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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

病院見学お待ちしています!

聖マリアンナ医科大学病院群では、いつでも医学生や研修医の皆様の病院見学を受け付けています。 聖マリアンナ医科大学病院・横浜市西部病院・川崎市立多摩病院で病院見学できます。 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターHPもしくは 臨床研修blog内の記事をお読み下さい。 お待ちしています!

後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

平成23年度研修スケジュール決まりました~!

2010-03-11 21:41:53 | プログラム解説
お待たせしました!
平成23年度臨床研修プログラムの概要が決定

聖マリアンナ医科大学病院群の臨床研修プログラムの特色
とにかく研修スケジュールの自由度が高い!
さらに
その研修内容が非常に充実している!
そして
その研修修了におけるポートフォリオ評価の確かさ!

聖マリアンナ医科大学本院・横浜市西部病院・川崎市多摩病院での特色ある研修
さらに研修到達目標を意識した多彩な選択研修プログラム
しかも平成23年度は小児・新生児研修プログラムと産婦人科プログラムが別枠になり
一般研修プログラムでの募集数はこれまで通りの69名にできます
ということは
ちょっとうれしいですよね

とにかく盛りだくさんです

最終的な研修プログラムはいつもながら分厚いものなのでマッチしたところで配送となりますが
簡易版研修プログラムは6月上旬には印刷して希望される方にお渡しできると思っています

え~そこまで待てない!
という声にお応えして

このブログ上で研修スケジュールだけでも事前公開しちゃいます!


というわけで
4月になったら公開しますでのお楽しみに

研修修了判定終わりました

2010-03-10 20:33:30 | プログラム解説
今年も無事研修修了判定が終わりました
本学ではそれぞれの臨床研修協力施設の先生だけではなく
看護部や薬剤部そして事務職も含め
さらに第三者として有識者を複数名加えた臨床研修管理委員会を開催して
読み込まれたポートフォリオをさらに見ていただきながら
最終的に研修修了判定とベストレジデント賞など各賞の受賞者を決めていきます

今年も無事研修修了判定を終え
さらにはベストレジデント賞も決まりました

みな異口同音に『ポートフォリオ』の質の高さに驚きながら
ますます臨床研修が充実していく様子に今後がますます楽しみとのコメントをいただきました

それに
結構このブログも読んでいただけているようで
ちょっと緊張してしまった次第です

土曜日に行われたBSLの医学生に向けた
研修医による研修報告会の様子もまたご報告させていただきます

それにしてもこのような第三者を含めた研修管理委員会を施設外で開催しながら
きちんと修了判定を行っているって実はあまり知られていないようです
ちょっと残念

大学の入学式や説明会なんかで本学の研修の質の高さをもって宣伝してくれないかな~
ね~ね~

研修プログラムの特集 ~専門診療能力を身に付けるために~

2010-02-21 23:31:25 | プログラム解説
患者の診療を行いながら学ぶということが臨床における教育においてもっとも重要
それが卒前のBSLであろうが卒後の初期臨床研修だろうが同じこと
まして後期臨床研修としてさらに専門性を高めようろすれば当たり前のこと
医学教育の核心とも言えるこの教育的手法は積極的に取り入れられるようになりました


だから医学部のかなり低学年でも積極的に臨床の場で学ばせようとするわけですネ
卒後つまり初期臨床研修では「仕事をしながら業務をこなしながら」
on the jobなのです
研修医には研修としての学習者の立場がありながら労働性も認められているわけです
個人的には自分もまだまだ手術手技を磨きたい学びたい学習者だ~と言いたいとこですが
だからといって訴えたところで患者さんも周囲の同僚も後輩も
何言ってんですか~    そうね~

もし違いがあるとすれば
ある程度自分で方向づけができ自分で問題解決できるようになった能力を身に付けたとき
医師として独り立ちのような気がします
ボク個人がこれからは一人で考え責任が生じるぞってより一層気合いが入ったのは
その年たった一人専門医試験に合格したとき
そして翌年救命センターの専属指導医としてはじめて病棟を任せれた時だったと思います
え~とたしか卒後8年目でした

