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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

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後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

忙しい臨床現場で使ってみては?

2009-10-24 22:16:36 | 医学教育
落ち込んでた研修医に理由を聞いたら
「指導医の先生が忙しくて・・・・(聞くタイミングが難しいんです)」
そいつは困りもんです

指導医はというと
「いや~そんなつもりはないんですけど・・・・(ム!何だよ!って顔)」
ま~気持ちはわかりますけどね


もうすぐ指導医養成WSが開催されます
いくつか指導方法もお話しするんですが
授業と一緒でなかなかすぐに修得できるものではありません
面白いですよね
医学生相手に教えただろ~!こんなことも覚えてないのか~!って言う先生方が
自分が学習者だと・・・・・・・へへへ
そういうもんです

だからときどき思い出して頂こうって主旨で
ちょいとお勉強タイム

参考にしているのは
皆さんもアクセスできる臨床指導医ガイドラインです
ぜひぜひご参考にしてください

ポートフォリオ評価は聖マリアンナ医科大学の研修内容を紹介してますから

さて
臨床の忙しい現場でどう教えるか?
教えるっていうより
忙しい現場でいかに臨床能力を高めるように指導していくか?って
発想をまず変えてみる事だと感じます

まず
feedback手法はなんとなくわかるけどって指導医の先生は多い
でも
効果的にってことになると何が効果的なのか?って思うようです
それに本学だとしきりに研修医のレベル(到達度)が取りざたされるけど
いったいその研修医がどのレベルなのかもまずわかんないっていうのが現実問題なんでしょうか


時間のない臨床の現場で効果的なフィードバックを行うときのひとつの方法がありますよって
指導医WSで話したのを覚えてますか?
病棟のナースステーションで
救急の外来で
昼飯を食べながらお茶しながら
ちょっとの時間を利用してポイントを絞ってフィードバック  

それが1分間指導法(5micro-skills)です
これは研修医の思考過程を明らかにしつつfeedbackを行い
研修医自身が振り返りを促されるもの

ほら?思い出しましたか?
指導医WSのadvancedコースでは互いにやってみたやつです

5つの段階的な質問で済みますからやってみてはどうでしょう?
まずはこんな質問からスタートです
第1ステップ 研修医の現時点での考えを聞く
「先生はどう考えますか?」
まず研修医自身の考えを引き出す
もちろん開かれた質問であることが重要!
うっかり「○○○は考えなかったの?」ではダメですよね
相手が何を理解してどこまで考えたかを明らかにするステップです

第2ステップ その考えの根拠を聞く
「なぜそう考えたんですか?」
研修医の知識と思考過程の確認作業です
そう考えるに至った根拠を確かめます
偶然あってたなんて場合もあります
診察そものがうまくできていないのか?(報告者レベル?)
情報を分析することができなかったのか?(解釈者レベル?)
ここを明らかにしましょう!
ここで大切なポイント
あくまで研修医のレベルを知ること
中には「え~そう思ったんだけど違うんですか?」「・・・・・・わかりません!」って言い訳や逃げてしまう研修医もいます
そこで諦めてはいけません
研修医のための指導です
「(笑顔で)そう思ったという理由を話してみてよ先生」
「(二コっと)そのわからないとこが何か話してみてよ先生」って感じです

そしたらここ大切なステップです
第3ステップ 出来たことを褒める
「なるほど!いいね~!先生!」
現時点でできていること(診察出来たこと?解釈できたこと?)を確認して
まずはその段階を褒める
すると相談しやすい雰囲気になりますし研修医は自信を持ちます
ここまではいいのか~!よかった~!ってね

この第2・第3ステップがうまくいくと
たとえポイントずれた解釈をしていても
「それは面白いところに目をつけたね!でも・・・このケースではどうだろう?」
研修医は「ん?何か違うんだなきっと・・・・」と自分で考える癖を身に付けます
振り返りをどんどん促すことを習慣づけていけるようになります

このときやっちゃいがちだけどダメなのは
「○○○忘れてるじゃん!知らないの?」と先に答えを知ってしまうこと
きっと研修医は丸暗記していきますヨ

第4ステップ 一般論を提示する
「一般的にはこういう風に考えるよね」「文献的にはこうだよね」
あやふやなことを明確にしながら知識の定着を促します
つまりまず間違いに気付かせる
患者と一般論がセットになると知識が定着しやすいようです
ここで注意すること
あれこれ教えすぎないこと!
そうそう以外とこれって多いですよね
ちょっとのつもりが話し過ぎちゃうパターン
今その話しされてもって研修医は自然に耳に蓋してますよきっと

そして最後に
第5ステップ 改善点を提示する
「じゃ~先生!今度同じような患者さんが来たらどうしますか?」
臨床上の問題を明らかにしていく段階です
目の前にいる患者に則して学習課題を明らかにしましょう!
もちろん研修医の側から
「これが理解できていなかったので勉強してきます!」なんて感じになればいいけど
指導医から促すのもありです

これって慣れてくると本当に1分程度で済みます
ボクは実際に研修医に配布している日々の記録帳に書き込ませます
忘れないように

すると後日余裕があるときに
そう言えばあれどうした?って手帳片手に一緒に学ぶ姿勢が出てきます

そう
教えるって発想ではない方が疲れませんし負担感を感じなくできます
リラックスして試してみてはどうでしょう?


