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中国語学習記録~試験でモチベーションを維持しよう!

2006年から趣味で始めた中国語。各種試験に向けての計画、実行、結果を綴っていきます。

HSK自己採点(その1)

2009-06-23 01:04:30 | HSK

前項に引き続き、2009年6月21日実施のHSKについて。

HSKは問題も正答誤答の結果も非公表であるため、
試験の実感と結果の点数とが乖離していることがよくあります。

せめて、各部門の正答数(得点でなく)がわかると参考になるのですが、
まあしょうがないとあきらめていました。

しかし、やっぱりあるところに情報はあるもので、
ウラギラナイさんが、解答速報サイトを紹介してくれました。
(ウラギラナイさん、ありがとうございます。)

韓国のサイトです。直接リンクは避けて、先頭のhを抜いています。
ttp://blog.daum.net/okhsk/16791790?srchid=BR1http%3A%2F%2Fblog.daum.net%2Fokhsk%2F16791790
また、アクセスされる際には自己責任でお願いします。
(アクセスが原因かどうかはわかりませんが、私は直後にPCの調子がおかしくなり再起動しました。)

それにしてもすごいですね。いったいどうやったらこのような情報を公開できるのか・・・。
よほど記憶力のよいネイティブ(かそれに近い人)が複数人受験しているか、
なんらかの方法で問題を入手しているとしか思えないのですが、受験者にとっては非常にありがたい情報です。

というわけで、早速自己採点してみました。
(正答数/問題数 正答率)
正答数は甘めに採点、正答率からの得点予想は辛めに採点してバランスをとっています。

【聴力】 (35問/50問 70%) 正答率からの得点予想・・・68点
第一部分 (12問/15問 80%)
第二部分 (12問/20問 60%)
第三部分 (11問/15問 73%)

やらかしてしまった(と思っていた)第1問は合っていました
「今日の天気は?」という問題だったのですが、「晴れ」と「雨」だけは聞き取れたので
答えはそれ以外だろうと予想して「曇り」を選んだのですが、それでよかったようです。
(聴力はこういうのが多いです。)


【語法】 (23問/30問 77%) 正答率からの得点予想・・・75点

第一部分 ( 7問/10問 70%)
第二部分 (16問/20問 80%)

・第一部分は最初の4問のうち3問間違えており、どうなることかと思いながら採点しましたが、予想以上に取れていたようです。


【閲読】 (43問/50問 86%) 正答率からの得点予想・・・84点
第一部分 (15問/20問 75%)
第二部分 (28問/30問 93%) 

・迷った問題がことごとくあっていました。これまた予想以上です。

【総合】 (28問/40問 70%) 正答率からの得点予想・・・67点
第一部分 (17問/24問 70%)
第二部分 (11問/16問 69%)

・漢字の問題は、やっぱり虚詞は入らず単語の一部のようですね。2問とも間違えていました。
間違えたのは、广大、行、壤、问、途の5問です。
第一部分は自分の解答を結構忘れていたので、自己採点の精度は低いと思います。

【総分】 (129問/170問 76%) 各部門得点予想の加重平均・・・295点

・単純合計だと、294点になります。


次項に続く。


HSKを受けてきました(2009年6月)

2009-06-21 20:35:33 | HSK

本日2009/6/21HSKを受けてきました。(東京会場は早稲田大学本部キャンパス)
前回3月15日実施分は未受験(C.TESTと重なった)のため、2008年12月7日以来、
半年ぶりの受験となります。

雨だったので出足が悪いかな、とも思ったのですが、欠席者は特に目立ちませんでした。
(いつもと同じ、1割くらいでしょうか。)

今回の2009年6月試験では、総分で、7級の最低点である300点を目標としています。

<HSK受験歴>
    2007/5  2007/10  2008/10  2008/12 今回目標
聴力  25(1級)  33(2級)  54(4級)  60(5級)   63(5級)
語法  49(4級)  55(5級)  73(7級)  81(7級)   80(7級)
閲読  82(7級)  80(7級)  75(7級)  71(6級)   82(7級)
総合  72(6級)  78(7級)  64(6級)  72(6級)   78(7級)
総分  228(5級)  246(5級) 264(6級)   278(6級)  300(7級)
取得級 4級    4級    5級    6級      6級

総分の計算方法はこちら。(小数点の関係で、誤差はあります。)


では、今回の所感を。

【聴力】
答案を開く指示があった後、いつものクセで、開いたページの問題を先読みしていたのですが、何だか問題用紙がやけにシンプルです。
部分ごとの説明(問題の解き方の例)が全くなく、そうこうしているうちにすぐに
「第一題、・・・」と始まってしまいました。


余裕ぶっこいてぼけっとしていたので、1問目は完全にアウト
いかにもサービス、といった感じの問題(天気の話題。あてずっぽで曇りを選びました)だったのでもったいなかったです。

動揺
している間に、chstdさんのこの記事を思い出しました。

そう、ちゃんと情報は得ていたのです。しかも、嬉々としてコメントまで入れています。

<コメント抜粋>
聴力の問題説明カットはちょっと戸惑いますね。普通は一息ついたり、問題の先読みに充てる時間ですから。(by sugi)

・・・何たるバカ。本物のバカ。笑ってやってください。

では気を取り直して。(もう遅い)

難易度は、12月の時と比べてさほど変わらないように感じました。
事件が起きた(?)のは、第3部分の最後の長文問題。

選択肢を見ると、なにやらという字が目立ちます。ほかにも、馬が帰ってくるとか、足を怪我するとか。
「まさか、アレなんてことはないよな?!・・・。」と思いながら、問題を聴いていくと、