このころ救命救急センターのドキュメンタリー番組が流行ってて
よく取材されてました
もちろんこの頃は研修医に5泊6日研修を勧めていた張本人です
自分がそういった研修でしたから一生懸命だったんですネ

だから当時の猛者たちには「先生が一番変ったんじゃないですか~」と冷やかされる
そうです・・・・・そう思います
だからこそ臨床の現場で学ぶことは重要だと一番知ってるんです

まず先輩がどうしてるか必死に観察してはあとで手術書や手引書で確認しました
先輩たちが書いた診療録をみては時には師匠の書いた手術記録をこっそりコピーして
あとで調べたりまねして書いたり
一番力になったのはそれを当時のBSLたちや研修医に
こうやんだぞ~なんて真似てるのにさも自分の技のように見せびらかして
(あれ?なんか違う・・・・・やばい・・・・)じゃ!後やってみろ!自分で考えてな!なんてこっそり裏で調べたりして

今思えば現時点でできる能力abilityから
自分で解決できる能力自己指示的学習能力であるcapabilityの修得を自然に行っていたんでしょう
このある一定のサポートのもと安全に医療が実践できる段階をcompetentといいます
実際の診療において・・・・・・・日々の臨床研修の現場において
すべてを教えることは不可能なんです
だからあるレベルに達するまでを修得させればいい
その割り切りが大切なポイントだと思います

おそらくこれまでの日本大げさですね聖マリアンナ医科大学でも
自然とこの臨床現場にいる教育的手法の流れが受け継がれていたんでしょう
それがある程度その大学ごとに異なっていて医局の伝統的な教育的手法だったのカモ・・・

でもこれではそこに合うのか合わないのかは入局したり所属してからでないとわからない

今までの研修そのものがすべて悪かったヨ~と勝手に告白しているのではありません
ボクはいち早く罪を償ったヨ~などと開き直るのではありません
知ってる方たちは手法は違うけど本質的に言ってることやってることは変ってないと
お気付きのはず・・・・・前述の猛々しい後輩たちは
「でも相変わらずですよね~先生は変らないでください」と
変ったことと変らないことをきちんと理解してくれてます


臨床でどうやって教えたらどうやって指導医は教えていくべきか
学習者である研修医ときにBSLはどう学ぶべきか
経験的に学習を進めていくべきか
ちゃんとこの初期臨床研修に取り入れてきたんです

病棟でも外来でもじっくり考えて患者を受け持って見守られながら自分で考えて行動する場を用意しました

夜間急患センター・・・・・ここでは患者さんも含めて常に振り返りを促されます
夜間急患センター・・・・・長いから夜間急(ヤカンキュウと言います)
外来における教育は大事だとおそらくこれをお読みの方は十分ご存知でしょう
でも心のどこかでは・・・研修医ひとりで大丈夫ですか~?なんかあったらどう責任とるんですか?ってネ
でも自分たちはどうでした?最初にひとりで当直に行ったのはいつでしたか?
そのときのサポートは?あなたたちはどうだったんですか?

はい!ボクは恐ろしかったです!あ・・・・また勝手に抜け駆けで告白してます
というわけで今の夜間急患センターがどれだけ患者さんにも研修医にもいい環境であるか
明確なはずです
実際の研修では「自分で判断しろよ~それくらいできるだろ~」なんて言って
なかなか指導してくれない指導医が世の中にはいると聞きます
ならそんな指導医こそきっと研修医時代にはそんな指導も受けてもらえなかった悲しい過去があるはずです
きっと自分はそうはなるまいと心に誓っていたはずだし
今もそう思ってるはずです
だからこう思ってください
次にはきっと来てくれるはず!今はきっとお忙しいんだ!あとでまた教えてもらおう!!てね

大学病院でありながら
臨床現場での学習と教育はどうあるべきか真剣に考えたらこれしかなかったんです
とにかく最近の研修修了時のアンケートで一番多かった満足度No1の研修は・・・
夜間急患センターでした
さすがに初めのころは一番不評だったようですが・・・・・・突然始めた感がありましたからネ

またまた長くなりましたが
どうでしょう?
昼間病院見学へ来ると夜間急患センターの研修はみる事ができません
土日に研修プログラムの解説を聞きに来てついでに
夜間急患センターを見学するってのも面白いですぜ~旦那!