医学教育シリーズ 臨床研修と卒前教育での自己学習

2009-10-07 23:41:20 | 医学教育
こんばんはでございます。
今夜は医学生のお勉強について、卒前と卒後臨床研修での自己学習に関してある本をもとにお話しします。
まずは自己学習における勉強の計画の立てかたと仕方です。卒業前の医学生にとって好成績をとるための勉強方法こそ今聞きたい内容です。研修医にとっては好成績そのものが意味を持ちません。卒業し医師になったときから、「表面的な学習」から「深い学習」が求められるようになります。医学生も実はその方が興味がわき勉強意欲が出てくる事を知っています。ですから、今は割り切って勉強している6年生も多いでしょう。では5年生以下はどうでしょう。実はチャンスはいっぱい残っています。興味あることをじっくり取り組む時間です。
そのためには勉強の計画とその時間割が必要です。ボクの担当医学生6年生に最初に面談して行ったことは自分なりの勉強スケジュールを立てさせたこと。時間表はもちろん目安ですが、これで何となくすっきりできます。その上で1~2週間ごと振り返りさせます。先週の成績(評価・・・・もちろん実は評点に過ぎませんが、この場合自分の思ってた点数だったか振り返った時点で自己評価が同時になされるという意味で使いました)はどうだった?なんていう内容のメール攻撃です。
ここで、ポイントは自分たちの勉強を「どこで」「いつ」「どのくらいの時間」しっかり行うかという計画です。「どこで」?場所というよりどういう条件のもと勉強するかということで考えるようです。自分が集中できる環境をってこと。
「いつ」?いつでもいいでしょう。医学生や研修医が自分で決めること。
「どれくらいの時間」?研修医になったらこれでいいや~がなくなります。だって勉強しないと患者の不利益なんて構図ができているから。医学生は?1時間以上の集中は困難です。必ず10分程度の休憩をとるべきです。
問題は「時間」か「テーマ」かどちらを優先して勉強するかです。研修医は「時間」ではありません。「テーマ」しかもすぐに調べたり学ぶ必要性の高い「テーマ」ばかりです。ですから、勉強意欲も十分、したがって自ずと集中します。病態を知らなければ治療効果が上がらないことを知るようになると自ずと生理学や生化学・薬理学・解剖といった基礎医学まで学ぼうとします。
とは言え、できないよ~とかむりだ~なんてときは誰にでもあります。自暴自棄とまでは言いませんが。
そういうときは、まず大好きな興味ある分野のことから手をつけます。友達と交互に教え合うこともいいようです。
それでもダメなとき。BSLに毎日のように問い掛ける一言が大切。
あなたは何になりたいのですか?
医師になるのだという強い信念を持つ事です。研修医はすでに医師になりました。でも自分のなりたい医師像はきちんと明確にオリエンテーションで書き挟み込んだのです。
医学生は?・・・・・・・1年生全員に書かせるべきだと思います。
お前たちは何になりたいのだ?と。

自己学習のきっかけは些細なことかも知れません。でも最初がつまずきやすいのは事実です。

研修医にとっては自己学習は当たり前。それは決して評価を受ける為の「表面的な学習」では済まされない内容です。
医学生は国家試験に受かった瞬間から「深い学習」の勉強方法に切り替えるのでしょうか?いつ?どのように?

そんなときこそ、そんな研修医なりたての彼らに役立つ自己分析振り返りのツールをしっかり持った研修に巡り合うことを切に願ってます。

そういう研修内容であることを見抜く力も大切ですよ

臨床研修とコンピテンシー?

2009-10-04 22:29:42 | 医学教育
現時点でできる能力abilityから
自分で解決できる能力自己指示的学習能力であるcapabilityを修得するようになれば
ずっと継続して学習していくように成長したことになる
これが医師の生涯学習と言われています

医師としてのプロ意識に目覚めた段階とも言えます
自己を振り返り問題解決していく能力を修得したわけですから

つまりすべてを教えることではなく
このような能力を身に付けさせればいいのだという発想です
これもあれも教えることが研修で求められていないということ

ここでいつものセリフです
あなた方研修医はいったい何種類の病気や何人の患者さんを受け持ったら自信がつくというのですか?

