■炎のクリエイター日記

美味しいもの・史跡が持つ歴史のご紹介。お料理はプロ・自作を問わず鮮明な画像で、どんな素材も関西仕立てにクリエイトします。

半助丼うなぎ ~ウナギの節約料理は煮込んで卵をとじる~

2020年06月22日 16時30分28秒 | どんぶり料理
うなぎの半助丼の起源としては複数の説があるが、大阪の老舗うなぎ屋さんの賄い食で、捨てるウナギの頭と豆腐とを丼のタレで一緒に煮込んで、ご飯にぶっ掛けた賄い食が起源だという。この説をワシが推す理由は、花登筺(はなと こばこ)の小説で、道頓堀のいづも屋さんの使用人がウナギの頭を賄い食で食べていたと読んだからだ。



人力運搬当時のウナギ事情は、島根の出雲から大阪まで運ばれる途中に、生け簀で鰻を休ませ体力を回復させる必要があったそうで、長旅にウナギは案外弱く絶命するウナギが出たので、中継地点に体力回復させる野池が数多く作られていたそうだ。その生け簀を持つお店の8割方が「いづも屋」と名乗ったことから、ウナギ屋さんはいづも屋が多いということだ。


▲食べ難いが語源の半助(ウナギの頭)は象徴的 ▼起源とは違って切り身も入れた


半助丼の生みの親は、老舗うなぎ屋さんの使用人が賄い食として、業界用語で半助と呼ばれたウナギの頭を、豆腐と一緒に丼のタレで煮込んで、白ご飯にぶっ掛けたとある。ワシはさらにアレンジして、追い溶き卵をとじることと、卵黄を最後に真ん中に乗っける作業を追加してみた。






‥‥‥‥‥<切り取り線>‥‥‥‥‥

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (くにちゃん)
2020-06-22 17:27:04
こんばんは^^
炎クリさん♪

わぁ~い
先日の冷凍庫から、ひょこりはん(笑。からの~~「半助鰻丼」
そしてそんな云われがあるんですね~「いづも屋」

昔は大量に捕れて、いたるところに「鰻屋」さんが存在して、庶民でも気軽に食べられる「大衆食」だったのでしょうか・?
今や、そんな事夢の夢でして。。
半助丼が賄いになるて~~すんごく贅沢(笑

炎クリさんのは切り身も入って、卵もW仕様!!
ほんと、冷凍庫中まだまだ「鰻様!!」潜んでるんですね!!凄いっ!!

今夜もごちそうさま~~!!ありがとうございました


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Unknown (しじみ)
2020-06-22 20:37:13
おばんだす

鰻の時期だすね

鰻の頭、う~ん、形状そのままは

ちょっときついかも(笑)

鰻の首の佃煮っていうのは

鰻屋さんに売ってて、それは

何回か食べたことあるだす

お顔が付いてないから

美味しく頂いただすよ(笑)

天然鰻が崖をよじ登ってるテレビ

見たことあるだす💦

すごいパワー だすから

それを食べると力が付くんだすかね

鰻の切り身美味しそうだす

ぷっちんだす
返信する
なるほど。。 (Brosa)
2020-06-22 21:40:50
ウナギの頭は半助と呼ばれていたんですか。。
美味しければなんでもいい人です!私は。。(苦笑)
相変わらず、幅広くいろんなことをご存じで。。
そっちの方を感心してしまいました。

夏になるとウナギが食べたくなります。
昔の人は、賄い食が贅沢だったんですね。

今夜もおいしそうな物を頂かれたんですね。
私なんて。。
それに比べると寂しい食事でした!
返信する
うなぎ (英さん。)
2020-06-22 22:30:48
こんばんは。
早いもので、今年もウナギの季節ですね。
おいしそう。
真ん中の卵黄が、何とも言えずそそりますね。

丼持参大吟醸応援!\(^o^)/
返信する
Unknown (炎のクリエイター)
2020-06-22 22:46:57
こんばんは。(*⌒ー⌒*)ゞ
いつもコメントありがとうです。

くにちゃん
いえいえ、ウナギの頭は捨てるだけの老舗うな丼屋さんですから、使用人‥‥‥道頓堀っていう小説では使用人となっていましたが、今じゃコンプライアンスに引っかかって怒られそうですよ。従業員さんが正解ですね。(笑) お話それましたが、従業員さんが、ウナギの頭を捨てに行くときに気づいたんですから、ワシのように切り身は入っていませんで、原価ゼロで豆腐代だけですよ。一人前は、切り身4切れと豆腐の丼ってことで。

しじみちゃん
そうそうウナギのあの生命力は凄いですよ。一度ね、夜にウナギ用の釣竿持って川へ捕まえに行ったんですが、釣り糸に絡んで血だらけになって、ウネウネ抵抗された時にゃ〜、蛇を連想して針から外せなくなって、思いっきり苦労しましたよ。ワシは弁天さまを背負っているんで、釣りや捕獲作業は思いっきり苦手なんですよ。(笑)

Brosaさん
賄い食にはウナギの頭と豆腐のみがはいっているだけで、主にタレの味付けでご飯を食べていたようです。従ってそんなに贅沢なものでもなかったと思いますし、その従業員さんの名前が「半助」といったそうなんですが、話が出来すぎていますよね?(笑)

皆さんの応援を感謝します。
いつも(^_-)-☆ありがとうです!
返信する
Unknown (炎のクリエイター)
2020-06-22 22:51:48
英さん
こんばんは。(*⌒ー⌒*)ゞ

土用の丑の日用の「ウナギの蒲焼き」は、既に大きな切り身にして冷凍しました。大きなサイズの鰻が980円だったんで、土用に近づくほど値上がる公算が強いので、今のうちに用意したんですよ。それの余った切り身で、半助丼を作った次第です。

いつも(^_-)-☆ありがとうです!
返信する
Unknown (wakame)
2020-06-24 07:15:38
おはようございます。
「半助丼」に「いづも屋」
父譲りで「うなぎ」が大好きですが知りませんでした。
さすが炎クリさん「食」についてよくご存じですね~
うなぎの頭は固そうですが食べれるんですね。
近所のうなぎやさんは人気でいつも並んでいます。
「土用の丑の日」はまだなのに先週末はすごく並んでいました(*^^*)
返信する
基本的には食べるのNGで‥‥‥ (炎のクリエイター)
2020-06-24 09:45:38
Wakameさん
おはようです。(*⌒ー⌒*)ゞ

ウナギの頭は小骨が多く、基本的には食べるのはNGですよ。当時は出汁が摂れれば豆腐に沁み込ませる腹だったと思いますので、ウナギの頭は出しがらでしょう。(笑) 土用にまだ遠い今なら、スーパーレベルの鰻であれば、約半額で買えるんで仕上げサイズに切り分けて冷凍しておきます。

いつもありがとうです。(^_-)-☆感謝!
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