多摩病院臨床研修ニュース ~研修医の当直帯指導体制・・続けたらこうなった~

2010-02-11 11:09:48 | プログラム解説
いつの間にか毎日のアクセス数は1日300件を超えるようになってます
嬉しい限り

そう言えば西部プログラムと多摩プログラムができて1年
早いですね~あっという間
もうすぐ2年目になった彼らは大学病院での研修となります
頑張って欲しいもんです

さてさて
今日も救急災害医療センターの夜間診察室には
ちゃんと研修医の先生が張り付いています
多摩病院の研修医の当直は救命災害医療センターでの外来研修
もちろん病棟当直もあるけど
これは診療科によって異なります


救急災害医療センターの当直なので
研修医の先生は時間帯を調整して連続勤務にならないように配慮されています

しかも同時刻に複数の研修医がいないように
タイムスケジュールをしっかり組んで

時間的/身体的な負担を軽減しつつ
症例も偏らず無理なく経験すべき疾患・病態・症状を診ることができるように
一人の研修医が十分な指導を受けられるような体制を整えているのです
ね!研修医の労働者と学習者としての立場を考えてるでしょ?

その指導体制ですが
指導医も指導医WSを終えた臨床指導医が複数常駐
救命専門医だけでなく内科医・小児科医・外科医
それに整形外科医と脳神経外科医がそれぞれ24時間365日いるわけで
研修医は常にそれぞれの指導を受けることができる仕組み



指導医の方は研修医がいるとまずは診察して判断できるかどうか
研修医の成長レベルに合わせて
決して無理な指導は行わないように
きっちり日頃より指導を受けていますから

まだ診察もおぼつかないのに
『お前何考えてんだ!これはやったのか?あれは?検査は?で!診断は?』
なんて指導はいっさいないわけです

もちろんこんな指導をしたことがバレると番長の怒りが炸裂します!
最近は冷ややかな口調で
『僕の説明悪かったんですかね~ライムモデルっていうのがあって・・・』
とすぐにフィードバックが始まります
ハイ


『よし!まずちゃんと診察して記録な!』
それができていることを確認できたら
『では何を鑑別にあげたのか記録しておいて』
となる
そうなるとあとは簡単
『自分の考えた疾患を鑑別するのに必要な検査をオーダーしてみて』
そこで検査をオーダーできて初めて
『検査結果を判断して説明してみて』とか
『画像検査の所見を言ってみて』ということになる

この過程で点滴治療や処置の手技を同時に行うので
研修医は自分のレベルで無理せず当直帯をこなしている

もちろんすべてポートフォリオに記録として出力してファイリングしてるから
翌朝自分の担当指導医にみせることができる
そうなると担当指導医はこう切り出す

『せんせ!昨日はお疲れさん!』
『どれ?どんな患者さんを診察したのかそのポイントを説明してみて』
『なるほど!せんせ~はこの患者さんでできたことできなかったことは何?』
『よし!なら今度のとうちょくではどうしようと思ってる?』

この繰り返し

じつは指導医の方はっていうとあまり面倒ではない
逆に自分が担当した研修医は
『あの日当直の指導医A先生に指導を受けましたからできます!』
って感じなので誇りをもって教えるわけ

指導医も型に見える評価につながるので
結構いい仕組みだと思ってます


このような研修をずっとしてきた彼らはきっと自信もつけたでしょう
夜間救急での診療は『研修』より『労働』と受け止められやすい
でも彼らは口々に言います
『2年目もここで外来研修できないですか?』
う~ん嬉しいけどね~
大学にも夜間急外来研修はあるのでそこで違った視点で研修を続けましょう

さ~もうすぐ国家試験
みんな合格しろよ~!