やっぱりアレでした。故事の「塞翁が馬」。

つまり、質問さえちゃんと理解できれば、本文を全く聴かなくても、答えられる問題でした。
第3部分の最後の問題ともなると、私のレベルだと良くても4問中2問しか正答できないのですが、やすやすと4問ぼろもうけです。
理不尽にも(自業自得ともいう)最初の問題でつまずいた私に、女神様が微笑んでくれたのでしょう。

というわけで、いろいろありましたが、今回の聴力は実際の点数マイナス4点(2問分)くらいが実際の実力だと思います。

【語法】
迷うのが多かったです。難問はないが、簡単な問題も少ない印象。
恐らく、低得点者も高得点者も少ないのではないでしょうか。

介詞の「趁」の位置を選ばせる問題があったのですが、この用法は知りませんでした。
まだまだ修行が足りません。

前回は、81点取れていたのですが、今回はそこまでは望めないと思います。
(このパートは、「残り5分です。」の号令がかかりませんでした。)

【閲読】
なぜだか、初回に受けて以来、得点が下がり続けているのがこのパート。
前回くらいから、精読とはいえないまでも、時間内にひととおり文章は読めるようになっているので、不思議な結果ではあります。

読解のほうは8割以上できていると思うので、今回は語釈の部分がカギになると思います。
80点を期待していますが、どうだか・・・。

なお、金属くずを集めて大金持ちになった人の話は、以前のHSKでも出題されていた気がします。
(もしかすると、起きたら夢を忘れてしまう話も)

【総合填空】
2時間近く試験をやってきて、集中力との戦いになるのが最後のこのパート。
漢字のケアレスミスを前回もやってしまっているので、集中力があるうちに漢字問題から取り掛かることにしました。

まるっきりわからなかったのが2題。
・・・_大北京・・・、と、・・・毫无_问・・・ です。前後のところは忘れました。
(試験を受けていない方には、なんのことだかさっぱりわからないと思いますが。)
ちなみに、北京のほうには「一」を、无のほうは空白で解答しました。
ひらめけば、「ああ、そうかー!」という感じなのだとも思います。

あと、・・・美_風景・・・ で、美丽か美好かで迷い、美丽 にしました。

他には、単語の一部ではなく、虚詞を入れた(「的」と「就」)のがありますが、どうでしょうか。

(わかった方は、是非コメントいただければと思います。)

(余談)
このパートは、穴埋め問題が3.5点(×24問=84点)、漢字問題が1点(×16問=16点)の配点だという噂もあるようですが、真相は謎です。(私は懐疑的に見ています。)


【試験結果は?】
最近は、1ヶ月半ほどで試験結果がわかるようになったようで、
8月の上旬頃になると思います。

自宅に郵送されるよりも先にネットで見ることが出来るので、その頃になったら結果をアップします。

それでは、受験された皆様、お疲れ様でした~


6/21 HSK締切間際!

2009-05-17 21:25:50 | HSK

6/21のHSK締切(5/22(金))が迫っています

事務局に連絡すれば申し込みに必要な書類を一式送ってもらえます。
今から入手するとかなりぎりぎりになるので、願書等は公式サイトからダウンロードしたほうがよいでしょう。

事務局に郵送するのは、願書と郵便局への受験料払込控の他、3cm×4cmの写真3枚と、180円分の切手も必要になります。


なお、6月の試験は、初中等は全試験会場で実施されますが、高等は東京(桜美林大学会場)のみで実施、基礎は札幌と岡山では実施されないのでご注意ください。

---2009年5月17日時点のHSK日本事務局公式サイトより---
3月15日(日)(東京、大阪)

6月21日(日)(東京、名古屋、大阪、京都、札幌、岡山、福岡)

11月8日(日)(東京、名古屋、大阪、京都、金沢、札幌、岡山、広島、大分、福岡、沖縄)
--------------------------------------------------------


HSKは、2008年10月試験で5級取得12月試験で6級取得、と順調にきています。
今回の2009年6月試験では、総分で7級の最低点である300点を目標としています。

受験歴は下記のとおりですが、総分に着目すると、初めて受けた2007年5月以降、

228点→246点(+18)→264点(+18)→278点(+14) 

と推移してきています。前回の278点を4点かさ上げしてみると282点となり、これまた+18点。
その時点からさらに+18点すると300点になります。
試験間隔が違うので単純に線形に伸びているというわけではありませんが、
総分を前回プラス10数点アップさせる、というのが手ごろな目標と言えそうです。

実際には、今回の目標点「総分300点」は前回プラス22点なので、目標としてはちょっと高めなのですが、がんばろうと思います。

<HSK受験歴>
    2007/5  2007/10  2008/10  2008/12 今回目標
聴力  25(1級)  33(2級)  54(4級)  60(5級)   63(5級)
語法  49(4級)  55(5級)  73(7級)  81(7級)   80(7級)
閲読  82(7級)  80(7級)  75(7級)  71(6級)   82(7級)
総合  72(6級)  78(7級)  64(6級)  72(6級)   78(7級)
総分  228(5級)  246(5級) 264(6級)   278(6級)  300(7級)
取得級 4級    4級    5級    6級      6級


3/15 HSK締切間際!

