今週末、弓の師範と九州道場の門人の皆様がいらっしゃるのである。
うちを完璧に片づける、のは無理だからせめて寝る場所を確保せねばと、ここ数日せっせと片づけにいそしんできた。
しかし、片づける横からそわかんぼが手を出してくるので、なかなか進まない。
徒歩一分のオットの母にお守りを頼めればいいけど、今の時期、ミカンの出荷で忙しいし・・・。
しょーがない。必殺保育園の術!を使うことにしよう。
朝9時半、保育園にそわかんぼを連れて行き、昼に迎えに来る旨を伝えて、さあ片づけ頑張るぞ、とうちに戻る。
皿洗いをしているとお勤めを終えたオットが、やってきて
「そわかんぼいないの?」
と聞いてくる。
「保育園に連れて行きました」
「ふーん」
しばしの間があって
「なんだかサビシイわね・・・」
新聞を持って、和室に寝転がるオット。
そういえば、そわかんぼを保育園に預けるのはオットの代わりに仕事をするときばかりだったから、“そわかんぼのいない我が家”を、オットは初めて体験しているのだ。なんだか久々に2人きりだけど、物足りないような、気まずいようなヘンな感じがする。
でも、12時まで3時間もないんだから、出来る限り片づけなくちゃ。
「事務所」と呼んでいる6畳間に散らかっているものをせっせと選別し、ゴミ袋に入れていく。と、オットの声。
「ねえ、イトウミサキってエルメスだっけ」
「そうだよ」
「ふーん・・・ねえ、ヤマモトミライって、永遠の高校生だっけ」
「そう」
「このドラマ、おもしろそうね」
「・・・」
「ワタシ、今夜いないから見ててね」
気持ちは分かるのだけど、掃除に集中したい妻は冷たいのだ。
「・・・慈龍ちゃん、そわかんぼいなくてつまんないんでしょ・・・」
「なんだかね・・・」
妻のひと言で、話しかける気が失せたのか、オットは静かに新聞を読んでいた。が、気が付くと寝ていた。
いつの日か、そわかんぼが成長してこの家を出ていったらこんな感じなのかな。
昼過ぎ、そわかんぼを迎えに行き帰ってくると、オットが
「そわかんぼ、泣かなかったか~
」
とすぐさま抱きかかえた。そわかんぼもにこにこ笑って嬉しそう。
以前、そわかんぼの成長の早さが切なく、想像しただけで泣きそうになった私だが、オットも大して変わらないかも。
子はかすがい、というけれど、かすがいになるような子を授かったことが、つくづく有り難い、と感じる一日だった。
うちを完璧に片づける、のは無理だからせめて寝る場所を確保せねばと、ここ数日せっせと片づけにいそしんできた。
しかし、片づける横からそわかんぼが手を出してくるので、なかなか進まない。
徒歩一分のオットの母にお守りを頼めればいいけど、今の時期、ミカンの出荷で忙しいし・・・。
しょーがない。必殺保育園の術!を使うことにしよう。
朝9時半、保育園にそわかんぼを連れて行き、昼に迎えに来る旨を伝えて、さあ片づけ頑張るぞ、とうちに戻る。
皿洗いをしているとお勤めを終えたオットが、やってきて
「そわかんぼいないの?」
と聞いてくる。
「保育園に連れて行きました」
「ふーん」
しばしの間があって
「なんだかサビシイわね・・・」
新聞を持って、和室に寝転がるオット。
そういえば、そわかんぼを保育園に預けるのはオットの代わりに仕事をするときばかりだったから、“そわかんぼのいない我が家”を、オットは初めて体験しているのだ。なんだか久々に2人きりだけど、物足りないような、気まずいようなヘンな感じがする。
でも、12時まで3時間もないんだから、出来る限り片づけなくちゃ。
「事務所」と呼んでいる6畳間に散らかっているものをせっせと選別し、ゴミ袋に入れていく。と、オットの声。
「ねえ、イトウミサキってエルメスだっけ」
「そうだよ」
「ふーん・・・ねえ、ヤマモトミライって、永遠の高校生だっけ」
「そう」
「このドラマ、おもしろそうね」
「・・・」
「ワタシ、今夜いないから見ててね」
気持ちは分かるのだけど、掃除に集中したい妻は冷たいのだ。
「・・・慈龍ちゃん、そわかんぼいなくてつまんないんでしょ・・・」
「なんだかね・・・」
妻のひと言で、話しかける気が失せたのか、オットは静かに新聞を読んでいた。が、気が付くと寝ていた。
いつの日か、そわかんぼが成長してこの家を出ていったらこんな感じなのかな。
昼過ぎ、そわかんぼを迎えに行き帰ってくると、オットが
「そわかんぼ、泣かなかったか~

とすぐさま抱きかかえた。そわかんぼもにこにこ笑って嬉しそう。
以前、そわかんぼの成長の早さが切なく、想像しただけで泣きそうになった私だが、オットも大して変わらないかも。
子はかすがい、というけれど、かすがいになるような子を授かったことが、つくづく有り難い、と感じる一日だった。