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そわかんぼちゃん日記

佛の子・そわかんぼの成長記録と佛道修行にいそしむ父(慈龍)・悪妻道邁進中の母(麦の花)の日々の覚え書きです。

似たもの夫婦

2005年10月17日 | 夫婦善哉
今週末、弓の師範と九州道場の門人の皆様がいらっしゃるのである。
うちを完璧に片づける、のは無理だからせめて寝る場所を確保せねばと、ここ数日せっせと片づけにいそしんできた。
しかし、片づける横からそわかんぼが手を出してくるので、なかなか進まない。
徒歩一分のオットの母にお守りを頼めればいいけど、今の時期、ミカンの出荷で忙しいし・・・。
しょーがない。必殺保育園の術!を使うことにしよう。
朝9時半、保育園にそわかんぼを連れて行き、昼に迎えに来る旨を伝えて、さあ片づけ頑張るぞ、とうちに戻る。
皿洗いをしているとお勤めを終えたオットが、やってきて
「そわかんぼいないの?」
と聞いてくる。
「保育園に連れて行きました」
「ふーん」
しばしの間があって
「なんだかサビシイわね・・・」
新聞を持って、和室に寝転がるオット。
そういえば、そわかんぼを保育園に預けるのはオットの代わりに仕事をするときばかりだったから、“そわかんぼのいない我が家”を、オットは初めて体験しているのだ。なんだか久々に2人きりだけど、物足りないような、気まずいようなヘンな感じがする。
でも、12時まで3時間もないんだから、出来る限り片づけなくちゃ。
「事務所」と呼んでいる6畳間に散らかっているものをせっせと選別し、ゴミ袋に入れていく。と、オットの声。
「ねえ、イトウミサキってエルメスだっけ」
「そうだよ」
「ふーん・・・ねえ、ヤマモトミライって、永遠の高校生だっけ」
「そう」
「このドラマ、おもしろそうね」
「・・・」
「ワタシ、今夜いないから見ててね」
気持ちは分かるのだけど、掃除に集中したい妻は冷たいのだ。
「・・・慈龍ちゃん、そわかんぼいなくてつまんないんでしょ・・・」
「なんだかね・・・」
妻のひと言で、話しかける気が失せたのか、オットは静かに新聞を読んでいた。が、気が付くと寝ていた。
いつの日か、そわかんぼが成長してこの家を出ていったらこんな感じなのかな。
昼過ぎ、そわかんぼを迎えに行き帰ってくると、オットが
「そわかんぼ、泣かなかったか~
とすぐさま抱きかかえた。そわかんぼもにこにこ笑って嬉しそう。
以前、そわかんぼの成長の早さが切なく、想像しただけで泣きそうになった私だが、オットも大して変わらないかも。
子はかすがい、というけれど、かすがいになるような子を授かったことが、つくづく有り難い、と感じる一日だった。


悪妻たる所以

2005年09月25日 | 夫婦善哉
『人は何かの犠牲なしには何も得ることは出来ない。
 何かを得るためには、同等の代価が必要だ。
 それが、錬金術における等価交換の法則である。
 そのころ、ぼくたちはそれが世界のー』

「“真理”だよ」
と、オット。
「“真実”です。」
と私。
最近我が家でアニメ・原作漫画共にブームの「鋼の錬金術師」
オープニングの科白をめぐって、夫婦で意見の相違が出た。
しばしにらみ合いが続き、先に口を開いたのはオット。
「よし、じゃあ何を賭ける?」
「・・・勝ってから考える。」
「じゃあワタシはそわかんぼにキスしてもらうわ♪」
ずっとアニマックスでDVD録画している「鋼ー」の再生ボタンが押された。

『ーである。そのころ、ぼくたちは、それが世界の真実だと信じていたー』

しばし、沈黙。

「おほほほ、やっぱり“真実”だったわねえ~、おほほほ
高らかに笑う妻に、悔しがるオット。
「もう勝っただけで気分良いから何も要らないわ。おほほほほほ」

家事はテキトーで良いから、こういうときに「あら、ごめんなさいね♪」と恥ずかしげにほほえむ妻が欲しい・・・と、オットは思っているに違いない。
こういうところが、最大の悪妻たる所以ですね






悪妻への道

2005年09月22日 | 夫婦善哉
結婚して以来、オットより早起きしたことがない。
・・・2~3回はあったかな・・?
掃除機は思い立った時しかかけない。2日おきにかけるときもあれば、2ヶ月かけないときもある。まあ、ほこりは嫌いなので、クイックルワイパーやふき掃除はたまにする。
洗濯は毎日する。でも、そわかんぼと自分のものがメインなので、オットの足袋の裏は古雑巾のようになっている。服を畳むのは好きだが(服屋でバイトしてたので得意)、整頓が苦手なので、きれいに畳まれた服が4~5日そのままになっている。
食べることは好きだから料理はするけれど、皿洗いが億劫。オットが皿洗い機を買ってくれたが、正直、皿を洗ってくれるオットのほうが欲しい。
こんな感じの家事を、そわかんぼの相手と読書&読漫画とインターネットの合間に、こなしている。
・・・こなしているといえるのなら・・・
こんな悪妻を寛大に受け入れてくれるオット。しかしその包容力ゆえ、私の精神的サンドバッグにされることもしばしば。あわれなり、オット。
しかし、ここ数ヶ月疲れがたまり、熟睡できなくなったオットから「私より早く起きてくれない?」と依頼が来た。
私が先に起きている、と分かれば安心感が違い、熟睡できるそうだ。
う~む。
たまには、オットのお願いもきいてあげねば、心おきなく悪妻生活を満喫することが出来ないからなぁ~。
そわかんぼの夜中授乳も減ったし、等価交換の法則に従って、ここはひとつ貸しを作っておくか。
悪妻を貫くのも楽じゃない。その道は、なかなか険しくキビシイのである

ありがとう

2005年05月04日 | 夫婦善哉
今日はオットの誕生日。
デコレーションケーキを買ってお祝いした。
実は、デコレーションケーキを買ったのは、結婚して初めて。
ケーキを作ったこともあったけど、ここ数年は、誕生日だからと特別なことをするでもなく過ごしてきた。

でも、そわかんぼを授かって改めて、オットの存在の有り難さを感じるようになった。
うちは寺なので、オットはふつーのお父さんよりずっと長い時間、そわかんぼの育児を手伝ってくれる。
なのにの私は、家事を手抜きしまくり、部屋は散らかし放題、疲れたときはオットをいぢめて憂さ晴らしする
「悪イ妻」

せめて誕生日くらいは、素直に感謝の気持ちを形にして伝えたい・・・と、色々考えたが、ゆっくりプレゼントを物色する暇もない今の状況。
で、今の自分に出来ることをと思い、オットが食べたいというステーキを焼き、デコレーションケーキを買ってきて、ハッピーバースデーの歌を歌ってお祝いした。
少し照れくさそうなオット。

こんな行き届かない私だけど、いつも笑って受け止めてくれてありがとう。
あきらめてるだけという声もありますが
これからもよろしくお願いします。