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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

病院見学お待ちしています!

聖マリアンナ医科大学病院群では、いつでも医学生や研修医の皆様の病院見学を受け付けています。 聖マリアンナ医科大学病院・横浜市西部病院・川崎市立多摩病院で病院見学できます。 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターHPもしくは 臨床研修blog内の記事をお読み下さい。 お待ちしています!

後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

研修医のアルバイト禁止についてのコメントあれこれ

2009-07-09 09:03:53 | プログラム解説
『研修医のバイト禁止っていうけどどこに記載されていますか?』
あちゃ~痛いとこついてきましたね~

臨床研修必修化において
研修医がアルバイトなどせずに研修に専念できるように研修環境を整えよ!
これが研修の理念にあるわけです
医師法16条の3には
「臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。」
そうこの一文が記されているわけです

ところが
この一文を読んだ研修医の親御さんはこうも受け止める可能性がある

ありゃ?どこにもアルバイト禁止とは言及していない?
そう
実は厚生労働省からは明文化されたアルバイト禁止規定とはなっておらず
基本3原則として
1. 医師としての人格を涵養
2. プライマリ・ケアへの理解を深め患者を全人的に診ることができる基本的な診療能力を修得
3. アルバイトせずに研修に専念できる環境を整備
を掲げているのです
ですから臨床研修制度の導入において
研修医の処遇をこのように解説しています
『研修医がアルバイトをせずに研修に専念できるよう、研修医の手当、
研修時間や健康管理等の処遇が適切に行われていなければならず、ま
た、宿舎等の研修環境が確保されていることも必要である。』

さて現実はどのように制限されているのか?
アルバイトの禁止が基本3原則にある以上
実は具体的な明文化されたものはなくても臨床研修病院には制限がかかります
そう
研修環境を整えるためにそれぞれの病院には補助金がでているので
これが
そう病院は補助金が交付されない可能性がでてくるのです 

事実補助金返還などの処置がとられたとの話しもちらほら

だからこそ臨床研修病院としてはこう考えます
『アルバイトなどせずに安心して研修を行える研修環境を整えた研修病院』を目差そう


そこで今度はアルバイトってどこまでを示すの?って疑問

あるネット上の記事にはこうあります
大学生時代にやっていた塾講師のアルバイトを続けるのはどうか?
家庭教師は?
実家が兼業農家という人が日曜日にそれを手伝うのはどうなのか?
あるいは実は遺産で譲り受けたアパートを貸していて家賃収入がありますとか?
株で大儲けしたとか?

ある厚生局によせられた質問の抜粋
(1) 他の病院での医療アルバイトのみが禁止されるのか(つまり医療関係でないア
ルバイトは許容されているのか)。
(2) あるいは(1)に加えて、医療関係のみならず「給与所得」や「勤労による事業所得」
を得る全ての副業アルバイト(例:塾講師、家庭教師、家業の兼業農業による収入な
ど)も禁止されるのか(つまり臨床研修病院以外での全ての勤労による所得が禁止
されるのか)。
(3) あるいは(2)に加えて、給与所得のみならず全ての「勤労によらない事業所得
(例:不動産収入など)」なども禁止されるのか。
(4) あるいは(3)に加えて、勤労によらず事業としてもいない「金融による所得(例:株
式売買差益、配当金・利子収入など)」「雑所得(例:講演料、印税、商品モニター謝
礼、為替差益など)」なども禁止されるのか。

回答の抜粋
(前略)新制度の趣旨を十分ご理解いただきたい
2年間の研修期間中は研修に専念されるよう照会者に対しご指導願います
(1)不許可である。
(2)不許可である。
(3)自らが不動産収入を得るための労務を行うことなく、自身が所有する不動産等の運営を専門業者に委託するものであれば差し支えないものと判断します。
(4)金融による所得として具体名が上げられている株式売買差益や配当金等は、自身の資産の運用を専門業者に委託することにより生じる利益であるため、アルバイトには該当しないと判断します。
(3)、(4)及びウエブサイト運営による広告収入等は臨床研修の専念義務に支障を来すものであれば当然自粛していただく必要があります。