2009-02-19 22:37:13 | HSK

最近ブログの更新が滞っています。2~4月は仕事の関係で時間がなかなかとれない時期なのですが、ちょっとさぼりすぎだと反省してます。
学習時間についても、これまでの月に比べて少なくなりましたが、5分でもいいから毎日必ず学習する、ということを心掛けています。(習慣化するということに意義があると思っています。)

さて、3/15のHSKの締切(2/20)が迫っています。(3月は東京、大阪のみ)
2/20(金)必着 とあるので今からの申込だと厳しいかもしれませんが、事務局に事前に連絡を入れてお願いすれば、たぶん受け付けてくれると思います。
また、関東在住の方であれば、桜美林大学に直接出向いて申し込むという非常手段もあります。

(私は、3/15はC.TESTとバッティングしてしまったので、HSKは次々回の6月に受ける予定です。)

---2009年2月19日時点のHSK日本事務局公式サイトより---
3月15日(日)(東京、大阪)

6月21日(日)(東京、名古屋、大阪、京都、札幌、岡山、福岡)

11月8日(日)(東京、名古屋、大阪、京都、金沢、札幌、岡山、広島、大分、福岡、沖縄)
--------------------------------------------------------

 

・・・HSKの公式サイトも、もう少し充実しているといいんですけどね。十年一日の如く、そっけない情報のみです。

 

 


HSK結果到着!(?)(2008年12月)~ネットで見られます

2009-01-22 23:51:15 | HSK

2008/12/7のHSKの結果が、もうネットで見られるようになっていました。
年末年始をはさんで1か月半なので、思ったよりも早かったです。
Jingshangさんに教えていただきました。いつもありがとうございます!)

今回も相変わらず予想は大ハズレでした。聴力、語法、閲読、総合填空の4部門で、上ブレ2部門、下ブレ2部門、一番近いので4点、一番遠いので12点。
言い訳しておいてよかったと思います。

それでは結果です。


今回の結果
      2007/5  2007/10    2008/10 2008/12結果 
聴力    25(1級) 33(2級)   54(4級)   60(5級) +6
語法    49(4級) 55(5級)   73(7級)   81(7級) +8
閲読    82(7級) 80(7級)   75(7級)   71(6級) △4
総合填空 72(6級) 78(7級)   64(6級)   72(6級) +8
総得点  228(5級)  246(5級) 264(6級)   278(6級)+14
判定(級) 4級  4級   5級   6級

6級に到達しました!

2008年8月初に立てた計画では、6級には2009年5月(実際には3月、6月、11月実施)に達する予定だったので、前倒しで目標を達成できました。


語法の伸びは、直前にHSK語法題解の10回分300問をやったのが効いています。また、聴力の伸びは、基礎文法を固めることももさることながら、やはり地道に続けた音読&暗唱が大きく寄与していると実感しています。
ここまでのところはやり方に間違いはなかった、とある程度の自信が持てました。

しかし、その反面、もうひとつの課題であった語彙力の増強については、思ったように進めることができていません。その結果が、閲読や総合填空の点が伸び悩んでいるところに如実に表れています。

継続して試験を受けていると、このように自分の弱点や学習方法のチェックになります。2008年の後半に試験を受けまくったのですが、自分としては無理をしたかいがあったと満足しています。


※とりあえずHSKの当面の目標である6級に達したので、バッティングしている3/15のC.TESTとHSKについては、C.TESTの方を受けます。
また、2008年12月までの試験の結果と2009年の試験日程発表を受けて、試験計画&目標は、2009年版に修正します。

 

【HSK結果記事】
2008年10月(5級取得)

2008年12月(6級取得)

2009年6月(5級取得)

2009年11月(6級取得)

2009年12月(7級取得)


HSK結果到着!(?)(2008年10月)~ネットで見られます

2008-12-15 00:29:41 | HSK

こちらの記事にて、「2008/10/17のHSKの結果が返ってくるのは年越しを覚悟」というようなことを書きました。
それが、総本山の公式サイトにて、すでに結果が見られるようになっていました。2か月弱で結果がわかったということになります。これくらいなら、まあなんとか我慢できる範囲です。

ところで、受験後の予想で、「(予想には)結構自信があるので楽しみ♪」と書いたのですが、まったく、自分の浅はかさにはあきれるばかりです

というのは、聴力、語法、閲読、総合填空の4部門で、最も近い部門で5点最も遠い部門では16点もはずしていたのです。弁解のしようもないひどいはずしっぷりです。しかも一方向にはずしているのであればまだしも、上ブレ2つ、下ブレ2つとまんべんなくはずしているので言い逃れができません

いや、別に誰に頼まれて予想しているわけでもないのですが、なんか「このウソツキ野郎の書くことはデタラメばかりじゃねえか!!」と思われてしまったらどうしようかと・・・。

 

・・・さて、前振りが長くなりましたが、気を取り直して(最近これが多い)結果を書いていきます。

<過去の受験分>
      2007/5  2007/10  2008/10(目標(=予想)) 
聴力    25(1級)   33(2級)  40(3級) 
語法    49(4級)   55(5級)  65(6級) 
閲読    82(7級)   80(7級)  80(7級) 
総合填空 72(6級)   78(7級)  80(7級) 
総得点  228(5級)    246(5級)  265(6級)※単純合計 
判定(級) 4級  4級  5級

今回は初の5級取得を目標としています。作戦としては、以前こちらにも書きましたが、総得点で6級を取得することによって、一つ下の級である5級を取得しよう、というものです。

では結果を。

今回の結果
      2007/5  2007/10    2008/10結果 2008/10(目標=予想) 
聴力    25(1級) 33(2級)   54(4級)    40(3級) 
語法    49(4級) 55(5級)   73(7級)    65(6級) 
閲読    82(7級) 80(7級)   75(7級)    80(7級) 
総合填空 72(6級) 78(7級)   64(6級)    80(7級) 
総得点  228(5級)  246(5級) 264(6級)    265(6級)※単純合計
判定(級) 4級   4級   5級   5級

無事、目標の5級を取得できました!

