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中国で絵画バブル、5年で価格5倍に 230万ドル落札も

2005-08-17 | Weblog
 中国で現代絵画ビジネスが活況を呈している。人気作家の作品は、この5年間で6倍以上にも値上がりしているほか、香港のオークションで中国人画家の油絵作品が230万ドル(約2億5300万円)で落札されたケースもある。経済発展に伴う投機の手段として絵画を購入する人が増えており、昨年の北京の現代絵画市場は5000万ドル(約56億円)にも達した。

 エーシャン・ウォールストリート・ジャーナルによると、中国の現代絵画市場が関心を集めてきたのはここ数年。特に、20代から40代の若手の中国人画家が育ってきたことが背景にある。

 新中国建国当時に多く見られた、労働者などを描いた「革命画」をモチーフにした力強いタッチの現代絵画や、中国伝統の書画を取り入れた古風なタッチの水墨画のような絵画。これは墨を使ったように、白と黒の2色で描かれている。また、ピカソのような抽象画の画風を取り入れた作品などさまざまだ。

◆2大都市に画商

 これらの画家の作品を扱う画商は、北京と上海に集中している。両市合わせて約30人の画商によって、人気のある若手画家の作品が取り扱われている。これらの画商が才能が豊かな若手画家を見つけ出して、絵画市場に送り込む。

 こうして発掘された画家の1人、趙無極氏の絵画が昨年、香港のクリスティで、中国人画家の油絵としては史上最高値の230万ドルで落札された。趙氏の作品はもともとが高額ということもあって、この5年間での値上がり率は4倍程度だが、中国人の若手画家の作品のなかには5倍から6倍に値段が跳ね上がっているのも珍しくない。

 これらの画家の作品は北京と上海の市場で競売にかけられるが、昨年の北京市場の成約総額は5000万ドルで、これは5年前の10倍以上に膨れ上がっている。

◆欧米でも注目

 最近は北京や上海の市場で売られた作品がニューヨークやパリ、ロンドンなど欧米諸国で売られることも珍しくない。このところ世界の絵画市場では、中国人画家の作品に注目が集まっており、10万ドル(約1120万円)以上で取引されるケースも珍しくなくなっている。

 ニューヨークの画商で、中国の絵画を専門に扱っている「チャイナ・アバントギャルド」のハワード・ファーバー社長は、「中国では最近、才能豊かな若手の画家が育ってきており、従来の欧米の画風とは違って極めて新鮮で心を打つ作品が多い。今後も中国の現代絵画は世界中の注目を集めることになろう」と、絶賛している。