バカバカしいな~~~
すべて書いたものは音楽と関係ない、ものを売れるように書いたもの、私たちはlistenerだ。音楽を作った人にぜんぜん興味がないよ!!!!
デモ 念のため:
バカバカしいな~~~
すべて書いたものは音楽と関係ない、ものを売れるように書いたもの、私たちはlistenerだ。音楽を作った人にぜんぜん興味がないよ!!!!
デモ 念のため:
做了个决定,从今天开始便是不抽烟了.其实也不用讲出来.
现在在用goo的RSS服务,感觉不错我至少很细心的把以前的blog们分门别类的放好,在我看来rss服务最大的好处便是有更新通知,以及分类,我现在明白为什么我那个毫无人气的blog只要稍一更新还是会有人去看的,现在明白了,看我blog的家伙们都用上了rss了.
动画片:最近看得最多的是动画片了.
cowboy bebop,咪喵给我看的那部什么来得,挺好看.
cowboy bebop 一路看下来,总让人感觉缺了什么,画的当然没话说,音乐也很帮,只是故事不够新鲜,虽然是以靠追捕犯人获得赏金的宇宙牛仔来说,剧情显得不够刺激.除此以外的画面不过是技而已.
1985年智利政府公布了5000个禁止回到智利的放逐者名单,导演Miguel Littin就在上面。但是他已经忍不住了,在海外流亡了12年,太想回去看看了。而且,作为导演的他,是绝对不肯放下摄影机的,所以如果回去,就要回去拍片子,把今天的智利拍出来。
于是他联络上了智利的地下组织,精心设计了一套方案。大体的计划是这样的,Littin在意大利,法国和荷兰各招募一拨电影剧组,都是打着去智利拍摄纪录片的名头。意大利组的“目的”是拍摄在智利的意大利移民(比如Joaquino Toesca,就是智利总统府Moneda宫的设计师)。法国剧组的“名头”则是拍摄关于智利生态环境的纪录片。荷兰剧组是由不同国籍的人组成的混编部队,“旗号”是拍摄最近智利的地震。而Littin自己则装扮成一个乌拉圭商人的模样,不仅口音要修理,容貌,着装都经过了精心设计,他的名字,出身,学历等等,则由一位真实的乌拉圭朋友无偿赞助,在加上几个月的特训,好让他在被询问的时候,可以不加思索的说出自己中学某年的时候发生的某件轶事,自己家街区附近的商店……他的“说法”是要去智利拍摄自己的香水品牌的广告。Littin确保每个剧组里,只有导演知道这次行动的真实目的,另外剧组和剧组之间是完全不知情的(不过其实剧组也不大,比如意大利组,也就是3个人,我估计是导演,摄影,录音,后来剧组里的人也能大约知道些事情了)。智利方面则派出了一位女士作为Littin的“夫人”,负责Littin和地下组织之间的联系。
计划顺利,Littin轻松潜入智利。其实如果Littin只想回国,完全不需这样的周章,因为一旦跑回去,就可以如泥鳅入土,眨眼就看不见了。很多所谓的流亡者可能都是这样。但是如果想做点事情,就得辛苦自己了。
按照上面的计划,到了智利,Littin还是得带着乌拉圭面具,而且,他的身份对其他剧组成员来说不过是个陌生的旅游者,所以要亲自指导拍摄还是很困难的。由于三线同时作战,Littin只能参加在首都Santiego的意大利剧组拍摄。他和导演设计了一套暗号。每天晚上设计好第二天的行程后,早上剧组先出发,扎点,把警察搞定。他则和另一个人,他在智利的老友Frankie,一起开车过去。到了后Littin做旅游者的样子逛一下,和剧组导演对上了后,就开始拍摄。基本上,Littin站到一个地方,做个手势,就是这个镜头从这里开始,然后他继续走,指示这个镜头的路线,景别变化等等。然后导演就指导剧组的人拍摄。
