不動心

松井秀喜選手が驚くほど素直に心の内を明かしている本「不動心」。 あれほどまでに偉大で、あれほどまでに多くのファンに感動と勇気を与え続けている松井秀喜という人物が、何を考え、どのように自分をコントロールしながら、今に至っているのかというのは、ほとんどベールに隠されていました。ポーカーフェイスで、多くを語らない彼の本音。

そこには、メジャーリーグで大活躍をし、沢山のファンに応援されているスターながらも、「不安」や「痛み」「怒り」や「絶望」という感情もしっかりと持ち合わせた私たちとまったく変わらない一人の人間の姿がありました。

とにかく自分が愛する野球のため、ファンのため、チームのために、「何ができるのか」ということを常に前向きに考え、過去ではなく未来を見すえ、振り返るのではなく前進していく姿勢。どんなに辛い境遇に立たされたとしても、そこには意味があり、振り返ったとき、必ずそのことに対して「結果としてあのことがあってよかった」といえるように努力し続けるマインド。これは本当に大切だなぁと思います。

その姿勢は、必ず周囲の人の心を動かし、だからこそより多くのサポーターを得ることができるのだと思います。彼のご両親、チームメイト、監督さん、マスコミ関係者、今も多くの人が彼のことを愛し、応援し続ける理由がとてもよくわかる1冊です。

我が家のバイブルの1冊となった「不動心」。ぜひ読んでみてくださいね！