実録映像で硫黄島の玉砕戦と沖縄戦を見た。
硫黄島の戦闘は悲惨極まるものであった。
米軍は、いわゆる島の形が変わるほどの艦砲射撃をあびせたあとに上陸した。
2日で島を占領できる予測だったが、陥落までに5日を要した。
日本軍は すり鉢山自体を要塞として地下壕を巡らし、頑強に抵抗した。
日本軍・アメリカ軍双方に多大な死傷者を出し、狭い浜辺は戦死者で埋まっていた。
ばらばらの手、足、首に胴体。散乱する内臓。
南方の島なので、その腐敗臭もひどく地獄の様相だった。
加えて日本兵は降伏せずに自爆・自決を選んだ。
降伏のふりをして投降し、手榴弾で自爆するのでアメリカ兵も巻き添えで多数の死傷者を出した。
その激しさについてアメリカ兵が証言していた。
5日間が6000年にも感じる戦闘だった、と。 また、
地獄へ行ったら、硫黄島で最悪の地獄をすでに見てきたといってやる、と。
この戦闘で日本軍は玉砕した。
そして沖縄戦。
沖縄には8万の日本軍守備隊がいた。
この島では5ヶ月の戦闘が続き、民間人も含めて10万人が死亡した。
降伏さえしていれば、これほどの人命を失うことは無かったのだ。
日本軍は降伏するよりも玉砕、自決の道を選んだ。
軍部独裁と神国日本・天皇現人神とする、国家神道教育、軍国主義全体主義教育がそうさせたものだ。
あまりにも悲惨な太平洋戦争の日本軍の惨状を実録映像で見ると、軍国主義・全体主義と国家神道の洗脳教育の恐ろしさを、いまさらながら感じずにはいられなかった。