作詞・明本京静作曲
♪ 甲斐の山々 陽に映えて
われ出陣に 憂いなし
おのおの馬は 飼いたるや
妻子に恙(つつが) あらざるや あらざるや
♪ 祖霊まします この山河
敵に踏ませて なるものか
人は石垣 人は城
情けは味方 仇は敵 仇は敵
(詩吟)
疾如風 (はやきことかぜのごとく)
徐如林 (しずかなることはやしのごとし)
侵掠如火 (しんりゃくすることひのごとく)
不動如山 (うごかざることやまのごとし)
♪ 躑躅ヶ崎(つつじがさき)の 月さやか
うたげをつくせ 明日よりは
おのおの京を 目ざしつつ
雲と興(おこ)れや 武田武士 武田武士
森繁さんの「語り」と相通ずるところがあって、逢うと話が弾んで深夜に
なることも度々で、マンションに帰るのが億劫になってしまうのだ。
二日酔いを物ともせずに酒を酌み交わす。
いつも翌朝は後悔するんだけど、懲りないタイプだから。
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