さらに本学でも問い合わせたことがあります
その結果
親御さんの病院や会社などの役員として報酬はどうか?
回答 ×禁止です
認められませんとのことでした
だって役員としてきちんと働いているのですか?と聞かれたときに
なんと答えますか?いえいえ大丈夫給与払ってるだけですから
そんな風には答えられませんよね
そうなると役員として仕事してますってことになって
ほら・・・バイトになってしまいます

あっもちろん休日に実家の病院を手伝って診療っていうのもダメですよ
だってそこは本学の研修先になっていませんし
場合によっては指導医不在での診療行為ですから
それこそ医師法に抵触します

つまり
研修医の研修環境としてなんとかサポートしたいという親御さんの気持ちはわかりますが
よくよく研修制度の主旨をご理解くださいってことなんですね

平成22年度臨床研修について説明会より解説

2009-06-22 23:34:11 | プログラム解説
お疲れ様です
臨床研修必修は医師法で定められたものですから
ちゃんと省令や通知の一部改正が行われます

今回はその説明会よりポイントと思うところをお伝えします


まずなぜ今回の見直しがなされたのか?
その趣旨は・・・・・
臨床研修の必修化が導入されてから
研修医が選ぶ将来のキャリア形成に必ずしもうまく連動していない部分があり
大学病院の医師派遣機能が低下して医師不足が顕著化するきっかけとなった
などという指摘があったことから
研修医の将来のキャリア形成にスムーズにつながり
大学病院などの医師派遣機能を強化する
研修の質のますますの向上を図るという観点から
見直しに至ったとなっています

もちろんこの見直しにおいては
省令や通知の改正を行うことから
有識者で構成される見直し検討会を設けて
21年2月にまとめられた案をもとに
アンケートや医学生・研修医・指導医などの意見をもとに議論されたようです
さらにある期間のパブリックコメントを求めて
寄せられた意見をまとめて通知されるに至ったのです


つまり
この見直しによって期待されることは
まずは研修医が自己のキャリアデザインを目指す研修がなされること
そして
医師の診療科における偏在と地域の医師の偏在も少なくできるのでは?
ということですが・・・・・
おそらく
医学生に向けてこの点をもっと強調して解説するほうがいいように思います
現実に本学の研修医に研修スケジュールの解説を行うときにも
また研修スケジュールを立てるときにも
かなり悩みでいるように感じるからです

聖マリではすでに4年生や5年生のうちに解説していますが
5年生や場合によっては4年生くらいのうちに
マッチング制度や研修必修化の解説をしておくことが
自分の将来を意識させるためにもいいのではと感じてます

さてさて
研修スケジュールにおいてはブログ内でも解説していますが
必修診療科は内科・救急・地域医療となっていますが
この地域医療についてもこの見直しによって
僻地医療か地域医療を研修するようになっています

これまでの地域医療では介護老人福祉施設など老人保健医療や
保健所などの地域保健の現場も研修先として選べましたが
平成22年度からは選べなくなります
もちろん必修とする研修プログラムもできますが
地域医療としての必修にはならなくなりました
ここは注意ポイントですね
だから
へき地医療や開業医などの地域医療での研修を
必ず1か月以上行うことになったわけです

注意すべきポイントとしては外科と精神科でしょう
研修到達目標には外科症例を1例以上経験して
症例レポート提出とありますし
精神科の認知症なども経験すべき疾患として挙げられていますから
これをどう経験させるか
きちんと考えられた研修スケジュールを組めるような
そんな研修プログラムであることが求められたわけです
ところが
実際には診療科や地域の医師の偏在を意識しすぎると
どうしても研修途中からのある診療科に偏った研修となり
外科や精神科疾患などが経験できない可能性も出てきます

やっぱり研修到達目標を意識した研修ができるのか
見極める目を医学生に持たせなければいけませんね

そういえばこれまで単独型とか管理型とよばれていた臨床研修病院は
基幹型臨床研修病院という名称に変わりました
なので
聖マリアンナ医科大学病院も基幹型病院となります
もちろん西部病院や多摩病院はこれまで通り協力型です

