山城知佳子  プカリー水辺の物語 ー

  YAMASHIRO Chikako
水面に漂う水草物語

美術館交流員

2009年12月25日 | アート活動速報
展覧会が始まって映像機材チェックとかで
何度か会場に足を運んでいると、映像の前で足を止めるお客さんは
なかなか少ないので、ん~どうやったら足をとめてくれるのか。。
と映像インスタレーションで鑑賞者に観てもらうことの難しさを感じてますが
でも、美術館の交流員(監視員)の方々が私の所へ集まってきて
「これはどんな意味?」「わたしはこう観たワ」と
毎回感想をたくさん話してくれるので一番の鑑賞者は美術館内で働く人々だったのか!
と知って新鮮でした。
 昨日もおばあちゃんの交流員が作品を観てイメージが出てきたと、
戦時中の体験を止まらずに話してくれた。
 私の作品の赤い海のシーンがおばあちゃん交流員の記憶と想像力を喚起させたようだ。

今回の作品は老女の出演がありますが、あえて彼女の語りは聞こえてるけど何を言ってるのか
わからないようになっているので、聞きづらいと感じてしまう方もいますが
逆に見ている人のイメージがそれぞれのストーリーを作り出して語り出してしまうようです。

広い解釈とイメージを喚起させるという意味では、すべてを説明する映像でなくとも良いと思うんです。
いつもじっと観てくれている交流員の方々から私の作品の目の前のベンチで
いろんな話を私が聞くことができて嬉しいです。

展覧会は4月まで開催されます。
どうぞ遊びにきてください~


映画「殺人の追憶」