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徒然なるままに・・・?

映画や国外国内ドラマのことや思った事など… 毎日更新中~♪

441.『霧の山荘』みた!(^^)!

2005年11月18日 21時19分51秒 | 拝啓、名探偵さま。
時々のち
今夜は意外な金田一さんを目撃できる作品
『霧の山荘』です。
尚、今夜の画像は『霧の山荘』原作収録の
『悪魔の降誕際』にしてみました。


1985年 日本 SPドラマ
原作:横溝正史
演出:山口和彦
脚本:江連卓
音楽:菅野光亮
   主題歌「心の糸電話」古谷一行
出演
金田一耕助:古谷一行
紅葉照子:岡田茉莉子
水木健二・岡部達彦:冨家規政
上条監督:織本順吉
岡崎平太:山本昌平
田中明夫・三谷昇:片岡五郎
山本武彦:西田健
江馬容子:松本留美
等々力警部:ハナ肇

-あらすじ-
金田一耕助は、往年の大女優・紅葉照子の別荘に招待された。
彼女は20年前、撮影中に事故が起きて未完成のままの映画
「死の接吻」を完成させたいと言う。
しかしこの作品には忌まわしい事件が絡んでいた。
再び紅葉照子の周囲で起る事件。
金田一は彼女を助けるため、事件に挑む。


これより感想(独り言)です。
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『八つ墓村』や『犬神家の一族』といった作品
もスキですが、今回の作品の様なちょっとマイナー(失言)な
作品も好きだったりします。

映画やスペシャルドラマで過去製作されたマイナー作品も
今見ると、面白いですね。
ただ、やはりスペシャルドラマということで
時間制限があるため、ちょっと早足かな?とは思いますが。

ところで 今回の物語では、
ちょっとレアな金田一さんを見ることが出来ます。
・金田一さん、ちょっとセンチメンタル♪
ヒロイン紅葉照子を見て今は亡き母の面影を重ねます。
金田一耕助のお母さんについてのコメントも!
・金田一さん、ゴルフが上手い!
アメリカでゴルフ三昧していたらしいのです。
等々力警部もビックリ!なナイスショット♪
・金田一さん、狙撃される!
犯人と事件の核心に近づいた金田一さん。
犯人(の共犯の人間)に銃で狙われ命拾いを…。

今まで見てきた古谷金田一の中ではちょっと
「あれ?」というシーンが出てきて、事件の
あらましもさることながら上記のシーンは
金田一耕助ファンなら見逃せない場面ですネ。

他の作品を見ていても有ることなんですが・・・
今回の事件で、金田一耕助でさえ
最後まで分からなかった謎が2つあります。
・どうして紅葉照子は金田一耕助を雇ったのか?
・20年前の事件の真相は?
これら2点の謎や他の作品のラストで
解き明かされなかった部分は、原作者にしてみれば
「見た人に任せます」的な終わり方です。
私なりの答は・・・・
・自分の命の短さを知ってしまって今回の計画を
 立てたけれど、やっぱり少しは後悔しているという
 ことと同時に、20年前の事件の真相を純粋に知りたかった。
・容疑者として名前があがった3人がお膳立てをしたのは確か
 (水木健二が亡くなる前のひと悶着からそれは分かる)
 しかし実行犯は今回の事件の被害者たちとも考えられる。
 水木健二と紅葉が結婚してしまったら遺産の分け前が
 なくなるかもしれない、と思ったため。
 (遺産に関して、2人が執着していることも今回の事件
  の場面の中で表現されている)
~~~とまぁ、勝手に推理してみましたっ  (; ̄ー ̄)
原作は読んでいないのですが、もしかすると 原作に
この謎の答が出ているかもしれませんね~?

今夜は、2時間スペシャルドラマとして製作された
古谷一行さんの金田一耕助で『霧の山荘』をBLOGしました。
最後までお付き合い ありがとうございました!(^^)!

440.『仮面舞踏会』みた!(^^)!

2005年11月17日 20時19分18秒 | 拝啓、名探偵さま。
時々
今夜も古谷一行さんの金田一耕助TVシリーズより
『仮面舞踏会』です。
前回のBLOG内で書きました
4つにジャンル分けできる金田一シリーズ。
今回の場合は村でも島でも美少年でもないので~ (; ̄ー ̄)
残る洋風モノに入ることになります。
設定は金田一シリーズにしては現代に近く
セットの別荘とかキャラクター達の着用している衣装
などは、数年前の○○サスペンス再放送で見かけそうな
そんな雰囲気です。


1978年 日本 (ドラマ・全4回)
原作:横溝正史
演出:長野卓
脚本:椋露路桂子
音楽:真鍋理一郎
   主題歌「あざみの如く棘あれば」茶木みやこ
出演
古谷一行:金田一耕助
笛小路美沙:村地弘美
笛小路篤子:乙羽信子
鳳千代子:草笛光子
飛鳥忠熈:木村功
笛小路泰久:久保明
津村真二:佐原健二
槇恭吾:小笠原弘
古田:柳生博
飛鳥熈子:皆川妙子
多岐:露原千草
的場英明:内田稔
田代信吉:三ツ木清隆
看護婦ミチ:太田黒久美
日和警部:長門勇

-あらすじ-
2年前、女優・鳳千代子の1番目の夫、
劇団経営者の阿久津謙三が自動車事故で亡くなった。
翌年の1年前、千代子の前夫で華族出身の元映画俳優
笛小路泰久がプールへ転落し心臓発作で亡くなる。
一見、どれも普通の事故のように思えるのだが
日和警部は裏があると思い、独自に事件を調べていた。
そんな状況の中、彼女と結婚を考えている実業家・飛鳥忠熙のもとに
「鳳千代子から手を引け、さもなくば命はない」という脅迫状が届く。
一方、過去に千代子と結婚していた画家の槇恭吾、
作曲家の津村真二らも事件に巻き込まれる。
飛鳥は、偶然軽井沢を訪れていた金田一耕助に
過去の事件の捜査を依頼する。


これより感想(独り言)です。
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今回の舞台は軽井沢!