ちょっとかわいそうなのは
今年はじめて大学病院のみに試験的に設けられた重点プログラム
外科重点プログラムや
産婦人科や小児科重点プログラムというのが
まだこの4月に始まったばかりなのに
平成22年度からなくなったということ
このプログラムの研修医については
年度ごと調査対象であり報告義務を残したまま
同じような研修スケジュールを組める平成22年度からは
なんの報告義務もないというちょっとした混乱状態


あとね・・・・・
指導医について
昨年4月より指導医WSを終えているものが指導医としてされたわけなんですが
実は内科・外科・小児科・産婦人科そして精神科においてのみ
必ず指導医がいることとなっているんですね
ん?
平成22年度からは内科・救急・地域医療が必修なんだから
この3つの診療科ではいるべきでは?なんて思っちゃったわけです

でもご安心ください
本学聖マリアンナ医科大学は全国一指導医が多い研修病院
もちろん地域医療の先生方も
指導医WSに参加されて指導医バッチを取得されていますから
本学では少なくとも指導における問題はあり得ません
ヴイ~

などなど
ちょっと細かい点までご紹介しましたが
これから多くの臨床研修病院で研修プログラムがupされていくでしょう


どうぞこの点を注意してみてみてくださいね

ちなみに
ここが最大のポイントですが
すべての研修プログラムにおいて
その募集研修医数は決定されていません
あくまで8月下旬に厚労省より募集定員の見直しが行われて
それぞれの病院における定員が決まります
本学も含めて募集数は決定されたものではありませんから
注意してくださいませ

ということは
8月過ぎてから最終的な募集定員を各自で行う必要性があるということです


もちろん本学においては
見直しで定員数が変わる場合は速やかに公開します
大丈夫だと信じてますけどね~
祈っててください

研修スケジュール公開始まりました!

2009-06-11 11:49:35 | プログラム解説
大変お待たせいたしました
平成22年度聖マリアンナ医科大学病院群研修プログラムの公開が始まりました

もちろん研修プログラムのダウンロード
もできます
ぜひぜひ手にとってお読み下さい
数多くある研修プログラムと比較してみてくださいきっと満足できる内容だと思います


研修管理・運営組織・研修内容
研修スケジュールがダウンロードできます
それ以外の研修プログラムは平成21年度と同じです
研修到達目標などは平成21年度からダウンロードしてください

ダウンロードには
IDとパスワードが必要です
IDとパスワードは事前登録が必要です
まだお持ちでない方は登録フォームからアクセスしてください

臨床研修病院を選ぶポイント 番外編

2009-06-11 09:19:58 | プログラム解説
もう世間は梅雨入りらしいですが
あっという間の2ヶ月
臨床研修制度がはじまってもうまる5年が経って
世間の医学生も臨床研修病院もすっかり定着したのかと思いきや
まだまだ誤解や錯覚もあるようで

指導医の中には十分にこの制度の意義を理解しないまま
指導医WSに出てお免状ももらっても
それはその日一日のみで
実際の指導には生かし切れない方々もいる

一方で医学生諸君は?
何しろ今は卒業に向けての準備と国家試験対策
もちろん1学期の間に短期に研修できる大学の医学生諸君は
それぞれの思いを胸に実習中
5年生諸君は今は病棟実習で
夏期休暇中にどこで見学を兼ねて研修しようかって考えてる
いや~もちろん東医体・西医体に向かって練習中ってやつもいるでしょうが

でもいずれ選ばなきゃ行けない

でも・・・・・
先日相談にきた研修医は
「友人にいい病院だと言われ一緒にマッチングで行きました」
「救急病院だと言われたのに看板だけ」
「実際には夜間も指導医もいないので患者の診察もできず」
「もちろんローテーションも言われるままで雑用だけ」
「そして後期研修も思うようにできなくて」
と悲惨な医師生活

研修評価は受けていたのかな~?
「臨床研修の到達目標は知ってましたがちゃんと見たことない」
「指導医の先生たちも知らなかったのでは?」
だから修了書はあるけど研修記録はないって

これじゃ~あんまりだ~研修医が孤独すぎる

おい!おまえ!それはほんの一握りだ!と
おしかりのお言葉があるかも知れませんが
ひねくれものの僕は言いたい

冗談じゃない!その一握りの研修医も大事な医師なんだ!


