最近ちょっと専門的な記事がなかったので、そろそろ頑張ってみようと思います。
自分の勉強ためにやっているので、気合が入っていないと書けなかったりするんです。
あと興味の持てる題材とか、仕事の内容に関係のないものとか(守られていません(爆))。
このところ気合が入っていなかったので、ようやっと重い腰を少しづつあげていこうと思います。
細菌は、自分と、自分と同じ種類の菌が周りにどれだけいるか知ることが出来ます。
彼らは仲間内でコミュニケーションをとっているというわけです。
コミュニケーションを取っていて大分増えてきたなーと思うと、ドカンと一発毒素を生産しだしたりします。
コミュニケーションを取ろうとしてない仲間を共食いしちゃったりします。
なかなか過激な細菌達ですね。
このように、コミュニケーションの結果現れる機構を「クオラムセンシングQuorum-Sensing(QS)」と呼びます。
この言葉は臨床微生物学としては有名かもしれません。
もともと、ある一定の数になったときに現れるシステムの事をそう呼んでいました。
クオラムセンシングは、言い換えれば密度依存性の調節機構です。
この調節機構は、毒素を生産する時期を調節し、病原性を発揮する時期を調節し、胞子を形成する時期を調節したりしています。
密度はどうやってわかるのでしょうか。
細菌達は、それぞれに特異的(1細菌だけにしか通じない)な分子を出し、そしてそれを受け取る頻度によって、様々な機構を調節しています。
それは植物や動物の細胞でおきている、ホルモンの分泌や受容、外敵の進入を知らせる情報伝達物質の分泌と受容といったものと非常に似通ったものです。
次回からもう少し突っ込んで、このクオラムセンシングについて書いて行きたいと思います。
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