「汚水の塩素消毒」に懸念――発ガン性や生態系への悪影響 (HOTWIRED) - goo ニュース
<前略>
最近、汚水問題でとりわけ議論の的となっているのが、汚水処理の最終段階、すなわち塩素消毒だ。塩素消毒は以前のように当たり前の汚水処理方法とは言えなくなっている。
塩素消毒は各種の病原菌を死滅させるため、汚水処理場の排水口の近辺で泳いだり釣りをしたりしても、コレラ、大腸菌感染症、レジオネラ症などの病気にかかることはない。米環境保護局(EPA)によると、塩素消毒は現在も広範囲で実施されており、塩素は全米1万6000ヵ所の汚水処理場で今なお最も広く使われている消毒剤だという。
しかし、有害な細菌を殺す塩素の毒性は、他の生物にも影響を及ぼす。汚水処理場は規定に従い、処理した汚水を排出する前に塩素を取り除いているとEPAは述べているが、実際には100%安全というわけではない。排水には消毒副生成物(DBP)――消毒剤と水中の有機物が反応して発生する化合物――が含まれており、これらの物質には発ガン性があると考えられているのだ。
<後略>
さて・・・・。
塩素というのは細菌や裸の細胞にはとてもきついものなのです。
塩素は酸性条件で塩素気体となり、中性で次亜塩素酸、アルカリ性で次亜塩素酸イオンとなりますが、このうち次亜塩素酸は次亜塩素酸イオンの80倍以上の殺菌力があります。
次亜塩素酸は細胞壁を酸化して壊し、生体内活動酵素を酸化し、活動を停止させます。
魚が塩素に弱いのは、身体を覆っている粘膜系が次亜塩素酸によって酸化されてしまうからだといわれています。
塩素処理によって発がん性物質が発生することはかなり昔から知られていた事実でした。
しかしながら、塩素消毒という殺菌方法、汚水処理だけではなく、色々なところで広範囲に使われていることをこのニュースでは意図的に除外してるのか、それとも本当に忘れているのか。
汚水処理によって放流される水が、直接海洋に影響するのは確かでしょう。
その処理方法に塩素以外のものを使うということは大切かもしれない。
しかし、その汚水処理の前に行われてきた様々な塩素処理のことについては触れていません。
1.塩素処理というのは、水道水を衛生的に私たちのところまで供給するための方法でもある
2.塩素系殺菌料のうち、次亜塩素酸ナトリウム、高度さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)は「食品添加物」という地位を確立しており、そのおかげで広く工業的に使用されている
3.2の理由から、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌は、「漂白剤」などとして家庭でも気軽に行われている
ここで大量に使用された塩素で、指摘されている発がん性物質も少なからず発生しているはずなのです。
食品などの有機体と塩素が触れた場合に、必ず。
塩素で殺菌する方法は食品業界で盛んに行われており、機器の殺菌から原材料の殺菌まで幅広く使用されています。
私たちに加工食品を安全に届けるためになくてはならない方法でもあります。
このニュースを主張している人が「水や加工食品が細菌などの微生物で汚染されているのは許せないから、きちんと殺菌しておいてもらわないと困る!」と言っていたら笑えます。
例えば、「こういうところでは使わざるを得ないから、せめて汚水処理だけは違う方法にしましょう」という言い方だったらわかりますし、賛同します。
なんというか、「塩素消毒よくない!」の一方向のニュースの取り上げ方は、あんまりいただけないなと感じました。
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自然科学系もたくさんあるので、よろしくポチっと訪れてみると、管理人が励まされて頑張ります。
<前略>
最近、汚水問題でとりわけ議論の的となっているのが、汚水処理の最終段階、すなわち塩素消毒だ。塩素消毒は以前のように当たり前の汚水処理方法とは言えなくなっている。
塩素消毒は各種の病原菌を死滅させるため、汚水処理場の排水口の近辺で泳いだり釣りをしたりしても、コレラ、大腸菌感染症、レジオネラ症などの病気にかかることはない。米環境保護局(EPA)によると、塩素消毒は現在も広範囲で実施されており、塩素は全米1万6000ヵ所の汚水処理場で今なお最も広く使われている消毒剤だという。
しかし、有害な細菌を殺す塩素の毒性は、他の生物にも影響を及ぼす。汚水処理場は規定に従い、処理した汚水を排出する前に塩素を取り除いているとEPAは述べているが、実際には100%安全というわけではない。排水には消毒副生成物(DBP)――消毒剤と水中の有機物が反応して発生する化合物――が含まれており、これらの物質には発ガン性があると考えられているのだ。
<後略>
さて・・・・。
塩素というのは細菌や裸の細胞にはとてもきついものなのです。
塩素は酸性条件で塩素気体となり、中性で次亜塩素酸、アルカリ性で次亜塩素酸イオンとなりますが、このうち次亜塩素酸は次亜塩素酸イオンの80倍以上の殺菌力があります。
次亜塩素酸は細胞壁を酸化して壊し、生体内活動酵素を酸化し、活動を停止させます。
魚が塩素に弱いのは、身体を覆っている粘膜系が次亜塩素酸によって酸化されてしまうからだといわれています。
塩素処理によって発がん性物質が発生することはかなり昔から知られていた事実でした。
しかしながら、塩素消毒という殺菌方法、汚水処理だけではなく、色々なところで広範囲に使われていることをこのニュースでは意図的に除外してるのか、それとも本当に忘れているのか。