だから病院と臨床指導医を選ぶポイント
番外編
 研修医募集数に必ず予定と明記してあるか?
いいですか今公開されている研修プログラムは
これから審査を受けるものです
厚労省からの事前説明会では募集に際して
研修医募集数には必ず予定と明記するよう指導されています
それがないということは
あまりにも研修医を集めたいという病院の気持ちが優先
研修医を養成するという決意とは異なる
ひねくれ者の僕にはそんなメッセージに見えちゃいます

今回の見直しで変わる研修プログラムのポイントは地域医療1ヶ月と救急3ヶ月
内科系の研修で診療技術を修得したいって気持ちはよくわかります
でもそこは大きく差は出ないでしょう
ポイントとなるのは
初診外来が可能な救急での3ヶ月
そして僻地医療や開業医などを活用した地域医療の1ヶ月
ここで大きく研修生活に影響を与えると思います
ここに特色がないとなるとちょっとなイメージ

選択必修診療科の研修を見比べること
最大ともいえるポイント
外科系の研修をどのように扱っているか?
麻酔科・外科系研修診療科の選択期間や選べる外科診療科の自由度はどうか?
その病院がどう考えているのか見えてきます

そしてやっぱりここは外せないポイント
診療科ごとの研修到達目標もしくはその病院での修得目標が明記されてるか?
そもそも研修到達目標があるわけですから
これを2年間で達成できてたかを病院ごとに評価して
研修修了書が交付されるわけです
もちろん病院ごとにこれをもとに厚労省に申請して
医籍登録に登録されるのです
その研修記録は5年間保管されなければいけません
意地悪なボクは今年研修修了した研修医の記録を見せてくださいって
言っちゃうかも

研修医の先生の経験談は大事!でも偏った勧誘には気をつける
そこの研修医の先生に会うことができるなら
必ずその病院の欠点を聞くこと
欠点がないはずない
強いて言うとどこですか?
そこが言えるということは安心していい

最後に
病院の表玄関などに研修病院であることが明記されている?
研修医が守られているかって指標にもなると思います

このほか
指導医がすぐにわかる工夫をしているか?たとえば本学のようなバッチとか
事務職や看護職のひとに聞いちゃうのもいいし
やっぱりキャリアデザインのこととか聞かれない病院は要注意

