さて、オットの実家では毎年味噌を手作りし、隣町は鰹節の名産地、野菜も自家製で取れたてのものがあるわけで、そんな恵まれた食環境の中で育っているのだから、さぞやオットは味噌汁にうるさかろうと思われるのだが、それが意外にも「この世で一番うまい味噌汁は永○園の“あさげ”」とのたまうのである
「うちの味噌汁を飲むのが苦痛で、大学に入って一人暮らしの食卓で初めて“あさげ”を飲んで、涙が出た」そうだ。
それはいくらなんでも・・・と、思っていたのだが、結婚前オットの実家に何度か遊びにいって味噌汁を飲む機械を得たとき、申し訳ないが、非常に申し訳ないが、本当にごめんなさいお義母さん、危うく吹き出しそうになった
詳細を書くのは控えておくが、オットが“あさげ”をうまいというのがよ~~~っく分かってしまった。以来オットの実家では私は味噌汁があまり好きでないらしい、と思われてしまった模様。
でも、どうしてあれだけ良い材料を使ってあんな味になるんだろう・・・謎が解けたのは、二年後。
オットのおばあちゃんが亡くなり、通夜に来た人たちに晩ご飯を作ることになり、義母と一緒に料理するべく台所に立ったときだ。
義母は大鍋になみなみと注いだ水にいきなり味噌を溶き入れ、それを十分沸騰させた後生の里芋と刻んだ菜っぱを投入したのである。それらをしばらく煮立てた後、味噌こしにカツオ節のミニパックを一袋入れて、20秒ほど鍋に漬けて、できあがり。
断っておくが、義母はこの村でも5本の指に入る料理上手だと思う!
お煮染め、吸い物、炊き込みご飯、湯なま、炒り豆腐、魚料理、酢豚、サラダ、そうめんのつゆ、お雑煮、茶碗蒸し、ちらし寿司、漬け物、その他諸々、こうして書いているだけでも、それらの味の記憶が舌の上にまざまざと甦ってきて、はしたなくもよだれが出そうなくらいだ。
その義母が何故に味噌汁だけこんな大胆な作り方をするのか、こんな味で満足しているのか、・・・ナゾである。
翌日は、私が出汁からきちんと取り、火の通りにくい順に具を投入し、最後に味噌を溶き入れる、私にとってはごくごく当たり前の作り方で味噌汁を作った。
「今日の味噌汁はうまかね~」と、義父も義母も、お客様達も喜んでくれた。
が、あれから4年経った今も、義母の作る味噌汁の味は変わらない。やはり慣れ親しんだ味が一番ということか。
オットは、というと相変わらず「味噌汁は“あさげ”が一番」だそうで。
一人暮らしが長かったオットにとっては、これが慣れ親しんだ味なのね。
越えるべき目標が“あさげ”だなんて情けないような気もするけれど、故郷の麦味噌自体が苦手になってしまって味噌汁そのものをあまり飲もうとしなかったオットが、近頃は「まだ“あさげ”が上だね~」と言いながらも、少しは私の作った味噌汁を口にしてくれることも増えたから、ま、一歩ずつ。
「うちの味噌汁を飲むのが苦痛で、大学に入って一人暮らしの食卓で初めて“あさげ”を飲んで、涙が出た」そうだ。
それはいくらなんでも・・・と、思っていたのだが、結婚前オットの実家に何度か遊びにいって味噌汁を飲む機械を得たとき、申し訳ないが、非常に申し訳ないが、本当にごめんなさいお義母さん、危うく吹き出しそうになった
詳細を書くのは控えておくが、オットが“あさげ”をうまいというのがよ~~~っく分かってしまった。以来オットの実家では私は味噌汁があまり好きでないらしい、と思われてしまった模様。
でも、どうしてあれだけ良い材料を使ってあんな味になるんだろう・・・謎が解けたのは、二年後。
オットのおばあちゃんが亡くなり、通夜に来た人たちに晩ご飯を作ることになり、義母と一緒に料理するべく台所に立ったときだ。
義母は大鍋になみなみと注いだ水にいきなり味噌を溶き入れ、それを十分沸騰させた後生の里芋と刻んだ菜っぱを投入したのである。それらをしばらく煮立てた後、味噌こしにカツオ節のミニパックを一袋入れて、20秒ほど鍋に漬けて、できあがり。
断っておくが、義母はこの村でも5本の指に入る料理上手だと思う!