金田一さんは、休暇中と言う設定から物語りは始まります。
(金田一さんって 休暇があったんですねぇ~
 なんだかいつもいつも働いてるイメージがあります。)
いつもの如くやっぱり日和警部と出会い、事件に巻き込まれてしまいます。

金田一さんの気の置けない友人であり、警察という機構の面で
度々、金田一さんを助けてくれる○○警部は、シリーズの
お約束事項のひとつです。

今回は日和警部。
あと、等々力警部・磯川警部とかも出て参りますね。

作品に関してですが、まるで○○サスペンス劇場ーーのような
ノリです。 (; ̄ー ̄)
ヒロイン(モテモテ♪)が何者かに狙われる。
彼女を一生懸命守ろうとする男性がいて
(大体にして、“彼”は大金持ちの成功者)
正体不明で不気味な殺人者と事件の謎に
金田一探偵が挑むわけですが・・・・

いつも思うのです。
「どうして、これに気がつかないのかっ!?」と。
今回も金田一さん、最後は「しまった!!」と
相当悔しがっています。^^;
事件の途中、惜しい所まで事件に近づいていて
「もうちょっと 証拠を固めてから…」と
出し惜しみする名探偵は金田一さんだけでは
ありませんが、しかし やっぱりネ
いつもツッコんでしまうんですよねー。
完全な 謎解きはムリでも、せめて
日和さん(または等々力さんや磯川さん)にチョコットでも
教えてたらっ と金田一さんと同じように私まで
彼と一緒に悔しがってみたり・・・。F^^;

兎にも角にも、今回も最後の一人を残すまで
事件は終わらないというコースをたどることになります。

あと、時代設定が良く分からない!
横溝センセイの作品ではよくあることですがー
昭和初期という設定でも、着物姿や
食べるシーンやら、家の中のシーンやら
色んな時代が混在しているように思います。
この所、新しく製作される金田一ドラマでは
わざとわからなくしているフシもありますが
この時代背景の不安定さも金田一作品の
謎めいた魅力の1つ なのでしょうね。

今夜は、休暇中の金田一さん 事件に巻き込まれるの巻
『仮面舞踏会』をBLOGしました。
もう少し、金田一シリーズ続きます。
お付き合いヨロシクお願い致しますm(__)m

439.『仮面劇場』みた!(^^)!

2005年11月16日 21時15分17秒 | 拝啓、名探偵さま。

今夜は『仮面劇場』という作品です。
原作では、金田一探偵は出てきていません。
しかし、制作者側は原作者である
横溝正史から承諾を得て、特別に
この作品に金田一耕助を登場させました。
古谷一行さんTVドラマシリーズではこのようなパターンが
多々見受けられます。


1978年 日本 (ドラマ・全4回)
原作:横溝正史
演出:井上芳夫
脚本:鴨井達比古
音楽:真鍋理一郎
   主題歌「あざみの如く棘あれば」茶木みやこ
出演
古谷一行:金田一耕助
虹之助(琴恵):長尾深雪
大道寺綾子:司葉子
大道寺珠代:新村礼子
甲野莉枝子:富田恵子
甲野静馬:冨川夫
甲野由美:服部妙子
キヨ:菅井きん
志賀恭三:池部良
鵜藤五郎:睦五郎
鈴木医院長:下條正巳
日和警部:長門勇

-あらすじ-
昭和43年。
瀬戸内海を旅する金田一耕助は、船中で大道寺家の
未亡人・綾子と知り合う。
その時、一艘の小舟が船に近づいてくる。
船には柩が積まれ、その中には美しい少年が横たわっていた。
助けだされた美少年、虹之介が盲目で口も耳も
不自由であると知った綾子は、虹之介を引き取ることを申し出るが
金田一は不吉な予感を感じる。
金田一の予感は的中。
綾子の周囲で連続殺人事件が始まった。


これより感想(独り言)です。
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え~~~~^^; 突然ですが
金田一シリーズは大きく分けると
孤島モノ・村モノ・美少年モノ・洋風モノ
と、4タイプに分類されます。

孤島モノ
『獄門島』『悪霊島』『女王蜂』など
村モノ
『八つ墓村』『犬神家の一族』
『本陣殺人事件』『悪魔の手毬唄』など
洋風モノ
『病院坂の首縊りの家』『悪魔が来たりて笛を吹く』
(番外として『黒猫亭事件』)など
そして今回の『仮面劇場』のような美少年モノ。
美少年モノは他にも『真珠郎』などがあります。

演じておられるのは(『真珠郎』然り…)女優さんなので
中性的な魅力があり、美しいのは当たり前~♪
特に私の記憶に鮮明に残っているのは
早川絵美さん演じる『真珠郎』!
これぞ美少年!というカンジでした。

金田一作品はヒロインと言える登場人物が
2人居ることが多く、片方は本家の
奥様(=犯人 というパターン多し)と
美しい娘(彼女を巡って事件が起こること多し)。
今回もこのパターンが使われています。
内、“奥様”である大道寺綾子ですが・・・
今回は古谷金田一がこの“奥様”にほのかな恋心を
抱いている というような裏設定が!
鶴太郎さん金田一では当たり前(?)な恋愛感情設定を
今回は古谷さんが“恋愛慣れしていない”
金田一を演じておられます。
ある意味、貴重なエピソードだと言えるような~(気がする)。

ところで・・・幼い頃、このドラマの再放送をTVで見て
一番怖かったのは、大道寺珠代役の女優さん!
