今日はスポーツ中継を見なかった

 今朝(2/20)の日経「トリノオリンピック特集」に長野メダル組の現在がまとめられていました。地元開催で、冬季最高のメダルを獲得した日本選手団。でも、あのときがピークであって良いわけではありません。
 逆に、地元開催の財産(ファシリティや育成・運営スキル)と経験を活かして、冬のスポーツがより盛んになり、国民の健康、レジャー、コミュニケーション等々に大いに貢献していなければならないはず。それが帳簿を焼却するなど国民の目を欺きながら、多額の税金を投入した政府、自治体の役人、ならびに各競技団体の偉い人たちが考えなければならないなのです。

 世界のトップカテゴリでの活躍を見ると、長野以降、戦略的なジュニアの強化により、今や世界有数の強豪国となったフィギュアスケート界に対し、ノルディックスキーやスピードスケートは、20世紀末の勢いを上手く現代につなげられていません。
 競技人口については不勉強につき把握していませんが、オリンピックを契機にこの8年、劇的に向上しつづけているという話は聞きません。

 今や小学生時代に長野を見た安藤美姫(フィギュア)や伊東大貴(ジャンプ)がトリノを目指す時代。いつまでも冬季スポーツ大国だと思っていると、気がついたときには全国に不採算となったリンクやゲレンデが転がっていることにもなりかねません。
 トップアスリートの強化と市井の人々への普及。長野の記憶が薄れないうちに、トリノという契機を活かして、少しでも冬のスポーツがこの国に根づかせる戦略を構築しなければなりません。
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