臨床研修目標の達成度評価について 

2010-01-22 20:32:38 | プログラム解説
今日は以前にも紹介した
厚労省のHPよりのご案内
臨床研修の到達目標(臨床医としての適性を除く)の達成度の評価についての意見とその解説です
まずはこんな意見
回具体的に触れられていない経験項目の必須条件について明確な修了要件の説明をお願いします
「~が望ましい」等の表現部分についての補足説明を含む)その具体例として、
1.経験すべき症例に関しては、88項目のうち70%以上となっているが、組合せ等は無条件で62項目以上を経験すればよいのか?
2.特定の症状・疾患に関して30件、外科で1件、CPCで1件の計32件のレポートが求められているが、これはすべて必須なのか?

それに関する解説がこれ
1については、経験が求められる疾患・病態88項目のうち、
(1)A疾患とされている10項目については、必ず入院患者を受け持ち、症例レポートを提出する必要があり、
(2)B疾患とされている38項目は、必ず外来診療又は受け持ち入院患者で自ら経験する必要があり、
(3)(1)(2)以外で14項目以上を経験する必要があります。
2については、お考えのとおりです。


ま~その通りデスヨね
聖マリアンナ医科大学では明確にそのことを最初のオリエンテーションで説明
もちろん本学で研修している研修医はそのことは十分に理解してます
だから研修途中でもちゃんと自分で計画的に研修してます
はい

さて次の意見は・・・・
(研修において)達成度は、研修医の能力だけによるものではないので、今後の後期研修で、確実に達成できれば、研修修了(予定)としてもよいものと考えるがいかがか?
これについてははっきりとこのように解説されてます
医師法に基づく臨床研修の修了基準であり、それに続くいわゆる後期研修をも考慮することは矛盾しています。臨床研修の目標は2年間の研修プログラムにより達成することが前提であり、達成できなければ期間を延長してでも修了させる必要があります。

つまりちゃんと計画的に臨床研修を修了させよ!
ということそりゃそうだ・・・・そう思うヨ

そしてこいつは非常に問題となる意見
研修病院はあくまで2年間の研修を修了認定できるかどうかの判断のみをするべきで、臨床医としての適性の有無を研修病院に判断させるのは無理があるのではと考える。指導・教育をしたにもかかわらず改善が無く「研修医が医療の安全を確保できない、患者に不安を与える」場合には、「到達目標を達成していない」の判断を下すのみにとどめ、未修了の理由の詳細として「研修医が医療の安全を確保できない、患者に不安を与える」と記入すべきと考える。その上で、当該研修医から研修継続の要望があった場合は、厚生労働省が再教育を行い、臨床医としての適性を判断するべきだと思いますが・・・・どうでしょう?
う~ん聖マリアンナ医科大学でもいろいろ考えています
それについてはこのような解説がされてました
現行制度においては、医師としての人格涵養を基本理念に掲げ、到達目標にも医療人として必要な基本姿勢や態度を行動目標に設定しており、研修プログラムにおいてこれらを身に付ける研修が当然含まれているはずです。すなわち、臨床医としての適性の評価とは、到達目標の達成度の評価に含まれるものであり、当然臨床研修病院が判断すべきものです。ただし、単独の臨床研修病院において判断することは非常に困難なので、原則として少なくとも複数の臨床研修病院における臨床研修を経た後に評価を行うことが望ましいとしています。
 医師臨床研修部会でも議論になりましたが、筆記試験とは異なり、研修医の到達度等を正確に把握・評価できるのは臨床研修病院しかないという結論でした。したがって、地方厚生局は行政としての立場から相談に対応し、適宜、助言・指導等を行うものであり、臨床医としての適性の判断を行うものではありません。


実はこのあとかなりこのことに関してやり取りがなされています

そこで
個人的な意見です
あくまで個人的な意見なので誤解しないで下さい
まず『臨床医としての適正』とは何を示すのか?
まだ研修始まったばかりの最初の2年間
ここでレッテルを貼られてしまう?どうなんでしょう

これは医師国家試験を受験させる前の
卒前医学教育そこからの継続した問題だと感じてます
現状では進級判定試験=評価により十分な正しいフィードバックがなされていない
そんな気がしてます
つまり一度もちゃんと成長を促していない誤解して成長してきた
だとしたら・・・・・・ネ
もちろんこれは決して特定の大学を示すものではありません
そのために医学教育現場ではいろんな議論がなされているのですから
今もなお課題だと思います