総得点は目標とほとんど同じですが、内訳が全然違います
聴力が4級だったので、総得点が6級でなくとも5級を取得できていたことになります。

今回の結果は、聴力と語法の予想以上の伸びにつきます。聴力は21点アップ、語法は18点のアップでした。
しかしその反面、閲読は5点ダウン、総合填空に至っては16点もダウンしていました。総合填空は、直前の閲読までのパートで集中力を使い果たしたという側面は確かにありました。ちょっと雑すぎたと反省しています。

 

このブログを開始したのが2008年7月の終わり頃なのですが、ちょうどその頃から、基礎文法を身にしみこませることを決意し、会話テキストの「漢語口語速成(基礎編提高編」および、基本例文暗唱ドリルの音読と暗唱を学習のメインに据えています。「その効果が聴力に反映されてくるのは、半年ほど経ってからだろう」、と考えて、今までにも何度も紹介しているこの計画表を作ったのですが、思いのほか早くその効果が表れたようです。

音読の練習を繰り返しながら自分なりに考えたことや掴んだこともいろいろとあるので、機会があれば記事に書いていこうと思います。

 

(おまけ)
語法、閲読、総合補空の3部門の取得級はそれぞれの下限ぎりぎりでした。今回の点の取り方であれば、この3部門の級が下がっても5級は取得できているのですが、それにしてもすごい綱渡りでした。どこかでバチが当たるかもしれないので注意しようと思います

 

【HSK結果記事】
2008年10月(5級取得)

2008年12月(6級取得)

2009年6月(5級取得)

2009年11月(6級取得)

2009年12月(7級取得)


HSKを受けてきました(2008年12月):得点予想付き

2008-12-07 19:58:38 | HSK

本日、前回の2008/10/17に引き続いてHSKを受けてきました。
まだ前回試験の結果も返ってきていない状況下での試験となりました。

それでは早速、恒例の得点予想を・・・。
といきたいところなのですが、なにせ前回の予想精度の確認もできていません

だいたい、HSKは問題を持って帰れないし、正答率に対応する得点も公表されていない(辛うじてこういうので推測できますが。)ので、予想の根拠となる元が非常に心もとないのです。見当はずれの予想になるかもしれないことをお断りしておきます。(便宜上、断定調で書いていますが、あくまでも予想です。)

 

・・・さて、言い訳も終わったので、気を取り直して続きを書きます。

<今回の目標>

    2007/10結果 2008/10目標  2008/12目標
聴力 :33(級無) → 40(3級) →  45(3級)
語法 :55(5級)  →  65(6級) →  70(6級)
閲読 :80(7級)  → 80(7級) →  85(8級)
総合 :78(7級)  →  80(7級) →  80(7級)
取得級: 4級  → 5級   →    5級

(目標は、2008年8月に作成した計画表より。) 

【聴力】・・・48点

前回は、40点と予想しました。
その前回よりも、できていると思います。
2か月やそこらでそれほどの伸びがあるとも思えないのですが、今まで一番聞き取れました。

2007年5月(25点)、2007年10月(33点)に受けた時は、長文問題はほとんど意味がわからず試験時間の過ぎるのを待つだけだったのですが、前回、また前回よりも今回と、次第に意味がとれるようになってきています。早くも、テキスト音読&暗唱の効果が出てきたのだとすると、とてもうれしいのですが、ただ単に問題が簡単だったのかもしれません。

今後の学習の方向性を再確認する上でも早く結果が知りたいのですが、何度も期待を裏切られてきているので、来年3月くらいになることを覚悟しています。


【語法】・・・70点

今回の試験にあたり、語法だけではありますが、HSKの対策らしい対策をしました。
受験申込時に、参考書も同時に申し込めたので、「HSK語法題解」を買って(去年買ってそのままになっていただけ)、全問解いてみたのです。

例題が200問、模擬問題300問と、薄い割には結構なボリュームがあります。
HSKの語法は20分で30問の問題を解く形式で、模擬問題300問は、つまり10回分の模擬試験ということです。

実際にやってみた結果は、208問/300問(※) と、ほぼ7割近い点数。巷では、「HSKの本試験よりも簡単」との噂もあるようなのですが、実際にHSKを受けてみた感じでは、あまり難易度の違いは感じませんでした。

今回は、模擬問題と同等の手ごたえだったので、30問中21問できたことにします。正答率がそのまま得点になるわけではないのですが、これによると21問だと69点となっているので、切りのいいところで目標点ぴったりの70点と予想します。

(※)100問近くできなかった問題があったわけですが、やはり傾向(=弱点)がありました。次回試験に向けての明確な課題ができました。


【閲読】・・・78点

苦戦しました。前回よりも落ちていると思います。今回、目標点に届いていない可能性が一番高いのがこの閲読です。

中検3級に受かった直後に受けた2007年5月の試験で82点取れているのに、それ以降、全く伸びていません。確実に、文法・語彙の力は伸びているはずなのですが。

私は、HSKにおいては当面は聴力、語法の伸びを最重視しているので、潜在意識のなかで、集中力に差が出ていたのかもしれません。(もちろん、真面目に受けてはいます。)


【総合填空】・・・80点

前回よりはできた感触がありました。前回予想 では、MAXで80点と予想しましたが、今回は初の80点超えがあるかもしれません。

・・・が、漢字問題でまたやってしまっています。「范(围)」の字を書いたあとに、なぜか「韦」の右上に点をつけたくなってきたのです。こうなるともういけません。ふたつ並べて書いてみましたが、どっちも合っているような気もするし、どっちも間違っているような気もします
・・・ぎりぎりまで粘って「点」を付けてきたのですが、帰って調べてガックリ。