研修において
一定のサポートのもと安全に医療が実践できる段階をcompetentといいます
このレベルに達する事が望まれるわけですが・・・・
competentって?
辞書で引くと要求にかなう・十分な・(行為が)許容されるなんて意味があります
これは「ボクは~できます」って口で言うより
実際に臨床において行動することが重要
そこで初めて「できる」と評価されますよね
このレベルをcompetentというのだと思います

さて・・・・今人事考課で「コンピテンシー評価」っていうのがあるのをご存知ですか?
というより聖マリアンナ医科大学では最近受けた病院機能評価で
医師の自己評価でこの「コンピテンシー評価」を記入したのを覚えてますか?
このときこの評価のことを担当したんですよね~
なんだかそんなことばっかりやって~って呆れないでください
好きで担当した訳でもないんです・・・・・・はい・・・ま・嫌いじゃないですけど・・ははは


この「コンピテンシーcompetency」ですが・・・・
よく臨床でも指導医たちが研修医を捕まえてこう評していることがあります
「あいつは基本がわかってない」とか
「いくら頭がよくて理屈がわかっていても実際にできなきゃ意味ね~ヨ」って
これって評価的な発言・・・・・まさに行動評価ですね
臨床家を自負すればするほどこの発言が多いですし意味もよくわかる
医療現場にこそふさわしい評価的発言とも言えますが
企業におきてはこのような評価が人事考課で用いられてて
この場合コンピテンシーは「高い業績をあげるための能力や行動」などと説明されてます
そしてその評価のためにも「具体的な事実に基づいて」行われるべきなのです

おろ?ポートフォリオっぽくないですか?
さらにさらにこの「コンピテンシー評価」においてはしばしば360度評価っていうのが
行われるわけですよ・・・・・・ほらほらまた出てきた
聖マリアンナ医科大学の研修医や指導医の評価表もこれだったのですがわかりますか?


ある研究家は「コンピテンシー」はわかりやすく考えればスキルに近いと説明してます
確かにね~

以前解説した「指導医ガイドライン」によれば
この「コンピテンシーモデルを用いた行動評価」にはこのように説明されています
つまり・・・・
医療者として高い業績(パフォーマンス)をあげるような望ましい行動を明示するということは
企業にあてはめるとその病院において「期待される人間像・医師像」を提示することである
ただ医師は個人で評価されることが多いのでこの場合は
「医師として求められる行動」としてとらえるべきであり
「患者から見た望ましい医療人像を提示するもの」として考えるべきとしています

だからこそ「・・・・できる」ではなく「・・・・する」といった評価項目が求められ
どんなに「する能力」があっても実際に行動できなければ評価されない
そのもっとも最たる職業人である医師にこそこの評価が重要なんだと感じます
研修病院を評価する機構もありますが
そこでもコンピテンシー評価は重視していて
360度評価を行っているかって注目してますよね

ここで面白い興味深い論文を発見
まったく医学に関係ないですが・・・・
ある関西の大学の卒業論文だと思いますが
「学生の就職活動が個人の成長を促している」というもの
このとき自己受容度と社会的コンピテンス能力に着目
説明しよう!
自己受容とは「自己の現実の姿について正確な観察を行いその姿をありのままに受け入れる」(Combs&Snygg,1949)こと
コンピテンスとは環境との積み重ねの結果生じるものつまり効果的に環境と相互作用する能力と定義(White,1959)。


その結果は非常に興味深い
大学生は3年生のときより4年生のほうが
自己受容度・コンピテンスともに大きな伸び率が認められたというもの
だって4年生になると就職活動のためにまず
現在の自分を他人それも全く知らない人にわかってもらわなければならない
自分がどれだけできるのかしっかり自分を見つめ直し
自己分析「自分を深く掘り下げ過去の自分を振り返り現在の自分も見直すこと」を行ったことで
自分を理解し自己の存在価値を認めるようになったんだそうです
コンピテンスについては
社会に自分自身をより近づけようと努力をしていることが成長率から見られ
より多くの社会の情報を得ようと他者や周囲に目を向けて
「自己を見つめるのみだけでなく他者との関わりの中で自分自身の位置を定めていること」になった

ほらほらこれって面白くないですか~?
だって医学部ってこれまで就職活動なかったわけでしょ?
ところがここへきて急にマッチングなわけ
これがどういった影響を医学生に及ぼすか興味深いですよね

つまり本学の聖マリアンナ医科大学の医学生が一生懸命マッチング対策をとるということは
ほらほら・・・・・悪くないんじゃないですかね?
そして聖マリアンナ医科大学の臨床研修がこれらの振り返り・自己分析を積極的に行う理由
ポートフォリオを用いて何を促しているか
どうですか?わかっていただけますか?
研修医の皆さ~ん!ほら何をすればいいのか
何をすれば自分がどうなるのか見えてきましたか?

もうひとつ面白い結論
楽観主義者の方が悲観主義者よりも就職活動において納得いく成果を得ているんだって
もっともこれは言い切るほどのデータではなかったらしいですが・・・・ふ~ん
マッチングで満足するには楽観的にいきなさいってことかしら?


長い書き込みですが許してくださいませ

でも個人的には面白いな~って調べてて思っちゃいました



研修医向け指導方法  忙しい臨床現場で使ってみては?