たとえ有名な研修病院でもそういう視点で見に行ってみてはどうでしょう?
意外なところが見えるかも

もちろんそれでもそこがいいと思えば
きっとそれでいいんですよあなたにとってベスト

住めば都・・・・ね



平成22年度聖マリアンナ医科大学病院群臨床研修プログラム

2009-06-10 19:33:40 | プログラム解説
平成22年度聖マリアンナ医科大学病院群
初期臨床研修プログラムべーた版

もうすぐ臨床研修センターHP上でもdownloadできるようになりますのでお待ちを~

本当はスケジュール表でお見せしたいのですが
なかなかサイズの調整ができず
ご迷惑をおかけしています

実物はぜひ臨床研修センターHPでupされるのをお待ち下さい

というわけでここでお示しするのはべーた版です
ぜひお読みいただき皆さんのご意見ご質問をコメントでお待ちします

もしすてきなご指摘がいただければ
すぐに対応させていただきます

注:今後厚労省にプログラムを提出したのち正式なプログラムとなります

平成22年度プログラムも3つの臨床研修病院ごとに!
平成21年度好評だった3つの臨床研修病院ごとの研修スタイルは今年度も変わりません!
横浜の救急医療を支える横浜市西部病院で最前線の救急医療現場で研修してみませんか?忙しいながら満足感の得られるその現場はきっとその後の皆さんのキャリアデザインに大きく影響することと思います
川崎一の救急外来数を誇る川崎市立多摩病院そこで皆さんも一次・二次救急医療で力をつけませんか?多摩病院の小児救急医療や総合的な内科診療そして24時間・365日の意識障害や心疾患対応はきっとあなたの実力upになること間違いなし
そして何よりも大学病院でありながら常に救急医療を地域に貢献する医療を提供している聖マリアンナ医科大学病院本院であなたも研修してみませんか?
昨年度人気の3つの研修プログラムが今年はさらにバージョンアップしています

すべての研修診療科で選択の自由度が広がっています!
今度の見直しによって必修研修診療科は内科3ヶ月・救急3ヶ月
さらに2年次に地域医療を1ヶ月
残りの研修期間はすべて選ぶことができます
もちろん研修する期間も選べるのでその組み合わせは皆さん次第
これまで提供してきた研修スケジュールにまったく同じものはありません
そんなことが可能なの?
はい!それが自慢です

たとえば
内科専門医を目指したいキミ
ここなら最大9診療科で18ヶ月の内科研修も実現可能!
外科系専門医を目指したいキミ
内科6ヶ月を研修しても
その後の選択必修期間も利用すれば
7診療科で最大13ヶ月の研修が可能となるはず
ね~魅力的でしょ?
もちろんそれぞれキャリアデザインに合わせて
いろいろな組み合わせが可能なんです
多くの臨床研修病院で同じようなスタイルになるでしょうが
大事なのは研修における指導体制を保ったまま
研修医の経験数や評価フィードバック体制を整えてってことになると
これが大変なんです
そこのバランスはこれまでの経験を評価システムが左右する
そう
それこそが我が聖マリのもっとも得意とするところ
お任せ下さい

研修プログラム聖マリには小児科医・産婦人科医養成プログラムがあらたに登場!
平成22年度の目玉はこちら
地域・全国で不足している小児科医・産婦人科医を養成するのか
このプログラム
決して偏った研修ではなく内科や救急医療もしっかり学べるその研修環境は
きっと皆さんの小児科医・産婦人科医になる夢の実現を
より確かなものにしてくれるはず

などなどすぐにはご紹介できないほど中身が濃い

それぞれの3つの施設にプログラムが用意されていますので
ゆっくりこのblogでご紹介していきたいと思います

ご期待下さい

多摩病院研修ニュース ~研修最初の面談~

2009-05-24 10:34:29 | プログラム解説
研修医の皆さん!
ちゃんと形成的にfeedback受けていますか?


ちゃんと研修の成果エビデンスを残して挟み込んでますか?

記録しておかないと
後期臨床研修になって専門医や認定医を受けるときに
ちょっと苦労しちゃいますよ

多摩病院では
研修医1年目の最初の面談を行いました

ひとりづつ
1ページづつポートフォリオを片手にチェック



自分の経験した症例をもとに
行動目標や経験目標の達成度を確認してみました
ちゃんと研修診療科でローテートし始める前に
その診療科で何を学ぶ予定か指導医の先生に言えた研修医もいれば
ちょっと遠慮して当初の予定とは違う内容になりかけている研修医の先生も・・・
そいつはやばい



全部の症例サマリーにきちんと指導医のサインをもらってるしっかり者もいた
中には形成的に評価してもらったのに
その評価表をまだかえしてもらっていなかったり
遠慮すんなよ~って

中でも感動したのは
これ!



これ何だかわかりますか?
実はこれ
毎日その日に何を修得するのか研修目標を書いた紙なんです

ある指導医の先生と約束したらしい

一日一日必ず達成しようと思う目標を病棟のスタッフに知ってもらいなさい!

研修の最初の日から
毎日その日学びたい事や達成したい目標をこうやって書いて
病棟に貼り出してるんだって
それをナースも助手さんもみんなが見てるんだって

凄い!感動!
それを毎日こなしてる先生も凄い!
そしてそれを指導した先生も凄い!