除此之外Littin也不能闲着,他喜欢用相机拍摄照片,也可以作为影片的素材,另外就是不停的记录拍摄的想法(导演习惯改不了啊)。但是实在不能太明目张胆,所以就小心的写在香烟盒子上。Littin还要和另外两个剧组保持联系,看他们的进度,并对一些具体的东西做指导,比如他指示说,如果没人管,尽量跟当地人聊一些过去的事,比如 Allende。另外为了证明Littin自己亲自指导了本片,Littin还精心设计了几个自己在里面晃悠的镜头,择地拍摄了下来。
当然,必要的小心是一定的。比如Frankie开得车就不是自己的车,为了安全,他们租了车,并且几天一换,从来不在同一个地方重复租。旅馆也是几天一换,从来不回同一家旅馆。秘密见面的时候,如果在车上,就要隔几分钟换一辆车。拍出来的胶片呢,也是以最快速度运出了智利。
采访地下组织的时候,就更复杂。先要对暗号,暗号都是一些比较怪诞的问答,因为如果太普通,就容易被别人错用。但是这样的暗号也容易闹出笑话。有一次在某个地方,准时准点,一辆跟约定的一模一样的车就来了,Littin一下子就进去坐下了,接着张口就问“请问在哪里可以买到雨伞?”司机回过头来冲他喊, “滚”。他才发现车窗上没有约定的标志,快说认错了,车里的老太太还很客气,问司机“那个法国商店还开吗?”然后二话没说,把Littin拉到那个法国店去买雨伞,还抱歉的说如果不是等自己先生,就可以陪他逛了。看来大家如果听到有陌生人人问你奇怪的问题,还真先别往神经病想,哈哈。
“你是要去海滩吗?”“不,动物园。”Littin心里想,真怪诞,有谁会大冷天去海滩。当然对上暗号才刚开始,接头的人走了,然后过了10分钟,另外一个人过来,同时过来一辆卡车,Littin和那个人就上了车。然后开着车,在不同的地方把剧组的人接上,再在不同的地方把剧组的人一个一个放下去,由不同的车把大家分着接走,再最后到另外一辆卡车上聚头。最后,卡车司机,显然是专门干这个的,让大家闭上眼(眼罩忘带了),把收音机开到最大,七扭八扭了不知多少次,就到了地下组织的一个秘密基地。(地下组织还是很支持他们的,甚至培养了6个智利剧组来供Littin调遣。)
当然,最令人激动的,还是亲自进入Moneda宫拍摄的那次。这次Littin不能作为旅游者在剧组前面逛荡了,所以剧组把他弄成了临时负责灯光的道具师(grip),和一帮临时招募的人混在一起了。结果在里面拍摄的时候居然遇到了Pinochet本人匆匆走过,所有人不得不放下工作木然而立,真是让人呼吸加速的一瞬。Pinochet自己也不会想到有个流亡者此时正在总统府里吧。
这般的在智利拍片却完全没有给Littin带来回家的感觉,不仅仅是物是人非。的确,智利很多地方旧貌新颜,就连地下组织的人也都是当年的娃娃当家了,他们这些流亡者,大家都不认的了。但是这些都不是问题,问题在Littin的伪装。为了顺利的拍片,他不得不戴上自己的伪装,以至于,一次遇到丈母娘,面对面,对方竟然没有认出来。还有一次为了躲避宵禁,Littin惯性的把车开到了母亲家,母亲竟然也没认出来,问道“你是我儿子的朋友吧?”当你坐在自己当年和老婆谈情说爱的酒吧,看着当年的朋友就在不远处快活的私语,视你如路人,那种被放逐者的感觉怎么可能因为回到智利而被抹去呢。