2009-06-21 09:00:00 | 医学教育
落ち込んでた研修医に理由を聞いたら
「指導医の先生が忙しくて・・・・(聞くタイミングが難しいんです)」
そいつは困りもんです

指導医はというと
「いや~そんなつもりはないんですけど・・・・(ム!何だよ!って顔)」
ま~気持ちはわかりますけどね


もうすぐ指導医養成WSが開催されます
いくつか指導方法もお話しするんですが
授業と一緒でなかなかすぐに修得できるものではありません
面白いですよね
医学生相手に教えただろ~!こんなことも覚えてないのか~!って言う先生方が
自分が学習者だと・・・・・・・へへへ
そういうもんです

だからときどき思い出して頂こうって主旨で
ちょいとお勉強タイム

参考にしているのは
皆さんもアクセスできる臨床指導医ガイドラインです
ぜひぜひご参考にしてください

ポートフォリオ評価は聖マリアンナ医科大学の研修内容を紹介してますから

さて
臨床の忙しい現場でどう教えるか?
教えるっていうより
忙しい現場でいかに臨床能力を高めるように指導していくか?って
発想をまず変えてみる事だと感じます

まず
feedback手法はなんとなくわかるけどって指導医の先生は多い
でも
効果的にってことになると何が効果的なのか?って思うようです
それに本学だとしきりに研修医のレベル(到達度)が取りざたされるけど
いったいその研修医がどのレベルなのかもまずわかんないっていうのが現実問題なんでしょうか


時間のない臨床の現場で効果的なフィードバックを行うときのひとつの方法がありますよって
指導医WSで話したのを覚えてますか?
病棟のナースステーションで
救急の外来で
昼飯を食べながらお茶しながら
ちょっとの時間を利用してポイントを絞ってフィードバック  

それが1分間指導法(5micro-skills)です
これは研修医の思考過程を明らかにしつつfeedbackを行い
研修医自身が振り返りを促されるもの

ほら?思い出しましたか?
指導医WSのadvancedコースでは互いにやってみたやつです

5つの段階的な質問で済みますからやってみてはどうでしょう?
まずはこんな質問からスタートです
第1ステップ 研修医の現時点での考えを聞く
「先生はどう考えますか?」
まず研修医自身の考えを引き出す
もちろん開かれた質問であることが重要!
うっかり「○○○は考えなかったの?」ではダメですよね
相手が何を理解してどこまで考えたかを明らかにするステップです

第2ステップ その考えの根拠を聞く
「なぜそう考えたんですか?」
研修医の知識と思考過程の確認作業です
そう考えるに至った根拠を確かめます
偶然あってたなんて場合もあります
診察そものがうまくできていないのか?(報告者レベル?)
情報を分析することができなかったのか?(解釈者レベル?)
ここを明らかにしましょう!
ここで大切なポイント
あくまで研修医のレベルを知ること
中には「え~そう思ったんだけど違うんですか?」「・・・・・・わかりません!」って言い訳や逃げてしまう研修医もいます
そこで諦めてはいけません
研修医のための指導です
「(笑顔で)そう思ったという理由を話してみてよ先生」
「(二コっと)そのわからないとこが何か話してみてよ先生」って感じです

そしたらここ大切なステップです
第3ステップ 出来たことを褒める
「なるほど!いいね~!先生!」
現時点でできていること(診察出来たこと?解釈できたこと?)を確認して
まずはその段階を褒める
すると相談しやすい雰囲気になりますし研修医は自信を持ちます
ここまではいいのか~!よかった~!ってね

この第2・第3ステップがうまくいくと
たとえポイントずれた解釈をしていても
「それは面白いところに目をつけたね!でも・・・このケースではどうだろう?」
研修医は「ん?何か違うんだなきっと・・・・」と自分で考える癖を身に付けます
振り返りをどんどん促すことを習慣づけていけるようになります

このときやっちゃいがちだけどダメなのは
「○○○忘れてるじゃん!知らないの?」と先に答えを知ってしまうこと
きっと研修医は丸暗記していきますヨ

第4ステップ 一般論を提示する
「一般的にはこういう風に考えるよね」「文献的にはこうだよね」
あやふやなことを明確にしながら知識の定着を促します
つまりまず間違いに気付かせる
患者と一般論がセットになると知識が定着しやすいようです
ここで注意すること
あれこれ教えすぎないこと!
そうそう以外とこれって多いですよね
ちょっとのつもりが話し過ぎちゃうパターン
今その話しされてもって研修医は自然に耳に蓋してますよきっと

そして最後に
第5ステップ 改善点を提示する
「じゃ~先生!今度同じような患者さんが来たらどうしますか?」
臨床上の問題を明らかにしていく段階です
目の前にいる患者に則して学習課題を明らかにしましょう!
もちろん研修医の側から
「これが理解できていなかったので勉強してきます!」なんて感じになればいいけど
指導医から促すのもありです

これって慣れてくると本当に1分程度で済みます
ボクは実際に研修医に配布している日々の記録帳に書き込ませます
忘れないように

すると後日余裕があるときに
そう言えばあれどうした?って手帳片手に一緒に学ぶ姿勢が出てきます

そう
教えるって発想ではない方が疲れませんし負担感を感じなくできます
リラックスして試してみてはどうでしょう?


研修医向け指導方法  忙しい臨床現場で使ってみては?