※忘れないうちに。書いた記憶のある漢字を。親切な方が答えを教えてくれるかもしれません。全部で16問ありますが、12問しか思い出せませんでした。順番はめちゃめちゃです。(答えは全部埋めました。)

「()单」「()活」「推()」「世()」「趣()性」「介()」「晴()」「地()」「气()」「()应」

明らかな間違い。⇒「统()」「范()」←点付き。

前回(10/17)については、総合点で6級に達しない可能性があるため、もしかすると目標の5級は取得できていないかもしれません。 (前回と今回のもくろみは、こちらを参照ください。前後の記事で、HSKの級判定方法についても触れています。)

今回については、さすがに5級は取得したいと思っていますが、最低でも、聴力と語法について目標点をクリアしていれば、今までのところは学習は順調、と判断します。

 

・・・それにしても、12月の忙しい時期に休日を半日使うのは負担ですね。年3回の実施は歓迎なのですが、実施時期についてはもうちょっと配慮してもらいたいものです。


それでは、受験された皆様、お疲れ様でした~

試験結果(6級取得)

 


12/7HSK申込締切間近!(裏技(?)あり)

2008-11-06 00:40:22 | HSK

12/7(日)に実施のHSKの申込締切が迫ってきました。

締切:11/14(金)
(受験地:東京、大阪、沖縄)

2007年までは年2回実施でしたが、受験地が限定されてはいるものの、2008年はどういうわけか12月にも実施されます。なにはともあれ、学習者にとって選択の幅が広がるのは喜ばしいことです。

願書等は、事務局にメールで請求すれば送ってもらえます。また、公式サイトからもダウンロードできるようになりました。
願書等を郵送する際には、写真3枚(願書等に貼付する2枚を含む)と90円切手が2枚必要です。

さて、非常にタイムリーなことに、またまたJingshangさんから情報を提供していただきました。関東近辺在住の方に限りますが、郵送不要で、その場で申し込みできる場所があるとのことです。(Jingshangさん、いつもありがとうございます。) 

4種類の試験比較(3)~客観的項目その2のコメント(2008/11/4)より抜粋~

---抜粋始まり---
横浜線淵野辺駅徒歩一分の桜美林大学PFC 2F 孔子学院の事務所で、直接申し込むことが出来ます。申込書だけ貰うことも出来ます。
http://www.obirin.ac.jp/107/031r.html

もし近くなら、写真を3枚持っていけば、その場で手続き終了で簡単です。

受験料一割引の特典付き、郵送用切手も不要
なお、受験地を東京(桜)に縛られることはありません。
---抜粋終わり---

ぎりぎりまで申し込みを忘れていた場合には非常手段として有用ですね。

また、他にも、HSK西日本事務局でも受付をしているようです。上記で「受験地は東京、大阪、沖縄」と書きましたが、こちらで申し込むと京都外国語大学での受験となります。

・・・こういう情報は公式サイトに載せておいてほしいものです。背後に組織の論理が見え隠れしていますが、それについてはここでは書かないことにします


HSK6級取得までの作戦2~【閲読】【総合填空】

2008-10-26 12:33:04 | HSK

前項の続き。HSK6級に達するための各部門の作戦を記述します。

①、②では、総得点で263点(6級の最低点)を上回ることによって5級を取得、③では聴力で56点(5級の最低点)を上回ることによって6級を取得するというのが基本戦略です。

2008年8月初に作った計画表より。

         ①      ②      ③      ④
       2008/10  2008/12  2009/5   2007/10(直近の受験)
聴力    40(3級)   45(3級)  57(5級)   33(2級)(便宜上)
語法    65(6級)   70(6級)  75(7級)   55(5級)
閲読    80(7級)   85(8級)  85(8級)   80(7級)
総合填空 80(7級)   80(7級)  80(7級)   78(7級)
総得点  265(6級)    280(6級)  297(6級)   246(5級)
判定(級) 5級  5級  6級  4級

【閲読】
日本人にとってはボーナスステージなのがこの閲読です。前半の語彙問題(20問)と後半の読解問題(30問)に分かれています。過去2回の受験では両方とも80点に達しているため、最低でもその点はキープしたいところです。
とはいっても、8割を9割に上げるのはそう簡単にはいかないので、目標点は控えめにしています。
過去の結果は、語彙問題75%、読解問題85%くらいの正答率だと推測しており、これ以上点を上げるには、語彙の増強を図ることがポイントになります。


【総合填空】
選択肢から単語を選ぶ穴埋めと、単語の1部を漢字で記入する穴埋めの2パターンで構成されており、語彙力を測るための分野です。最初にHSKを受けた時には、漢字を書かせる問題があるとは知らず面喰らったのですが、実際は難しい漢字を書かされるわけではないことがわかりました。
文法知識や読解力をもとにした推測力も問われますが、素直に語彙の増強に努めれば、85点までなら上げられると思います。


・・・筆記問題はやはり語彙力のアップが鍵を握っています。文法書や会話教材だけで語彙を増やすのは限界があるため、こちらの記事でも紹介した、以下の単語集を使用して対策を行っています。

 

中国語基本語3000―HSK「漢語水平考試」大綱準拠
李 玉敬,松岡 栄志
三省堂

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中国語活用語2200―HSK「漢語水平考試」大綱準拠
范 建明,関 久美子,田 偉,渡辺 志津夫,松岡 栄志
三省堂

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HSKの級判定について3~総得点の計算方法

2008-10-20 22:17:15 | HSK

さて、HSKの級判定について2項にわたって書いてきました。(
そこでは便宜上総得点を4部門の合計点にしていたのですが、Jing shangさんからのコメントで、総得点の計算の仕方を教えていただくことができたので、もう1項かけて紹介したいと思います。(Jing shangさん、情報ありがとうございました)

