先日、下の階に住むドイツ人のおばちゃんが、お向かいの野球選手の1人と一緒に、家に訪ねてきました。バーベキューのお誘いでした。野球のお兄ちゃんの方が、「彼女があなた達をバーベキューに誘いたいんだって。」と説明してくれました。私がドイツ語がわからないから通訳についてきてくれたのでしょう(とそのとき思っていました)。普段顔を合わせてもお互い挨拶をする程度だったので、ご近所さんが一挙に集まる機会をつくってもらえてラッキー。私は 2日後のお誘いを有り難く受けました。
バーベキュー当日の金曜日、シュピールグルッペから家に戻ると、アパートの下の芝生エリアに大きなテーブルがセットされて、脇にはたくさんの肉や魚が並んでいました。下のおばちゃんとそのお向かいさんが全て用意してくれたものです。これだけの量のご馳走と席を、自分たちではとても準備できなかったでしょう。周りのアパートからも大勢集まってきました。外国人が多く住む地域ということもあって、殆ど全員が英語を話しました。この一晩でご近所の家族構成や滞在期間、職業までよくわかりました。招待してくれたおばちゃんは、英語が苦手と言いつつおしゃべりが好きで、ケラケラと高らかに笑う姿も豪快で、急に身近に感じられるようになりました。
お向かいさんの野球チームは実はプロチームで、しかも現在ドイツで2位と判明。アメリカ人が何故ドイツで野球を?不思議でしたが、彼らはスカウトされて招かれた選手だったのです。「明日試合だから見に来て。」と誘われて、家の側の球場に歩いていきました。知り合いになった彼らがプレイをしているとなると応援にも力が入ります。息子にも「あれが昨日サッカーしてくれたお兄ちゃんだよ。」「あそこにいるのはパパの隣で食べていた人だよ。」「あのお兄ちゃんは、きのうお肉を焼いてくれてた人だよ。」と説明しながら見ていました。バーベキューのときは「面白いお兄ちゃんたち」だったのに、試合では真剣な顔をして別人のようでした。応援席の様子から、3番のお兄ちゃんは特に人気者のようでした。顔もトムクルーズみたいで、試合中も盗塁をしたりして客席を沸かせていました。結局9回の裏で逆転。最後まで盛り上がっていました。ドイツの野球がメジャーになる日がきたら、この球場ももっと立派になるかなぁ?