随着Littin不自觉的开始要摆脱这种自我放逐,风声也不由得越来越响。有一次他和法国剧组的导演Claude聊天,比较疏忽大意,没有几分钟就换辆车,而是选择了在新建的地铁里晃悠,结果就被便衣盯上了。只是直觉的一撇眼,二目相接,做过地下工作的人都知道,这一瞬间绝对是致命的(以Littin的经验,可以从眼神里第一时间就认出便衣,但是同样,从目光里,便衣也能感觉到你的存在),但是完全是本能,Littin又向两侧撇了一眼,二目相接,两个便衣。那次若不是他们闪得快,估计就玩完了。当然形式是急转直下,过了几天Claude甚至听说意大利那边有报道说有个意大利剧组在智利被抓了。 Claude当然不知道还有两个剧组在为Littin干活,他只是凭直觉觉得有问题。后来证明是谣言,意大利剧组安然无恙,意大利大使馆专门接见了剧组成员。
但是绞索明显在收紧,有人开始在他们的旅馆向侍者打听他们。好在拍摄人物早已超额完成。Frankie马上就把全部东西收走,把该付的钱付清,重新租了车,订了机票,然后,Littin就离开了。
Garcia Marquez在次年初在Madrid遇到Littin,觉得这个故事非常有趣,于是逼着Littin做了个长达18个小时的采访,整理下来足有600多页。然后他自己再压缩处理,不仅人物姓名,而且相关场景都做了修改,以保护里面的人物的安全,最后出来这么一本100页的小本子报告文学。不出所料,该书第一版即在智利遭禁,智利政府承认自己焚毁了15000册。
这书好像台湾的Marquez集子里有出,叫“智利秘密行动”,不知道国内有没有出。
8月19日 中饭:醉心湖北方人
我,DYING,云间涉水,公子.事前我和云间涉水越好,把之前的cowboy bebop和 攻壳做了交换.中饭很难吃,显然大家都不会点菜.公子点的一盘肉丝葱卷(自己动手卷),我基本上没碰,我一看那个肉色,便不太想吃了,涉水则点了盘红烧鲈鱼,我点了盘青菜.当然这都无所谓.
饭后去了云间涉水家,看来刚刚搬家不久,书堆的到处都是,里面还有写讲电影的英文原版书,不过是影印本.涉水是我第一个抽烟很凶悍的人.在他家里,他居然一根借着一根抽,不过他抽的烟也比较淡,是那种薄荷型的总督.要是是那种黄色的骆驼,他也这张抽那是了不得的事情了.
涉水,人类学研究生,在中大研究所工作,生活作息十分另类,自言无人能和他一起过日子,所以没有gf.身材不高,眼镜,眼角还有一个疤.这个疤到是有点难看.最初感觉人不坏.
下午到家,便看cowboy bebop,画的听目,音乐也不错,就是故事弱了一点.
接近5:30还是六点,接到烟灰电话,去洛溪吃饭,烟灰先到我这儿,再去娃娃家,因为娃娃搬回来住了.烟灰喜欢娃娃,看他的架势,愿意为娃娃做任何事情.我们在娃娃家等着娃娃收拾完,让等在华林门扣的兄弟门等的气急跳脚.
没想到在门口会遇到咪喵,在那时候我还刻意和她保持距离,1是不想让人看出来,2是我还是有点生气,因为我问她这周是否有时间,丫的居然说有私事,现在还跟我们一起去吃饭,连跆拳道的课也不去上了,真是离谱.
晚饭去的是,我定的地方,新疆烤肉,吃的大家都满意.很好.郁闷的是,走路回来的,比较郁闷的说.为了排解这种郁闷,我在路上摸了一下咪喵的PP,似乎手感不好,咪喵反应好大的说,掐着我的后颈,"嘴上只会说你,你,,,,,了"哈哈,成功.
之后,去了杀人,咪喵不去,我是不会去的,不记也罢.
8月20日 中饭:百味坊
和王勇一起吃饭,还是谈开店的事情,他没想到小日本在这件事情上如此认真,搞的我进去可以干的事儿不多,能干的话也需要1-2月的时间,这样一来,2个店长,我不知道可以做什么工作,更主要的是位置也相当尴尬,当然,我是一切无所谓,到时候再看,总之也是一条路子,不过 王勇这个人也是办事不太牢靠,一开始说的天花乱坠,到现在的了无趣味.还是那句话 他说他没想到,我说你没想到的事情多了.
饭后继续看碟,去了乳猪家喝茶,周六晚上睡的晚,也想提提神.看来喝茶是没什么效果的,去他家喝茶是无聊且危险的,我被留下来吃了饭,我本来想自己搞定算了.