そうなると臨床研修病院側としては
ちょっと意地悪な言い方をすれば
マッチングの試験の段階受入れの段階で見抜くしかありません
でもこれも難しいでしょうネ

だって医学部受験においては
予備校が彼ら彼女たちの学力に見合った偏差値で医学部を受験させているのであり
その医学部の校風や建学の精神を本当に意識して受験しているかは
甚だ疑問を持たざるを得ない受験生がいますからネ
あらゆる手段で面接のテクニックや小論文の書きかたを伝授しているわけですから

聖マリアンナ医科大学では30分間ひたすら質問しまくりますデス

あなたの目差す医師像とは何ですか?
この2年間でどうなりたいですか?


面白いことに面接評価点=マッチングの評価点はその後のポートフォリオ作成に影響してきます
ポートフォリオを用いて振り返りができているのかそうでないのか
そこに大きく影響していることが判ってきています
そうなると・・・・そうでない研修医には
頻回に面接を行う
ポートフォリオの作成を促すなんて工夫ができる
振り返りは成長を促します
このことはいろんな分野で専門職養成で示されています
つまり個々に個別化の指導につながります
そんな対応をするしかないと思ってます

ランチョンレクチャーも必修化か?

2009-11-08 15:02:04 | プログラム解説
聖マリアンナ医科大学の研修プログラムには様々な今日うい区プログラムが用意されています
例えばこれ

研修医に必要な覚えるべきことなど知識の整理にはちょっとしたレクチャーが重要
そこで毎週水曜日昼休み
弁当片手にレクチャーしましょう!って始まったランチョンレクチャー

実は内容が非常にコンパクトでまとまっているので
病院長先生も時々見に行っているらしい

ところが・・・・・・
最近どうも出席率が悪いらしい

臨床指導医WSでは知識の整理を促す最適な手法として
ミニレクチャーや少人数性のディスカッションが必ず研修の内容に入ってくる
臨床指導医なら知ってる事実
なのに実際の研修では・・・・・
『患者さんをおいて勉強?』なんて冷たい視線を浴びながら出席はできない?との一部研修医の先生のコメントもあり
もう一度なぜレクチャーが必要なのか?って
みんなで学習者である研修医の視点で考え直してみようって
病院長先生からのコメント
今後は水曜日昼休みのランチョンレクチャーの参加者を確認して下さい!

これはプログラム責任者として
本当に研修医の皆様にお詫びしなければいけません
教育プログラムの充実が本学の研修の特色だッたわけですから
それを臨床の忙しさを言い訳にして研修医の先生方の権利を奪うようなことがあってはいけません

あらためて本当にごめんなさい
今後はきちんと出席できるようにそれぞれの研修診療科に周知徹底しますから
どうぞ安心して出席して下さいね

みんなでお待ちしています

アンマッチになったらどうしよう・・・・?

2009-10-15 10:51:47 | プログラム解説
『アンマッチになったらどうすればいいんですか?』

そうですね~・・・・・まずは取りあえずすぐに聖マリアンナ医科大学臨床研修センターに駆け込みましょう

すでに現時点でマッチング締切りまでに面接をしている病院のリストも出ているくらい
今年は微妙な情勢です


いろいろ制度が変わってダム工事じゃないけど
このマッチングも凍結って言われたらどうしようって思ってました

とにかく
アンマッチになったら臨床研修センターの事務局にお問い合わせ・ご相談下さい
すぐに専門スタッフが対応してくれるはずです


研修プログラムの特集 ~専門診療能力を身に付けるために~

2009-10-05 22:32:18 | プログラム解説
患者の診療を行いながら学ぶということが臨床における教育においてもっとも重要
それが卒前のBSLであろうが卒後の初期臨床研修だろうが同じこと
まして後期臨床研修としてさらに専門性を高めようろすれば当たり前のこと
医学教育の核心とも言えるこの教育的手法は積極的に取り入れられるようになりました


だから医学部のかなり低学年でも積極的に臨床の場で学ばせようとするわけですネ
卒後つまり初期臨床研修では「仕事をしながら業務をこなしながら」
on the jobなのです
研修医には研修としての学習者の立場がありながら労働性も認められているわけです
個人的には自分もまだまだ手術手技を磨きたい学びたい学習者だ~と言いたいとこですが
だからといって訴えたところで患者さんも周囲の同僚も後輩も
何言ってんですか~    そうね~