やり方としては、問題数に応じて加重平均しているだけで、複雑な補正処理を行っているわけではないようです。普通の電卓でも簡単に計算できます。

<計算方法>

問題数は、聴力:50問、語法:30問、閲読:50問、総合填空:40問なので、

①それぞれの部門の得点に上記の問題数を掛けて合計し、(重み付け)
②問題数の合計170で割り、(100点満点換算)
③4を掛ける(400満点換算)

というものです。

私の過去の点で計算すると、こうなります。

A.聴力25 語法49 閲読82 総合填空 72 単純合計228(=実際の総得点)
B.聴力33 語法55 閲読80 総合填空 78 単純合計246(=実際の総得点)

Aの場合
((25×50)+(49×30)+(82×50)+(72×40))/170 × 4
= 57.1 × 4 = 228.4

Bの場合
((33×50)+(55×30)+(80×50)+(78×40))/170 × 4
= 61.3 × 4 = 245.2

端数を四捨五入しても切り捨てても切り上げてもぴったり合いません(×4を先に計算したとしても)が、もしかすると、各部門の点数にもそれぞれ端数があり、その端数処理前の点で計算しているのかもしれません。
この程度は誤差(・・・で済まない場合もあるかもしれませんが)なので、これ以上探究する気もありません。


ついでに、極端なケースも挙げておきます。

C.聴力50 語法100 閲読50 総合填空 100 単純合計300
D.聴力100 語法50 閲読100 総合填空 50 単純合計300

で計算すると、C.の総得点は、282.4、D.の総得点は317.6 になります。


・・・と、長々と書いてきましたが、どんな計算方法を行っていようとも、各部門の得点があがれば、確実に総得点もあがるわけなので、気にせずバランスよく力をつけていくことが大事ですね。


HSKを受けてきました(2008年10月):得点予想付き

2008-10-19 19:58:35 | HSK

今日、HSKを受けてきました。1年ぶりです。

<今回の目標>

    2007/10     2008/10
聴力 :33(級無) →  40(3級)
語法 :55(5級)  →  65(6級)
閲読 :80(7級)  →  80(7級)
総合 :78(7級)  →  80(7級)
取得級: 4級  →  5級

では、得点予想を。

【聴力】・・・40点
今回の一番の収穫は、聴力でした。
前回は、自信を持って答えた問題はごくわずかだったのですが、今回は確実に増えています。ひっかけ問題をいくつか見破れたのが、進歩をあらわしています。
また、第三部分の長文の問題は、以前はほとんど「ぺらぺらぺーら」としか聞こえなかったのが、今回はいくつかのブロックは意味のある音として聞こえてきました。手がかりが一部分だけだったので、解答が合っているかどうかはわかりませんが、前回の「4択」状態とは明らかに違いました。
点数は大きな伸びは望めないもののの、でたらめに答えて結果33点だった前回よりは、質的には違っています。

というわけで、妥当な線で40点と予想します。

【語法】・・・65点
一夜漬けでC.TESTのおまけ「HSK速成強化問題集」をやったのですが、まあ、さすがにそんなに甘くはありませんでした。(結果、1問くらいの上積みにはなったけど。)
ただ、7月にTECCを受けた時の筆記の点が予想より悪かったことから、「基礎文法が定着していない」ことを念頭におき、普段から、常用の副詞の位置を意識するようにしたり、接続詞の使用方法を整理したりしていたので、それについては効いていました。
試験時間20分中、17分要しました。

語法は30問(聴力、閲読は50問、総合填空は40問)しかなく、1問あたりの正否が点に効きやすいので、はずしやすい面はあるのですが、大胆に予想。

自信度100%: 8問:8(期待値)
自信度 70%:12問:8(期待値)
自信度 50%: 6問:3(期待値)
四択・・・25%: 4問:1(期待値)

期待値は30問中、20問といったところです。得点率≠点数なので、67点はいかないと見て、予想65点。

【閲読】・・・80点
長文については、時間が足りなくなるのを恐れ、半分くらいまでは斜め読みしていました。解答の選択肢を読んでから、答えがあると思われる個所を探すやり方です。
ところが、あまりにも飛ばしすぎたのか、時間が15分余り、もう一度精読してみると、自分でもあきれるほどテキトーにしか読んでいなかったことがわかりました。2問修正。もちろん、最後まで精読できるはずもなく、時間切れ。

この調子だと、他にいくつ穴があるかわからないので、控え目に80点

【総合填空】・・・80点

今回の予想で一番はずすとすれば、ここです。できたのかできていないのか、さっぱりわかりません。
このころには集中力が限界近くまで来ていて、最初の方は少し頭を休めながらやっていたところもあり、ポカで落としているところもあると思います。

さて、なんの偶然か、上記の閲読まで目標得点と予想得点が一致しています。
ので、いっそのこと、苦しいと思いつつも、80点と予想してみます。(これはMAX値なので、70点というのも十分あると思います。)

・・・というわけで、整理すると、なんと不思議なことに、「目標得点=予想得点」になりました。偶然とはいえ、びっくりです。

「オマエ、いい加減に予想してるだろ」とみられる向きもあるかもしれませんが、それなりに自己分析したので、結構合ってると思いますよ。

いろんな意味で、結果がでるのが楽しみです。

 

さてさて、受験された皆様方は、感触はいかがだったでしょうか?
今年は、1月半後の12/7にも実施(東京、大阪、沖縄)されるので、手ごたえが不本意だった方は、捲土重来を期されてみては?(締切は11/14)

では、受験された皆様、お疲れ様でした~

 