后来才知道烟灰打了电话给我,叫我过去娃娃家吃饭,倒是有好菜好酒,PPMM,我当然愿意去她家拉.哈哈哈
我上去娃娃家,他们还没开始吃呢.我拿了书就回来看碟了......
ソース:http://hotwired.goo.ne.jp/original/fujimoto/050308/
つ い先日まで景気の牽引役として、薄型大画面テレビ、DVDレコーダー、デジカメと新三種の神器などともてはやされていたデジタル家電景気の雲行きが、早く も怪しくなってきている。急激に価格下落が進み、各メーカーが利益を出せなくなってきているというのがその大きな理由である。
この価格下落を主導したのは韓国勢とも言える。韓国勢の強みのひとつは、サムソンを筆頭に強気の設備投資を続けてきたことで半導体メモリー、液晶な どデジタル家電の主要部品で世界的に高いシェアを持っており、彼らの部品における価格競争力はとても強い。主要部品で競争力があれば、完成品でも価格の リードが可能になり、日本勢の予想を上回る攻勢をかけてきている。
アナログ時代は各企業が職人的な技術で微妙な製品の性能の差を持つことが可能であったが、デジタル時代の商品は所詮誰でも手に入る部品の組み合わせ でしかない。逆に言えばデジタル時代はオープンな規格を広げることの方が重要であり、一社だけ排他的な商品を出すわけにも行かない。
そうなるとソニーのように薄型大画面テレビ市場の参入に出遅れた企業は主要部品も外部企業から調達しており、価格競争になれば、かつてのように性能 での優位性をアピールすることもできず、そのまま自社の利益が圧迫される構造になっている。一方シャープのように自社で部品である液晶の競争力がある会社 はまだまだ高い利益をほこっている。ソニーもサムソンと合弁で液晶の工場を作ったり、戦略的なセルという半導体を作るなど、こうした状況を打開する手は 打ってはいるが、まだそれらが花開くまで時間がかかり現状は苦戦を強いられている状況である。
このようにデジタル家電はアナログ時代の競争戦略を大きく変えてしまったわけであるが、逆に現状のようなハードウェア商品単体として利益を出すビジ ネスモデルそのものが問題とも筆者は考える。本来情報家電に期待されているのはネットワークとハードウェアとサービスが一体となったものであり、そのトー タルなサービスでの収益の分配モデルこそが本来の情報家電ビジネスだと考える。そのためには、市場全体の生態系を見極めながら自社のポジションを探る新し い考え方に切り替える必要があるだろう。
ソニーに地団駄を踏ませているもうひとつのサービスがある。ご存じ好調を続けるipodである。日本ではipodはHD&メモリー型音楽プ レーヤーであるから、先のデジタル家電のようにハードウェアとして儲かっていることは間違いないのであるが、欧米ではipodというハードウェアと iTunesミュージックストアというインターフェイスに優れたソフトウェアと音楽ダウンロードサービスを組み合わせたトータルなビジネスモデルで高い収 益をあげている。
そもそもウォークマン以来、CD-ROM、MDと媒体を変えつつも、携帯音楽プレーヤー市場を自ら創造したブランド力からも圧倒的な強さを誇ってき たソニーが完全にシェアを奪われている状況である。しかも、ソニーは長らく、コンテンツ市場にも力を入れ、レコード会社自身も経営するなど、多くのコンテ ンツ権利まで持っているにも関わらずのこの状況がますます悔しさを倍増させている。
では何故ipodはここまで成功したのであろうか?その要因をここで分析してみたい。
1) クローズでシェアが小さかったことネットワークを利用した音楽サービスはこれまでにも多数ベンチャー含めて挑戦されてきた。しかし、Windowsプラットフォームの上では違法コ ピーの問題があり、P2Pソフトの問題も拡大している中では問題が起きた時の影響が大きすぎるため、レコード会社等も本格展開には慎重な状況であった。し かしMacのシェアは米国では5%程度であり、しかも専用ハードウェアをベースとすることで特定の範囲のクローズなサービスであると認識され、音楽業界の 支持を得られやすかった。(実験するには丁度よい場であったということでもある)その後、成功を見た後でアップル側もWindowsでも利用できるように 移行し、両社ともにWin-Winな関係で一気に市場を拡大させることができた。
