olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

『はみだしの人類学』

2020-07-27 | 読書メモ
NHK出版 学びのきほん はみだしの人類学: ともに生きる方法 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)松村 圭一郎NHK出版 だいだい文化人類学の本というのは何と言っても細かい具体例(フィールドワークのエピソード)が面白いので、どれもこれも捨てがたくなり、思わず全項目を紹介したくなるのですが、そうなると実際に本を読んだ方が早いのでここでは主に結論部分に絞ってメモ。それでも長くなっ . . . 本文を読む

『お父さんがキモい理由を説明するね』

2020-01-16 | 読書メモ
図書館で、何の気なしに手に取り、息子に見せたら面白いかな?と冗談半分でついでに借りた本ですが、意外にも(失礼)ちゃんと面白い本でした。お父さんがキモい理由を説明するね―父と娘がガチでトークしました (Linda BOOKS!)中山 順司 お父さんも娘も好感が持てる人物であることがこの本の成功の鍵でしょうか。同じ歳の子がいることもあり、一緒に会話に参加する感覚で共感しつつ読めました。なんと . . . 本文を読む

『ピアニストの・・・』(4)音楽とIQ・数学能力・言語能力

2019-06-19 | 読書メモ
覚え書き(4)ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム古屋 晋一 この本に書かれている音楽のトレーニングにより向上した能力と他の能力との関係についての説明は、半分納得、半分疑問、という感じでした。(オマケ程度のトピックスだから 適当なのかもしれないけど・・・)でも、話題としては面白いです。ざっくりまとめてみました。★音楽とIQ6歳児を3つのグループに分け、それぞれピアノ、声楽、演 . . . 本文を読む

『ピアニストの・・・』 (3)「良い耳」の育て方

2019-06-16 | 読書メモ
覚え書き、第3弾。ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム古屋 晋一 どうすれば「良い耳」になるのか。元々絶対音感が備わっていたり、聴覚が過敏であったり、先天的な能力を持つ場合もあるでしょうけれど、そうではない普通の人であっても良い耳を育てることはできるそうです。この本に書かれている「良い耳の育て方」は、●良い音楽を沢山聴く●幼少期に楽器をはじめる(そして続ける)ということです。 . . . 本文を読む

『ピアニストの・・・』(2)求められる「耳の良さ」のレベル

2019-06-14 | 読書メモ
覚え書き(2)ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム古屋 晋一 ★「耳の良さ」とはどういうことか私は、大人になってから弦楽器をやってみたのですが、調弦や音階で「正しい音をとる」だけで満身創痍でした。分かる人(先生)はなぜ分からないのか理解できないようで、「ピアノをやっていたなら分かりますよね?」と簡単に仰る。いやいや…ピアノは、鍵盤さえ間違わなければネコが踏んでも . . . 本文を読む

『ピアニストの脳を科学する』(1)フォーカル・ジストニア

2019-06-11 | 読書メモ
『ピアニストの脳を科学する』の覚え書き。ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム古屋 晋一 暗譜や初見のメカニズム(使用する脳の部位、ワーキングメモリや周辺視など・・・)、演奏(打鍵)において重要な脱力や省エネの意味(筋肉の使い方)、ピアニストのかかりやすい疾病、タッチの差で本当に音色は変わるのか・・・などなど、分かりやすく書かれていました。練習中、疑問に思うことや先生がレッスン . . . 本文を読む

『成功する子 失敗する子』(3)高校卒業、大学受験に向けてのサポート

2019-02-06 | 読書メモ
『成功する子 失敗する子』(1) 学校へ行く意味(2) 幼少期の親子関係の続きです。次は思春期以降の子どものことです。個人的に、息子を鑑みてとても気になったのがこの部分です。**オプティミストは空想を好む。到達したい未来を想像し、それに伴う良いこと(賞賛や成功)を思い描く。ドーパミン分泌の引き金になり、本当に気分がよいが、 実際の達成にはつながらない。(↑まさに息子っ!!!!) . . . 本文を読む

『成功する子 失敗する子』(2)幼少期の親子関係

2019-02-05 | 読書メモ
『成功する子 失敗する子』(1) 学校に行く意味のつづきです。第一章。幼少期の大切さを訴える内容です。ここに登場する重要な研究をたどれば著者の言わんとすることが分かるのですが、その前に要点をざっくりまとめると・・・幼少時に親からの適切な愛情を受けられないと、その子は過度のストレス反応(アロスタシック負荷)を引き起こすことになる。それが生涯にわたり身体的、精神的悪影響を及ぼす。逆に、ストレスフルな環 . . . 本文を読む

『成功する子 失敗する子』(1) 学校に行く意味

2019-02-04 | 読書メモ
人は見かけによらないと言ったり、第一印象で全てが決まると言ったりまあ言いたいようにいろいろ言われるものですが、本も同じようで。本を手に取るか否かは第一印象で決めるけど、良いのはタイトルだけで、溜息まじりに飛ばし読みしても時間の無駄感が拭えない本があったり、逆に、ぱっと見、いまいちなのに、読んでみたら面白かったり。なので、このところ、あまり第一印象を信じ過ぎず本を手に取るよう心がけています。当然ハズ . . . 本文を読む

『サードカルチャーキッズ 多文化を生きる子どもたち』

2019-01-11 | 読書メモ
『サードカルチャーキッズ』の内容に関する覚え書き。サードカルチャーキッズ(Third Culture Kids = TCK)とは発達段階のかなりの年数を両親の属する文化圏(第一文化)の外(第二文化)で過ごし、第一文化と第二文化のはざまの第三文化を生きる子どものこと。大人になってからの異文化体験とは異なる。安定した単一文化の中で育った大人は、自分の核となる価値観、帰属意識や文化的アイデンティティー、 . . . 本文を読む