試験結果(5級取得)


HSK6級取得までの作戦1~【聴力】【語法】

2008-10-16 23:41:54 | HSK

前項の前置きを踏まえて、HSK6級に達するための各部門の作戦を記述します。

2008年8月初に作った計画表より。

         ①      ②      ③      ④
       2008/10  2008/12  2009/5   2007/10(直近の受験)
聴力    40(3級)   45(3級)  57(5級)   33(2級)(便宜上)
語法    65(6級)   70(6級)  75(7級)   55(5級)
閲読    80(7級)   85(8級)  85(8級)   80(7級)
総合填空 80(7級)   80(7級)  80(7級)   78(7級)
総得点  265(6級)    280(6級)  297(6級)   246(5級)
判定(級) 5級  5級  6級  4級

【聴力】
最大の課題となる聴力ですが、④⇒①の1年の上積みは、弱気に見ていますが、その反面、②⇒③の5か月においては、強気の読みをしています。
前述したように、今までの『やみくもに聞き流す』、というやり方をやめて、『能動的に音読する』、という学習方法を中心にすること変えたのですが、そのことによる効果が出てくるのは、少なくとも半年はかかるだろう、という想定によるものです。
ここで、「音読中心」といっているのは、会話の練習という面もあるのですが、それ以上に、現状では不十分である基本文法を定着させることによって、聴力をも伸ばそう、という試みなのです。

【語法】
基礎文法のマスター&語彙力アップ&HSK問題集(※)で、75点までは上げられるだろう、と見ています。今までと違うところは、語彙力のアップを積極的にはかること。語法のような分野は、比較的費やした時間と成果が結びつきやすいので、ここで目標に達しなければ、やり方の問題というよりは、自分が努力を怠ったことによるものだと認めざるを得ません。(あぁぁ、わざわざ自分にプレッシャーを・・・)
項を改めて書こうと思っていますが、中検2級を目指すことが、私の中では、語彙力をアップさせるための動機付けになっています。

なお、数点にこだわって級を取ることではなく、中国語の運用力をアップさせることが本来の目的であることは、言うまでもありません。

次項に続く。 

(※)C.TEST受験のオマケで、『HSK速成強化問題集』というものがあり、私は前回の9月試験でgetしました。そのうち紹介しようと思いますが、「当たり!」でした。C.TESTの「書籍プレゼントキャンペーン」は、今回の11月8日試験(締切10/22)が最後です。


HSKの級判定について2~今後の目標

2008-10-14 00:28:50 | HSK

さて、前項でHSKの級判定の仕組みを紹介しましたが、では当の私自身は、どこを目指しているのか?

2008年8月初に作った計画表では、

        ①      ②      ③      ④
       2008/10  2008/12  2009/5   2007/10(直近の受験)
聴力    40(3級)   45(3級)  57(5級)   33(2級)(便宜上)
語法    65(6級)   70(6級)  75(7級)   55(5級)
閲読    80(7級)   85(8級)  85(8級)   80(7級)
総合填空 80(7級)   80(7級)  80(7級)   78(7級)
総得点  265(6級)    280(6級)  297(6級)   246(5級)
判定(級) 5級  5級  6級  4級

と、次回の10月に5級来年の5月に6級という目標を立てました。2009年5月時には、累計学習時間が700時間に達している見込みです。

パッと見ると、「あれ、①だと5級にならないのでは?」と思われるかもしれませんが、そう、これは総得点が6級の最低ライン263点を超えることによる、裏街道(?)からの5級クリア方法です。

また、③の6級判定は、聴力を5級ぎりぎり(下限55点)まで伸ばすことによって得ようとしている、これまた姑息な(!)作戦です。

ちなみに、③の点数から、聴力だけを8点アップさせるだけで、7級の判定になります。現在、現実的な線で見通せているのは、このレベルまでで、8級を目指すとなると、また別のやり方を考えないといけないと思っているのですが、それはまだ先のことになると思います。いつかこのブログで、「8級を目指します!」と宣言できればいいな、と思っています

総得点の計算方法」に続く 


HSKの級判定について1~判定例

2008-10-13 19:18:19 | HSK

HSKの級は、ご承知のとおり、「 聴力」、「語法」、「閲読」、「総合填空」の4部門および「総得点」も加味した5部門の各点数をもとに判定されるわけですが、独特の級判定方式を採用しています。中国のHSK公式サイトの日本語訳ページによると、以下の条件となっています。

---転記始まり---
初、中級『中国語能力証書』証書を取得する条件
(1)総得点は相応した最低等級得点に達しなければなりません。
(2)四つのセクション中、三項は相応した最低等級点数に達しなければなりません。
(3)四つのセクション中、一項は相応した最低等級点数より低いことを許します。ただし、下がった幅が一級を超える場合は、それより一級低い証書しか得られません。
---転記終わり---

上記の条件によってどのように級が判定されるかを、「6級に達しない」というケースで例示してみます。

[各部門の6級の範囲]
聴力:65~73 語法:64~72 閲読:66~74 総合填空:64~72 総得点:263~299
(なお、他の級は、聴力~総合填空は9点刻みで上下の級、総得点は37点刻みで上下の級のレンジになります。上記の公式サイト等に、各級の範囲の表があります。)


例①:2部門が相当級に達しなかった

聴力60(5級) 語法60(5級) 閲読85(8級) 総合填空70(6級) 総得点275(6級)
⇒判定:5級

これはわかりやすいケースです。総得点では6級なのに、聴力と語法が6級のレンジに達しなかったために、5級になってしまうパターン。「4部門平均すれば6級あるじゃないか!」と主張しても無駄です。無駄無駄無駄。このケースで泣いた方はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。