2) PCメーカーであったこと独自OSを採用しているMacであるが、今やPCの世界ではほとんどの技術がオープンなデファクトスタンダード技術の上に成り立っている。今や Macも実際のところ利用されている技術はオープンな技術であり、部品や主要ソフトウェアはWindowsでも利用されているものがほとんどである。その 結果として水平分業の効果でMacも低コスト化な商品を出せるようになっている。ipodも独自圧縮技術を推奨しているものの、MP3など他の標準的な圧 縮技術に対応しており、中身はPCベースの既存技術の組み合わせに過ぎない。そのことが展開を容易にしたと言えるだろう。
3) 利用者からはトータルサービスに見えたこと技術的には水平展開されているPC市場のプレーヤーであるが、利用者から見たときにMacはWindowsとは異なるプラットフォームである。アッ プルが出すipodは利用者から見ればやはり独自のコンセプトであり、そのサービスはとてもオリジナルに見える。音楽を購入してダウンロードから iTunesというアプリケーション上でのインターフェイス、そしてハードウェアとしてのipodのデザインとインターフェイスまで利用者はアップル社が 提供するトータルな世界観の中で過ごすことができ、裏側の技術などを知る必要はない。さらにそのことで「好きな音楽を一曲聴く」という価値を提供したので はなく、「ipodという音楽を聴くスタイルが楽しい」という価値を提供できたことが何よりも最大の成功要因と言えるだろう。
このようにアップルの成功は多くの示唆を与えてくれる。PCの世界のプレーヤーでありながら、オープンなインターネット技術を使いこなす優れたハー ドウェアを出す、家電メーカーの振る舞いをもすることができたからである。そしてそれを表すキーワードはサービス業としての顧客へ最終的にどのような価値 を提供するかを素直に創り上げたことではないだろうか。
現状情報家電分野へはPC系と家電系の争いとも言われているが、双方難しさはある。例えばPCのWindows陣営の方は各水平プレーヤーが強く、 OSやアプリケーションからマイクロソフトはアップルのようにみせたいが、メーカーであるデルやHPもそうみせたいし、MPUのインテルも狙っていればイ ンターネットサービス企業のアマゾンも狙っているだろう。このように各階層のプレーヤーが独自に主導権を取ろうとして行くほど利用者の混乱は膨らむばかり である。一方の家電メーカー陣営は垂直統合で自社のハードウェア中心に展開することを試みるだろうが、前述した通りデジタルの世界ではそれは非常に難し い。あくまでハードウェア中心で進めば中途半端なサービスが提供されることになる。
アップルの成功から示唆されるように、今後の情報家電ビジネスにおいて、何より重要なことはサービス業であることを提供企業が再認識することであろ う。そのためには何よりも顧客からの見え方が重要になる。自分がサービスを受けている相手をどれだけ意識してもらえるか。そのブランドにロイヤリティをか んじているか。そのサービスに対価を払って良いと考えているか。そうしたポイントが重要になる。
こうした意味では携帯電話業界はもうひとつ参考になるだろう。日本においては通信事業者主導で市場が形成されたため、端末のハードウェアも通信事業 者主導で価格が低価格で提供され、メーカー色は薄まっている。iモードに代表されるネットワークサービスも通信事業者の意向が強く反映されている。
こうした現状には批判もある。通信料金が高い、端末メーカーが儲かりにくい。コンテンツ事業者がしばられていると。しかし、こうした顧客から見たと きに統一的なイニシアティブをとれるプラットフォームプレーヤーの存在は安心感がある。対価を支払う相手としてサービス水準を保証するブランドこそがプ ラットフォームプレーヤーであるからである。またプラットフォーム間の競争が適正に行われれば、利用者の選択肢と利便性は確保されるだろう。iモードも様 々な批判はあるにせよようやく国際展開が進みつつある。プラットフォームが広がれば、メーカーやコンテンツ提供事業者もそのチャンスは拡大するというメ リットもある。
