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百歳に向かってもう一度歩いて世界一周

平成7年1月1日より歩いて世界一周に挑戦して居ますので引き続き続けますのでご照覧あれ!

87歳最後の日

2013年02月22日 17時53分12秒 | 随想

 

 歩 い て 世 界 一 周  2月22(金) 雪後晴

 

日 数「日」

総歩数(歩)

総距離(m)

平均歩数(歩)

今  日

        1 

17,429

12,200

 

今  月

22

366,568

256,598

16,662

今  年

53

877,113

613,979

16,549

2005年から

2,984

42,195,832

29,537,082

14,141

70歳の誕生日から

6,516

124,145,968

86,902,178

19,052

イツ・オランダ、ベルギー.、フランス.イギリスを経てアイスランドのレイキャビックに向かう、後 405,781m

 遂に87歳最後の日が来た。明日からは88歳米寿だ。孔子は【七十にして心の欲する所に従って矩を踰得ず】と言ったというが、私は何時まで経っても一人前の大人に成れないでいる。今日も一日【小人閑居して不善を為す」だ。

 【我が家の庭の雪が何時消えるか】の懸賞募集の為の応募票と趣意書をプリントしたあと、【唐詩鑑賞辞典】を探し出して一日中、中国での思い出で潰してしまった。

        
                      唐詩鑑賞辞典

 この辞典は上海の百貨店で買ったのだが、全頁中国語で日本語は全く使われて居ない。大冊の割合にしては安い、総頁15036頁、詩人196名詩作1105編に加えて詩人の小伝・年表・名句索引まで字数1,812,000字、それが定価52.10元、つい安さに惚れて、訪中の記念品として買ってきた代物。 残念ながら簡体字なので、【日中辞典のお世話にならないと読めない。普段は積読専門。

 開こうとすると、付箋がついて居る。杜甫作の5言絶句 「江碧鳥逾白 山青花欲燃 今春看又過  何日是帰年」

 この詩には恥をかいた思い出がある。寺巡りの寺宝展があって、私は正受庵の当番を仰せつかった。参観者が見えられると、調子に乗って「この絶句は”江(こう)は碧(みどり)にして鳥いよいよ白し、と書いてあるんです」と仏間の脇の書を説明したところ、「山は青く、花燃えんと欲す、と続くんですネ」と言われた。私はそこまでの知識は無かった。

唐詩撰を見て、これが「江の碧、鳥の白、山の青、花の赤」の色彩を読み込んだ杜甫の代表作であることを初めて知った。良い勉強になった。

今日、索引から崔の黄鶴楼の詩を見つけた。

     昔人巳乗黄鶴去 此地空余黄鶴楼 黄鶴一去不復返 白雲千載空悠悠 

     晴川歴歴漢陽樹 芳草萋萋鸚鵡洲 日暮郷関何処是 煙波江上使人愁

 昔人(せきじん)すでに黄鶴に乗じて去り、此の地、空しく余す黄鶴楼
 黄鶴一たび去ってまた返らず 白雲千載 空しく悠悠 晴川(せいせん)歴歴たり漢陽の樹
 
芳草 萋萋(せいせい)たり 鸚鵡洲(おうむしゅう) 日暮 郷関 何れの処か是なる 煙波 江上 人をして愁えしむ
 
 イイ詩だ。随分昔になってしまったが、訪中して長江(揚子江)を重慶から武漢まで舟下りしたことがある。のんびりとようようとした三日の船旅で大いに心の洗濯をした。三峡下り・開閉式ダムを楽しみながら武漢についた翌日、黄鶴楼に登った。
 
古い伝統のある建造物で思いのほか大きく、昔住んで居た仙人が黄鶴に乗って何れかへ消え去ったという伝説の物語を連想させる立派な構えに、興を覚えたが、崔の境地には至らなかった。後年、李白も此の楼に登って詩を作ろうとしたが、崔以上の作は出来ないと言って筆を投げたというから私には無理からぬ話だ。
 
 
  

 

 

 

 



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