きいぃぃ~~~o(> <;)o とヒステリーを起こし
機関銃の如く暴言をはくあの顔・声と
米神に貼り付けた小さくて白い絆創膏(湿布か?)。
悪魔やら怨霊やらの話や、殺人鬼も真っ青っっ
なくらいに小学生の私の心に染み付いてます。(笑)

恋・失恋を短期間でいっぺんに味わった金田一。
これはこれで事件そのものと併せて、楽しめる
作品です。

今夜はちょっとマイナーな作品『仮面劇場』をBLOGしました。
最後までお付き合いありがとうございました。

438.『悪霊島』みた!(^^)!

2005年11月15日 20時32分13秒 | 拝啓、名探偵さま。

今夜はまたまた片岡鶴太郎の人情派・金田一耕助
TVドラマの『悪霊島』です。
『悪霊島』 実は私は鹿賀丈史さんの映画版(1981)
の方がお気に入りであり、先に思い出すんですが~
昨晩の続きと金田一耕助の違った顔を垣間見れるということで
鶴太郎金田一を選んでみました。


1991年 日本 本編(ドラマ)
原作:横溝正史
演出:岸田理生
脚本:福本義人
音楽:石田勝範
出演
金田一耕助:片岡鶴太郎
巴御寮人:島田陽子
三津木五十子:牧瀬里穂
刑部大膳:平幹二郎
吉太郎:嶋田久作
越智竜平:夏八木勲
刑部守衛:佐川満男
越智松蔵:六平直政
荒木定吉:井田州彦
妹尾誠:長岡尚彦
山崎巡査:沼田爆
若き日の巴:宮沢りえ
若き日の竜平:市川染五郎
磯川警部:加藤武

-あらすじ-
金田一は静養のため刑部島(おさかべじま)を訪れた。
ところが島に到着してみると、ソコには事件捜査中の
磯川警部がいた。
磯川のもとに届いた不気味な告白状。
謎の男、青木静男の失踪・三人の男の行方不明事件・
「鵺(ぬえ)の鳴く夜に気をつけろ」の意味は?
次々に起る殺人事件と過去の繋がりは?


これより感想(独り言)です。
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やっぱり今回も人間臭い金田一耕助となっていますね。

『獄門島』とまではいかないですが
それでも、女性に言い寄られてアタフタする様子や
腹筋を使って監禁から脱出する肉体派なトコとか
他の方の金田一ではあり得そうも無い、金田一耕助氏です。(笑)
鹿賀丈史さんの映画版『悪霊島』も鑑賞しましたが
あちらの方が原作に忠実ですね。

一番目立った違い・・・
鹿賀丈史さんの映画版では確か~
巴御前の生んだ子供は腰で繋がっている双子だったのですが
今回の巴御前の子供の亡骸は一人でした。
横溝作品独特のオドロオドロしい雰囲気は
映画版のほうが味わえます。
ドラマのスペシャル枠で時間も映画より短く
制作費もあまりかけられていない
その様な状況の割には、まあまあの出来栄えのようにも
思いますが、しかしやっぱり 映画編の方が
重圧感やスケール 金田一自身や事件のあらましなど
見応えはあり オススメです。

いつもいくTSUTAYAさんで 鹿賀さんの映画版『悪霊島』を
探したのですが・・・ありませんでした。
できれば映画編もUPしたかったのですが~
それは叶わずっっ!
(他にも見直してみたい作品があるのですが
 それらも入荷していなかったり・・・)
入手(レンタル)可能な作品は、出来るだけ記事としてUPする予定です。
・・・せめて、画像だけでも鹿賀さん金田一を~F^^;

今夜は、原作とも映画版とも違う鶴太郎金田一の『悪霊島』を
取り上げてみました。
明晩もお付き合いよろしくお願いいたします!(^^)!

433.『獄門島』みた!(^^)!

2005年11月11日 20時55分19秒 | 拝啓、名探偵さま。

今回、取り上げた『獄門島』は片岡鶴太郎さん金田一。
しかし、金田一ファンには 石坂浩二さん金田一の
『獄門島』の方が好評です。
そのわけは~^^;
やはり 演技力の差?
それとも、鶴太郎金田一は原作とかけ離れているっぽいから?
石坂さんの方は映画版 今回のはTVドラマスペシャル版と
資金・スケール・出演者の方々 全て 大きな差がありますね。


1990年 日本 本編117分(ドラマ)
原作:横溝正史
演出:福本義人
脚本:岸田理生
出演
金田一耕助:片岡鶴太郎
鬼頭早苗:遥くらら
了然和尚:フランキー堺
鬼頭花子:持田真樹
鬼頭雪枝:高橋由美子
鬼頭月代:牧瀬里穂
鬼頭儀兵衛:岡田真澄
鬼頭千万太:渕野俊太
お志保:二宮さよ子
鵜飼章三:長岡尚彦
お小夜:南野陽子
荒木村長:左右田一平
村瀬幸庵:今福将雄
鬼頭嘉右衛門:平幹二郎
磯川警部:加藤武

-あらすじ-
昭和21年、戦場で戦友・鬼頭千万太から
故郷への手紙を託された金田一は
千万太の訃報と遺言を知らせに獄門島を訪れた。
千万太の言い残した“妹達の命が危ない”という言葉どおり
島一番の網元の三姉妹が次々と異様な手段で殺害されていく。
金田一は犯人からの挑戦に挑む。


これより感想(独り言)です。
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今回の被害者役は、豪華♪ですね~
そして、その所為なのか?