それでは今後の勝負はどうなるであろうか、前述したプラットフォームプレーヤーにどこがなれるのかという戦いでもある。デジタル家電の主役が薄型大 画面テレビであるように、やはりテレビは情報家電の主役になる可能性が高い。だとすれば放送局は中心的なプレーヤーになるポテンシャルが高いプレーヤーと 言えるだろう。
しかし、一方的な放送に慣れた彼らには顧客と直接リレーションをにぎれるか難しい。放送法の既得権益に守られている部分としばりを受けている部分が あり、残念ながら現状ではipodのようなイノベーションを自ら生み出すことは難しいであろう。かろうじてテレビショッピングは直接顧客と対話するのでそ こから発展する可能性はあるかも知れない。また米国ではCATV局が注目のプレーヤーであるため、その成功モデルが出来たあとで国内でようやく重い腰をあ げることになるシナリオはあるかも知れない。
一方、この放送局の買収で話題のライブドアをはじめ、Yahoo、楽天などインターネットサービス企業もにわかに有力プレーヤーになりつつある。 Yahooはすでに独自のテレビ放送も提供しているし、インターネット上ですでに多様なサービスを提供しており、統一的なブランドで顧客に価値を提供して いく流れから、情報家電分野にその戦いの場を移すのは自然の流れである。M&A力が高いところも有力視できる材料であり、ここで記述している他の 分野のプレーヤーを飲み込んでプラットフォーム化する可能性は大きい。
ISPを含む通信事業者も候補ではある。すでに100万単位の顧客から毎月対価を確実にとっている基盤は強みである。何よりも日本ではNTTは光 ファイバーという最強兵器を使い大逆転を虎視眈々と狙っている眠れる?獅子である。前述した通り、携帯電話事業者は携帯という市場で利用者の生活の一部を すでに握っており、携帯の枠を飛び越えた瞬間にかなり有力プレーヤーになる。
アップル、マイクロソフトは日本ではなかなか厳しいかも知れないが、世界的な展開力を背景に日本での戦いを挑んでくることは間違いない。ipodが映像分野で攻勢をかけてきた時は面白い展開が期待できるだろう。
では冒頭で苦戦している現在デジタル家電を提供しているメーカーはどうであろうか?松下やシャープなどはやはり韓国勢に優位にたてる部品をしっかり 握るハードウェア中心に、上記の様々なプレーヤーとのアライアンスに戦略を移していくことになるだろう。もはや家電メーカー自体が主役になることは幻想に なる。
しかしソニーはもちろん意地でも市場で戦いを挑むことは間違いない。実際ISPのSo-NetやICカード、携帯などで電子マネーフェリカなどを展 開し、顧客を握るアプローチも行っている。そういう意味ではこれまでの戦いは前哨戦であり、いよいよソニーの本格的な戦いが幕をあけると言えるだろう。
大容量なネットワークとユビキタス化の進展は生活者の家庭を中心とする様々な行動における価値ある「サービス」を提供可能とする大市場である。PC でないデジタルなハードウェアを販売するという市場はほんの予行演習にすぎない。まさにデジタル市場のK-1である本格的な異種格闘技戦の幕が開こうとし ている。
http://hotwired.goo.ne.jp/original/fujimoto/050712/02.html
アップルのiTunesによる音楽ダウンロードサービスiTMS(iTunes Music Store)が早ければ8月にもついに日本でもスタートすると言われている。すでに発売されているハードウェアのipodはプレー
ヤーとCDから入力する ソフトウェアの提供だけでも国内で好調な販売を続けており、全世界で累計4億曲販売した実績の楽曲販売のスタートに対する期待は大きい。すでに先行してい る携帯電話会社auが提供している「着うたフル」の累計ダウンロードも、2004年11月にサービスを開始して以来先日累計1000万曲のダウンロードを 突破した。いよいよ日本も本格的な音楽ダウンロードサービス市場の立ち上がりを迎えようとしている。
