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ものづくり・工場改善 トヨタ生産方式(3) 導入と展開

2016年01月24日 | ものづくり・経営改善 トヨタ生産方式

(2012年5月21日発行)(次回5月28日予定)

いよいよ、トヨタ生産方式の導入・展開のやり方に関して記載していきます。
調査してみて、トヨタ生産方式の導入のやり方について記載した本は少なく、以下の本に記載されている内容について、今後は順次述べて生きます。

①新郷重夫: 
トヨタ生産方式のIE的考察 -ノン・ストック生産への展開-: 
日刊工業新聞社:
第2部第7章に「トヨタ生産方式の導入と展開」(299p~318p)の目次で記載あり:
②小谷重徳:
理論から手法まできちんとわかる トヨタ生産方式:
日刊工業新聞社:
第11章に「トヨタ生産方式の導入」(219p~238p)の目次で記載あり:
③若井吉樹:
御社のトヨタ生産方式はなぜ、うまくいかないのか?:
技術評論社:
第6章に「本当のトヨタ方式の進め方」(163p~201p)の目次で記載あり:
④近江堅一他:
値引き要求・短納期に応える77の鉄則 中小メーカのためのトヨタ生産方式:
日刊工業新聞社
トヨタ生産方式の導入に関して明確に記載した章自体は無いが、トヨタの自主研(究会)を参考にした「一日改善会」などの記載があり。
⑤竹内鉦造:
すぐに使える トヨタ生産方式 導入・実践ノウハウ集:
日本能率協会マネジメントセンター:
トヨタ生産方式の導入にステップなどの記載は無いが、第2章に「モノづくり職場の自己診断」という、セルフチェックが出来る章がある。
⑥青木幹晴:
トヨタ生産方式導入の奥義:
ナツメ社:
本のタイトルにずばり、「トヨタ生産方式」と「導入」の文字があります。第2章「導入順序が成否を左右する」に詳細な記載があり。
⑦門田安弘:
トヨタプロダクションシステム:
プレジデント社

以上7冊について、今後、トヨタ生産方式の導入・展開に関してのみ詳細に紹介していきます。
敢えてこれらの本に記載されているトヨタ生産方法の導入方法にタイトル(なになに型)をつけてみると以下のようになります。
気になる本のみ読んでいただいても良いのではと思います。

新郷重夫: クッション在庫型(標準導入型): 現在の在庫をクッション在庫として運用してみて、結果を見ながら改善を進めるイメージ。何(方法)をどの順番で入れるかの表がある。
小谷重徳: モデルライン型: まず、モデルラインに導入をはかる。それから横展開をはかる。
若井吉樹: ジャストインタイム型: 社内の改善だけなら社内でクローズも出来ますが、ジャストインタイム生産は社外との関わりが出てきます。社外展開のところが他の本に比較してわかりやすかった。
近江堅一: いいとこ取り型: TOC・TQM・ISO・トヨタ生産方式のいいとこ取りをされています。その分、トヨタ生産方式を導入するというイメージは薄い。
竹内鉦造: チェックリスト型:  トヨタ生産方式をどのレベルまで導入できているかのチェックリストがあり。ただし、チェックリストの各項目の重要度とか、導入の順番が不明確のように思えました。
青木幹晴: トレース型
⑦門田安弘: 
(未記載)

近江先生の本は、TOC・TQM・ISO・トヨタ生産方式のいいとこ取りなのですが、同じように上記の5冊の本のいいとこ取りをしてみると、
LSKP法(先ほど自分で命名しました)が出来ました。
概略の内容を説明すると、
L:まず、ロット(Lはロットの頭文字)生産工程に注目し、段取り時間を短縮して小ロット化をはかる
S:その結果、組み立て工程の前の在庫(Sはストック(在庫)の頭文字)を減らし
K:次に、組み立て工程(組み立てと工程の両方の頭文字)は部品の集めに注意しながら、多能工化などにより短リードタイムで製造し
P:短リードタイムになっているので、生産計画(Pはプランニング(計画)の頭文字)を指示する工程に注意しながら、短サイクルの生産計画を作成する
となります。

                                                 井上三右衛門

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