olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

リモートの利点と限界

2021-08-24 | 日々
コロナ蔓延につき休校延長ということで、
まだ休みが続いています。
が、リモートのためのタブレット持ち帰りとかで、
今日、息子は学校へ。


去年の春は、まさか翌年の方が
ひどい状況になっているとは
思いもしなかったなぁ。


とはいえ、
イベントの多くが中止となった去年とは異なり、
今年、息子のイベント(発表会等)は、
どれも「完全中止」とはなりませんでした。
主催する先生方が、悩みながらも、
なんとか中止を避けようと
奔走してくださったおかげです。

そのため、この夏休みは
複数のステージの練習、リハーサル、本番を
同時進行(波状攻撃)でこなす
忙しい夏となりました。
有り難いことです。

子どもも、そこは十分に分かっていて、
舞台に立てるってだけでも嬉しい!と
モチベーションをあげていました。

でもね…
息子はこの先も続けるつもりだから
希望があるけれど、
「来年」が無い、つまり
最終学年の子ども達のことを思うと切なくて…

客席から大きな拍手を送りたかった!
拍手を受けて輝く晴れやかな笑顔、
見たかった!!




コロナ以降、
リモートを活用せざるを得ない状況になり、
リモートの有り難さと限界について
考えさせられることが多くなりました。

ゼロよりマシ。
利点もある。

オンラインでしか繋がることのできない人と
やり取りができるのは大きな利点。
情報の伝達だけなら、十分使える。

でも、子どもを見ていると、
実際には
リモートでは補えないものがあり過ぎる、
というのが実感としてあります。

舞台芸術なんて、その最たるもので。

例えば、バレエでは、
会場では感動する踊りも、
画面では粗しか見えない
と言われるし、実際そうだと思う。

(もちろん、音楽も)

「生のステージの魅力」
「実際に人が集まることで生じる何か」って
想像以上に大きいんだな
・・・とか考えていたら、
偶然目にした番組で、
eスポーツのことをやっていましてね。


途中の一部分を見ただけなのですが、
印象に残る事を言っていました。

プロゲーマーの嵩さんは、
試合で、パキスタンの天才的な
eスポーツのゲーマーに勝てなかった。

そのパキスタンのゲーマーは、
「自分達は、ゲームセンターに仲間が集まり
切磋琢磨しているから強い」と言った。

嵩さんは、その言葉にハッとした。
今の日本には、そういう環境が無い。
オンラインでつながるだけ。
それではダメなんだ!と気付き、
仲間に呼びかけ、1週間の合宿を行った。

実際に同じ部屋に集い、
ゲームに取り組み、お互いに指摘し合う。
その結果、参加者全員が
1週間でグンとスキルアップした。
オンラインではなし得ないことだった。


・・・(私が見た部分は)ざっくり、そういう話でした。


とても意外でした。


私のような素人からしたら、
eスポーツって
そもそも画面上で行うものだし、
それこそオンラインだけで十分では?
と思ってしまう。

でも、違うんですね。

「一つの場所に人が集い、
関係を築き、学び合う」ことが
大きな成長につながる。

たとえ画面上で完結する分野であっても、
人間の成長には、
「直に」人と会うことが
想像以上に重要なんでしょうね。


リモート、使える所はうまく使えばいいけど、
それに頼り切りでは、
抜け落ちるものが大きすぎる
ということなんだと思います。

百聞は一見に如かず、
百チャットは一面会に如かず…



リモート話ついでに。

息子がこれまで経験したリモート企画の中で
一番ひどかったのは、
zoomでオーケストラと合奏する企画でした。

某大企業の全面バックアップで、
超有名オケ、超有名ピアニストと合奏できるという
夢のある企画だったんですけどね。

いざ、合奏が始まると…
参加者の誰かが発する余計な音が
zoomのチョイスにより、ランダムに
無駄にクローズアップされ、
耳に届くのは崩壊した音の断片。

聴くべき音(オケの音)が聞こえず、
まさにカオス

仕方なく、見切り発車で演奏に加わろうとすると、
今度は自分の音で
パソコンから流れる音など
何一つ聞こえやしない。

かといって、ヘッドホンは無理。
キー!ギー!ピャー!と
爆音が襲ってくるので、耳がヤラレル。

合奏の意味、無し。

「一体なんだったんだ…?」
という訳の分からない状態のまま終了。

演奏後、作曲家(ピアニスト)と司会の方が、
「全国の子ども達と、
こうして繋がって演奏できるなんて
本当に素晴らしい!感動しました!」
などと絶賛なさっているのを聴き、
息子が鼻で笑っていました(笑)

まあ、ステージ上ではプロオケとピアニストが
演奏しているので、
あちらでは良い音楽が鳴っていたのでしょう。

zoom参加の子ども達の雑音など
ミュートしてしまえば邪魔にならないだろうし。

(参加者がどう感じているかはともかく)
とりあえず子ども達は
姿が画面で確認できればOK、
企画成功!・・・みたいな?

まぁ、リモートのやり方も、
試行錯誤でしょうからね…。

主催者の自己満足的な自画自賛で終わらせず、
この失敗(あ、言い切っちゃった)を糧に、
この先、より良い企画に進化させてくれることを
期待しています。

うちはもう参加しないけど。


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