相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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日経平均テクニカル分析(12月6日)

2006-12-06 23:35:17 | 日経平均テクニカル分析
12月6日 
      寄付   高値   安値   終値   前日比
日経平均先物12月限  16310   16400 16240    16400  +110
日経平均株価(現物)16309.80 16401.31 16254.45 16371.28 +105.52

12月6日 本日の株式相場

現物は反発、先物は続伸。16330を上回り、買いシグナル点灯。第一上値目標値の16420に対して16400の高値引け。

日経平均は現物が反発、先物は続伸。先物中心限月の寄り付きは前日比20高い16310で始まった。寄り付き後に一旦16340まで上値を試したが、戻り売りから軟化。16250まで下落した。その後は16300を中心に一進一退の展開となった。後場に入ってもう一度下値を試し、16240まで下落したが、前日安値の16230を下回らなかったことから買い戻しが入り、戻りを試す展開となった。ジリジリと上値を切り上げ、引けにかけて16400まで上昇。大引けでは現物が若干緩んだものの、先物は高値引けで本日の取引を終了した。先物は前日比110高い16400、現物は105.52高い16371.28。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。終値の推移は21日15700→22日15860→24日15730となった。そして27日は安寄りし、15700を再度ザラ場で下回ったことで第一下値目標値の16610まで下落したが、その後反発。15880で引け、15860を上回ったことから買いシグナルが点灯。上値目標値を15980、16100と計測していた。28日は安寄りし、15650まで下落したが、買い戻されて15870まで上昇し、15850で引けた。相場は29日に急反発。第二上値目標値の16100を上回る16130まで上昇し、16100で引けた。21日終値の15700からの底値圏での揉み合いで溜めたエネルギーは終値ベースで見て16100が上値目標値であったため、目標値到達による一旦の戻り達成と考えていたが、相場は30日も続伸。高寄りで下に窓(16150~16130)を形成し、16310の高値引けとなった。その後、相場は1日に日経平均現物とTOPIX現物が窓を空けて高寄りし、所謂三空となり、前場の早い段階で下値を探ったが、買い直されて16380まで上昇し、16330で引けた。相場は当面の底入れを完了し、戻りを試す段階に入っているが、短期的にはややオーバーシュートの状況でチャートが上に伸びきっており、一旦スピード調整を入れないと上値も伸び悩む展開と予測していた。相場は4日にようやく16240に反落して引けた。相場は5日、第一上値目標値の16420に接近する16400までザラ場で上昇したものの、終値は16290となり、やや上値の重さが目立つ展開となった。そして相場は本日、16330を上回り、買いシグナルが点灯。16400の高値引けとなった。今後の展開として相場が戻りを継続すると16420の上は、16500、そして最大で16720~16820までの上値を予測している。一方、本日下げ止まった安値の16240を下回ると、16120、16000が下値目標値となり、下の窓を埋める水準と一致する。明日発表のGDPや機械受注が予想を下回った場合は、16240の下抜けをテストする可能性もないとはいえない。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっていた。相場は本日、終値で16371.28と反発したが、チャートの形状に変化はない。30日に終値で16100以上を回復したことで下値バイアスは後退。現段階では終値で16000を下回らない限り、戻りを試すトレンドが継続すると予測する。基本的に、この流れは当然10月26日終値の16811.60の上抜けを目指す展開と考えられ、中期的な上昇トレンド入りと考えられる。短期的なスピード調整を終了し、相場の習性から戻りを試し、16330の上抜けに成功。今度は16800の上抜けを試す展開に移行していくと予測している。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で16330を上回り、買いシグナル→:16420、16500、16720~16820
下値:先物終値で16240を下回ると→:16120、16000