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ものづくり・工場改善 1年12冊 11月 「実践!5Sの定着化」 高原昭男

2015年10月19日 | ものづくり・工場改善 1年12冊

(2011年11月7日発行)(次回発行11月14日予定)

今回は、ものづくり・工場改善の8回目になります。前回の吉原靖彦先生の5Sの本に続き、今回は高原昭男先生の「実践!5Sの定着」です。タイトルにあるように、5Sの定着を目指しますが、その方法は、①5Sを徹底する、②コーチングを活用する、③目で見る管理を活用することにあります。そのため、サブタイトルが「コーチングと目で見る管理で継続的にレベルアップ」となっています。5Sが形だけで、進化しない企業の方にお勧めの本になります。

実際に本を手に取って読んでください。役に立つと思います。

年間12冊の中の11月の一冊です。

タイトル:
 実践!5Sの定着化 コーチングと目で見る管理で継続的にレベルアップ
著者:
 高原昭男(ベーシック・マネジメント研究所代表)(経歴:1953年生まれ。キャノン、経営コンサルタント機関を経て83年独立、現在に至る。)
出版社:JIPMソリューション

ここが読みどころ:
 著者は最後の第8章で5S定着化の基本原則を10個条にまとめてくれています。ここに著者の考え・主張が一貫して流れています。
 【基本原則1】5Sの不十分な箇所を残さない
 【基本原則2】5Sを苦労して取り組む
 【基本原則3】5Sを楽しむ
 【基本原則4】納得して取り組むこと
 【基本原則5】5Sの指導はコーチングを活用して
 【基本原則6】定期的な監査を受けること
 【基本原則7】常に外部の目を入れること
 【基本原則8】継続的・恒久的なステップアップを図ること
 【基本原則9】目で見る管理でレベルアップを継続して
 【基本原則10】本気さを持って取り組む

内容:
 内容はここが読みどころのところで全て言ってしまったように思います。ここでは、サブタイトルにある目で見る管理について、その基本方向が4つのキーワードで解説されており、具体化方法も記載されています。それが大変参考になるので上げておきます。この様な記載は他の本では見たことはありませんので。
 ①見える化:透明化する。図表化する。表示する。色分けする。グラフ化する。かんばんを活用する。
 ②区別化:番号をつける。記号をつける。色分けする。範囲を明確化する。
 ③目印化:目印をつける。基準線を入れる。インデックスをつける。
 ④ルールの表示:統一化・ルール化・標準化。掲示。

 付録として付いている「定着化に向けたチェックシートとワークシート」も有効に活用できます。

目次:
 第1章 5Sが目指すもの
 第2章 5Sの停滞について考える
 第3章 5Sを定着化させる考え方・取り組み方向
 第4章 定着に向けたコーチング
 第5章 5Sの問題解決を促進するコーチング事例
 第6章 5S定着化の施策
 第7章 目で見る管理による定着化の徹底
 第8章 5S定着化の基本原則

ページ数:165p

価格:1800円

表紙:


                                                 井上三右衛門

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