汚水処理によって放流される水が、直接海洋に影響するのは確かでしょう。
その処理方法に塩素以外のものを使うということは大切かもしれない。
しかし、その汚水処理の前に行われてきた様々な塩素処理のことについては触れていません。
1.塩素処理というのは、水道水を衛生的に私たちのところまで供給するための方法でもある
2.塩素系殺菌料のうち、次亜塩素酸ナトリウム、高度さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)は「食品添加物」という地位を確立しており、そのおかげで広く工業的に使用されている
3.2の理由から、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌は、「漂白剤」などとして家庭でも気軽に行われている
ここで大量に使用された塩素で、指摘されている発がん性物質も少なからず発生しているはずなのです。
食品などの有機体と塩素が触れた場合に、必ず。
塩素で殺菌する方法は食品業界で盛んに行われており、機器の殺菌から原材料の殺菌まで幅広く使用されています。
私たちに加工食品を安全に届けるためになくてはならない方法でもあります。
このニュースを主張している人が「水や加工食品が細菌などの微生物で汚染されているのは許せないから、きちんと殺菌しておいてもらわないと困る!」と言っていたら笑えます。
例えば、「こういうところでは使わざるを得ないから、せめて汚水処理だけは違う方法にしましょう」という言い方だったらわかりますし、賛同します。
なんというか、「塩素消毒よくない!」の一方向のニュースの取り上げ方は、あんまりいただけないなと感じました。
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もう少し情報を整理してみます!
手間がかかるってことを考えたら目視の方がいいのかなぁ~
他にも勉強したいことはあるし、一度いろんなこと整理してからこの問題に舞い戻ってきます☆
解離具合というと、塩素の分解のことですか?
DPD法は桃色になるので黄色よりは比色しやすいかもしれません。しかも比色計を使用するのでしたらきちんと数値として算出しますしね。
キットででているものがあるので簡単でもあります。
(ちなみに今はDPD法で使用する試薬が危険と言うことで違う方法が開発されてきています。先日の展示会ではそのキットが発売されていました。名前は失念しました、すみません。)
メチルオレンジ法は遊離だけを測ることができるので便利です。色は赤→透明への変化で見るのでヨウ素滴定に似ています。
でも結局、DPD法にせよメチルオレンジ法にせよ、サンプリングして滴定する手間は一緒です。
そのままの状態で観察して目視の判断でもOKな実験であれば。手間をかけないに越したことはないと思いますよ。
比色するときに後ろに紫色の画用紙とか立ててみたり、色々試してみたらいかがでしょうか。
それとは別に色度っていうのを目視で判断してます。
ただ暗所で放置して色の黄色具合がどう変化するかを見てるんですけど・・・ちなみにこの時はアルカリ側で放置してます。
よう化カリとかは何も加えてないですよ。
色見本っていうのを作って、それと比較してるんですね。
これって人によって違いが出るでしょ?
それにウチすっごく苦手で・・・
これはただ解離具合を見てる参考検査に過ぎないらしいんですけど・・・(^o^;)
DPD法とかって代用できそうですかね?メチルオレンジは実験室にあるから、メチルオレンジでの滴定は提案しやすい気がするけど・・・
ちなみに、遊離塩素だけを測定するには、メチルオレンジという試薬を使って滴定する方法があります。
有効塩素=遊離塩素+結合塩素
ですので、有効塩素は「総残留塩素」あるいは「全残留塩素」と言います。
ここで言う遊離塩素は、塩素Cl2と次亜塩素酸HClOと次亜塩素酸イオンClO-、結合塩素はクロラミンという窒素化合物などに結合した塩素のことを言います。
次亜塩素酸ナトリウムの解離が進むと黄色が濃くなると言うのはよう化カリウムでも加えてるのでしょうか。
その場合は黄色くなっているのが総有効塩素だと思ってください。
よう化カリウムを使用しているのであれば、チオ硫酸ナトリウム溶液で中和して(塩素が中和されるので黄色がなくなります)、中和に必要だった量を測定し、計算式に当てはめて有効塩素濃度を求める方法があります。
これはヨウ素適定法といい、排水処理のJIS規格で定められた方法がありますので詳しくはJIS法をお読みください。
ちなみにヨウ素適定法の場合は次亜塩素酸ナトリウム溶液に酸を混合して全ての塩素を遊離させますので、現状見ている色がそのまま数値化するのではありません。つまり見ている色=有効塩素ではありません。
機器分析で求めたいのであればDPD法という方法を利用して比色分析して数値化するハンディタイプの測定器があります。
簡易で求めたいのであれば、共立理化学社からパックテストというテスターや、クロール試験紙というものがADVANTEC社そのほかから発売されています。
遊離残留塩素の測定と、有効塩素の測定って同じ意味ですかね?違います?
まぁ、1番知りたいのは、次亜塩素酸ナトリウムの解離が進むと溶液の黄色が濃くなっていきますよね。今は目視でその色の度合いを確認してるんですけどね。それを機器分析で求めたいんです。どんな方法が考えられますか?
自分で考えると混乱してきて・・・(^o^;)