宇宙(そら)は家

宇宙(そら)へ還ろう! 
五井先生は、両手を
広げて待って
いらっしゃいます。
(リンクフリー)

短 信(二十二)

2011-02-16 09:36:09 | 祈り
 自分の身を捨てる、捨身ということは、これはたやすく
できません。ですから、昔から神仏のこころというものに導かれて
発心した人々は、大変な修行をしたのです。

 ところが、現代のこの世の中で、妻や子がいるのに、家庭が
あるのに、仕事があるのにそれを捨てて神仏の世界に入ってゆく
ということは、これは大変です。昔よりももっと大変でしょう。

 昔、人々がなぜそれ程の修行をしたかといえば、神仏の光を
素直に受けるため、無になり、空になるためだったのです。
 実際、人間の実相、真実の姿は、神仏の光そのものなのでして、
我々の裡にかがやくこの光のいのちを、確かに、我々自身のもの
としてとらえるには、私の申し上げている消えてゆく姿で世界平和の
祈りを、となえて下さる、これがもっとも近道なのであります。
 なぜならば、この祈りは、私どもをすべての業想念から解放し、
光にかえてゆく祈りだからであります。自分を解き放つとともに、
あなたのまわりを解き放つ祈りだからであります。

 世界平和の祈りは理論ではありません。学問でもありません。
 それは真実であります。すべての宗教は、人間の真実を追求
してゆくべき筈のものでありますが、特に、私どもは、消えてゆく姿と
世界平和の祈りによって、日々を新生して参るのであります。
 言葉をかえますなら、人間の真実の相(すがた)、本来の姿を
この祈りによって識ってゆこうとするのであります。

 どうぞ、この祈りを実行なさってみて下さい。私どものいのちが、
まもられていることを実感なさると思います。祈りのないところに、
平安はありません。私どもの本心の光をこの祈りによってよび覚まして
参ろうではありませんか。
                     合 掌
                       昌 久