殺人事件の現場は、それほど凄惨な という
印象ではありません。

因みに三人の姉妹達が殺された時に
和尚が呟いた句を書きとめてみました。

鬼頭花子…鶯の身をさかさまに初音かな
鬼頭雪枝…むざんやな冑の下のきりぎりす
鬼頭月代…一つ家に遊女もねたり萩と月

この3つの句が金田一に事件解決への
ヒントを与えてくれる…というワケです。( ̄ー ̄)ニヤリ

今回の金田一は何時にも増して、重苦しさが
感じ取れません。
それはやはり、演じておられるのが鶴太郎さんだと
いうコトと、鶴太郎さんにピッタリとくる
金田一像を作り上げているから と言えます。
一番“ありえないっっ!”と思ったことーそれは…
怖がる鬼頭月代におまじないだと言い
彼女のおデコにちゅぅ~♪を!!(^~^;)
大人しい金田一だとばかり思っていたら
意外と女性慣れしてる??(汗)
“小粒でピリリ”な金田一耕助キャラでした。
(わかり難い例えだ・・・(-_-;))
今までの私の中の、金田一耕助という“人となり”の
イメージとかけ離れた行動を取ってくれましたよ。
そこで!コレまでBLOGした金田一シリーズ作品の
金田一のイメージを書き留めておこうと思います。

石坂さん金田一
知的・決して道から逸れなさそう…
謎解きの際には 理路整然と!
古谷さん金田一
コミカル・男くささ漂う・肉体派(?)
一番“頭をかく”仕草が似合う。
豊川さん金田一
クール・事件を遠くで観察するという印象が強い。
金田一のトレードマークである“フケ”が似合わない!
鶴太郎さん金田一
人間味&生活感漂う・普通の人っぽい。(笑)

この↑金田一像はあくまで、私の独断と偏見による
印象ですので~(念のため…^^;)

今夜は、片岡鶴太郎さんのコミカル且つ
今までのイメージと違う 金田一耕助の『獄門島』でした。
最後までお付き合いありがとう御座いましたヽ(^o^)丿

432.『悪魔の手毬唄』みた!(^^)!

2005年11月10日 21時12分34秒 | 拝啓、名探偵さま。

今夜は、横溝センセイ・市川崑監督・石坂さん金田一の
三拍子♪ 『悪魔の手毬唄』映画版です。
この作品は、もう~何度鑑賞したかわからないくらい
何回も見ています。(^~^;)
私の中では“石坂浩二さんの金田一耕助”といえば?
この『悪魔の手毬唄』なのです。
舗装されていない道路や、出演されておられる俳優女優さん達の
衣装、それに事件の舞台となる鬼首村と村に伝わるわらべ歌。
どれをとっても、原作に一番近いのでは?と思っています。


1977年 日本 本編144分(映画)
原作:横溝正史
監督:市川崑
脚本:久里子亭
音楽:村井邦彦
出演
金田一耕助:石坂浩二
別所千恵:仁科明子
青池リカ:岸恵子
青池歌名雄:北公次
青池里子:永島暎子
由良敦子:草笛光子
由良敏郎:頭師孝雄
由良泰子:高橋洋子
由良五百子:原ひさ子
由良栄子:川口節子
仁礼嘉平:辰巳柳太郎
仁礼直太:大羽五朗
仁礼流次:潮哲也
多々良放庵:中村伸郎
権堂医師:大滝秀治
立花捜査主任:加藤武
磯川警部:若山富三郎

-あらすじ-
昭和27年 山奥の鬼首(おにこべ)村。
古い因習と二大勢力、仁礼家と由良家の対立するこの村に
村の出身者で今では芸能界デビューを果たし
見事、時の人になった別所千恵が戻って来た。
ところが、千恵の帰郷に合わせるかの如く
次々と怪奇な連続殺人事件が突発する
「鬼首手毬唄」になぞらえた事件と
20年前の事件との関わりは?


これより感想(独り言)です。
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『うちの裏のせんざいに
 雀が三匹とまって
 一羽の雀の言うことにゃ
 おらが在所の陣屋の殿さん
 狩り好き酒好き女好き
 女たれがよい枡屋の娘
 枡屋器量良しじゃがうわばみ娘
 枡で量って漏斗で飲んで
 日がな一日酒浸り
 それでも足らぬとて返された』…鬼首村手毬唄

今回の作品もおどろおどろしい“現場”です
上記↑の数え歌になぞらえて、ジョウゴやら枡やら秤やら
ディスプレーされ、一層 ショッキングなシーンと
なってます。

もうですねぇ~ この作品、ややこしいんですよね…
いっぱい人が出てくるのが金田一シリーズなのだから(最早、お約束)
と、いっても4つの家族に4つの家系図・・・・
しかも、20年前の事件との絡みやら
周囲の人々との拘わり方とか含めると
もう~~~(^~^;) 巻物のような家系図(関係図)が
出来上がりそうな勢いです!

そんな複雑極まりない村の内情。
この物語では4つの家族が出てきます。
中でも主だった家族は2つ。
片方は成上り者の今では大金持ちで村一番の有力者。(由良家)
もう一方は、元名家で今ではその影もないけれど
プライドは高い一族。(仁礼家)
この2家族の娘と仲の良い他の家の2人の娘、4人の娘と
20年前 村にやって来て詐欺を働いた恩田幾三という男との因縁の関係。
(この4人の関係が ━(゜∀゜)━ウソォ!! とビックリなとんでもない
 関係なのです~。あり得そうで、あり得ないっっ!)
