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ものづくり・工場改善 1年12冊 9月 「くたばれ!ISO」 森田勝

2015年10月17日 | ものづくり・工場改善 1年12冊

(2011年9月12日発行)(次回は2011年9月19日発行予定)

雑談(それともつぶやき?)ですが、ここで書いている本は、いろいろな分野ごとに20冊程度読んでみて、ぜひ皆さんに読んでもらいたいなという本を数冊だけ取捨選択してのせています。たまたまあった本を載せているわけでないので、約1ケ月の期間をかけて、読み込み、読み込み、準備することもあります。それなりにたいへんです。

全体の6回目になります。
年間12冊の中の9月の一冊です。

タイトル:くたばれ!ISO

著者:森田 勝(経歴:ご存じの方も多いと思いますが、月刊誌「工場管理」で「工場運営の光と影」のページを執筆されています。)

出版社:日刊工業新聞社

ここが読みどころ:
皆さんの会社のISOマネジメントはうまく機能していますか、成果は上がっていますか?この本の帯には「ISOは日常業務の役に立つのか?ISOは企業に利益をもたらすのか?その明確な答えがここにある!」とあります。この本のタイトルを見て、実際に読んで、正直にいえば衝撃的でした。だから、この本は、ISOマネジメントがうまくいっていない会社の方にぜひ読んでいただきたい本ですが、読んでもらいたいポイントがかなり多く、「ここ」というポイントを指定するのがむずかしいです。そのため、まず目次を見ていただきます。

目次:
第1章 ISOの取得を目的にするから、ISOのために仕事をするようになってしまうのだ
第2章 ISOは役に立たない。それはマネジメントシステムの中身がないからだ
第3章 必然性があるから文章化がある。それがなければ面倒くさいだけだ。
第4章 不必要なものを管理してもしょうがない。帳票でプロセスを一元管理するのだ!
第5章 ISOで価値観が固定されてしまったら、経営改善のツールとはならない
第6章 経過でなく、結果に焦点を当てれば、ISOの効果的な運用ができる
第7章 会社の方向性を整理するためにも品質と環境の統合マニュアルは必要だ
第8章 審査時に言われぱなしではダメ!もっと議論を深めよう

ここが読みどころ(続き):
目次を読んでいただいていかがでしたか。衝撃を受けられた方、思い当たることがある方はぜひこの本を読んでください。

内容:
タイトルに「くたばれ!」と入っている衝撃的なタイトルの本ですが、ISOを攻撃する内容ではなく、ISOをうまく使って、経営改善・工場改善をしていこうという本です。

内容も、代表的な項目のみを並べるだけにさせていただきます。
問題点例
①管理責任者が規格要求の勉強に熱心だと、頭でっかちのシステムになってしまう
②まず要求事項ありきでは、その会社に合ったマネジメントシステムは構築できっこない
③規格の順番にそって構成したマニュアルでは、自社の特徴を生かしたマネジメントシステムにはならない
④100点満点のシステムをつくろうとするから、ISOのために仕事をするようになってしまう
⑤ISOは自己増殖する
改善の方向性
⑥せっかくお金を払うのだから、企業にとって役に立つISOにしなければ損
⑦ISOの強制力を、組織と改善力の強化に活かせ
⑧ISOを経営改善のツールと考えれば、こんなにもすぐれた側面がいっぱいある。
出発点
⑨本当に役立つISOにするためには、プロセスの整理と改善からスタートする

ページ数:227p

価格:1500円

表紙:


                                                 井上三右衛門

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