9月19日早朝。九州自動車道宮原SAの車中で目を覚ましました。
SAには数台のキャンピングカーや、窓に遮蔽用のシートを張ったワゴン車などが停まっています。
芝生にはテントが張られ、その横にオートバイの姿を認めます。
周囲に時折、広島や神戸ナンバーを見かけますが、さすがに私の練馬ナンバー以遠を目にすることはありませんでした。
後部座席をフラットにした車の中で、マットレスと毛布を畳んで、朝日が眩い九州自動車道を最初の目的地、人吉へ向けて出発しました。

SAを出てほどなく、高速道路は山岳地帯へ入りました。
トンネルが続きます。
標高500~600mほどの峰が朝日に輝いていました。
私は高校生の頃、1968年に修学旅行で熊本から鹿児島へと列車で移動しましたが、熊本と鹿児島の県境に山があった記憶がありません。
この辺りには平坦な土地が続いていると思い込んでいたので、出会った景色にはちょっとした驚きが伴いました。
私は断片的な記憶から、思い込みのイメージを持っていたようです。
今回、実際に足を運び、「あれ、そうだったのか」と認識を新たにしました。
平凡な山の姿に、こんな驚きを感じることが旅の楽しみの一つです。
車のハンドルを握りながら、「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」という諺もあることだしな、いや・・・、ちょっとニュアンスが違うか?などと頭の中で自問自答しながら、100km程の速さでトンネルを潜り続けました。
そして、東京ICを18日の朝10時に出発して21時間、距離は1257.5km。いよいよ人吉のICに到着しました。
ここで高速道路を降りることにします。
今日は9月19日土曜日、高速道路は休日割引が該当するはずです。料金所手前でスピードを落とし、恐る恐るETCレーンを通過すると、ETC車載機の中のいつものお姉さんが「料金は2600円です」と教えてくれました。
分かってはいることですが「ホォ~!」
割引なしなら、料金は二万円を超えるはずです。
高速を降りて、まず人吉の駅へ向かいました。
最近まで駅前にバラ園がありましたが、今は閉鎖されているはずなので、そのことを確認したかったからです。

そして実際、駅前の広場にバラ園は影も形も見当たりませんでした。