2009-06-03 17:32:27 | 医学教育
落ち込んでた研修医に理由を聞いたら
「指導医の先生が忙しくて・・・・(聞くタイミングが難しいんです)」
そいつは困りもんです

指導医はというと
「いや~そんなつもりはないんですけど・・・・(ム!何だよ!って顔)」
ま~気持ちはわかりますけどね


もうすぐ指導医養成WSが開催されます
いくつか指導方法もお話しするんですが
授業と一緒でなかなかすぐに修得できるものではありません
面白いですよね
医学生相手に教えただろ~!こんなことも覚えてないのか~!って言う先生方が
自分が学習者だと・・・・・・・へへへ
そういうもんです

だからときどき思い出して頂こうって主旨で
ちょいとお勉強タイム

参考にしているのは
皆さんもアクセスできる臨床指導医ガイドラインです
ぜひぜひご参考にしてください

ポートフォリオ評価は聖マリアンナ医科大学の研修内容を紹介してますから

さて
臨床の忙しい現場でどう教えるか?
教えるっていうより
忙しい現場でいかに臨床能力を高めるように指導していくか?って
発想をまず変えてみる事だと感じます

まず
feedback手法はなんとなくわかるけどって指導医の先生は多い
でも
効果的にってことになると何が効果的なのか?って思うようです
それに本学だとしきりに研修医のレベル(到達度)が取りざたされるけど
いったいその研修医がどのレベルなのかもまずわかんないっていうのが現実問題なんでしょうか


時間のない臨床の現場で効果的なフィードバックを行うときのひとつの方法がありますよって
指導医WSで話したのを覚えてますか?
病棟のナースステーションで
救急の外来で
昼飯を食べながらお茶しながら
ちょっとの時間を利用してポイントを絞ってフィードバック  

それが1分間指導法(5micro-skills)です
これは研修医の思考過程を明らかにしつつfeedbackを行い
研修医自身が振り返りを促されるもの

ほら?思い出しましたか?
指導医WSのadvancedコースでは互いにやってみたやつです

5つの段階的な質問で済みますからやってみてはどうでしょう?
まずはこんな質問からスタートです
第1ステップ 研修医の現時点での考えを聞く
「先生はどう考えますか?」
まず研修医自身の考えを引き出す
もちろん開かれた質問であることが重要!
うっかり「○○○は考えなかったの?」ではダメですよね
相手が何を理解してどこまで考えたかを明らかにするステップです

第2ステップ その考えの根拠を聞く
「なぜそう考えたんですか?」
研修医の知識と思考過程の確認作業です
そう考えるに至った根拠を確かめます
偶然あってたなんて場合もあります
診察そものがうまくできていないのか?(報告者レベル?)
情報を分析することができなかったのか?(解釈者レベル?)
ここを明らかにしましょう!
ここで大切なポイント
あくまで研修医のレベルを知ること
中には「え~そう思ったんだけど違うんですか?」「・・・・・・わかりません!」って言い訳や逃げてしまう研修医もいます
そこで諦めてはいけません
研修医のための指導です
「(笑顔で)そう思ったという理由を話してみてよ先生」
「(二コっと)そのわからないとこが何か話してみてよ先生」って感じです

そしたらここ大切なステップです
第3ステップ 出来たことを褒める
「なるほど!いいね~!先生!」
現時点でできていること(診察出来たこと?解釈できたこと?)を確認して
まずはその段階を褒める
すると相談しやすい雰囲気になりますし研修医は自信を持ちます
ここまではいいのか~!よかった~!ってね

この第2・第3ステップがうまくいくと
たとえポイントずれた解釈をしていても
「それは面白いところに目をつけたね!でも・・・このケースではどうだろう?」
研修医は「ん?何か違うんだなきっと・・・・」と自分で考える癖を身に付けます
振り返りをどんどん促すことを習慣づけていけるようになります

このときやっちゃいがちだけどダメなのは
「○○○忘れてるじゃん!知らないの?」と先に答えを知ってしまうこと
きっと研修医は丸暗記していきますヨ

第4ステップ 一般論を提示する
「一般的にはこういう風に考えるよね」「文献的にはこうだよね」
あやふやなことを明確にしながら知識の定着を促します
つまりまず間違いに気付かせる
患者と一般論がセットになると知識が定着しやすいようです
ここで注意すること
あれこれ教えすぎないこと!
そうそう以外とこれって多いですよね
ちょっとのつもりが話し過ぎちゃうパターン
今その話しされてもって研修医は自然に耳に蓋してますよきっと

そして最後に
第5ステップ 改善点を提示する
「じゃ~先生!今度同じような患者さんが来たらどうしますか?」
臨床上の問題を明らかにしていく段階です
目の前にいる患者に則して学習課題を明らかにしましょう!
もちろん研修医の側から
「これが理解できていなかったので勉強してきます!」なんて感じになればいいけど
指導医から促すのもありです

これって慣れてくると本当に1分程度で済みます
ボクは実際に研修医に配布している日々の記録帳に書き込ませます
忘れないように

すると後日余裕があるときに
そう言えばあれどうした?って手帳片手に一緒に学ぶ姿勢が出てきます

そう
教えるって発想ではない方が疲れませんし負担感を感じなくできます
リラックスして試してみてはどうでしょう?


態度を変える!