だからイエ~イ!



いいんじゃないですか~
がんばっとります!

研修到達目標を意識した研修を提供してます

2009-05-15 12:00:00 | プログラム解説
研修到達目標のことが話題になっています
本当はその見直しも必要なんでしょうが
まだその段階にないようなので
研修医も指導医もその達成を意識しないといけないのが
この研修必修化における研修修了判定です

そこで聖マリアンナ医大病院群では
平成16年度・18年度と定期的にそれぞれの診療科で
研修到達目標を確認していただき
それぞれの研修診療科で修得できるものできないものを
きちんと一覧表にして
研修プログラムで示すようにしてきました


今までは
西部病院や多摩病院でも同じ診療科なのでという理由で
同じ一覧表を利用していましたが
やっぱり地域に特性もあって
微妙に違っていることがわかったので
次年度に向けて
西部病院や多摩病院での研修目標の確認をしてもらってます
もちろん多摩病院やほかの病院での
モーニングレクチャーや選択研修プログラムでも
同じようにどのような項目が達成出来るのか
きちんとご紹介しようとしています


ぜひぜひ一度聖マリの研修プログラムを
読んでみてくださいね


臨床研修目標の達成度評価について 

2009-05-10 13:17:11 | プログラム解説
さて昨日までの連休中のアクセス数は・・・・・ちょっと少ないのかな?
でも本当にブログ書き始めたころには
1週間に1000件のアクセスを目標だったので
今はその目標を大きく上回って
ちょ~感激です!

いろんな方々が興味をもってきて下さってることに
本当に心から御礼申し上げますです

では今日は以前にも紹介した
厚労省のHPよりのご案内
臨床研修の到達目標(臨床医としての適性を除く)の達成度の評価についての意見とその解説です
まずはこんな意見
回具体的に触れられていない経験項目の必須条件について明確な修了要件の説明をお願いします
「~が望ましい」等の表現部分についての補足説明を含む)その具体例として、
1.経験すべき症例に関しては、88項目のうち70%以上となっているが、組合せ等は無条件で62項目以上を経験すればよいのか?
2.特定の症状・疾患に関して30件、外科で1件、CPCで1件の計32件のレポートが求められているが、これはすべて必須なのか?

それに関する解説がこれ
1については、経験が求められる疾患・病態88項目のうち、
(1)A疾患とされている10項目については、必ず入院患者を受け持ち、症例レポートを提出する必要があり、
(2)B疾患とされている38項目は、必ず外来診療又は受け持ち入院患者で自ら経験する必要があり、
(3)(1)(2)以外で14項目以上を経験する必要があります。
2については、お考えのとおりです。


ま~その通りデスヨね
聖マリアンナ医科大学では明確にそのことを最初のオリエンテーションで説明
もちろん本学で研修している研修医はそのことは十分に理解してます
だから研修途中でもちゃんと自分で計画的に研修してます
はい

さて次の意見は・・・・
(研修において)達成度は、研修医の能力だけによるものではないので、今後の後期研修で、確実に達成できれば、研修修了(予定)としてもよいものと考えるがいかがか?
これについてははっきりとこのように解説されてます
医師法に基づく臨床研修の修了基準であり、それに続くいわゆる後期研修をも考慮することは矛盾しています。臨床研修の目標は2年間の研修プログラムにより達成することが前提であり、達成できなければ期間を延長してでも修了させる必要があります。