村では各々屋号があり、昔よりお互いをその屋号で
呼んでいたという設定です。
仁礼家…秤屋
由良家…枡屋
別所家…錠屋
そしてこの屋号と、先に記述しました数え歌が事件現場では大きな
意味を持つわけです。

ところで、金田一シリーズ いえ、横溝作品を読んでいて
(鑑賞していて)いつも 頭に浮かぶイメージがあります。

都会から離れ、近代的文化から一線を引いた村
秋 ススキの穂 埃っぽい道路
木造建築の平屋一階建てのお屋敷
そして、犯人と思しき人物は女性。
被害者、若しくは殺害されてしまう男性達から
慕われている美女。

これらは原作で文字として語られているわけですがー
大体がこんな感じを思い浮かべますね~
しっかりとした原作があり、それをイザ映画やドラマにしてしまうと
ガックリ・・・(*_*; となったりしますが、金田一シリーズは
不思議と映像を観て「えーーーΣ( ̄□ ̄)!! 違うぢゃん!」と
なるようなことが少ないのが不思議デス。(注;私の場合、です)
全体的に上手く表現されているように思いますね。
(最近の金田一シリーズでは某アイドルグループ“S”の I垣くんが
 演じておられましたが…あの作品でさえ、まあまあかな?と
 思えるほどに)
金田一モノ(横溝作品)とは映像にし易い作品なのかもしれません。

今夜も、横溝センセイ@金田一シリーズをBLOGしました。
次回もヨロシクお願い致します♪

431.『女王蜂』みた!(^^)!

2005年11月09日 21時42分23秒 | 拝啓、名探偵さま。

この所、洋画の記事が続きましたが~
今回は「拝啓、名探偵さま。」カテゴリーのUPです!(^^)!
前回の『悪魔が来たりて笛を吹く』と同じ
TV連続ドラマシリーズより
古谷一行さんの金田一耕助です。
OA時は3話完結。
このシリーズ、多数出ているのですが・・・しかし、
私の行くTSUTAYAさんには代表的な作品の
DVDが少ししかありません。
全巻揃っていたら、全てこのシリーズのDVDで記事を
UPしようと思っていたのですが…
それとも~全部出ていない?と言うことなのでしょうか?
ネット検索をかけてみたりもしたのですが
作品自体が旧作の所為(それも、カナーリ^^;)なのか
なかなかHITしてくれません。


1978年 日本 (ドラマ)
原作:横溝正史
演出:富本壮吉
脚本:石松愛弘
音楽:真鍋理一郎
   主題歌「あざみの如く棘あれば」茶木みやこ
出演
金田一耕助:古谷一行
神尾秀子:岡田茉莉子
大道寺智子:片平なぎさ
速見欽造:神山繁
多門連太郎:夏夕介
遊佐三郎:赤塚真人
速水文彦:坂東正之助
日和警部:長門勇

-あらすじ-
速見欽造は20年前に死んだ親友・日下部仁の娘である
智子を引き取るため、伊豆の月琴島へと向かった。
しかし、欽造の元には
「智子を島から連れ出すな。
あの娘の前には多くの血が流されるであろう。
彼女は女王蜂である」という脅迫状が届いていた。
その為、銀造は金田一に一緒に来てくれるよう依頼する。
欽造と金田一が島に到着した後、智子の周囲では
凄惨な連続殺人事件が始まる。
20年前の事件との関係は?
事件の鍵を握る“こうもり”とは?


これより感想(独り言)です。
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今ではサスペンス・クイーン♪とまで言われている
あのっ!片平なぎささんがヒロインに!!
お若い・かわいい・初々しい~
昔の作品では、今では貫禄のついた役者さん達の
若かりし頃の姿が垣間見れて
それも楽しみの1つですねぇ~。
(因みに『踊る大捜査線 The Movie』で誘拐されちゃう副総監を
 演じられた、神山さんも出演されておられます。)

ただ、今回UPした『女王蜂』ドラマ版は
原作と大分違いがあります。

・多門連太郎が死亡してしまうこと!
本来ならば、彼は智子の騎士(ナイト)として
大活躍するはず~だったのですが、あっけない最後となっています。

・文彦って確か~子供だったような?
智子を姉のように慕い、彼女を東京に行かせたくないから
脅迫文を作成した・・・という設定になっていたような~(^~^;)>うろ覚え。

・三郎が使用人!?
原作では三郎はどっかのお坊ちゃまだった(ような気が~)。

限られた時間内に物語を進行させるため、違った設定になったようですね。
原作とは違った『女王蜂』もナカナカ面白いものとなっています。

ところで・・・
主題歌なんですが~
前回の『悪魔が来たりて笛を吹く』でも同じ方が
担当されておられます。
お名前は茶木みやこさん。
この方の声と独特のメロディが
妙に金田一シリーズにマッチしているように
感じます。(笑)
気だる~く 少々色っぽく
皆様、機会があれば是非 聴いてみてください♪
(なんか、耳に残る歌です。)

このシリーズには欠かせないキャラ・日和警部。
彼の“よ~っし わかった!”や胃薬を口から吹き出すのは
最早、お約束ですネ。(笑)
色々な方の金田一はそれぞれが特徴を出しています。
今回取り上げた古谷金田一は三枚目タイプ。
古谷さんの金田一が、他の方の金田一と比べると
コミカルに感じるのはこの名脇役、日和警部との
やり取り(そして“よ~し わかった!”も理由のひとつ)の
お陰ですね。

今夜は原作とは違った設定、でもラストは同じで
ちょっとホッとした(?) 古谷金田一『女王蜂』をBLOGしました。
出演者の方々のお若い頃の様子は、本編(事件)と同じくらい
見ていて面白い仕上がりになっています。

最後までお付き合いありがとうございました♪ヽ(^o^)丿

424.『悪魔が来たりて笛を吹く』(DVD 上・下)みた!(^^)!