2009-02-20 00:09:43 | 医学教育
臨床研修における態度をどのように評価できるのか?
すごく難しい問題です
同僚による評価(360度評価)や
本学のポートフォリオ評価など
それぞれの評価を受けることで成長を促すことができます
でもどの方法をとっても
学習者である研修医が自覚しないと
おそらくあまり意味がないのでしょうし
その人に変化を期待できません
この変化こそが成長なのだと感じます
でも指導医ガイドラインにもあるように
どのような研修の態度が望ましいのかすら
明確でなければその達成度や修得度を測ることは難しいし
学習者である研修医自身が自分の成長を見返すことはできないでしょう

指導医ガイドラインに基づいて
『自主的な研修意欲を持つ』という行動目標を考えると
まず意欲がある研修医を想像し
続いてそうでない研修医を想像する
そしてその二人が明らかに異なる行動をとるような場面を想像する
例えば
わからないことがあってもすぐに指導医に聞かず自分で調べる自立性
指導医や指導助手などから言われて学習するのではなく自ら率先して学習する自発性
指導医の説明を唯聞いているのではなく積極的に質問したり逆に意見を言える能動性
指導医や研修センターの定めた内容のみ研修するのではなく自分で目標を設定できる自律性
これらは明確に異なって行動するでしょうから
この項目で観察したりすればいいらしい

これって何でも当てはまりそう
自立性・自発性・能動性・自律性
全部とても大切なことでプロ意識をもつとはこのことのような気さえしませんか?
ちょっと意識すると変われるかも知れませんね


大学で何を学び研修期間に何を学ぶか?

2009-01-06 21:29:32 | 医学教育
今朝新聞を読んでるとこんな記事
大学で学生が何を学ぶべきか

最近どうしてある特定の講座で学ばなければいけないのか?と質問してくる学生が増えているという
確かに学ばなければいけないということはない
記事にあるその学生の理屈はこうだ
ある分野を専攻してその学部に入学したにも関わらず
さらにそれよりも詳しい?細かい専攻を求められ
その講義を聞きそしてレポートを作成している
その意義は何か?というもの
確かにその通りであるその疑問は正しいしいいところをついてる
たとえば医学部で言えば
医者になりたいそのための医学部での6年間
そこで専攻は?・・・・医学である・・・・医学以外の何ものでもない
それでも一般大学では卒業においてある分野
専攻する講座の教室において研究なりテーマを与えられ卒論なるものを書き上げる
そこで疑問をもった訳である
医学部であれば小児科でとくに小児血液学のテーマを与えられちゃった救命希望のとある学生といったところ
これは困った・・・・確かに
しかし一般大学ではこれが卒業の課題なのだからやらねばならない
医学部なら・・・もちろん何とか言い逃れて書かないな
多分・・・・・・

ところが記事では面白い展開となる
その学生はそのある分野での研究なりレポート作成のための下準備を行うことになる
この過程が重要なのだ
下調べを行いさらにその分野におけるその与えられたテーマなり研究の面白みを
自分なりに課題として見つけてくる
さらにその課題を解決するために自分で証拠集めに入るのである
そして立証しときに反対意見を集めそれをひとつずつ解決し
論文に仕上げていくのである
この過程こそがプロフェッショナルを養成することである
大学で何を学ぶか?
何を学んだか?まさに学びの手法を学んでいくのである
専攻を通じて学ぶことのなんと奥深いことか

さてさて医学部においてはこのプロフェッショナルなるものの存在もその価値観なりも表には見えてこない
確かにレポート提出は求められるがその目的は別にある
知識の確認であり頭に詰め込ませた知識という情報の塊を一字一句違えず
レポートをいう単なる手書きコピー用紙を提出させることにある
この点においては個人的には基礎医学におけるレポートはそれなりにいい
単なるレポートよりも論文の体裁に合わせていて
きちんと提出を求められてくるので目的は別に見えてくる
個人的には非常にいいと思う
ただ残念ながら医学生にその目的の面白みが見えてこない
そうそこに課題がある
いずれにしてもプロ意識は養成されないのである
なぜなら大学とくに医学部でのゴールは
国家試験に合格し医師にあることであるから
だから医学部の学生は進級や卒業に関係のないものは書かないのだ
書いても内容は・・・・・・・これは仕方ない

でもでもでもでも・・・そんなの関係ね~!
いや失礼・・・・悲観的なことばかりではない
ここ数年臨床実習やその評価におけるOSCEの出現で
医学生の勉強スタイルは多少なりとも変化を見ている
考えるようになったそれもベッドサイドにおいてである
これは大きな変革だ
だから医学生は考えなければならない
この5年生における1年間は勉強スタイルがまったく変わる瞬間だ
確かにここ数年のBSLはまじめな印象がある
評判もいい・・・・・・だがここまで
これも6年生の国家試験準備期間となりまたもやチャンスを奪われるのである

そうなると臨床研修期間に丸投げとなってくる

さて話をその記事に戻そう
その隣に坊ちゃんの出身大学である東京理科大学のことが紹介されていた
この大学は入学はできるがすんなり進級進学できない大学として有名
実は何を隠そう小生はここを受験した経験をもつがしっかり不合格
そして今医師となっているわけでこれも運命?
そんな小生はこの記事を読んでいて大学とはかくあるべきなどと勝手に
本当に勝手にそう感じた