つまりちゃんと計画的に臨床研修を修了させよ!
ということそりゃそうだ・・・・そう思うヨ

そしてこいつは非常に問題となる意見
研修病院はあくまで2年間の研修を修了認定できるかどうかの判断のみをするべきで、臨床医としての適性の有無を研修病院に判断させるのは無理があるのではと考える。指導・教育をしたにもかかわらず改善が無く「研修医が医療の安全を確保できない、患者に不安を与える」場合には、「到達目標を達成していない」の判断を下すのみにとどめ、未修了の理由の詳細として「研修医が医療の安全を確保できない、患者に不安を与える」と記入すべきと考える。その上で、当該研修医から研修継続の要望があった場合は、厚生労働省が再教育を行い、臨床医としての適性を判断するべきだと思いますが・・・・どうでしょう?
う~ん聖マリアンナ医科大学でもいろいろ考えています
それについてはこのような解説がされてました
現行制度においては、医師としての人格涵養を基本理念に掲げ、到達目標にも医療人として必要な基本姿勢や態度を行動目標に設定しており、研修プログラムにおいてこれらを身に付ける研修が当然含まれているはずです。すなわち、臨床医としての適性の評価とは、到達目標の達成度の評価に含まれるものであり、当然臨床研修病院が判断すべきものです。ただし、単独の臨床研修病院において判断することは非常に困難なので、原則として少なくとも複数の臨床研修病院における臨床研修を経た後に評価を行うことが望ましいとしています。
 医師臨床研修部会でも議論になりましたが、筆記試験とは異なり、研修医の到達度等を正確に把握・評価できるのは臨床研修病院しかないという結論でした。したがって、地方厚生局は行政としての立場から相談に対応し、適宜、助言・指導等を行うものであり、臨床医としての適性の判断を行うものではありません。


実はこのあとかなりこのことに関してやり取りがなされています

そこで
個人的な意見です
あくまで個人的な意見なので誤解しないで下さい
まず『臨床医としての適正』とは何を示すのか?
まだ研修始まったばかりの最初の2年間
ここでレッテルを貼られてしまう?どうなんでしょう

これは医師国家試験を受験させる前の
卒前医学教育そこからの継続した問題だと感じてます
現状では進級判定試験=評価により十分な正しいフィードバックがなされていない
そんな気がしてます
つまり一度もちゃんと成長を促していない誤解して成長してきた
だとしたら・・・・・・ネ
もちろんこれは決して特定の大学を示すものではありません
そのために医学教育現場ではいろんな議論がなされているのですから
今もなお課題だと思います

そうなると臨床研修病院側としては
ちょっと意地悪な言い方をすれば
マッチングの試験の段階受入れの段階で見抜くしかありません
でもこれも難しいでしょうネ

だって医学部受験においては
予備校が彼ら彼女たちの学力に見合った偏差値で医学部を受験させているのであり
その医学部の校風や建学の精神を本当に意識して受験しているかは
甚だ疑問を持たざるを得ない受験生がいますからネ
あらゆる手段で面接のテクニックや小論文の書きかたを伝授しているわけですから

聖マリアンナ医科大学では30分間ひたすら質問しまくりますデス

あなたの目差す医師像とは何ですか?
この2年間でどうなりたいですか?


面白いことに面接評価点=マッチングの評価点はその後のポートフォリオ作成に影響してきます
ポートフォリオを用いて振り返りができているのかそうでないのか
そこに大きく影響していることが判ってきています
そうなると・・・・そうでない研修医には
頻回に面接を行う
ポートフォリオの作成を促すなんて工夫ができる
振り返りは成長を促します
このことはいろんな分野で専門職養成で示されています
つまり個々に個別化の指導につながります
そんな対応をするしかないと思ってます

ある塾の先生が出来の悪い学生の両親にこんなことを言ってました
私たちは教育のプロです!
成績が上がらないのは私たちにも責任があります!
私たちにも教育のプロとしての意地があります!必ず彼にあった勉強法を見つけます
だからお任せ下さい!