2005年11月03日 21時37分18秒 | 拝啓、名探偵さま。

今夜は連続TVドラマシリーズより『悪魔が来たりて笛を吹く』です。
今でもぼんやりと憶えています~
小学生頃 丁度、学校からうちに帰っておやつを食べて
宿題やって 外に遊びにでて帰ってくると(夕方、あたりは暗くなりかけ)
TVでこの連続ドラマシリーズをOAしていました。
既に原作を読んでいた私は、当時 マンガ
(丁度同じ時間帯にマンガを放送していた)よりも
こっちをみていましたよ~^^;
ただし、“大人のシーン”(←おばあちゃんがそう言っていた)が
出てくる度に、おばあちゃんが慌ててチャンネルを変えるという
忙しい鑑賞模様でしたが。(笑)
冒険モノを鑑賞するような・・・そんなワクワクした気分で。
大人の世界での難しいアレコレは、スルーでっっ
単純にミステリーものとして鑑賞していました。


1977年 日本 (ドラマ)
原作:横溝正史
演出:鈴木英夫
脚本:石森史郎
音楽:中村八大
   主題歌「まぼろしの人」茶木みやこ
出演
金田一耕助:古谷一行
椿英輔:江原真二郎
椿美禰子:壇ふみ
椿秋子:草笛光子
新宮:長門裕之
三島:沖雅也
日和警部:長門勇

-あらすじー
昭和22年、“天銀堂毒殺事件”が世間を賑わせていた。
容疑者として浮かび上がってきたのは
モンタージュにそっくりな椿英輔子爵。
ところが椿英輔は失踪してしまう。
数日後、警察は自殺した英輔を発見。
それからというもの、椿家に次々と不幸が訪れる。
父の死に疑問を抱く椿英輔の娘・美禰子(みねこ)は金田一耕助に
捜査を依頼する。


これより感想(独り言)です。
完全なネタバレありますので
お気をつけ下さい。
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今回は連続モノ(ドラマ)より~♪
DVDでは上・下巻で全5話という見応えある内容です。

ところで、この『悪魔が来たりて笛を吹く』はいつもの
金田一シリーズとちょっと違う印象を感じます。
どうしてなのかっ?
理由は3つ
・現場は都内。
・どことなく洋風
・いつも強気(気丈)な女主人が今回はやたらと臆病
一番の違いは現場が都内という理由でしょうか?

当主亡きあと、笛の音が聞こえてくる度
次々と起る殺人事件の根本は、人間の醜い部分がテーマです。
血の呪い・過去の過ち・
近しい者同士の関係が事件の起爆剤
という設定は、人間の中の動物的な又は本能的な部分。
このほかの金田一モノのテーマのなかでも一番キツイ
人間の業と言えるのでは?

ところで、作品中登場人物から「悪魔」という言葉を度々耳にします。
いつもの横溝作品のイメージから言うと「悪魔」というより
「鬼」とう感じを受ける私なのです。
「悪魔」というと…どちらかと言うと江戸川乱歩の明智探偵を
思い出してしまいます。
このあと「悪魔の手毬唄」も記事にする予定ですが
この「悪魔の手毬唄」の「悪魔」は和風
今回の「悪魔が来たりて笛を吹く」では洋風と
同じ「悪魔」でも作品全体のイメージや設定でこんなにも
違うとは・・・・。
この“不思議”も金田一作品の魅力のひとつです。

金田一作品というのは所謂、ミステリーというジャンルに入りますね。
ホラーもスキですが、やっぱり一番スキなのは
名探偵が出てきて見事に犯人・動機・トリックの謎を解いていく
ミステリーです♪
海外では、シャーロック・ホームズ エルキュール・ポアロ
ミス・マープル (探偵ではないですが)刑事コロンボ
新しい所ではモンク などなど…
日本の代表的な探偵では金田一と明智ですね。
DVD欲しいんですが~^^; 昔の作品が多い為、
セットものになっていたりします。
セットものとなるとナカナカ手を出し難いお値段に!!
なので、専らレンタルで見直しています。
(DVD化されていない作品もあるので、ビデオ・DVD取り混ぜ~ (; ̄ー ̄))
今回は日本製で私の一番好きな探偵さん♪「金田一」ですが
後々、海外のミステリーシリーズものも記事に出来たらなぁ~と
思ってます。

明晩も横溝センセイ作品です♪
最後までお付き合いありがとう御座いました。

423.『犬神家の一族』みた!(^^)!

2005年11月02日 20時48分27秒 | 拝啓、名探偵さま。

『八つ墓村』『本陣殺人事件』ときて
今夜は『犬神家の一族』です。
この作品も横溝正史作品・代表作の1つですね。
前記の2作品と同じく、この作品も
映画化・ドラマ化を何度もされています。
横溝作品のなかでも一番、横溝正史らしい
作品と言えるのではないでしょうか?