医学部なる将来において人間を相手にそのもてる知識と技と思いのすべてで
医療を実践する医師を育てる医学部は
あらゆる試験が難しくても仕方ない
いやそうあるべきなのではなどと思ってしまう

ここで誤解を与えないようにしたい
何も厚い教科書を丸暗記せよと言ってるのではない
知識を問う試験を増やそうというのでもない
物事事象における捉え方や考え方そして解決手法を修得できる試験をシンプルに
できるだけ形成的に行えないかと思っている
だから小生の授業は明らかに知識を覚えてもらう時間帯と
友人同級生同士でわいわいと話しあって討論させる
いわゆるバズセッションの時間帯をわざと設けている
この成果はこの次の試験で問われることになる
楽しみ

そう言えばここ数年臨床研修の現場の雰囲気も違ってきた
怒られている研修医よりも質問されて考え込む研修医の姿の方が目に付くのである
言われたことができない研修医ではなく
質問疑問に対して自分の考えが述べられないことが問題となっている
これはある変化ではないかと思えてくる

大学で何を学び臨床研修で何を学ぶか
そろそろその成果が出てくるのかも知れない
これまた楽しみ

態度を考える

2008-09-17 20:55:11 | 医学教育
臨床研修における態度をどのように評価できるのか?
すごく難しい問題です
同僚による評価(360度評価)や
本学のポートフォリオ評価など
それぞれの評価を受けることで成長を促すことができます
でもどの方法をとっても
学習者である研修医が自覚しないと
おそらくあまり意味がないのでしょうし
その人に変化を期待できません
この変化こそが成長なのだと感じます
でも指導医ガイドラインにもあるように
どのような研修の態度が望ましいのかすら
明確でなければその達成度や修得度を測ることは難しいし
学習者である研修医自身が自分の成長を見返すことはできないでしょう

指導医ガイドラインに基づいて
『自主的な研修意欲を持つ』という行動目標を考えると
まず意欲がある研修医を想像し
続いてそうでない研修医を想像する
そしてその二人が明らかに異なる行動をとるような場面を想像する
例えば
わからないことがあってもすぐに指導医に聞かず自分で調べる自立性
指導医や指導助手などから言われて学習するのではなく自ら率先して学習する自発性
指導医の説明を唯聞いているのではなく積極的に質問したり逆に意見を言える能動性
指導医や研修センターの定めた内容のみ研修するのではなく自分で目標を設定できる自律性
これらは明確に異なって行動するでしょうから
この項目で観察したりすればいいらしい

これって何でも当てはまりそう
自立性・自発性・能動性・自律性
全部とても大切なことでプロ意識をもつとはこのことのような気さえしませんか?
ちょっと意識すると変われるかも知れませんね


国家試験に対する対応にも余念なく

2008-08-30 21:13:18 | 医学教育
ここのところ毎日凄いですね~
なんか台風が毎日来ているくらい凄いことになってる
先日のニュースではダムが渇水で大変な地方もあるとか
どうなっちゃうんでしょう

さてさて
今日は聖マリアンナ医科大学学内の教員対象に
医師国家試験についての学内WSが開催されました

これまでも聖マリアンナ医科大学の試験問題というのは定評がありました
あっあくまで試験問題形式の話で内容ではないですよ
一部には確かに問題な問題もあったしね

とくに6年生に出題する問題作成においてはかなり国家試験を意識してきました
でもやっぱり全部の出題者が意識してるわけでもないという学生からの指摘もその通りだと感じます

そこで6年生の学年担当でもあるテューターの先生や
それぞれの出題を調整するモデレーターの先生たちを対象に
あらためて医師国家試験とは何か?どういう流れか?ど今後どういう出題形式になるのか?
などなど医学教育学的視点から解説がされた上で
小グループに分かれてSGW

まずは前回の国家試験を振り返って
これはいい問題だ!とかこれはどうなのかな~?という解析を行ってもらって
さらにさらに
聖マリアンナ医科大学の学生と全国の学生とで正解率が大きく違った問題を抽出して
それぞれの分析を行って6年生の講義をどのように改善する事が好ましいのか
熱~いディスカッションを行いました

やっぱり出題基準をもう一度見直して
ただ画像を見せるのではなく正常解剖を強く意識して
違いをきちんと理解できて解答できる能力を修得してもらうこと
さらに
初期臨床研修だけでなく生涯教育に繋がる授業をしていこうって
そんな心強い発言が出るなどとてもいい雰囲気でしたよ

BSLも大切でそこを意識した出題傾向は
その後の初期臨床研修をかなり意識したものであることを再度確認

初期臨床研修にとても関わることが多い指導医たちが
このWSにもたくさん出席していることが強みでしょうか

卒前(医学部)と卒後(臨床研修)が解離しない教育
まさにそれを強く感じた1日でした

高校生たちが医学部を受験するときに
こんな雰囲気をちゃんと知って受験してくれればいいのに
これもある意味運命なのかしら?なんて思ってしまうのです
はい

医学教育のアプローチ 指導医のありよう

2007-11-23 16:59:24 | 医学教育
思うにカリキュラム・プランニングだろうがそうでなかろうが、
アプローチの違いこそあれ、互いに行き着くところは良医の育成であり、
また国民への適切な医療を実践できる者の育成であると考えます。