もし違いがあるとすれば
ある程度自分で方向づけができ自分で問題解決できるようになった能力を身に付けたとき
医師として独り立ちのような気がします
ボク個人がこれからは一人で考え責任が生じるぞってより一層気合いが入ったのは
その年たった一人専門医試験に合格したとき
そして翌年救命センターの専属指導医としてはじめて病棟を任せれた時だったと思います
え~とたしか卒後8年目でした

このころ救命救急センターのドキュメンタリー番組が流行ってて
よく取材されてました
もちろんこの頃は研修医に5泊6日研修を勧めていた張本人です
自分がそういった研修でしたから一生懸命だったんですネ

だから当時の猛者たちには「先生が一番変ったんじゃないですか~」と冷やかされる
そうです・・・・・そう思います
だからこそ臨床の現場で学ぶことは重要だと一番知ってるんです

まず先輩がどうしてるか必死に観察してはあとで手術書や手引書で確認しました
先輩たちが書いた診療録をみては時には師匠の書いた手術記録をこっそりコピーして
あとで調べたりまねして書いたり
一番力になったのはそれを当時のBSLたちや研修医に
こうやんだぞ~なんて真似てるのにさも自分の技のように見せびらかして
(あれ?なんか違う・・・・・やばい・・・・)じゃ!後やってみろ!自分で考えてな!なんてこっそり裏で調べたりして

今思えば現時点でできる能力abilityから
自分で解決できる能力自己指示的学習能力であるcapabilityの修得を自然に行っていたんでしょう
このある一定のサポートのもと安全に医療が実践できる段階をcompetentといいます
実際の診療において・・・・・・・日々の臨床研修の現場において
すべてを教えることは不可能なんです
だからあるレベルに達するまでを修得させればいい
その割り切りが大切なポイントだと思います

おそらくこれまでの日本大げさですね聖マリアンナ医科大学でも
自然とこの臨床現場にいる教育的手法の流れが受け継がれていたんでしょう
それがある程度その大学ごとに異なっていて医局の伝統的な教育的手法だったのカモ・・・

でもこれではそこに合うのか合わないのかは入局したり所属してからでないとわからない

今までの研修そのものがすべて悪かったヨ~と勝手に告白しているのではありません
ボクはいち早く罪を償ったヨ~などと開き直るのではありません
知ってる方たちは手法は違うけど本質的に言ってることやってることは変ってないと
お気付きのはず・・・・・前述の猛々しい後輩たちは
「でも相変わらずですよね~先生は変らないでください」と
変ったことと変らないことをきちんと理解してくれてます


臨床でどうやって教えたらどうやって指導医は教えていくべきか
学習者である研修医ときにBSLはどう学ぶべきか
経験的に学習を進めていくべきか
ちゃんとこの初期臨床研修に取り入れてきたんです

病棟でも外来でもじっくり考えて患者を受け持って見守られながら自分で考えて行動する場を用意しました

夜間急患センター・・・・・ここでは患者さんも含めて常に振り返りを促されます
夜間急患センター・・・・・長いから夜間急(ヤカンキュウと言います)
外来における教育は大事だとおそらくこれをお読みの方は十分ご存知でしょう
でも心のどこかでは・・・研修医ひとりで大丈夫ですか~?なんかあったらどう責任とるんですか?ってネ
でも自分たちはどうでした?最初にひとりで当直に行ったのはいつでしたか?
そのときのサポートは?あなたたちはどうだったんですか?