お煮染め、吸い物、炊き込みご飯、湯なま、炒り豆腐、魚料理、酢豚、サラダ、そうめんのつゆ、お雑煮、茶碗蒸し、ちらし寿司、漬け物、その他諸々、こうして書いているだけでも、それらの味の記憶が舌の上にまざまざと甦ってきて、はしたなくもよだれが出そうなくらいだ。
その義母が何故に味噌汁だけこんな大胆な作り方をするのか、こんな味で満足しているのか、・・・ナゾである。
翌日は、私が出汁からきちんと取り、火の通りにくい順に具を投入し、最後に味噌を溶き入れる、私にとってはごくごく当たり前の作り方で味噌汁を作った。
「今日の味噌汁はうまかね~」と、義父も義母も、お客様達も喜んでくれた。
が、あれから4年経った今も、義母の作る味噌汁の味は変わらない。やはり慣れ親しんだ味が一番ということか。
オットは、というと相変わらず「味噌汁は“あさげ”が一番」だそうで。
一人暮らしが長かったオットにとっては、これが慣れ親しんだ味なのね。
越えるべき目標が“あさげ”だなんて情けないような気もするけれど、故郷の麦味噌自体が苦手になってしまって味噌汁そのものをあまり飲もうとしなかったオットが、近頃は「まだ“あさげ”が上だね~」と言いながらも、少しは私の作った味噌汁を口にしてくれることも増えたから、ま、一歩ずつ。
でも、インスタントは飲んだ後、粘っこいナニかが、いつまでも口に残るんだよね。
そういえば、味噌汁が嫌いな人って、案外いるもんですね。そういう人に会うたび、妙な気分になります。
ちなみに、ぼくは味噌汁大好き。三杯は、お代わりします。
もちろん、手作り味噌。お客さまから頂いたのを使ってます。
今回の母の件で、う~んやはり一人で作れるようにならなくては。。。と思いました
お味噌汁は家庭で色々ですよねぇ。
kojiさんに「私が作ったものじゃなきゃダメなものって何?」と訊ねたら
「お味噌汁!」と返ってきました。
母と同じお味噌を使って作っているのに
ナゼかやはり私のお味噌汁がいいらしいのです。不思議ですねぇ~~(笑)
あさげ派とゆうげ派があるって事は
やはり味が番うのでしょうね。
スプーンさんのお味噌汁好きは確かにうなずけます!
今度は麦の花ちゃんのお味噌汁を堪能ですね
なんだかスプーンさんのコメント、久しぶりな気がします。気のせい?
お店も随分ご無沙汰してるなあ~。味噌が熟成する頃には、伺いたいものです。
ところで、私はオットと結婚するまでインスタント味噌汁を買って飲んだことがなかった(本当です)のですが、あさげとゆうげって、どんな風に違うんでしょう?使ってる味噌?出汁?
しっかり旦那様の舌とハートをキャッチしているshinoちゃん、流石です。モカの躾も順調にいっていることでしょう(笑)
そういえば延び延びになっている第二回豆主総会、お味噌汁持っていこうかなあ。
ところで、お味噌汁の味噌って、具にもよるけど基本的に火を止めてから入れるよね?私はこれがフツーだと思ってるんだけど、どうなんでしょ?
うーんうーん、でもその家の味ってものがあるからなあ(-公ー)
ウチも火を消してからお味噌です。
小学校の家庭科の教科書に書いてあったような記憶があるのですが如何?
そうだよねえ、そっちが多数派、というかこちらの作り方の方が美味しいよねえ、と思うの。
そういえば、教科書にも書いてたような。
マクロビなんかでは、料理によっては煮立てた方が酵素が出る云々と言うのだけど、それとは次元が違う問題・・・ホント、あれだけ料理上手な義母が、なぜ味噌汁だけこのような作り方をするのか・・・ナゾです。思い切って聞いてみようかな~。