睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

みんな青い空を望んでいる・・・「続てんびんばかり」河島英五

2022-03-02 22:00:00 | 唄は世につれ風まかせ



朝焼けの上は青い空だった
侵攻する白い雲にかげる太陽
みんな青い空を望んでいるのに...。



続てんびんばかり 



「酒と泪と男と女」のB面「てんびんばかり」
この歌の歌詞を1982年に河島が
一部を書き直し「続てんびんばかり」と変えた

以前よりプロテストソング色が
強くなったと思われがちだが
ぼくは河島の心の叫びだと思っている

「胡麻化さないでそんな言葉では
ぼくは満足できないのです」

「てんびんばかりは重たいほうに
傾くに決まっているじゃないか
どちらももう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ」


河島英五 享年48歳
(1952年4月23日~2001年4月16日)
映像で見る彼はガタイのいい偉丈夫な
シンガーソングライターと思っていたが、
その実は病んだ躰を隠し、死に急ぐように
倒れるまでの日々をコンサートに費やしていた
燃え尽きた命だった。


ウクライナに希望と平穏が
訪れますように



3/3追記

てんびんばかり(旧)



作詞・作曲・唄:河島英五

真実は一つなのか
何処にでも転がっているのかい
一体そんなものがあるんだろうか
何も解からないで僕はいる

そしてそれがあるとすれば 何処まで行けば
見えてくるんだろう
そしてそれがないものねだりなら 何を頼りに
生きて行けばいいんだろう
何も解らない 何も解らない 何も解らない
何も解らない 何も解らない
何も解らないで僕はいる

家を出て行く息子がいる 引き止めようとする
母親がいる
どちらも愛してる どちらも恨んでる
どちらも泣いている

友達が殴られて仕返しをしに行った男がいる
その殴った相手も友達だったので
困ってしまった男がいる

偉い人は僕を叱るけど
その自信は何処からくるんだろう
でももしも僕が偉くなったら
やっぱり僕も誰かを叱るだろう

何人もの人を殺した男がいる
掛替えのない命を奪ってしまった
次はこの男が殺される番だ
掛替えのない命を奪ってしまう

男が殺される男が殺される誰も何も言わない
男が殺される男が殺されるみんながそれに
賛成したのです

男はいつでも威張っているけど どんな目で
女を見つめているんだろう
女はいつでも威張らせておくけど
どんな目で男を見つめているんだろう

僕が何気なく呟いた言葉が
君をとっても悲しませてしまった
慰めようと
言葉を掛けたら君は泣き出してしまった

長い間君はとっても辛い思いをしてきたのでしょう
やっと君を幸せにできると思ったのに
君はもういない

毎朝決まった時間に起きる人の喜びは
何処にあるんだろう
電信柱に小便ひっかけた野良犬の悲しみは
何処にあるんだろう

うちの仔犬はとても臆病で一人では街を歩けない
首輪をつけると とても自由だ
僕を神様だと思っているんだろう

拳を挙げる人々と手を合わす人々が
言い争いを続ける間に
ホラ ごらんなさい野良犬の母さんが
かわいい仔犬を生みました

誤魔化さないで そんな言葉では
僕は満足出来ないのです
てんびんばかりは重たい方に傾くに
決まっているじゃないか
どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ

誤魔化さないで そんな言葉では
僕は満足出来ないのです
てんびんばかりは重たい方に傾くに
決まっているじゃないか
どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ



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