インターネットの商用利用がスタートしてからおよそ10年、音楽のノンパッケージ販売はもっとも期待されたインターネットビジネスのひとつであり続 けてきたが、そこにはいつもは大きな壁が存在してきた。1995年に米プログレッシブネットワーク社がリアルオーディオの提供を始めた時あたりから、イン ターネットユーザーにはインターネットが音楽ビジネスの歴史を変えると誰もが予想したに違いない。しかし、パッケージ流通により成り立っている音楽業界に とっては、瞬間的に地球の裏側にもコピーしてしまうデジタル技術に対しては慎重にならざるをえなかった。コピー防止技術や著作権処理の技術、業界の思惑の 中で標準化の話し合いについて時間は費やされた。
国内の音楽業界もおそるおそるではあるが、2000年には現在国内で最大の音楽ダウンロードサービスを提供しているモーラの提供会社であるレーベルゲートをレコード会社各社が共同で設立し、少しずつ準備を始めた。
しかし同じ頃ナップスターというP2P技術を利用したファイル交換アプリケーションの登場で音楽業界は衝撃を受ける。MP3フォーマットに変換され た音楽データはまたたくまに世界中を駆けめぐり始めた。時をあわせるようにCDの販売も減少をはじめ、売上減少のやり玉にP2Pソフトがあげられ、提供会 社と利用者に対する起訴合戦がスタートすることになる。
iTMSはまさにそうした激動の中の2003年に1曲99セントという画期的な価格設定でサービスをスタートした。成功の要因としては本連載の第10回の情報家電のコラム でも分析したように、アップルのシェアの小ささ、PCメーカーが出したハードだったこと、ハードからソフト、コンテンツ販売までのトータルサービスであっ たことなどの理由があると思われるが、その後順調にサービスが世界各国で立ち上がり、参入するプレーヤーも増えて、音楽業界もこれまでの慎重論からビジネ スとしてのチャンスという見方に一気に方向転換することとなった。
同じ頃日本ではやはりCDの売上が減少し、その理由として携帯の通話料・パケット料に若者のCD購入費を奪われているという見方まで出ていたが、そ
の敵であったはずの携帯の着メロの著作権使用料が、なんとJASRACのCDの売上の減少分をまるまる補うという状況になったことで、iTMSとは別に微
妙に音楽業界の見方に変化が出た。着メロでは作曲家の著作権収入が中心で商売にならなかった楽曲の原盤権を所有しているレコード会社もこの状況から、携帯
の3G化に合わせて本格的に携帯に音楽を配信する着うたサービスに力を入れることになった。そしていよいよ2005年日本でのiTMSサービス開始への期
待が高まっているところである。
iTMSに期待がある一方で、日本ではうまくいかないという見方もある。ひとつは前述で解説した通り、日本では欧米と異なり携帯による音楽利用が進 んでいる。携帯は確実に課金できる仕組みもあり、コピーされる心配もほとんどない。携帯での着うたにレコード会社が力を入れている状況で、iTMSに提供 される楽曲の数が揃わないのではないかとの意見もある。仮に揃ったとしても洋楽中心で、若者に対する瞬発力のある売れ筋商品であるJ-POPが揃わないな どの状況も予想されている。
確かに日本でのライフスタイルを考えた時に携帯のアドバンテージは大きいとは考えるが、筆者は大事なのは「ipod」か「携帯」かという議論ではなくノンパッケージの音楽ビジネスそのものの新しい利用スタイルをいかに作ることではないかと考える。
まず音楽の価値を分析してみたい。従来のパッケージのLPなりCDの価値というのは
(1)「パッケージ」デザインなど飾っておきたい価値
(2)「コンテンツ」音楽そのものであり聞くことができる価値
(3)「コンテクスト」曲順や選曲、アーティストの価値
の3つのバリューで構成されていると考えられる。
現在のネット配信モデルでは1曲づつ購入するモデルであり、基本的には100円から300円程度の価値として購入してもらうというところが基本であ り、上記の価値で言うと(2)の価値が中心である。しかし、LP時代から使われているアルバムというのは、言葉通り様々なアレンジや順番含め複数の曲を トータルで構成したひとつの作品であり、一曲一曲のシングル版とは明らかに異なる価値を持つ。