はい!ボクは恐ろしかったです!あ・・・・また勝手に抜け駆けで告白してます
というわけで今の夜間急患センターがどれだけ患者さんにも研修医にもいい環境であるか
明確なはずです
実際の研修では「自分で判断しろよ~それくらいできるだろ~」なんて言って
なかなか指導してくれない指導医が世の中にはいると聞きます
ならそんな指導医こそきっと研修医時代にはそんな指導も受けてもらえなかった悲しい過去があるはずです
きっと自分はそうはなるまいと心に誓っていたはずだし
今もそう思ってるはずです
だからこう思ってください
次にはきっと来てくれるはず!今はきっとお忙しいんだ!あとでまた教えてもらおう!!てね

大学病院でありながら
臨床現場での学習と教育はどうあるべきか真剣に考えたらこれしかなかったんです
とにかく最近の研修修了時のアンケートで一番多かった満足度No1の研修は・・・
夜間急患センターでした
さすがに初めのころは一番不評だったようですが・・・・・・突然始めた感がありましたからネ

またまた長くなりましたが
どうでしょう?
昼間病院見学へ来ると夜間急患センターの研修はみる事ができません
土日に研修プログラムの解説を聞きに来てついでに
夜間急患センターを見学するってのも面白いですぜ~旦那!

聖マリアンナ医科大学の研修の特色といえば・・・

2009-07-24 19:46:04 | プログラム解説
久々に臨床研修センターでお茶してたら、
今週日曜日が面接試験だと知り「もう一年経つんだな~」って感じです。
ご無沙汰してます。皆さんお元気ですか?

指導医になって何年か経ちますが、ここ数年受験者数も増えていて良い感じだと思いますが、
とにかく聖マリアンナ医科大学の臨床研修に対する思いは凄いと感じます。
単に研修医数を確保したいということより、何か違う意気込みがあると感じます。

たとえば、
研修プログラムの中でいわゆるローテーションを自由に選べるシステムとか
これは指導医になったときにも聴いて「そこまで優遇する必要があるのか?」と正直思いましたが、
今やこれも研修医だけでなく指導医にも当たり前のことで、
きちんと指導しないと正直医学生に選ばれず研修医がローテーションしてこないので、
正直こちらも一生懸命になるって意味では良い緊張感があります。
あと研修医に将来像をつねに意識させる研修内容だと感じることも凄いですね!
これは僕らにとってちょっと研修医かわいそうだなって思うくらい常に意識させられている印象。
これって研修医に自分の研修に責任をもたせるいい刺激だし、
あのポートフォリオが凄まじい。
正直、自分のころにあれがあったらどうだったんだろう?って思いがありますが、
でも指導医講習会に出て話を聞くと、「なるほどな~ここまで考え尽くされているんだ」と感じたし、
なんでもっとアピールしないんだろう?とさえ感じる実に考えられた研修システムだと思います。

聖マリアンナ医科大学の卒業生だけでなく、他大学出身者でも「凄いですね」と言わせるこのシステムは、
もっと広まるべきだと思います。

最近、研修診療科で研修しながら、内視鏡や超音波検査なんかを独自に選んで研修できるシステムまで創ったと聞きました。
これもいいですよね。
給与もあがってるし、研修宿舎まである。
これなら研修医に定数なければいいのにって思わずマッチングの面接試験がかわいそうになります。

今週末の試験頑張って下さいね。

ちょっと経験から言うと、「やっぱり自分の将来像を見据えて、この聖マリアンナ医科大学病院での研修がどのような意義を持つのか?」ということが、やっぱり大切だということ。
ありきたりの面接官への対応では、ポイント確保できないですよ。頑張ってください。

正直、番長が面接官にあたったら、僕たちでも話せないですね(笑)。

平成22年度臨床研修について説明会より解説

2009-07-18 23:57:01 | プログラム解説
お疲れ様です
臨床研修必修は医師法で定められたものですから
ちゃんと省令や通知の一部改正が行われます

今回はその説明会よりポイントと思うところをお伝えします


まずなぜ今回の見直しがなされたのか?
その趣旨は・・・・・
臨床研修の必修化が導入されてから
研修医が選ぶ将来のキャリア形成に必ずしもうまく連動していない部分があり
大学病院の医師派遣機能が低下して医師不足が顕著化するきっかけとなった
などという指摘があったことから
研修医の将来のキャリア形成にスムーズにつながり
大学病院などの医師派遣機能を強化する
研修の質のますますの向上を図るという観点から
見直しに至ったとなっています