1976年 日本 本編150分(映画)
原作:横溝正史
監督:市川崑
脚本:長田紀生・日高真也・市川崑
音楽:大野雄二
出演
金田一耕助:石坂浩二
犬神松子:高峰三枝子
野々宮珠世:島田陽子
犬神竹子:三条美紀
犬神梅子:草笛光子
犬神佐清・青沼静馬(二役):あおい輝彦
犬神佐武:地井武男
犬神佐智:川口恒
犬神小夜子:川口晶
那須ホテルの女中はる:坂口良子
古館恭三弁護士:小沢栄太郎
猿蔵:寺田稔
犬神佐兵衛:三国連太郎
那須ホテルの主人:横溝正史
渡辺刑事:角川春樹
琴の師匠:岸田今日子

-あらすじ-
莫大な資産を残し、死亡した犬神佐兵衛。
残された犬神家の財産を巡り、
一族内で骨肉の争いが始まった。
湖畔に建つ“犬神御殿”。
相続人である珠代の周囲で次々に起る、惨殺事件。
金田一は、犯人へと着実に近づいていく。


これより感想(独り言)です。
完全なネタバレありますので
お気をつけ下さい。
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『八つ墓村』『本陣殺人事件』
『獄門島』『女王蜂』『悪魔の手毬唄』
『真珠郎』『悪魔が来たりて笛を吹く』
『病院坂の首縊りの家』『迷路荘の惨劇』
『悪霊島』『夜光虫』etc・・・

これまで横溝作品色々と読みました。
一貫して出てくるのは(前回の記事でも既出の
人間のエゴ・業と)入り組んだ人間関係や
戦前の日本の様子、また作品中に広がる
独特の雰囲気などがあります。
今回UPした『犬神家の一族』はそれらを
ギュっと凝縮した作品といえます。
人間関係の複雑さ、過去から引き摺っている
過ちとそれに関してのトラウマ・
罪の意識などですね。
作者の拘りというモノでしょうか?^^;

もう1つの横溝作品の特色である
“独特の雰囲気”に関してについて・・・
金田一シリーズではおどろおどろしい雰囲気が
一番の見どころ(魅力)だと思うのですが
各々の作品それぞれに、そのイメージを
観客側(読者)に植えつける場面が必ず1つは
挿入されています。
今回の場合は、佐清の不気味さ・・・ではないか?と思われます。
映像化された『犬神家の一族』の中では
今回取り上げました、石坂金田一の映画編の佐清が
一番怖いっっ (; ̄ー ̄)
まさに制作者(原作者)の意図を表現している“佐清”像です。
掠れてるのに甲高い…声
ぴったりと肌に張り付いたゴム製のマスク
マスクから見えている、目の異様な輝きと動き
・・・・どれをとっても、他の『犬神家の一族』の
中でもピカ一!な、佐清の不気味さが溢れてます。
怖いと言えば、有名なシーン
菊人形の頭部に佐武の生首がぁっっ!
佐清の湖@逆立ち!
も忘れてはいけませんね・・・。
特にさかさまに突き刺さった(ニセ)佐清は
効果抜群でした。
(当時のポスターにもそれは反映され
 後にバラエティ番組でギャグに使われてしまうほど。)

経済成長時代の日本に背を向けるような
隔離された山奥の村。
村には有力者一族が今でも勢力を持ち
その家系図は巻物になりそうなほどに複雑怪奇。
(この様子は以前BLOGしました『トリック』にも
 反映されていますね)
今ではレトロ作品となった金田一シリーズですが
懐かしさと、その反対である
おどろおどろしさが程よくミックスされた
クセになる魅力のあるシリーズです。

今夜は横溝センセイの代表作『犬神家の一族』を
BLOGしました。
もう暫し、お付き合いお願い致します。

422.『本陣殺人事件』みた!(^^)!

2005年11月01日 21時19分57秒 | 拝啓、名探偵さま。

今夜の作品は『本陣殺人事件』です。
この作品も、長い時間をかけ
色々な方が金田一を演じておられる
金田一シリーズの中の代表作品の1つですね。
今回は古谷一行さんの金田一(しかも今回のはドラマOA分)です。
『本陣殺人事件』古谷さんの金田一は映画としても
製作され、今夜私がUPしましたTVスペ編よりも高い評価
(“金田一ファン”の方々の中には
 「これこそが金田一だっ!」と宣言されておられる方も…。)
を耳にしますが、私は今回のドラマ編の方が個人的にはスキです。^^;


1983年 日本 本編95分(ドラマ)
原作:横溝正史
プロデューサー:徳田良雄、金川克斗志
演出:井上昭
脚本:阿倍徹郎
出演
金田一耕助:古谷一行
一柳糸子:高峰三枝子
一柳賢蔵:西岡徳馬
一柳三郎:本田博太郎
久保克子:山本みどり
久保銀造:下條正己
一柳鈴子:牛原千恵
一柳伊兵衛:山内明
日和警部:ハナ肇

-あらすじ-
戦後間もない日本。
岡山県のとある村。
金田一耕助は恩師である久保銀造の姪
久保克子の婚礼に呼ばれた。
結婚式を終えた夜、かき鳴らされる琴の音に
驚いた金田一達は、克子とこの家の当主・一柳賢蔵が
初夜を過ごしているはなれへと向かう。
そこは凄惨な殺人現場となっていた。
深夜から降り始めた雪の上には足跡1つ残っていない
その上、はなれは完全なる密室。
三つ指の男・庭に突き刺さった日本刀・
謎の脅迫状・・・。
金田一が密室の謎に迫る!


これより感想(独り言)です。
完全なネタバレありますので
お気をつけ下さい。
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犯人=被害者
私が、この公式(最初から“ありえないっ!!”と思い込んでいた)を
初めて知ったのがこの作品の原作でした。
(時期的には『八つ墓村』と同じく、やはり小学生頃)
「こんなことも“アリ”なんだぁ~」と読み終えた後は
感心してしまった私…。(笑)

肝心な犯人と動機ですが・・・結局のトコロ
潔癖症&“オレ様”的発想な賢蔵と
母親が不貞を働き女性に対して不信感を抱いていた
三郎が兄の悔しさを自分の気持ちと置き換え(同調して)
思わず、手を貸してしまった。
――――と、いうコトが一点。
また、昔から推理マニアな兄弟(賢蔵&三郎)は
“密室殺人”を行ってみたかった・・・。
(今回は特に、飛び入り参加の“名探偵・金田一耕助”が居たのも
 三郎のライバル心に火をつけた、ともいえます)
最後の告白の場面ではこのことについて、心情を
語る三郎VS金田一のシーンもあります。

横溝正史作品では人間のエゴ・業を
犯人の動機と絡めていますが
今回はまさに、人間のエゴを描いている作品です。

ところで、今回の事件のトリックについてですが、
原作で読んだ時はイマイチわかり辛かったのです~
なんせ あーんなっ複雑な仕掛け…
文字だと難しい!!
