黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

2005年みなとみらいの旅

2005-02-15 20:14:15 | インポート
一度書き終えた日記が操作ミスで消えた・・・ショック。気を取り直して書き直し。

「マルセル・デュシャンと20世紀美術」を見てきた。それについては後ほど。
今回はバスで行ったのだが、バスで東京までは初めてだったので疲れた。到着後そのまま美術館のある横浜「みなとみらい」へ直行。その「みなとみらい」駅が、まるで万博のテーマ・パークのような未来派ぶりで、驚くやら気色悪いやら。でも外へ出るともっと異様な光景が拡がっていた。微妙な距離感を保ちつつ立ち並ぶランドマークも含めた高層ビル達が醸し出す手垢の付いた未来感覚に、まるで体温を感じない殺風景で荒涼とした景色・・・嫌な予知夢でも見たかのような感覚に襲われる・・・まぁ、僕が田舎者だけの話かもしれませんが・・・美術館を後にし東京に戻ったときは、バスによる疲れがどっと襲いグッタリ。力尽きその日はお終い。
翌日、銀行の用事を済ませた後、無目的に歩き回る。継ぎ接ぎだらけの大都市だけれど、仙台ではあまり感じなくなってきている情のようなものを、東京の方に強く感じるのは何故だろう?それがとても羨ましく思う。もちろん歩くところにもよるのだろうけれど。
その後、新宿へ。新宿に行くと必ず立ち寄る喫茶店があるのだが、久々のため探すが見つけられず「なくなったか?」と半分あきらめ気味に裏通りを歩いていると、森山大道とアラーキの写真に撮られていたと思われる景色に出くわし、僕もシャッターを切りなにげに周辺を散策してみると、探していた喫茶店の裏口を偶然見つける、一安心してようやく店内へ。ここへ始めて入ったのは、かなり昔に新宿でのレコード漁りに疲れ、休もうと思い入ったところ店内の佇まいに一目惚れ。ゴージャスとは言えないが重そうなシャンデリアが幾つかぶら下がり、一時代昔の今時なかなかお目にかかれない昭和の雰囲気が僕にはかなり心地良かった。その当時から変わらず昨日も店内にはクラシックが流れていた。そこは地下なのだが中にはいると、さらにチョットした階段を下りる半地下のフロアもある。下から上のフロアを見ると舞台のようでもあるが、上の席から下のお客達をボーッと眺めているのが好きで、何時間でもそこにいられる。ジャームッシュの映画だっけ?同じホテルの違う部屋における、同じ時間軸で進行するそれぞれの物語をコマ割的に見せる映画、あの映画のようにそれぞれのテーブルの物語がなんとなく見えてきて面白い。あるテーブルでは彼女が先に来て、オーダーを頼んでいたが一切手を付けずに誰かを待っていると、花束を抱えた男性が現れプロポーズ(?)していたり。あるテーブルでは音楽か演劇の打ち合わせ(そんな感じのが多い気がする)をしていたり、気の合うおっさん達が楽しげに話していたり、レコ屋帰りの人が買ったものを眺めていたり・・・話していることは別に分からないし知りたいわけでもなく、勝手に僕の中で架空の物語を楽しんでいたりする時間が心地よい。以前に打ち合わせでここを2度ほど指定されたこともあるので、もしかすると有名なのだろうか?
っとこんな事を書いていたら、ちょうどタック(コンボ・ピアノ)が店に来たので「知ってる?」と聞いたら「たまに行きますよ」と言っていた。中原さんとかも結構ボーッとしてたりするらしい・・・似合いすぎる。
そこで2時間ばかり過ごし、夜はURのライヴ目当てで遊びに来ていた仲間達や東京の知人などと合流。URの話や入った店の店員さんが素敵だなどや、馬鹿話でバス時間まで楽しい時間を過ごす。
帰りのバスは平日だというのに満員。早朝に仙台に着き、そのまま店に直行しメールなどをチェックし、店でまた爆睡。初のバス往復は疲れました。

さっきまで店でタックとしばしの間、映画や写真の話、そして共通の知り合いである、ある変人医者などの話をしていたが、その医者の話がやたら可笑しく疲れも飛んだ。

3月20日のオーガナイザーとメンバーの方が会場の下見のついでに店に寄ってくれる。