もちろんこの見直しにおいては
省令や通知の改正を行うことから
有識者で構成される見直し検討会を設けて
21年2月にまとめられた案をもとに
アンケートや医学生・研修医・指導医などの意見をもとに議論されたようです
さらにある期間のパブリックコメントを求めて
寄せられた意見をまとめて通知されるに至ったのです


つまり
この見直しによって期待されることは
まずは研修医が自己のキャリアデザインを目指す研修がなされること
そして
医師の診療科における偏在と地域の医師の偏在も少なくできるのでは?
ということですが・・・・・
おそらく
医学生に向けてこの点をもっと強調して解説するほうがいいように思います
現実に本学の研修医に研修スケジュールの解説を行うときにも
また研修スケジュールを立てるときにも
かなり悩みでいるように感じるからです

聖マリではすでに4年生や5年生のうちに解説していますが
5年生や場合によっては4年生くらいのうちに
マッチング制度や研修必修化の解説をしておくことが
自分の将来を意識させるためにもいいのではと感じてます

さてさて
研修スケジュールにおいてはブログ内でも解説していますが
必修診療科は内科・救急・地域医療となっていますが
この地域医療についてもこの見直しによって
僻地医療か地域医療を研修するようになっています

これまでの地域医療では介護老人福祉施設など老人保健医療や
保健所などの地域保健の現場も研修先として選べましたが
平成22年度からは選べなくなります
もちろん必修とする研修プログラムもできますが
地域医療としての必修にはならなくなりました
ここは注意ポイントですね
だから
へき地医療や開業医などの地域医療での研修を
必ず1か月以上行うことになったわけです

注意すべきポイントとしては外科と精神科でしょう
研修到達目標には外科症例を1例以上経験して
症例レポート提出とありますし
精神科の認知症なども経験すべき疾患として挙げられていますから
これをどう経験させるか
きちんと考えられた研修スケジュールを組めるような
そんな研修プログラムであることが求められたわけです
ところが
実際には診療科や地域の医師の偏在を意識しすぎると
どうしても研修途中からのある診療科に偏った研修となり
外科や精神科疾患などが経験できない可能性も出てきます

やっぱり研修到達目標を意識した研修ができるのか
見極める目を医学生に持たせなければいけませんね

そういえばこれまで単独型とか管理型とよばれていた臨床研修病院は
基幹型臨床研修病院という名称に変わりました
なので
聖マリアンナ医科大学病院も基幹型病院となります
もちろん西部病院や多摩病院はこれまで通り協力型です

ちょっとかわいそうなのは
今年はじめて大学病院のみに試験的に設けられた重点プログラム
外科重点プログラムや
産婦人科や小児科重点プログラムというのが
まだこの4月に始まったばかりなのに
平成22年度からなくなったということ
このプログラムの研修医については
年度ごと調査対象であり報告義務を残したまま
同じような研修スケジュールを組める平成22年度からは
なんの報告義務もないというちょっとした混乱状態


あとね・・・・・
指導医について
昨年4月より指導医WSを終えているものが指導医としてされたわけなんですが
実は内科・外科・小児科・産婦人科そして精神科においてのみ
必ず指導医がいることとなっているんですね
ん?
平成22年度からは内科・救急・地域医療が必修なんだから
この3つの診療科ではいるべきでは?なんて思っちゃったわけです

でもご安心ください
本学聖マリアンナ医科大学は全国一指導医が多い研修病院
もちろん地域医療の先生方も
指導医WSに参加されて指導医バッチを取得されていますから
本学では少なくとも指導における問題はあり得ません
ヴイ~

などなど
ちょっと細かい点までご紹介しましたが
これから多くの臨床研修病院で研修プログラムがupされていくでしょう


どうぞこの点を注意してみてみてくださいね

ちなみに
ここが最大のポイントですが
すべての研修プログラムにおいて
その募集研修医数は決定されていません
あくまで8月下旬に厚労省より募集定員の見直しが行われて
それぞれの病院における定員が決まります
本学も含めて募集数は決定されたものではありませんから
注意してくださいませ

ということは
8月過ぎてから最終的な募集定員を各自で行う必要性があるということです


もちろん本学においては
見直しで定員数が変わる場合は速やかに公開します
大丈夫だと信じてますけどね~
祈っててください