でも、こうして映像で見てみると~
なるほどネ♪
(しかし・・・よく、こんな仕掛けを考え出したな~と
 それに、この仕掛けに気がついた金田一さんは
 やっぱりスゴイっす!!)

今夜は、横溝センセイシリーズ
金田一シリーズ代表作の1つ『本陣殺人事件』をBLOGしました。
まだ暫し お付き合いよろしくお願いします♪

421.『八つ墓村』みた!(^^)!

2005年10月31日 21時02分38秒 | 拝啓、名探偵さま。

皆様 こんばんは~!(^^)!
今夜から再びシリーズモノの連載です♪
ただし・・・今回は一週間ごとに途中休憩を取りつつ
の連載を予定しています。
カテゴリーもこのシリーズの為に新しく増設してしまいました。
その名も・・・「拝啓、名探偵さま。」( ̄ー ̄)ニヤリ
私が一番好きなジャンル、探偵モノのためのカテゴリー♪
これから邦洋問わず順次 UPしていこうと思いますので
「みちゃった!(^^)!」シリーズ共々 どうか
ご贔屓に~~~~ヽ(^o^)丿

そして、“探偵もの”記念すべき「お初」は~
以前から、是非とも取り上げてみたかった
横溝センセイシリーズ♪
(「拝啓、名探偵さま」カテゴリーでは
 映画・ドラマ ミックス♪となります。)
主役の金田一探偵役についてですが
いろんな方が演じておられますね~
ネットで検索してみたら、一つのタイトルで数人の
俳優さんの名前がHITしますが・・・
私の独断と偏見~( ̄ー ̄)ニヤリ でっ
1タイトル(映画・ドラマシリーズ)の中でお気に入りの
金田一探偵の作品をUPしていこうと思っております。

今夜の記念すべき横溝先生シリーズ第1弾!
私の場合“金田一耕助”“横溝正史”でまず思い浮かぶのは
『八つ墓村』です。
で、今夜は豊川さんモードの金田一で『八つ墓村』を…
このあと、『犬神家の一族』や『獄門島』『女王蜂』など
他の作品もUP予定です♪


1996年 日本 本編127分(SPドラマ)
原作:横溝正史
監督:市川崑
脚本:大藪郁子 市川崑
音楽:谷川賢作
出演
金田一耕助:豊川悦司
寺田辰弥:高橋和也
森美也子:浅野ゆう子
小梅・小竹:岸田今日子
里村慎太郎:宅間伸
田治見要蔵、久弥、庄左衛門(三役):
岸部一徳
田治見春代:萬田久子
等々力警部:加藤武
濃茶の尼:白石加代子
諏訪弁護士:井川比佐志

-あらすじ-
昭和24年。
世間からの風を断ち切るようにして
戦前の日本を残した、岡山県のある村での出来事。
26年前、惨劇のあった八つ墓村に
村の有力者の末裔、寺田辰弥は跡を継ぐため
やって来た。
ところが、彼の周囲では事件が発生。
彼が八つ墓村へ向かう前、下宿に届いた
“26年前の惨劇が繰り返される”という脅迫文との関係は?
金田一耕助はこの惨劇に立ち向かう。



これより感想(独り言)です。
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私が金田一探偵モノを初めて読んだのが今夜取り上げた
『八つ墓村』でした。
考えてみると・・・小学生だった私は、あの頃から
ミステリーにハマって行ったように思います。
(年齢が年齢だったので、流石に“大人の事情”という部分は
 ????でしたがー^^;)
過去『八つ墓村』の金田一耕助役を演じられた俳優さんは
映画:片岡千恵蔵(1951) 渥美清(1977) 
ドラマ:金内吉男(1969) 古谷一行(1978・1991) 
    片岡鶴太郎(1995) 稲垣吾郎(2004)
・・・・と、金田一耕助シリーズの中では一番の多さです。
この中の数作品は鑑賞した事がありますが、やっぱり一番
印象深いのは 古谷さんの金田一!
今回の金田一はトヨエツですが…実は、金田一役では
古谷一行さんが一番♪だと思っていたりします。
では、なぜトヨエツ金田一にしたのか?
理由は、脇を固める俳優さん(特に小竹小梅ばあちゃん役の岸田さん
と、「よ~し わかった!」の等々力警部♪)が
一番魅力的に思えるから・・・。

原作も何回か読みました。
文字というのは不思議ですね~ 自分の中でのイメージを作り上げて
イザ映像を見てみると違っててーガックリっ となったりしますが
横溝センセイの作品は大体 大丈夫~♪なのです。(ホント不思議…)
今回取り上げました『八つ墓村』に関しては、古谷さん主演の
ドラマシリーズモノの『八つ墓村』が一番原作に近いように思います。

横溝作品の魅力・・・それは、あの独特の雰囲気。
戦後の急成長中の日本から、隔離した昔ながらの村
有力者が統治する独特の世界で繰り広げられる
おどろおどろしい連続殺人事件。
今回の作品にもそれらは顕著に表れていて、事件の血なま臭さも
然ることながら、鍾乳洞や村人をばったばったと
切り捨てる要蔵の様子。
ショッキングなシーンや、難解な家系図・・・
ダメな方は肌に合わない けれどハマったら抜け出さない
そんな魅力が染み出ています。
これからも横溝センセイシリーズ、続けていこうと思います。

尚、前途しました『八つ墓村』の見どころとなる
鍾乳洞ですが トヨエツ金田一(今回UPの作品)より
古谷金田一の映像のほうがミステリアスに仕上がっています。
また、有名な頭に懐中電灯+白い着物姿の要蔵が
村を駆け抜ける場面も、古谷金田一の方が迫力あります。

今夜は「金田一耕助・横溝正史」シリーズ
第一夜、『八つ墓村』をBLOGしました。
最後までお付き合いありがとうございました♪