一昨年あたり「タイムスリップグリコ」などで、なつかしのシングル版がジャケット写真毎8cmCDになって復活して人気になったことを思い出していただいてもわかるとおり、「音楽を買ってしまう」欲望を喚起させるためには、(1)や(3)の価値も大きな比重を占めている。
残念ながら、デジタルのノンパッケージでは(1)の所有できる価値は喪失しているため、それを利用するのは難しいが(3)の価値はパッケージから解 放されるからこそ再発見できる要素は多分にあると考えられる。現在の(2)のモデルではコンテンツの価値を重視し、著作権というコンテンツ価値に属する権 利を売買することをビジネスモデルの基本においている。確かにマイクロペイメントなどの少額課金決済技術の進展は、こうしたコンテンツ価値に対して多様な 決済方法を提供することにもなり、少額の課金、回数制限方式、定額方式などの実用化を促している。
しかし、近年のCDの世界のオムニバスアルバムやベスト版の流行など、音楽の聞き手も一曲一曲に思い入れを入れているというよりは、癒されたい、カフェの気分を味わいたい、青春時代の想いに耽りたいなど、利用者はコンテキストの価値に対価を払っていると言える。
実際ipodのシャッフル機能がウケているが、これは一定量の音楽の中からのランダムな選曲が楽しいという価値を提供している。同じくiTunes の中でプレイリストという機能がある。これもDJ気分で自分で音楽を選曲する楽しさであるが、このプレイリストを交換したり、有名人が作ったプレイリスト を入手するなどを楽しむ人たちがすでに登場している。これは新しいビジネスモデルを予感される。
例えば、あなたが1万曲の音楽データを手に入れたとしても、CDと異なり、その中から今日聞く音楽を選ぶことは大変な作業になる。しかし、自分の曲 の好みや過去の選曲傾向などから、今日のおすすめの20曲だけを選曲し、インデックスデータを配信してくれるサービスがあったとして、それが有料でもあな たは利用するかもしれない。この場合、あなたにとって重要な価値は20曲のコンテンツ以前に、「自分のために選んでくれた20曲の選曲情報」というコンテ クスト価値である。同様に自分と同じ趣味や価値観の人、80年代のAORが大好きな人たちが最近よく聞いている曲などを教えてくれるサービスが存在したら とても便利であろう。
膨大なコンテンツや商品が街に溢れ容易に次々と消費される現代においては、コンテンツを商品と見た場合には普通の商品と同様に、自分の生活をより豊
かにしてくれるかどうかが、購買意欲を刺激する意味でも重要なファクターになっており、もはや商品そのものが必要かどうかは重要ではなくなってくる。これ
は相対的にコンテンツ価値からこうしたコンテクストの価値が高まっていることを意味し、今後のデジタルコンテンツのビジネスモデルを議論する時には忘れて
はいけない重要な要素であると考えられる。
音楽は完全にコミュニケーションの道具であり、友人と乗っている自動車の中はDJブースになることは間違いない。近い将来自動車でのドライブデート は選曲センスの戦いとなるだろう。音楽は一曲一曲よりも大量の曲の中でどのように楽しむかがノンパッケージ時代のキーワードになる。
今後どんなに万能な著作権管理システムと課金システムが完成したとしても、デジタルコンテンツの購買欲望を喚起する仕掛けが用意されていなければ、 欲しくなる人が少なく、ビジネスとしてうまみはなくなる。デジタルコンテンツは音楽業界全体としては新しいビジネスチャンスであることは間違いないと思わ れるが、従来のパッケージビジネスにおいても、カラオケやラジオのチャート番組などの別のビジネスモデルの中で音楽に触れ、聴く機会が存在するという連動 された複合型モデルで成立していたことを忘れてはいけない。
一人に年間数枚のCDを売ることを考える時代から、一人の年間音楽エンジョイ費を月数百円とるモデルへのパラダイムシフトこそが、市場全体のパイを 広げる鍵である。音楽関係者には街で回りを見渡して欲しい。目の前を歩いているここ数年CDを買ったことの無い膨大な人々が、この大いなる市場の潜在予備 軍である。巨大な新しいエンターティメント市場である音楽ビジネスは今度こそiTMSとともに幕を開けようとしている。