月桂冠大倉記念館 ～古の水運が充実していた伏見の交通網～

伏見の竜馬像・寺田屋などを目の当たりにし、歴史を思い浮かべ物思いに耽っていると、オバサンのガサツな声が聞こえてきた「じゅっせきぶね乗ろか？」と大きな声。もともと伏見城のお堀であった濠川（ほりかわ）に浮かぶのは「十石舟（じっこくぶね）」と読み、江戸時代には伏見に立ち並ぶ酒蔵の水運輸送を一手に担うもので、伏見酒造り繁栄の根源であり歴史そのものだ。この地へ来るなら下知識を入れておいたほうが楽しいと思うのだが‥‥‥。









現在はケツにモーターが装着され、すっかり風変わりした十石舟に乗って、酒蔵と柳並木に囲まれた風情ある水辺を観光できる。そのふ頭近くに月桂冠大倉記念館があり、伏見を代表するような老舗酒造である。入館して順路の最初には「さかみづ」と呼ばれる伏水の湧き水があり、まさにお酒の泉ってことだろう。酒造りの仕込み樽・各種器具・製造法が紹介されているのを見ていると、いつの世もお酒の魅力に憑りつかれた人の多いことよと実感する。









昔使っていた酒造りの樽は、案外小さいもので使い倒した年季が入っている。量り売っていた頃の名残を残す番頭さんが座っていた帳場・算盤（そろばん）・おまっしゃろ商いの場を復元、荒縄一本から作り上げていく菰樽の実演も黄桜酒造さんでは見せてもらったし、昔の樽を見ると全部その工程を経ていると思うと妙に感慨深い。デザイナーとしては、時代の変遷が良くわかる商業用ポスターの移り変わりも興味深いものだ。









昔ながらの製法で作った月桂冠は、天下一品で素晴らしい風味で見事な出来だ。フルーティーなもの、端麗辛口のもの、酒の風味が強いものなど‥‥‥どれもが超美味しく、市販されているレギュラーの月桂冠とまるで別物だ。ワシは本日トータル５合は飲んでいる計算だが、歩き回りながら質問しもっての飲酒であるから普通にシャンとしているが、どこかで一気に来るのは目に見えている。

‥‥‥‥‥<切り取り線>‥‥‥‥‥

ご訪問して頂きありがとうです。
どなたさまでも、お気軽にコメント戴けると嬉しいです。
酔っ払っても写る「CANON Power Shot G7XⅡ」と「iPhone」での撮影です。
日本ブログ村　こだわり料理部門、写真ブログ部門に参戦しております。

下のバナーをクリック🎵して頂くと励みになります。

にほんブログ村