これを格好いい~なんて思っちゃうのは変わってますかネ

ははは・・・・また言い過ぎちゃいました

平成22年度聖マリアンナ医科大学病院群臨床研修プログラム

2009-04-23 09:28:44 | プログラム解説
平成22年度聖マリアンナ医科大学病院群
初期臨床研修プログラムべーた版

本当にお待たせいたしました

本当はスケジュール表でお見せしたいのですが
なかなかサイズの調整ができず
ご迷惑をおかけしてしました

まだ調整できずスケジュール表そのものをお見せできませんが
とにかくその内容の一部だけでもお知らせしようと
まずは特色をお伝えしたいと思います

というわけでここでお示しするのはべーた版です
ぜひお読みいただき皆さんのご意見ご質問をコメントでお待ちします

もしすてきなご指摘がいただければ
すぐに対応させていただきます

注:今後厚労省にプログラムを提出したのち正式なプログラムとなります

平成22年度プログラムも3つの臨床研修病院ごとに!
平成21年度好評だった3つの臨床研修病院ごとの研修スタイルは今年度も変わりません!
横浜の救急医療を支える横浜市西部病院で最前線の救急医療現場で研修してみませんか?忙しいながら満足感の得られるその現場はきっとその後の皆さんのキャリアデザインに大きく影響することと思います
川崎一の救急外来数を誇る川崎市立多摩病院そこで皆さんも一次・二次救急医療で力をつけませんか?多摩病院の小児救急医療や総合的な内科診療そして24時間・365日の意識障害や心疾患対応はきっとあなたの実力upになること間違いなし
そして何よりも大学病院でありながら常に救急医療を地域に貢献する医療を提供している聖マリアンナ医科大学病院本院であなたも研修してみませんか?
昨年度人気の3つの研修プログラムが今年はさらにバージョンアップしています

すべての研修診療科で選択の自由度が広がっています!
今度の見直しによって必修研修診療科は内科3ヶ月・救急3ヶ月
さらに2年次に地域医療を1ヶ月
残りの研修期間はすべて選ぶことができます
もちろん研修する期間も選べるのでその組み合わせは皆さん次第
これまで提供してきた研修スケジュールにまったく同じものはありません
そんなことが可能なの?
はい!それが自慢です

たとえば
内科専門医を目指したいキミ
ここなら最大9診療科で18ヶ月の内科研修も実現可能!
外科系専門医を目指したいキミ
内科6ヶ月を研修しても
その後の選択必修期間も利用すれば
7診療科で最大13ヶ月の研修が可能となるはず
ね~魅力的でしょ?
もちろんそれぞれキャリアデザインに合わせて
いろいろな組み合わせが可能なんです
多くの臨床研修病院で同じようなスタイルになるでしょうが
大事なのは研修における指導体制を保ったまま
研修医の経験数や評価フィードバック体制を整えてってことになると
これが大変なんです
そこのバランスはこれまでの経験を評価システムが左右する
そう
それこそが我が聖マリのもっとも得意とするところ
お任せ下さい

研修プログラム聖マリには小児科医・産婦人科医養成プログラムがあらたに登場!
平成22年度の目玉はこちら
地域・全国で不足している小児科医・産婦人科医を養成するのか
このプログラム
決して偏った研修ではなく内科や救急医療もしっかり学べるその研修環境は
きっと皆さんの小児科医・産婦人科医になる夢の実現を
より確かなものにしてくれるはず

などなどすぐにはご紹介できないほど中身が濃い

それぞれの3つの施設にプログラムが用意されていますので
ゆっくりこのblogでご紹介していきたいと思います

ご期待下さい

平成22年度研修プログラム事前公開!

2009-03-30 23:59:15 | プログラム解説
お待たせしました!
平成22年度臨床研修プログラムをもうすぐ公開しま~す

聖マリアンナ医科大学病院群の臨床研修プログラムの特色
とにかく研修スケジュールの自由度が高い!
さらに
その研修内容が非常に充実している!
そして
その研修修了におけるポートフォリオ評価の確かさ!

聖マリアンナ医科大学本院・横浜市西部病院・川崎市多摩病院での特色ある研修
さらに研修到達目標を意識した多彩な選択研修プログラム

とにかく盛りだくさんです

最終的な研修プログラムはいつもながら分厚いものなのでマッチしたところで配送となりますが
簡易版研修プログラムは5月上旬には印刷してお送りできると思っています

え~そこまで待てない!
という声にお応えして

このブログ上で研修スケジュールだけでも事前公開しちゃいます!


というわけで
4月6日月曜日に公開します