撮影無事終了。仕上がりが楽しみ。
知人から、ある雑誌で大竹伸朗さんを特集していると教えられ、昨晩早速ゲットする。しかし最近は教えられて知る事の方が多い。悔しーっ!
しか~し!俺は、大竹さんの第1号ファンじゃ!もちろん自称。笑。デビュー前にファンになったのは僕くらいじゃないのかな?大竹さんの身近な人達は別として。もちろん、これも思い込み。こんな事を言っても何の意味もないけど、言いたいのよ!こっちとら昨日今日のファンじゃないって!笑。
始まりは、ある画材メーカーのチラシのウラに、その画材メーカーが主催したコンテストの入賞作品が載っていて、その二つ並んでいたうちの一つが大竹さんだった。当然デビュー前で、当時はその大竹伸朗が誰かなんて全く知らなかった。多分、大竹さんが学生か卒業後間もなくの頃じゃないだろうか。僕はその絵が凄い好きで、自分の部屋の机でよくそのチラシを眺めていた。「俺もこんな絵が描きたい」と。それから2、3年後に何かの雑誌で大竹伸朗と言う名前を見て「あ~あの人だ」と驚いた。そのチラシは今も持っていると思う。そのチラシの頃からのファンは多分いるのだろうけど、そう多くはないだろー!どうじゃ!
今回の「全景」を機会に大竹好きが増殖するのだろうけど、簡単に「好き」とか言ってほしくないね、俺は!笑。
「好き」って言う事は、どういう事かをこれから書きます。ちなみに先の特集雑誌を教えてくれた人に対して言っているわけではないですよコレ。言うなれば全ての人間に対して。笑。
僕がその大竹伸朗という人の作品を、その画材メーカーのチラシで知って以来、ファンであり続けているわけです。まず。かれこれ30年弱です。その名前を知って以来、雑誌で大竹伸朗の名前を見かける度に、どんなに小さい記事であろうと、その掲載雑誌をことごとく買う。そんなのは基本。新聞も大竹伸朗の名前を見る度に切り抜き。それも基本。そのうち名前を探し求めて本屋を歩くわけです。そうそうあるわけもないのに。バカでしょ?バカなんですよ。週何回かは本屋に行き、その大竹伸朗という名前の載った雑誌をとにかく探すのです。雑誌を片っ端から見て。新聞も事件記事なんかどうでもよくて、大竹伸朗という名前を探すのです。そう言う事を日々数年続けていくと、ある特殊な能力が人間には備わってくるのです。なんとなく記事が載ってそうな雑誌を見分ける動物的な勘が働き始めるのです。長嶋茂雄ばりに。普段は手を伸ばさない女性雑誌などにも手が伸び、それがかなりの確率で記事が載っていたりするようになるのです。向こうから寄ってくるのです。不思議なものです。バカでしょ?バカなんですよ。そうして集めた記事の中から、今度は別の情報へと伝わっていくのです。音楽だったり、小説だったり、映画だったり。とにかく、それらを選択する事なく、聴き倒し、見倒し、読み倒すのです。そこに何の意味があるか?って?知るか!って感じで、とにかく突っ走りですわ。バカでしょ?バカなんです。もちろんそこから、また別のモノへと繋がるわけです。底無しですわ。そして出る事もほとんどないテレビ欄も全てチェック。でも、それがある日奇跡を起こし、11PMに出たりするわけです。もちろん録画ですわ。そのうち僕も卒業し働きだすと、上京するお金とかも出来て展覧会にも行けるようになるわけです。先ずは、欲しかった数万円の限定作品集を通販で買いましたわ。そんで働き始めたばかりの会社を無断欠勤して個展を初めて見に行きました。衝撃ですわ。それ以降の展覧会は、当然全て見に行くわけです。そんで行く度にカタログやら何やら全て買い、見終えた後は、都内のレコ屋を廻り大竹さんが触れていた音楽を探しまわるのです。そのうちカタログやポスターでは満足出来なくなり、金もないけど絵を買うのです。作品集を全て買うなんて当たり前。そんな風に集めた雑誌やら作品集やらで段ボール数箱分になってしまい、コリャまずい量だと・・・雑誌をそのまま持っていたいけど、切り抜けるものは泣く泣く切り抜いてファイリングするわけです、そのファイルだけでも、綺麗に並べれば数冊分になる訳です。大竹さんから知って、買ったレコードやCDだけでもかなりの数になるのです。例えばアトリエの写真があるとするじゃないですか、そこに小さく映る本の背表紙や微かに映るレコードのジャケットから、それが何かを知ろうとするのです。そんなのも手掛かりにするわけですわ。バカでしょ?バカなんです。果ては海を渡り、スイスの精神を病んだ人や世間から見ると心にハンディのある人達がいる施設を訪ねて、絵を見に行ったりするわけですよ!バカでしょ?バカなんです。あとは、ここに書いてしまって、万が一誰かが同じ事をすると、大竹さん本人に迷惑をかけそうなんで書きませんが(誰もしないか。笑)、他にも色々とあるわけです。それって宗教に近いね?って?当たり前じゃ!狂わせる程の思いが愛じゃ!宗教の行き着くところも愛じゃ!バカでしょ?バカなんです。そんな事を繰り返しているうちに、こんなレコード店を始めるわけです。もとを辿れば大竹さんですよ、当然。そんで店の名前も大竹さんの展覧会を初めて見に行った日にちにするわけです。11月15日です。でもね、そんな倒錯した思いで始めた店のお陰で、逆に大竹さんから少し遠ざかってしまうのです。時間がないとか、金がないとかね・・・メチャクチャ矛盾ですわ。でも「好き」って思いは統合された世界なんかではないんですよ!色んな矛盾に包み込まれた世界なのです。その矛盾に辿り着いてこそ、初めて「好き」という言葉を使える資格を持つわけですわ。
400~500枚程度のレコードを持って、音楽が好きとか言ってるんじゃない!DJとかしてるんじゃない!ちょっと話しが違うか。すんません。
とにかく大規模な個展を控えメディアへの露出も増えて、大竹ファンも急増かもしれないけど、簡単に「好き」なんて言葉は使うんじゃない!ってね。
シリアスに受けすぎず、笑いながら読んで下さいね。笑。バカでしょ?バカなんですよ。それに、僕みたいなファンはかなり気持ち悪い!基本的に。笑。
でも、こんなん偉そうに書いたけど、好きなら皆当たり前にこの程度の事するか・・・すんません。