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経営 BSC ⑥戦略マップ/BSC実践教本 松原恭司郎

2015年10月29日 | 経営 BSC

第146回記事(2013年5月20日(月)発行)

バランス・スコアカードの本の紹介の3冊目になります。
この本は大変良いと思いますので、難しい内容が多数ありますが、読み込んでいただけたらたいへん力がつくと思います。
先にこの本の<おすすめ点>(良い点)を挙げておきます。
 ・守・破・離の3レベルに分け、基本(守)から実践(破)・応用(離)までを網羅している。
 ・著者のノウハウが惜しげもなく公開されている。(その点はすごいです)
 ・2004年ごろのBSCブーム後のBSCの進歩を反映している(ほとんどの本は、BSCブーム時の出版で改定されていない)。ブームでない今敢えて出版される点に、著者の意気込みが感じられます。

<タイトル>
 松原流 戦略マップ/BSC<バランス・スコアカード>実践教本
<著者>
 松原恭司郎(公認会計士。中央大学専門大学院特任教授。キュー・エム・コンサルティング有限会社取締役社長。BSCフォーラム顧問。)
<出版社>
 
日刊工業新聞社
<定価>
 2200円
<お薦め度>
 
内容を読みこなしてもらうことを条件に、5点満点中4点。
 最後の、応用の部分は読みこなせませんでした。それが-1点の理由です。しかし、たいへん重い内容を読みこなせば、たいそう力のつく本だと思います。
 表紙にも「バランス・カードを極める一冊」とあります。
<参考になった点>など
 <概略>
は、
 戦略マップ+バランス・スコアカード+アクションプラン の3点セットについて記載されています。この3点セットである点が重要です。
 <構成>は、
 「守」の部で基本が、「破」の部で実践が、「離」の部で応用が述べられています。
 <参考になった点>は、
 「極意伝授」のページが多数あり、全ての部分が参考になります。とにかくいっぱいです。その中で特に1つ挙げるとなると、142pの
 「戦略策定はアート(芸術)である」
という点でしょうか。アート(芸術)であると言われるとつくづく難しいと考え込んでしまう部分がありました。
 また、私がそれまでに知らなかったために(認識不足もありますが)大変参考になった点は、
 ・戦略マップにテンプレートがある
 ・戦略目的の数におすすめの数がある
 ・顧客への価値提案に3つのタイプがある
です。さらに、戦略策定関係の情報もいっぱいで、参考になる点が多数です。
 さらに、親しみを持って読めた点はp37他の「戦略キャンバス・バリューカーブ」でしょうか。既に品質管理・TQM関係でQFD(品質機能展開)を知っており、スット頭の中に入ってきました。この部分は、ご存知ない方は飛ばして読まれたら良いのではと思います。
 他の本との<相違点>は、
 ・戦略目標の替わりに戦略目的を使用している
 ・CRSなどの扱いなどで、視点の数は4つを推奨している
 ・戦略キャンバス・バリューカーブについて説明がある
などです。違いが多くあるからこそ (松原流) といえるのです。
 
 
<外観>
 
Photo

                                                   井上三右衛門

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