次の目的地は水上村。
人吉から国道219号線を球磨川に沿って、北東に30km程の村の、その球磨川の堤防にヒガンバナが咲いているはずです。
国道と平行する農道が、フルーティーロードと呼ばれる快走ルートだとの情報でしたが、人吉でルートを間違えて、結局国道を走ることになってしまいました。
残念。
国道を30分ほど走って多良木町に到着。
公立病院の前を過ぎてから、適当な頃合いの道を左折して、球磨川の堤防へと向かいました。
しかし、ここに来るまで、途中の田圃に見たヒガンバナはまだ花が開ききっていません。
時期がまだ早すぎることは、人吉の街を出てすぐに分かりました。
ちょっとガッカリです。
嘆いていても始まりません。
気を取り直して、次の候補地へ車を走らせました。
次に向かった小川内川は球磨川に流れ込む支流の一つで、その両岸に積み重なった棚田がある、岩野川内地区にはヒガンバナが咲いているはずです。
標高がここより高いので、可能性は十分にあるはずです。
そして案の定、目的地に近づくにつれて道路傍に真赤なヒガンバナが姿を見せ始めました。
細い山道の所々に、矢印を付した「岩野地区ヒガンバナ群生地」の看板が掲示されています。
小型車がようやく走れる程の、杉林の中の道を登って行くと。
ありました。
ヒガンバナが棚田の畦に咲き揃っていました。
写真になりそうな場所をあちこち探したのですが如何でしょうか。
棚田を一面に染める程の写真は撮れませんでしたが、山深い里に咲くヒガンバナの趣はご理解頂けるかなと思います。
対岸の棚田に陽が当たり始めました。
何時か写真で見た、ネパール奥地の光景を見ているような錯覚を覚えます。