仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「Pの密室」 島田荘司

2006-10-02 10:32:00 | 讀書録(ミステリ)
「Pの密室」 島田荘司

お薦め度:☆☆☆+α /
2006年9月12日読了


御手洗潔の幼稚園時代の事件、「鈴蘭事件」。
御手洗潔の小學生時代の事件、「Pの密室」。

名探偵・御手洗潔が子供時代をどのやうな環境で過ごしてゐたかがわかる作品。
もちろん、そこは新・本格派の重鎭、島田荘司のことゆゑ、ミステリーとしても充分に樂しめる。

鈴蘭についての知識を幼稚園兒が持つてゐること、ピタゴラスの定理を小學2年生が知つてゐて活用できること。
そこはそれ、天才・御手洗潔のこと、不自然に思つてはいけないのだ。
ましてや、幼少にしてかつ人生の悲哀を感じるなど、御手洗潔ならでは、なのだ。
ゆめゆめ疑ふことなかれ。



島田 荘司 / 講談社
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2つの中篇を収録まるでコナンみたいなミタライ「御手洗潔」初体験





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4 コメント

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はじめまして (coollife)
2006-10-29 21:30:09
「Pの密室」で検索してこちらを見つけました.

私も最近この本を読みまして,なかなか面白かったので感想をブログにアップしました.

よろしかったら覗いてみて下さい.

実は島田荘司の本は初めて読んだのですが,それが「Pの密室」というわけでして.
占星術殺人事件 (仙丈)
2006-10-29 22:06:28
coollifeさん



コメント、ありがたうございます。



>実は島田荘司の本は初めて読んだのですが,それが「Pの密室」というわけでして.



それはなかなか辛いものがあつたのではないでせうか?

何と云つても幼稚園兒ですからねえ・・・(笑)

御手洗潔の天才・鬼才ぶりを知つてゐないとついて行きにくいのではないかと思ひます。



もし大人の御手洗潔の活躍を讀んで見やうと思はれたら、まづは衝撃的な作品「占星術殺人事件」をお薦めします。

よきにつけ惡しきにつけ、記憶に殘る作品だと思ひます。

ご紹介ありがとうざいました (coollife)
2006-11-19 10:43:10
「占星術殺人事件」を読みました.
たしかに記憶に残る作品だと思います.
でも,文体は以外にさらっとしていて,内容の怖さほどは抵抗なく読めたと思います.
もし,同じストーリーを横溝正史さんの文体で描かれると夜トイレに行けなかったかもしれません.(汗)
空前絶後 (仙丈)
2006-11-19 18:04:10
coollifeさん

空前絶後、奇想天外なトリックだつたでせう?
確かに、このストーリーを横溝正史で讀んだら怖いでせうね~(笑)
夢に見てうなされさうですね!


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