何を今日はいきなり解説してるのだ?との疑問はごもっとも。
実は指導医を養成するときに疑問に感じることを解説しようと試みているのです。

医学教育における構成主義とでも言えるかも知れませんが、まずはカリキュラム・プランニング。
医学で言えば、解剖・生理・生化学を抜きに臨床を語るなかれ!と言うこと。
学習者の目標を明確にし、その方略を立て、そして評価し、またそれらを元に目標や方略を見直そう。
筋道は通ります。何回か繰り返し学ぶとなるほどとわかるのですが、やはり最初にいろいろな専門用語につまづき、
そしてある者ははそこで嫌になり、ある者は挫折していきます。
今回はたまたま臨床研修が法で定まり逃げようがなくなった。
学習者である研修医はそういうものだと頭ごなしに受け入れ、プログラムのしっかりしていないところは、
この臨床研修から立ち後れてしまう。
ならばこの際一泊二日を乗り切り指導医のお免状を手にしよう。
でもその心中は・・・・・・・・オレ流に指導してやる!と固く心に誓ってたりして。

思うに医学教育も時代に合わせて多様化してきていると思います。
テュートリアル教育やPBLの時代になってきた専門家教育。
自分で問題を解決する能力を修得し、自分で省察できるようにすることが望ましいと理解しながら、
その一方で指導医の養成はというと・・・・・・・どうなのかな~?

例えば指導医WSで評価のための実践的ツールやフィードバック手法を解説したとします。
一方でそれがすべての学習者である研修医や後期臨床研修医いわゆるシニアレジデントにおいて、
すべてのツールが有用とは限りません。
これは研修医と接していれば理解できます。
事実いろんなパターンがあって、自分の取得したツールだけでは対応できないパターンもある。

コミュニケーション・スキルはあくまでスキルであって、そのためにWSにおいて、
指導医たちに感じてもらうべきことは研修医との感覚のズレのはずです。
そう!面白いことにね、
研修医にはズレを認識させることを研修中に気付かせるだけでいいですよ~と言い、
あとは研修医が自分でズレを実感して自分で修正していきますからネ~
これこそフィードバックですと解説している。
成人(おとな)だからこそ自分で修正できる。

指導医WSに参加するときにツールを教えてくれる、そのツールさえこなせば研修医を語れるはず!
そう思って参加する指導医はカリキュラム・プランニングだけだと??ってことになる。
場合によってはあれもこれもってWSになってとたんに消化不良を起こして倒れちゃう。
さらに、
ツールだけ修得するだけでは問題だ!
患者もA=Bではないように学習者も多様化しているのだから、
ちゃんと原理原則を理解しておくべきだ!
そう、これも正しい。
そこで、ズレを感じてもらい、あとは自分で課題を見つけて学んでいってもらうに留めると、
これまた不満足。早く実践で使えるツールを教えてくれ~って。
あれれ~研修医とおんなじです。

そこで、聖マリアンナ医科大学では2段階制度にしました。

まずは臨床研修において必要最低限となる医学教育の原理原則をWSに取り込む。
参加者はまずは簡単なツールを修得し、また医学教育に必要な目標・方略・評価について、
なんとなく頭に入れてもらう。
もちろんこれだけでは実際の臨床研修では、足りないことだらけ。
でもこれ以上の内容をWSでこなすことは、
オリエンテーションですべてできるようになってからでないと研修させないと豪語するのと一緒。

おそらくこの中の数名の臨床指導医は徐々に実際の研修において、
きっと自分なりに課題を見つけるはずです。
そして、第2弾!アドバンスコース。
ここではポートフォリオ評価やフィードバックについて、
ロールプレイやシミュレーションを用いてのWSスタイル。
実際にズレを感じているからこそ一生懸命修得しようと真剣に参加する。
自分なりの答えを得ようとする。

もちろんこの二つのWSに参加した指導医はともに指導医ですが、
胸につけたバッチの色で区別できるようにしました。
ともに思いは一緒ひとつなのです。
でもアプローチがちょっとだけ異なる。
まずは医学教育がなんたるかを解説しようとしたアプローチと、
その上で指導医の心に眠る暗黙知的な教えたいと思う気持ちを言語化しようとするアプローチの違い
とでも表現したらいいですかね~。

研修医も2つのバッチを見比べているのかも知れません。

どちらが正しいとかどちらが上というわけではありません。
ともに指導医として医道を歩んでいる証なだけです。

ただ指導医のひとりとして、学習者である研修医たちには理解してもらいたい。
こんなにも、指導医はちゃんと臨床研修を考えて、まだ後輩たちにてきることがないかって、
自分を高めようと努力しているということを知っていて欲しいと思います。
まさにプロとは何か、ロールモデルとしての実践です。

またまた過激で一方的な話になっちゃいました。
すみません。