例②:3部門および総得点は相当級に達したが、1部門だけ2段階以下の級だった

聴力45(3級) 語法75(7級) 閲読85(8級) 総合填空75(7級) 総得点280(6級)
⇒判定:5級

このケースでは、3部門が7級以上ですが、総得点が6級であるため、7級には判定されません。さらに、聴力が6級の1級下の5級のレンジに達していないため、6級より1級下の5級に判定されます。
このパターンを当初私は勘違いしており、部門別最低級である3級の1つ上の4級しか取得できないと思っていたのですが、初めてのHSKの試験の結果が返ってきたときに、上記のような判定をするのだとわかりました。
上記は少し極端な例ではありますが、これも日本人にとっては典型的なパターンだと思います。
このケースでは、聴力が5級の最低レンジである56点に達しないと、6級には判定されません。(他の3部門が飛びぬけて高ければ、聴力が56点に達しなくても6級の判定となるケースもあり得ます。)

例③:総得点だけが相当級に達しなかった

聴力65(6級) 語法65(6級) 閲読66(6級) 総合填空65(6級) 総得点261(5級)
⇒判定:5級

可能性は低いですが、上記のような判定になる場合があります。

これは(1)だけの条件にひっかかって6級が取れないケース。
「4部門がすべて相当級を満たしていても、全部ぎりぎりだったら、その級には判定してあげないよ」という、意地悪極まりない条件です。
4部門とも、綱渡りのようにぎりぎりの点でないと上記のような判定にはならないのですが、まさに、各部門とも各部門で認めている級に達しているのだから、「バランスよく当該級の中国語力を備えており理想的に習得している」というようには考えないのでしょうかね。

ま、恐らく、日本人であれば多くの方が相対的に閲読が高く聴力が低いというバランスでしょうから、この条件はあまり関係ないでしょうね。

それにしても、この条件にひっかかった人はちょっと気の毒です。

(注)上記①~③の例では、総得点を4部門の合計点にしていますが、実際には4部門の合計点になるとは限らないようです。(私が受けた過去2回は、たまたま(?)4部門の合計点と一致していましたが。)
⇒合計点の算出方法は、のちにこちらの記事で記述しました。(2008/10/20)

 

次項に続く

 


改訂版HSKと従来のHSKの関係

2008-10-08 23:31:12 | HSK

前の記事で、

 ちょっと混乱しやすいのですが、現在中国では、従来の『HSK』と『改良版HSK』が並立している状況で、(詳細はよくわかりません。どなたか教えてください

などと書いたのですが、思いがけなく、C.TESTの事務局の方から、詳細な解説コメントをいただきました。私の思い込みや推測まじりの記事より、よほど正確な情報です。
(AKITAさん、丁寧なご解説ありがとうございました。)

記事用に少し編集したものを以下に再掲しておきます。
(上記記事のコメント欄をご覧いただくと、原文が見られます。)

1.改訂版HSKと従来のHSKの関係

改訂版HSKと従来のHSKの関係ですが、法律的には、「国家漢語水平考試委員会(国家HSK委員会)」のもとで、HSK実施下部組織である「北京語言大学HSKセンター」と、「国家漢語事務局(漢弁)」がHSKを実施できることになっています。
HSK入門級は、確かに下部組織の一つである「漢弁」の主催ではなく、もう一つの実施下部組織の「北京語言大学HSKセンター」の主催です。

従来のHSKも中国国内では依然として北京語言大学HSKセンターが開発・実施しています。(というわけでたいへん複雑です。)

2.北京語言大学HSKセンター側の視点での整理

 ・従来のHSK…北京語言大学HSKセンターが開発し、中国国内では現在も作成・実施している。<国家HSK委員会>認定
 ・改良版HSK…北京語言大学HSKセンターが開発し、現在、上部組織である<国家HSK委員会>が審査中。(「専門家会議」の審査は終了)
 ・HSK入門級…北京語言大学HSKセンターが開発し各国で実施。
 ・C.TEST…HSK系列ではない新試験として北京語言大学HSKセンターが開発し各国で実施。

北京語言大学HSKセンターとしては、「HSKも開発後数年たってから国家認定を得たので、他の試験についてもまずは開発・実施し、数年実績を積んでから認定を得る」という方向だと思います。

・改良版HSKは日本では実施されていません。中国以外での正式実施は、改良版HSKが従来のHSKと同様に海外からの留学資格として認められてからだと思います。(その場合でも従来のHSKと統一されるかどうかは不明
・その他の試験は独自の道を行っているので統一されることはないでしょう。

3.下部組織2団体の実施試験

北京語言大学HSKセンター主催の試験
HSK(従来のもの)】
【改良版HSK】・・・現在では日本では受けられない
HSK入門級(初学者向け)】
C.TEST(ビジネス系)】
※すべて北京語言大学開発

国家漢弁主催の試験
【HSK(従来のもの)】北京語言大学開発
【BCT(ビジネス向け)】北京大学開発
【YCT(子供向け)】

・YCTは子供のための試験。受験対象は15歳以下。
・HSK入門級は中国語初学者のための試験。
・BCTはビジネスに特化した試験。
・C.TESTは必ずしもビジネスに特化してはいない。出題内容が多岐にわたる。

4.日本における受付

【HSK(従来のもの)】
  〇HSK日本事務局
  ○HSK西日本事務局(京都外国語大学会場のみ管轄)

【改良版HSK】
  日本未実施

【C.TEST】、【HSK入門級】
  ○C.TEST/HSK入門級日本事務局(語文研究社)

【BCT】、【YCT】
  ○日本BCT事務局・日本YCT事務局(セリングビジョン)